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ごあいさつ

印刷用ページを表示する掲載日2012年6月14日
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世界から広島への期待

核軍縮に向けた機運の高まりがみられる一方で、世界では依然として、多くの地域紛争や国際テロ組織の活動が続き、政治の不安定の中で更なる暴力とテロリズムという負の連鎖を生む状況がある。

世界は、平和のための新しい動きを求めている。それは、すべての人々が信頼と助け合いのもとに安心して暮らせる社会づくりである。また,それを実現するための、復興と社会開発、そして核兵器廃絶への着実な取組である。
世界は、そのような取組の拠点を必要としている。平和への取組の拠点となる象徴性を持ち、核兵器廃絶と復興・平和構築の取組を育てていける場所である。

広島には、被爆の実相を伝えるとともに、廃墟から復興した姿から平和への希望を伝える活力がある。
この構想では、その広島の力を活かし、広島が世界の平和のために担うべき使命と役割を明らかにした。また、世界中から人材や知識や資金を集め、それを結びつけ、平和のための新たな活動を育てていく持続的なメカニズムの必要性も指摘した。

この構想に基づいて、広島の取組が、世界の賛同と協力を得ながら大きく発展していくことを期待している。

明石 康

平成23年10月
国際平和拠点ひろしま構想策定委員会
座長
明石 康

広島から世界への平和メッセージ

世界情勢の変化の中で、核兵器廃絶と復興・平和構築、安全保障体制を包括的に考える、新たな発想での平和のための取組が求められている。

このため、世界的に高いレベルで政策形成に関わって来られた実務経験者や研究者の方々にご参加いただき、世界から広島を見て、広島を原点として、核兵器廃絶や復興・平和構築について考えていただいた。

その結果を、これからの世界の平和のための新たな取組を進めるための、世界の中での広島の使命と役割、具体的な行動として取りまとめていただいたものが、この国際平和拠点ひろしま構想である。

広島は、核兵器による被害の実相を伝えるとともに、復興への確信と未来への希望を伝えることのできる場所であり、これまでも、世界の平和のために努力を重ねてきた。

広島には、破壊と復興を経験した地として、世界の平和の推進のために貢献する責務があり、広島に生きる私たちは、世界からの支援を得て、それを果たす決意である。
今、広島から、世界の平和のための取組が広がっていくことを心から願っている。
 
湯崎 英彦

平成23年10月
広島県知事
湯崎 英彦

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