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分身ロボットOriHimeを活用した活動を報告(御調高等学校)

 難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者との意思疎通に分身ロボットOriHimeを活用するテレビ番組を見た御調高等学校生徒会の生徒が,OriHimeを活用して,この病気で休職中の教頭先生に卒業式の様子を見守ってもらう取組をしました。

 3月14日(水),同校の生徒会代表生徒2名が教育長を訪問し,これまでの取組の経緯や今後の活動について報告しました。

≪訪問者≫
2年 柴川 綾㮈(しばかわ あやな)さん   生徒会長
2年 松木 綾香(まつき あやか)さん      生徒会執行部員
 
 教頭 卒業式

 生徒たちは,
「教頭先生が卒業式に出席できないのは悔しく,3年生も出席してほしいと思っていたので,この思いを形にしたいと思いました。OriHimeを開発している株式会社オリィ研究所に連絡をとり,吉藤代表を訪問し,支援していただくことになりました。」
「教頭先生にOriHimeについて話すと,『やってみないと始まらないので,チャレンジしたい。』と言ってもらえました。また,実際にOriHimeを操作して,『これはいい。』と笑ってくれました。自分たちの思いだけでこの取組をしているのではなく,教頭先生のためにもなっていると感じてうれしかったです。」
「卒業式ではOriHimeを演台に置き,教頭先生には自宅で,タブレットで式の様子を見てもらいました。また,卒業生一人ずつに拍手を送ってもらいました。先輩からも教頭先生からもありがとうと言ってもらえてうれしかったです。」
と,この取組を始めた経緯や卒業式当日の様子について報告しました。
 
 柴川さん 松木さん

 また,
「第3日曜日の『ありがとうデー』に募金活動を行っています。集まった募金は日本ALS協会に寄附しました。これからもこの募金活動を継続していきたいです。」
「旧体育館にスロープを設置するなど,学校のバリアフリー化に取り組みたいです。」
と,今後の活動についても話しました。

 オリヒメ 

 教育長は,
「こういった取組は難病の理解が進みますし,その人の大変さがわかりますね。生徒会が自ら主体的に活動していることがすばらしいですね。」
「教頭先生は,みなさんが一生懸命取り組んで成長していく姿を見ることができたことが,一番うれしかったと思います。」
「これからもいろいろな可能性を考えてみるといいですね。いい発想が生まれてそれが実現できるよう,今後も頑張ってください。」
と生徒の活動を称えるとともに,今後の活動に期待して,『夢は叶う』と自筆した色紙を贈りました。

集合

御調高等学校ホームページ

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