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特色ある取組み ギフチョウ保護の活動が道徳の副読本に掲載!

世羅町立伊尾小学校

第6回田園自然再生コンクール農林水産大臣賞受賞

校長
計田春樹

住所
〒729-3307 広島県世羅郡世羅町伊尾1969-2

電話
0847-24-0407

環境教育の取組み

活動の概要

 平成12年度から,「総合的な学習の時間」において,校区内にある八田原ダムの周辺に設けられた「ギフチョウ保護区」で絶滅危惧種2類(環境省)・準絶滅危惧種(広島県)に選定されているギフチョウの保護活動に10年間継続して取組んでいる。5年生を中心に全児童がギフチョウの観察,その食草であるミヤコアオイの補植,雑木林の下草刈りなどの保全活動や継続的な観察及び研究を行い,研究成果についての学習発表会を行っている。この活動は,保護区を管理する八田原ダム管理所が設けた「ギフチョウ保護区」でギフチョウの保護活動に取組んでおられる地域指導者地域コミュニティー推進協議会,地域住民,保護者,八田原ダム管理所などと協力し,地域とともに児童の保護活動を行っている。
 また,ギフチョウの保護活動記録は平成14年度「春の女神―ぼくらのギフチョウ物語」,平成15年「伊尾ギフチョウ物語―続春の女神・ぼくらのギフチョウ物語」,平成17年「伊尾のギフチョウ物語―1年間の活動記録―」,平成18年「春の女神―八田原ダムのギフチョウ保護活動」にまとめ,発行しており,県内に広く自然保護思想の啓発・普及に努めている。加えて,平成18年度から,コカ・コーラウエスト株式会社の支援で,校区内にビオトープが設置され,絶滅危惧2類(環境省)・絶滅危惧1類(広島県)に選定されているダルマガエルの保護活動に3・4年生を中心に取組んでいる。
 活動としては,継続的にダルマガエルの観察を行い,ダルマガエルの減少の原因を追究し,研究発表にまとめるなどの活動を行っている。また,自ら自然保護活動を実施するとともに,ダルマガエルの研究成果を,新聞,作文などにより県内外に広く発表し,自然保護思想の啓蒙・普及に勤めている。
 このような自然保護の活動が実り,平成19年4月には第14回コカ・コーラ環境教育奨励賞を受賞,「小さな親切」運動広島中部支部からは「自然を守る運動」推進実践校に指定された。さらに,平成20年4月には第19回全国みどりの愛護のつどいにおいて功労者国土交通大臣感謝状をいただき,第10回「田んぼの学校」企画コンテストに入賞し,「小さな親切」運動広島中部支部からは「自然を守る運動」実践協力校に指定された。また,これまでの活動に対して,第6回田園自然再生コンクール農林水産大臣賞と広島県教育委員会メイプル賞を受賞した。

野生生物保護に関する活動と効果

年度野生生物保護に関する活動の内容野生生物保護のために果たした効果
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・1,2年生は生活科を中心に校庭の虫や畑で野菜づくり,アサガオの継続観察,3年生は「ヤゴの研究」,4年生は「ダルマガエルの研究」,5年生は「ギフチョウの研究」,6年生は「底生動物の研究」をそれぞれの課題として環境教育の視点に立ち実践を開始した。
・保護区の整備作業(保護者・地域住民・八田原ダム管理所職員・教職員・5年生)(7月)
・ダルマガエルシンポジウムに児童・教職員が参加,4年生がダルマガエルの研究発表。(8月25日,主催:広島県ダルマガエル研究会,せら文化センターにて)
・児童の研究を科学研究として,全員応募。
・公開研究会で成果を発表。(10月)
・学習発表会で研究の成果を発表。(11月)
・ミヤコアオイの植え付け。(3月)

・ギフチョウ保護活動が,時事通信社発行「内外教育」(7月20日号)に掲載され,ギフチョウ保護について全国へ発信できた。
・ダルマガエルシンポジウムでの研究発表がダルマガエルの減少の秘密を仮説・検証型の研究発表にまとめたことが高く評価を受けた。
・ギフチョウの食草であるミヤコアオイの植え付けを行い環境整備に努めた。
・ギフチョウ,ダルマガエルについて科学研究を行い,研究成果を地域に発表することが定着し,野生生物保護の地域住民の意識改革につながっている。

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・1・2年生は生活科の時間に「田んぼの学校」としての活動「米作り」,3年生は「ビオトープの生き物とチョウの研究」,4年生は「ダルマガエルの研究」,5・6年生は「ギフチョウの研究」を総合的な学習の時間に行っている。
・保護区の整備作業(保護者・地域住民・八田原ダム管理所職員・教職員・児童)(7月)
・児童の研究を科学研究として,全員応募。広島県科学賞で準特選を受賞した。
・公開研究会で成果を発表(10月)
・学習発表会で研究の成果を発表(11月)
・平成21年度に使用される「道徳」の副読本「道徳 5年 きみがいちばんひかるとき」(光村図書出版株式会社)にギフチョウの保護活動の取り組みが採用される。・農林水産大臣賞記念誌を出版(3月)

・第19回全国みどりの愛護のつどいにおいて功労者国土交通大臣表彰の受賞,第10回「田んぼの学校」企画コンテストに入賞,「小さな親切」運動広島中部支部から「自然を守る運動」実践協力校に指定,「自然再生活動コンクール」において農林水産大臣賞を受賞,広島県教育委員会メイプル賞を受賞,「道徳」の副読本にギフチョウの保護活動の取り組みが採用されるなど,全国に向けて,ギフチョウの保護活動を啓発した。
・国際カエル年「カエルを救うシンポジューム」の開催にあたり展示した本校のダルマガエル・ギフチョウの研究資料が,理想的な保護活動であると高く評価を受けた。(6月)
・5年間のギフチョウの成虫数,卵数変化などを科学研究としてまとめ,ギフチョウの成虫数が減少していることを明らかにした。

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・生活科の時間に1・2年は「野菜・米作り」,総合的な学習の時間に3・4年生は「ダルマガエルの研究」,5年生は「ギフチョウの研究」,6年生は「芦田川のホタルの研究」を行っている。
・保護区の整備作業(保護者・地域住民・八田原ダム管理所職員・教職員・児童)(8月)
・安佐動物園主催のダルマガエル交流発表会で安田小学校と交流。(8月)
・児童の研究を科学研究として全員応募。(9月)
・学習発表会で研究の成果を発表予定(11月)
・研究のまとめを出版予定(3月)

・「小さな親切」運動広島中部支部から「自然を守る運動」推進校に指定され,安佐動物園主催のダルマガエル交流発表会で発表するなどギフチョウ,ダルマガエルの保護については今後も県内外に啓発して行く。
・ギフチョウ,ダルマガエルについての研究,研究成果の発表は定着してきているので,どのようにすれば保護できるかをさらに科学的に明らかにする。

活動において特に工夫したこと

 本校では,豊かな自然と地域の温かい人々に恵まれたこの地域の特性を教材として,「豊かな心をもち,ふるさとを誇りとする子どもの育成」をめざして特色ある教育活動を実践し,「総合的な学習の時間」や「生活科」,「理科」を中心に,ギフチョウ,ダルマガエルの保護活動を保護者,地域住民とともに,10年間にわたり継続的に行ってきた。
 また,保護活動は観念的なものでなく,ギフチョウ,ダルマガエルの観察,研究を行うとともに,研究成果を県内外に発表し,自然保護思想を啓発していくもので,今後の自然保護活動の一つのモデルを提示している。
 特に,4年生が行っているカエルの研究や5,6年生が行っているギフチョウの研究は児童の発達段階に応じたレベルの高い科学研究となっており,児童に科学的に環境を捉えるとともに,保護活動の実践につながるような活動になっている。
このような取組みは,小学校の環境保護活動のモデルになるものであるとされ,道徳副読本に掲載された。

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