特色ある取組み 地球温暖化防止プログラム「学校TFP」の取組み!
福山市立駅家西小学校
平成21年度新しい環境教育の在り方に関する調査研究事業指定校
校長
本宮 弘子
住所
〒720-1133 広島県福山市駅家町近田205-1
電話
084-976-2778
環境教育の取組み
(平成20年度連絡協議会用資料より)
地域の概要
本校は,北に標高546mの蛇園山を望み,南に一級河川である芦田川が流れる福山市東部の駅家平野の一角に位置している。
かつて,学校周辺には水田や畑が広がっていたが,近年は福山市の近郊住宅地として,ショッピング街や住宅が増えてきている。学区の北側を走る国道486号線が整備され,自動車の往来も非常に多くなってきているため,地域の自然が,少しずつ少なくなってきている。また,真夏日には,オキシダント情報が出る地域であり,共働きの家庭が増えている状況下で,児童が家族とともに自然の中で伸び伸びと過ごす機会は,年々少なくなってきている。
これまでの環境教育に関する取組み
本校では,これまで,4年生から社会科や総合的な学習の時間に,身近な生活の見直しを図ることを目的として環境問題について学習をしてきた。その中で,限りある資源の再利用として,「リサイクル」に注目し,福山市のリサイクル施設の見学等を通じて,課題意識をもち,保護者に呼びかけて,トレーや牛乳パックのリサイクル,印刷インクカートリッジの回収等,継続して取り組んできている。
また,平成18年度より国土交通省,福山都市圏交通円滑化総合推進委員会の支援を得て,5年生の児童が,地球温暖化防止プログラム「学校TFP」について取り組んできている。
「学校TFP」とは,地球温暖化防止のために,習慣になっている過度なマイカー利用を見直し,家族で「かしこいクルマの使い方」を考え,実践していくプログラムである。この取組みは4年生からの学習の発展として,身近な生活を大切にしながら,地球温暖化という大きな視野で考える学習になると考えている。実践の内容は次のとおりである。
地球環境問題全般と地球温暖化について問題点・原因を考える。(1~2時間)
クルマからのCO2を減らす方法(行動プラン)を考える(1時間)行動プランによる実態調査
地球温暖化を解決する方法(かしこい)クルマの使い方を考える。(1時間)
グループで考えた環境問題のさまざまな具体的な改善策を考え,そのデータを収集する。(1週間)
自分たちの研究をまとめ,学校内外,駅家・神辺地域の住民に,環境問題について関心をもっていただくようアピールの発表をする。(10時間)
研究課題
ふるさと駅家近田を愛し,豊かな心と感性を育む環境教育の推進
~ 知ろう 学ぼう 守ろう 近田の自然 わたしたちの生活 ~
取組み計画
環境教育を全学年の教育課程に位置付けて,組織的な活動を行う。
環境教育と教科・領域等の関連を明確にし,児童に付けたい力を焦点化し,その力を伸ばしていく評価・調査・研究を行う。
主として,5年生において活動を展開し,学習成果を保護者・地域に公表し,学んだ情報を学校や地域内外に発表会等を通じて発信する。
PTA活動に環境教育推進を位置付け,児童の教育活動の支援体制を確立する。
学校・PTA・学区町内・市役所環境啓発課の役員で学校支援委員会を設置し,家庭・地域・官公庁で地域の環境教育を推進できる体制づくりを進める。
取組みの評価・研究成果の普及
1 学校
- 環境教育の校内研修 講師を招聘した校内研修を実施
- 教育課程の見直し及び編成 講師を招聘し,本校の計画の実証
- 実施学年による実態調査(始める前後の効果測定)とその考察
- 指導内容・指導方法の考察及び課題整理
- 実態調査(児童・保護者・地域住民)
- 実践発表後の実態調査の考察及び課題整理
- 次年度評価・検証計画立案
2 児童
- 実態調査による自己課題の把握
- 環境教育実践による調査資料,感想・作文のポートフォリオの分析(教師評価・児童評価)
- 実践内容の整理及び発表文作成の状況の把握(教師評価・児童評価)
- 単年度実践内容全体のポートフォリオをもとにした,自己の成長作文の分析
(教師評価・児童評価・児童自己評価)
3 普及
- 研究の過程を随時情報発信する。
- 学習のまとめをもとに,学校・地域で学習発表会を実施する。
- 研究成果集を作成,発行し,保護者・地域,広島県内・福山市内の学校等に配布する。
学校のHP
http://www.edu.city.fukuyama.hiroshima.jp/shou-ekinishi/外部リンク