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教職員人材育成等検討会議 第5回協力者会議

○日時

平成17年8月30日(火曜日) 15時00分~17時00分

○場所

広島県庁 東館 4階 教育委員会室

○出席者

協力者会議委員 9名(1名欠席)
検討委員会委員 10名(1名欠席)

○議事

校長等に期待される役割と研修制度について
○校長等に期待される役割(案)について
○教職員研修制度の改善(案)について

○ 検討資料検討資料(PDF186KB)

※ 資料はPDFファイル形式で登録しています。

○主な意見

※ 校長等に期待される役割と研修制度について

≪校長等に期待される役割(案)について≫

【A委員】 「校長に期待される役割」について,おそらく包括されているのではないか
     と思うが,教頭以下の職員が,「この校長の下でなら一緒に仕事ができるな,
     一緒に仕事がしたいな」といったような人間的な魅力の部分が,もう少しここ
     ににじみ出てくれば良いのではないかと思う。
【座 長】 確かに「役割」ということであるから,必ずしも人格的な側面にまで触れら
     れているとはこの文章からは受け取れないが,必要とされていないというもの
     でもない。この辺りについて,事務局ではどのように考えているのか。
[事務局] 前回は,公務員制度改革の動きを踏まえながら,期待される役割,つまり国
     で言えば「標準職務遂行能力」という部分に当たる「職務遂行能力」というこ
     とでお示しした。評価制度に活用していくということになれば,職務遂行能力
     に加え,より具体的な行動例,よりブレイクダウンしたものを示していく必要
     がある。
      しかしながら,現在,国の公務員制度改革の動きに流動的な部分がある。公
     務員制度改革の動向が見えない中で,広島県としてやれるところはやっていき
     たいと考えている。そうした中で,まずは,人材育成や研修制度というところ
     で新たな取組みを行いたいということである。
      「具体的な行動例」ということについては,様々なものを挙げて行くことが
     できるが,ここに示した「期待される役割」については,現在,各学校におい
     て各学校の状況・課題を踏まえ人材育成計画を作成する動きがある中で,そう
     いったものの参考となるもの,基盤となるものと考えている。
      また,研修制度の改善に当たって,研修内容をどうしていくかということに
     ついては,個別の「具体的な行動例」を踏まえて,個々具体に変えていくとい
     うこともあるが,その前に,大きな方向性の中でどう変えていくのか,大所高
     所の議論が必要であると考えている。
      そのためにも,ある程度まとまった表現,分かりやすい表現であることが必
     要であると考え,このような形でまとめたところである。人間性や意欲の部分
     については,個別の目標の中に入れることは必要であるとしても,「期待され
     る役割」の中において,どこまで入れていくかということについては,難しい
     面があると考えている。
【座 長】 「期待される役割」という言葉は,置換した言葉を元に戻せば「職務遂行能
     力」であると理解している。「職務遂行能力」については,可視的で測定可能
     なものにしたほうが評価しやすく,また,研修の指標にもなりやすいと思う。
     問題は,職務遂行能力が実行される,あるいは遂行され成果を果たすときに,
     有形・無形様々なものが関わってくる。これらを全て項目立てて「期待される
     役割」の中に入れると,茫漠として難しくなってくると考える。そうしたこと
     から,示される側にとって,分かりやすく,可視的で,イメージとしてこれで
     あれば測定できるという印象を与えるものであるべきだと考える。
      そういう意味では,「職務遂行能力」から「期待される役割」に言葉は変え
     たが,項目の内容の1つ1つは,「職務遂行能力」として可視的で,測定可能
     なものに特化して,収斂していく方向性で柱を立てたという理解をすれば,こ
     れはこれで理解できると思う。
【B委員】 「期待される役割」については,さらにその上に「人材育成に係わっての」
     を付けた「人材育成に係わっての期待される役割」ということであれば,良い
     と思う。
      その中で,教諭から教頭までは,これで良いのではないかと思うが,校長と
     なると,教職員の管理監督以外にも学校の責任者として,対外的なこと,人
     事,校舎管理に至るまで全ての責任を負っている。その辺りのことをどう考え
     るのか。
[事務局] 「学校の責任者」という言葉を冒頭に使っているが,そこで,人的管理,物
     的管理,教育内容面の内的管理など,校務を掌るということで,全ての責任者
     という意味で書いている。
      職務と職務を遂行するために必要な能力,期待したい役割という構造(関
     係)になっていると思うが,その中で,どこまで職務との関連を書いていくの
     かという点が難しいところである。特に,既に新たな人事評価制度を実施して
     いる本県においては,まずは,人材育成や研修ということに活用するという観
     点から,どう整理するかということが必要であると考えている。
【座 長】 「期待される役割」については,構造化された上で,具体的な行動例が出て
     くるものと思う。全体像が出てくると,もっと分かりやすいものが出てくるの
     ではないかと考えている。
      「期待される役割」ということで,前回のものと見比べてみると,法体系上
     「教諭」である部主事・主幹・主任等について,前回は括っていたが,今回は
     実線ではっきりと区切っている。この示し方で混乱するかしないか,あるいは
     すっきりすると判断するのか,その辺りについての意見を伺いたい。
【C委員】 この示し方(部主事等をそれぞれ区切る)で良いと思う。
      教頭に期待される役割の中で,「教育活動全般にわたって」とあるが,「校
     務全般にわたって」というほうが望ましいのではないかと思う。
      部主事についてだが,1つ目の丸(○)で,まず「部の責任者として」とあ
     りながら,文の後段では「各主任等への指導助言,校務分掌間の総合調整及び
     進行管理を行うことができる」として,部を越えた役割が出てきている。私と
     しては,部主事の役割として,それぞれの主任への指導というものも入ってく
     るべきであると考えているが,実態としては,部を越えての指導というものは
     中々難しい状況にある。その辺りでどう記述すれば良いのかと考えるが,将来
     像としてはこれで良いのではないかとも考える。
      また,1つ目の丸(○)の内容を容認するのであれば,2つ目の丸(○)に
     おいて,「部の運営に関して」というだけで良いのかどうかという思いがあ
     る。
[事務局] 教頭に関しては,「教育活動」という言葉については,教育内容面に限られ
     るという印象がある。「校務」という言葉については,対外的に,特に第3者
     から分かるかどうかということもあり,「学校教育活動」や「学校管理運営」
     といった言葉の代替も考えた。「校務」という言葉が適当であるということに
     なれば,「校務全般」ということで良かろうかと思う。
      部主事に関しては,部主事の基本的な役割としては,部の中での主任等への
     指導や助言であると捉えている。提示(案)では,部の中における主任等への
     指導助言という意味で記述している。ただ,委員が言われるように,部を越え
     た動きというものも今後求められてくるのではないかと思う。
      部主事,主幹,主任等について,教諭からの括りを全て分けたことについて
     は,法制度上は,部主事,主幹は教諭の充て職であり,主任については校務分
     掌である。ただ,人材育成の面においては,実態として,部主事,主幹,主任
     等に任命するに当たり,校長は教諭の部分の役割は十分できていると判断した
     上で,主任等の役割を期待している。そういうことからすると,部主事,主
     幹,主任等については,これらの者を部主事,主幹,主任等として育てて欲し
     いということで,教諭とは分けて明確にした方が良いということで区切った次
     第である。
      部主事,教頭の表現については,委員の意見を踏まえ,修正すべき点は修正
     していきたいと考えている。
【D委員】 資料の1ページの欄外に,「主任等とは,…」とあり,「校長が必要に応じ
     置く校務を分担する主任等をいう。」とある。当面は人材育成に重きを置くと
     いうことで,この表現で良いと思うが,この「必要に応じ置く」という部分の
     解釈が曖昧になって難しくなってくるのではないかと危惧する。
[事務局] ここには,法制度下における定義を持ってきている。この注釈については,
     「主任等」の意味を分かりやすくする目的で付した。校長が置く主任と,いわ
     ゆる省令主任とで,位置付けが違う実態があることは承知している。その中
     で,誤解が生じるということになれば,教務主任等として,そこを区切ること
     も問題ないと考える。
【副座長】 「期待される役割」の内容について,校長については,学校教育法に則した
     ものとなっているが,人材育成に特化したものということであるが,教頭や部
     主事については,本来期待されている役割,職務内容というものを外している
     ように思われる。まずは,「校長を補佐し,学校経営目標の達成に向け」とい
     うのがきて,次に人材育成というのがくるのではないかと思う。
[事務局] 記述の順番等について,御指摘を踏まえ整理し直す。
【座 長】 他に意見がないようであれば,次の議事に入る。

≪教職員研修制度の改善(案)について≫

(1)3つの研修の位置付け図について(検討資料2ページ)

【座 長】 教職員の研修制度については,前回,事務局から示された3つの論点を基に
     議論していただいた。本日は,前回の議論を基に資料が示されており,まず,
     「校内における研修」,「校外における研修」,「自発的に行う研修」の位置
     付けを明確にした図が示されている。
      これまで広島県では,各研修の位置付けを明確にしたものがなかったように
     思う。そのことを考えると,この位置付けを明確にした図を明らかにしていく
     ことは大変大きな意味を持つと考える。
      そうしたことから,まずは,資料2ページの図について御意見をいただきた
     い。
【E委員】 確かな学力を子どもたちに付けていくためには,校内研修を最優先するべき
     だと思う。校内研修を推進するための核となる研究主任や教科のリーダーを養
     成していかないと,校内研修の組織は作ったが内容が充実したものとならない
     というのが現場の実態である。こうしたことから,人材育成に係わって研究主
     任や教科の主任各々が専門的なところを勉強し,校内における核となる人材を
     育成していく必要があると思う。
【座 長】 検討資料の2ページについて,中央に「校内における研修」を位置付けて,
     教職員研修の基盤であるとし,両サイドに「校外における研修」と「自発的に
     行う研修」があるが,位置関係はこれで良いか。委員の皆さんの共通認識を確
     認しておきたい。個人的には,この位置関係(校内における研修が中心)で良
     いと思うがどうか。また,研修の中身としてはどうか。
【B委員】 研修の中身については,例えば,「視聴覚教育研修」,「スポーツ指導の技
     能研修」,「司書教諭研修」など,様々な研修がある。これらをそれぞれ何処
     (校内における研修,校外における研修,自発的に行う研修)に位置付けるの
     かという問題はあると思う。どこに入っても良いと思うが,3つの研修の中で
     主従関係が生じてしまうと困る。それぞれは同格であるが,中でも校内におけ
     る研修は重要であるということであれば意味はあると思う。
【座 長】 「校外における研修」については,基本的には,行政側が主催した,又は,
     指定した研修であると認識している。「自発的に行う研修」については,むし
     ろ構造化すべきところであり,内容を整理する必要があるのではないか。色々
     とある研修の位置付けについて,管理職が(教職員に対し)説明できないとい
     けないと思う。
      研修の位置付けに係るある程度の判断基準について,事務局側で考えている
     ものがあるか。
[事務局] 細かい判断基準については,現時点では深く検討していない。
【副座長】 研修は,「自発的に行うもの」というイメージが強い。同じ研修会でも,服
     務が出張の者もいれば,職務専念義務免除の者もいる。校外で行われる研修で
     も,公務で参加している者もいれば,自発的な研修の意味合いで参加している
     者がいるかも知れない。その辺りをもう少し図で説明できないかと感じてい
     る。
[事務局] 学校の実態として,校長が出張命令を出せば出張となる。自発的に行う研修
     については,特に,教育研究団体に関わるものが多いと思うが,学校経営目標
     の実現に関わるものということであれば, 出張ということになる。そういっ
     た意味も含め2つに分けている。
【副座長】 校内,校外のいずれにおいても,自発的に行うものと指定で行うものという
     分け方はできると思う。校外と校内という分け方,指定か自発的かという分け
     方もできると思う。(資料の2ページにある)この3つの分け方では,対応関
     係に無理があるように思う。自発的に,校外で行う研修というものもあると思
     う。
      教育委員会が企画・実施する研修を「校外における研修」とし,自主研修や
     行政研修の言い方を単に変えただけに見える。このままでは誤解が生じるので
     はないか。
【座 長】 「自発的に行う研修」というものは大変重要であると捉えている。ただし,
     自発的に行う研修だけやっていれば良いということでは困る。要はバランスだ
     と思う。
      そう考えると,「校外における研修」については,教育委員会が企画・実施
     する研修ということで,フィフティー・フィフティーということでバランスを取ったと解
     釈している。
      問題は,図の校内研修の底の部分について,事務局側としては,職務として
     行うものだけを意味しているのか,あるいは,むしろ積極的に自らの意思で行
     うことも入れていると考えるのか。この辺りで,実際に研修を行う教職員の理
     解も分かれてくると思うがどうか。
[事務局] 自発的に行うものについては,「校内における研修」に当てはまらないと考
     えている。
【座 長】 前回の会議で,企業の研修体系も教職員の研修体系とほぼ同じである旨の話
     を聞いたが,研修の位置付けというのは明確にされているのか。また,社員の
     方には周知されているのか。差し支えない範囲でお話しいただきたい。
【F委員】 (提示された)研修体系図については特に異論はない。「校内における研
     修」を基盤とする考え方については賛成である。
      企業においても,職場の中で学び合うのが,個人としても,企業側として
     も,最も効果的に職員のレベルアップができると考えている。
【G委員】 私のところでは,職位,資格ごとに,こういった研修を受けてください,こ
     ういった資格を取ってくださいということで指定し,ポイント制にしている。
      研修の中心は,OJT,Off‐JT,自発的研修の3つである。
      職員一人一人が現在どのレベルにいて,何をする必要があるのかを本人と所
     属長が定期的(3ヶ月に1回程度の割合)に相互確認することを徹底してい
     る。その中で,本人に意識付けるということである。勉強しないといけないん
     だ,職場の中で研修というものが人材育成には必要なのだということを,どれ
     だけ本人に意識付けできるかどうかがポイントだと思う。
【D委員】 (研修の位置付けについては)これで良いのではないかと思う。教職員一人
     一人の人材育成に関わっては,それぞれ3つの研修は大切であると思う。そう
     した中で,学校の教育力を上げるのは校内研修であり,校内研修のレベルをい
     かに上げていくか,研修の中心となる人物の能力をどう育てていくかが,それ
     ぞれの学校の課題になると思う。
【G委員】 検討資料3ページに「(2)校内における研修」の「方向性」が示されてい
     るが,従来何処に課題があって,どのように改善したのかを教えてもらいた
     い。
[事務局] 従来の授業研究(校内研修)そのものが,テーマを掲げて実施しているもの
     の,「学校経営目標の実現」との関連が明らかになっていないものであった。
     最近は,学校評価の定着ということもあり,改善されつつあるが,学校経営目
     標と校内研修の研究主題等が一致していないという現状もある。
【B委員】 これは提案であるが,検討資料2ページの図で,県教育委員会や教育セン
     ター,市町教育委員会から矢印(↑)がそれぞれの研修に向けて出ているが,
     「校内における研修」及び「校外における研修」に向いて出ている矢印の太さ
     を,もっと太くしてみたらどうかと思う。
      また,文部科学省が行う研修(例えば中央研修講座)もあるので,図の下の
     県教委や教育センターが入っている立方体の中に文部科学省も入れたらどうか
     と思う。
[事務局] 3つの研修については,それぞれ大事であると考えている。「支え」となる
     部分に,大小あるのかという重みの問題もあるかと思う。いくらか検討した
     い。
      また,文部科学省の研修等については,県教育委員会を通して実施している
     こともあり,県教委に含めているという考え方で,資料を作っている。

(2)論点1:それぞれの研修の充実方策について(検討資料3ページ)

【座 長】 論点1について,案が示されているが,校外における研修の方向性に関連し
     て,資料の4ページに「教員のライフステージに応じて求められる力と校外研
     修(案)」が整理されている。これについての意見も併せていただきたい。
【C委員】 前にも言ったが,(校外における研修については)「10年経験者研修」の
     壁がある。(検討資料4ページに改善案が示されているが)ミドルリーダー育
     成セミナーだけではなく,教員長期研修や大学院派遣研修についても10年経
     験者研修に重なるように改善された案が出されるものと期待していた。こうし
     て見てみると,向上期というのが一番空白の多い時期である。校内で核となる
     人材をいかに早急に育成していくかが大事であり,段階で言えば「向上期」が
     大切だと思う。充実期にある主任については,校内の業務で忙しく,また,校
     内の核となっている者であり,校内運営等のことを考えるとなかなか長期間の
     研修を受けさせることは難しい。そうしたことからも,向上期をどのようにし
     ていくか,推薦研修をどう充実させるかが課題だと思う。そのことが,校内に
     おける研修の充実に繋がっていくのではないかと思う。
      (検討資料の4ページの案は)若年で意欲や能力のある者をいかに研修させ
     ていくかということについて,あまり反映されていないように思われる。
【座 長】 現行では,10年経過しないと10年経験者研修が受けられない,さらには,
     10年経験者研修を受けておかないと,次にステップアップするための研修を
     受ける資格がない。これは,現在の年功序列式の仕組みの証ではないかと感じ
     る。もう少しフレックスなもの,人物やその者の経歴等を見て,一部の大学で
     導入しているいわゆる「飛び級」的なことをやってもいいのではないかと思
     う。そのためにも,研修履歴というものをしっかり残さないといけないという
     ことがある。向上期については,若年期から予定調和的に入ってくる者でない
     者も含めて考えていかなければならないと思う。
      向上期における校外研修が薄いのではないかという指摘についてはどうか。
[事務局] 前回の議論を踏まえ,資料の4ページにおいては「ミドルリーダー育成セミ
     ナー」を左に寄せ(より若年での実施とした),資料の3ページでは,
     「(1)校外における研修」の「具体的方策」において,3つめの丸(○)
     に,若年層を対象とした研修事業の検討・実施を加えたところである。
【F委員】 資料3ページの「校外における研修」の「方向性」で,「研修の順序性の構
     築を基本とした…」とあるが,「研修の順序性の構築」という言葉は分かりづ
     らいのではないか。
      また,資料4ページに,校外研修として指定研修や推薦研修についての種類
     が出されているが,学ぶ意欲を大切にするという観点から,校外研修の中に自
     発的な応募による派遣制度があっても良いのではないかと思う。
[事務局] 資料の4ページで,校外研修の中にある教育センターにおける「専門研修」
     が,希望(応募)により受講する研修に該当する。
【F委員】 「校内における研修」は重点的に実施するべきだと思う。ただ,現状は,教
     員相互の研修に留まっているのではないかと感じる。地域やPTAの方を講師と
     して活用するべきである。地域には,第一線で活躍されている方もいる。「知
     見の活用」ということで大変意義があると思う。
【E委員】 現在,校内研修を行う際には,外部講師(大学の教授など)や指導主事な
     ど,専門性の高い者を招聘し,内容の濃い,充実した研修ができているが,講
     師を招聘するにも予算的なこともあり限りがある。内々の研修というものも大
     事ではあるが,時には専門的知識の高い者を招聘し,しかも,その学校だけで
     はなく,同じ研究テーマを掲げて研修している学校と交流し,研修し合うとい
     うスタイルを取っていくことも今後大切になってくると思う。
【座 長】 「共同校内研修」というような制度ができれば,正に「知の共有化」が近隣
     の学校間で図られ,効果的・効率的な仕組みになるのではないかと思う。
      アメリカの事例であるが,「サイトスーパーバイザー」,日本風に言うと
     「現場指導主事」ということになるが,これは,近隣の学校5,6校をグルー
     プ化し,あなたはこのグループの担当ですと決め,グループ内の学校を指導し
     て廻ることを主業務とし,たまにセンターに帰ってきて事務的業務等を行う。
     つまり,現場がメインという指導主事であり,意識としては現場の教員に近
     い。逆に言えば,指導力のある現場の教員が,学級担任を外れて指導に廻ると
     いうことである。こういったドラスティックなこと,発想の転換はできないか
     と考える。現有の指導主事だけでは無理だと思うが,機運も醸成されてきてお
     り,一考してみてはどうかと思う。
[事務局] 指導主事については数が限られている。そういったことからも,校内におけ
     る人材育成というものが大切になってくると考える。エキスパート教員を有効
     に活用していきたいと考えている。
【座 長】 エキスパート教員認証制度の構造化を図ることができないか。現在認証され
     ているエキスパート教員は,いわば「特級エキスパート」であると思うが,特
     級,1級,2級…と構造化を図って,このランクのエキスパートはここまで従
     事してもらうというように,機能整備してはどうかと考える。そうすると,エ
     キスパート教員の中でも次のエキスパート教員へのステップを考えながら,自
     分のライフステージを描く者も出てくるのではないかと思う。
      あまりにも雲の上の存在のエキスパート教員だけでは,エキスパート教員に
     なろうと思わないと思う。本人の職能成長,意欲の向上ということも含め,考
     えることはできないか。
【A委員】 エキスパート教員に対する処遇はどうする予定なのか。昨年度は授業の軽減
     措置が行われていたが,今年は軽減措置もされていない。他校が,エキスパー
     ト教員を招聘しようにも,他の教員と同じように授業を担当しているため,時
     間が空いてなく,招聘することができない状態である。
【B委員】 本町に1人エキスパート教員がいる。正に特級エキスパート教員である。こ
     の前,町内の教員を対象に講師をしたが,実にすばらしい発表をした。エキス
     パート教員を受入れる教員の環境というものはできていると思う。参加者は
     皆,素晴らしいと感想を言っていた。ただ,理論や実践が他の教員とあまりに
     もかけ離れすぎては困ると考える。
      これからもっとエキスパート教員に認証される者が増えていくと良いと思っ
     ている。
【G委員】 学校という風土を知らないので聞いてみるが,学校(教員間)では,教え・
     教えられるという土台はできているのか。そういうものがなければ,エキス
     パート教員の活用等は難しいのではないか。
[事務局] エキスパート教員からは,教えてもらうというよりは,「学び取る」と考え
     ていただきたい。現実に,教育研究会での実践発表や,高校においては,他県
     からも授業を見せてもらいたいと要望が来ている状況である。いずれの場合に
     しても,エキスパート教員は指導はするが,その教員の授業を見て,学んでも
     らうというのが基本形式である。
      また,エキスパート教員が招かれて,指導する場合には,その指導を受入れ
     る土台はできていると考えている。
      エキスパート教員をもっとフリーにということについては,我々としても同
     じ思いを持っている。エキスパート教員の数をできるだけ多くという思いはあ
     る中で,今措置を行うと,今後エキスパート教員の人数が増えてきた時に,そ
     れだけ措置も増やしていく必要が生じ,いずれ現実的な問題として(財政的な
     面で)措置が困難となってくることもある。そうしたことからも,エキスパー
     ト教員の授業を見てもらうことが,今現在我々ができる最善の方法ではないか
     と考えている。
      エキスパート教員の数については,今後増やしていく方向ではあるが,認証
     者については,誰が見てもベストな人物でなければならないと考えている。認
     証者を増やしたい思いはあるが,慎重に対応していかなければならない部分も
     ある。

(3)論点2:効果的・効率的な研修実施のための方法等について(検討資料3ページ)

【座 長】 具体的方策に,「研修受講結果の検証(効果測定)方法の確立」とあるが,
     具体的にはどのような方法を考えているのか。これができればすばらしいこと
     だと思う。
[事務局] こうあるべきという思いで掲げている。具体策については検討途中である。
     研修体系等の見直しを図るに際しては,現在実施している参加者等へのアン
     ケートのみではなく,具体的な検証結果がないと難しいのではないかと考えて
     いる。
【座 長】 アンケートから一歩踏み込んだ研修効果の測定方法を考えていく必要がある
     と考える。
[事務局] 教育センターでは,いわゆる「360度アンケート」を実施しており,研修受
     講者だけではなく,所属長や教務主任にもアンケートを行っている。校内に研
     修成果を共有するという風土が十分でなく,なかなか研修成果が根付かないと
     いう回答が多い状況ではあるが,研修受講者を校内研修の講師として活用して
     いるという例もいくつか聞いている。
【座 長】 「360度アンケート」については,これまでのアンケートからは一歩前に出
     ている印象ではあるが,やはりアンケートでしかない。現状では,(研修の)
     厳密な評価制度ができていないように思われる。少なくとも(教育委員会が実
     施する)行政研修については,評価結果をしっかり残すべきである。そうしな
     いと,教員の研修について県民や保護者へ説明できないと思う。
【副座長】 研修を受講して,すぐに出る結果とじわじわ出る結果とがあると思う。いず
     れにしても,いかに校内に研修成果を還元するかである。研修を受講すること
     は「手段」であり,研修成果を学校教育目標にどう繋げていくかが重要であ
     る。
      効果測定にしても,一つは研修の内容がどうだったのか,もう一つは研修受
     講者が受講後どのように変わったのか,の2種類あると思う。研修受講後すぐ
     に変わらなくても良いという「おおらかさ」もあって良いのではないかと思
     う。
[事務局] 現在行っている指導力不足等教員に対する研修では,事前に指導案を書かせ
     た上で模擬授業を行い,それを指導主事等が参観・評価し,評価結果を本人に
     フィードバックし,次の指導に活かしている。このように,研修成果を還元
     し,活用することについては,少しはノウハウを有している。また,コンピテ
     ンシーの考え方もあると思う。こういったものを踏まえ,研修成果の還元方法
     等について,今後検討していきたい。

(4)論点3時3分種類の研修を有機的に関連させる方策について(検討資料3ページ)

【B委員】 具体的方策にもあるように,研修履歴の整理について期待している。今朝,
     指導主事に自分の研修履歴等が言えるかどうか聞いたところ,詳細には言えな
     いとのことだった。教員は,自分の履歴を大切にする習慣がないように思う。
     もっと自分の努力の証である履歴を大切にするべきである。そうすることによ
     り,本人の意欲の向上にも繋がってくると思う。
【座 長】 何のために研修履歴を付けるのかということを得心させる必要がある。研修
     履歴を付けることの動機付け,本人にそれらがどう返っていくのかをきちんと
     説明していく必要がある。
      前回も言ったが,研修のポイント制ということを考えてみてはどうか。
      例えば,10年経験者研修について,経験年数は足りないが,ポイントによ
     り,これまで本人が努力し,10年経験者研修を受けるだけの力を有している
     と判断できれば,経験年数を前倒しして受講させる,といったことがあっても
     良いのではないかと思う。
      また,ポイントによっては,より上位の研修,ブラッシュアップできる研修
     を受講できるということもあって良いのではないか。
【副座長】 「研修履歴」というものは,人材育成においてとても重要であると思う。
      また,研修履歴については,人事評価との関連も含めて考えていく必要があ
     る。その際,人事評価についても積み上げ,業績評価についても積み上げで,
     これらの兼ね合いが大切ではないかと思う。もっと広い観点に立ち,将来的に
     は,人事評価の中に位置付けてやっていくのが大切なのだと思う。「履歴管
     理」というのは,人材育成のために行うということで考えていきたいと考えて
     いる。
【座 長】 研修制度については,前回に引き続き議論し,次年度以降の改善・充実に向
     けた方向性は,ある程度出せたのではないかと考えている。今後は,事務局の
     方で最終的な調整を図り,次年度以降の施策等に反映させていただきたい。
【座 長】 以上で,本日の会議を終了する。

教職員人材育成等検討会議 委員一覧

区分氏名職名




座長古 賀 一 博広島大学大学院教育学研究科教授
副座長林    孝広島大学大学院教育学研究科助教授
委員安西 和夫広島県立福山誠之館高等学校長
岩崎 恭久中国電力株式会社人材活性化室長
岡田 真始株式会社もみじ銀行人事部主任調査役
土居 進一郎府中町教育委員会教育長
豊田 博子尾道市立長江小学校長
中川 邦夫広島市立井口中学校長
深田 明生広島県立盲学校長
福万 建策福山市教育委員会教育長




委員長平田 光章広島県教育委員会事務局管理部長
副委員長下崎 邦明広島県教育委員会事務局教育部長
半田 光行広島県教育委員会事務局参与
委員信楽 和宏広島県立教育センター所長
岡田 圭史広島県教育委員会事務局管理部総務課長
田中 聡明広島県教育委員会事務局管理部教職員課長
榊原 恒雄広島県教育委員会事務局教育部学校経営課長
二見 吉康広島県教育委員会事務局教育部指導第一課長
大下 隆司広島県教育委員会事務局教育部指導第二課長
竹林地 毅広島県教育委員会事務局教育部指導第二課
障害児教育室長
平盛 吉昭広島県教育委員会事務局教育部指導第三課長

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