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異文化交流体験空間創出事業

  広島県では,子供たちが積極的に外国人とコミュニケーションを図る意欲を高めることを目的とし,子供たちの身近な場所に外国の文化を感じることができる空間(異文化交流体験空間)を創ることで,自然に異文化に触れることのできる機会を提供する「異文化交流体験空間創出事業」を実施しました。
 この事業を通して,活動の内容や空間づくり等,様々な工夫により「外国人と積極的にコミュニケーションを図りたいと思う子供の割合」が増加することが明らかになりました。
 今回,この事業の成果と課題についてまとめましたので,子供たちの異文化理解やコミュニケーション能力を育成する取組の参考にしてください。

事業概要 

 異文化交流体験空間創出事業を実施した場所・期間などは次のとおりです。

項 目

内 容

空間の名称

「E-スクエア」
(空間名の「E」には,小学校(Elementary school)におけるやさしい(Easy),楽しい(Enjoyable),
体験(Experience)という意味が込められている。)

空間設置場所

東広島市立高美が丘小学校内
東広島市立中黒瀬小学校内

空間運営期間

平成24年10月から平成27年3月まで

開設回数

週3~5回(放課後または昼休憩) ※長期休業期間を除く

備品

外国の絵本,新聞,世界地図,テーブル,いす,民族衣装,外国のお土産や硬貨の展示など

活動例

英語の絵本の読み聞かせ,カフェ疑似体験,ダンスや歌,体を使ったゲーム,紙工作など

スタッフ

コーディネーター

空間ごとに日本人各1名配置

外国人スタッフ

中国人,マレーシア人,イギリス人,アメリカ人,シエラレオネ人などを確保し,空間ごとに原則各2名配置
※広島大学,広島国際大学の留学生など

 このほか,平成26年度は事業成果の普及策を検討するため,本事業のコーディネーターと外国人スタッフを東広島市の放課後子供教室に派遣しました。また,県立福山少年自然の家では,コーディネーターの協力を得て本事業の成果やノウハウを活用し,福山少年自然の家職員が年2回のグローバルキャンプを企画立案し開催しました。グローバルキャンプには,外国人スタッフも当日の運営に参画しました。

 ≪参考≫・事業イメージ図 (PDFファイル)(302KB) ・県立福山少年自然の家HP

 「E‐スクエア」の内装・備品

E-スクエア内E-スクエア入口外国人スタッフ一覧異文化備品

取り組みの具体

 「E-スクエア」「放課後子供教室」「県立福山少年自然の家」それぞれでの,異文化交流体験活動の様子を紹介します。

E‐スクエアでの取組

ダンスゲームカフェ
コーディネーターと一緒にダンスの練習。世界各国,色々なダンスがありますが,子供はすぐに上手になります。外国人スタッフの英語と中国語の掛け声で,風船に書いた顔を探すゲーム。子供たちもスタッフも夢中になるのであっという間に時間が過ぎます。

CAFEの疑似体験。見たことのない食べ物や飲み物等に子供たちは興味一杯!創造を膨らませます。

活動の様子体を使った遊び外国の文化紹介
友達と外国のゲームで遊んだり,スタッフのところに集まったり,それぞれ色々なスタイルで過ごしています。 道具を使った外国の子供の遊び。自分達で道具も作りました。やっぱり子供たちは体を動かすことが大好きです。外国人スタッフのお話をみんな一生懸命,身を乗り出して聞いています。

 「放課後子供教室」での取組

  県内の多くの市町で実施されている放課後子供教室でも,異文化交流体験を行いました。

そうめん流し外国文化の紹介お別れの様子
そうめん流しで交流を深めました。外国の文化の紹介をみんな真剣に聞き入っています。お別れのハイタッチ。子供たちも積極的にコミュニケーションを図っています。

「県立福山少年自然の家」での取組

県内の小学3~6年生を対象に「グローバルキャンプ」を10月と12月に2回開催しました(第1回22名,第2回27名参加)。

うどん作り仮装集合写真
第1回目の野外炊さんでは,日本の食文化である「うどん」を,第2回目では,広島の食文化である「お好み焼き」を外国人スタッフと一緒に作り,おいしく食べました。

外国人スタッフが,仮装や歌,お話などを通して,外国の行事の紹介をしてくれました。

子供たちからは,「外国人スタッフとできるだけ話すことに挑戦した」「やりたいことはやりきり,せいいっぱいの自分をだしきりました」といった積極的な意見が聞かれました。

成果と課題

成 果

 コーディネーターや外国人スタッフによる積極的な取組や学校の協力により,多くの子供たちがこの活動に参加してくれました。
 各年度で子供たちにアンケートを実施し,E-スクエアを利用する前後で本事業の成果指標である「外国人と積極的にコミュニケーションを図りたいと思う子供の割合」がどのように変化するかを検証しました。
 各年度で割合が増加しており,コーディネーターや外国人スタッフによる異文化交流体験活動について一定の効果がありました。

成果

課 題

   コーディネーターや学校関係者等に実施したアンケートやE-スクエアの運営会議等から,事業実施における様々な課題も判明しました。

〇参加する子供の固定化等
  ・学校行事の関係で,特に高学年の児童の参加が少ないことがあったため,学校行事に合わせた活動日時の設定が重要である。
  ・平成26年度は週3回の開催としたが,子供たちに何曜日が活動日なのかがなかなか浸透しなかったため,子供たちに対して積極的な周知が必要である。
〇外国人スタッフの確保
 スタッフの多くを占める留学生は,活動場所までの交通手段が公共交通機関しかないことが多いことや,帰国等の時期的な問題によりその人材の確保に苦慮した。
 また,地域性により特定の国にスタッフが偏ることもあり,活動内容に多様性を持たせる観点から,様々な国のスタッフを確保することにも苦慮した。
〇活動について
  ・高学年と低学年が同一空間で活動することで子供同士の交流は図れたが,活動内容のレベル(高学年向き,低学年向きなど)を一律にすることが困難であり,結果として低学年中心の活動内容となってしまう傾向があったので,学年で活動内容を区分する等の工夫が必要である。
  ・多くの子供たちが参加した日は,空き教室を利用している空間では十分にスペースが確保出来ず,活動に支障が生じ ることもあったことから,学年で活動日を分ける等の配慮が求められる。
  ・子供たちは喜んでも,工作等の場合,外国人スタッフでなくてもよい内容とならないよう注意を要する。
  ・学校の外国語活動の授業成果を生かせるプログラムも必要である。

まとめ

 この事業を通して,子供たちが身近な場所で自然に異文化に触れることで,「外国人と積極的にコミュニケーションを図りたいと思う子供の割合」が増加することが判明しました。
 しかし,「コーディネーターや外国人スタッフの確保」や「費用・余裕施設の観点からの空間設置」「継続した取組の実施」に関しては,各市町において本事業と同様の内容で取り組みを実施するに当たり課題となるのが現状です。
 従って,各市町の子供たちに本事業と同様の異文化交流体験活動を提供するためには,市町の枠を超え「必要な人材を年間を通じて確保し,派遣する仕組み」や「県立の施設での実施」が重要となります。
 広島県としては,本事業で得られた成果や課題を踏まえ,放課後子供教室大学生ボランティアチームの「ワクワク学び隊」に留学生チームを作り,各市町の放課後子供教室へ派遣する取組を行うことと,県立福山少年自然の家で平成27年度も引き続きグローバルキャンプを開催することとしております。

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