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平成28年7月1日(金) 下崎教育長が庄原格致高等学校を訪問しました

 県立庄原格致高等学校外部リンクでは,姉妹校など大事なお客様をお迎えするとき,「格致式おもてなし」の一つとして,全校職員と生徒で校門から玄関まで花道をつくります。
 訪問日当日も「格致式おもてなし」で迎えてくれました。

庄原格致高等学校お出迎え

 庄原格致高等学校では,生徒に,論理的思考力を身に付けさせることを目的として,教科学習だけでなく,総合的な学習の時間や行事等をとおして,様々な取組を進めています。 
 昨年11月に,1・2年生を対象とし,2日間にわたって実施した「格致『力』検定」もその一つです。
この取組では,「庄原市の未来を考える」をテーマとし,1日目に庄原市の各分野の現状と課題について,市役所の担当職員から講話を聞きました。現場で活躍する市役所職員からは,庄原市の容赦のない現実が語られ,生徒は,講義の内容と様々な資料を基に思考を深めていきました。2日目にはグループ討議等により,問題の認識や背景となる知識を深め,最終的に「安心な暮らしづくり」への挑戦,「豊かな地域づくり」への挑戦,「人づくり」への挑戦の三つのテーマのうち,いずれか一つを選択し,現状分析や今後の方策についての提案をポスターセッション形式のプレゼンテーションにより行いました。オーディエンスとして参加した3年生からは,発表の本質を突いた質問がいくつもなされ,内容がより深いものとなったようです。
 
庄原格致高等学校生徒会庄原格致高等学校生徒会2
 また,昨年度から県の「高校生による中山間地域わくわく事業」の指定を受け,その取組の中で,高校生による地域活性化を目指す「『庄原』活性化プラン」を作成しました。
 地元の祭りである「庄原よいとこ祭」の実行委員として,生徒会が企画段階から参加し,主体的に取り組むことで,地域の良さを再発見し,高校生が活性化に貢献することをめざしています。また,一連の関わりをとおして,従来の取組では実現しにくかった生徒の成長をねらっています。
 訪問日は,生徒会が「庄原よいとこ祭」の企画会議を行っているところを見学し,教育長と懇談を行いました。
 生徒から教育長に対し,「会議を円滑に進めるための工夫」,「プレゼンをするときに心掛けること」,「アイディアが浮かばないときにどうするか」,「リーダーとして心掛けること」などについて質問がありました。 
 教育長は,「資料の事前提出の徹底」,「プレゼンは,一つの物語として明確に映像として浮かぶようなストーリー仕立てで行うこと」,「複数の立場にたって多方面から物事を考えること,自分中心に考えず,みんなの意見にしっかりと耳を傾けること,失敗を恐れずどんどんチャレンジすること,失敗をしたら振り返って修正をすること。」などを生徒に伝えました。

庄原格致高等学校第3学年体育授業庄原格致高等学校第3学年体育授業2庄原格致高等学校第2学年英語授業
庄原格致高等学校第2学年英語授業2庄原格致高等学校第1学年数学授業庄原格致高等学校第1学年数学授業2

 授業は,3年生男子の体育,2年生のコミュニケーション英語,1年生の数学を参観しました。
 庄原格致高等学校では,生徒に付けたい論理的思考力を「筋道を立て,根拠をもって物事を考察し,それを明確に,自分の言葉で,他者に伝えることができる力」と定義し,それを身に付けさせるために,「自分の言葉による説明を求める」課題(パフォーマンス課題)を設定し,それに取組ながら,生徒がルーブリックをもとに自己評価を行う授業を実践しています。
 
 体育の授業の準備体操では,生徒は,全員で掛け声をしながら,テンポよく,きびきびと動いていました。スピード感があるなかでも,一つ一つの動作を丁寧にやりきっている様子が感じられました。組体操の練習では,みな真剣な表情でお互いの演技を見合い,教員の働きかけがなくても,よかった点を評価し,工夫すべき点等を教え合う様子が見られました。
 英語の授業では,セントバーナード犬がアルプスで救助犬として活躍していた歴史を踏まえた上で,自分たちの住む庄原市内の場合,犬がどのような場で,どのような働きができるかについてグループで意見を出し合っていました。様々なアプローチで地域のことを考えることによって,新たな問題に気づくことができます。 
 数学では,ジグゾー法を取り入れた授業が行われていました。生徒は二つのグループに分かれ,それぞれのグループに2次不等式に関する異なる課題が与えられました。個人思考の後に,それぞれのグループ内で,与えられた課題の解法の説明の仕方を考えた後,違う課題をもった者同士がペアとなり,交互に説明を行っていました。生徒は,この学習活動をとおして,既習事項を例として示すなど工夫しながら,相手にわかりやすい説明をしようとしている様子が見られました。 

庄原格致高等学校懇談
 最後に,今川教務主任と小澤2学年主任と懇談を行いました。
 庄原格致高等学校では,教科の異なる3人が一組となり,相互授業観察,事前・事後協議を行うこととしており,今年で3年目を迎えます。
 このことが,教科や世代を超えた議論の活性化につながり,よりよい授業をみんなの力を交流しながらつくりあげる雰囲気を醸成しているようです。
 「今後は,評価を授業づくりのみでなく,生徒の学習評価にしっかりとつなげ,生徒の3年間を見通して,どの段階で,どういった力をつけていくかを議論していきたい。」と語る姿からは,生徒の現状をしっかりと分析し,生徒に付けたい力を全体で共有し,これまで積み上げてきたものを大切にしながら,「チーム格致」として,果敢にチャレンジをしている様子が感じられました。 

※写真は一部を除き,庄原格致高等学校写真部顧問である田村教諭が撮影したものをお借りしました。

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