ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地ホットライン教育ひろしま > 平成27年11月18日(水) 下崎教育長が大崎海星高等学校を訪問しました

平成27年11月18日(水) 下崎教育長が大崎海星高等学校を訪問しました

 県立大崎海星高等学校では,大崎上島で学んだことに誇りを持ち,胸を張って大崎上島を語り,多くの人々と協働して,大崎上島を活性化するための新たな価値を生み出すことのできる生徒を育成するため,課題発見・解決学習の展開,地域学習「大崎上島学」の展開,公営塾との緊密な連携など様々な取組を実施しています。
 また,大崎海星高等学校では,平成28年度入試からの生徒の全国募集に向け,これからの変化が激しく予測不可能な社会の潮目を読み解く”潮目学”,自分の方向性や志を立てる”羅針盤学”,世界を航り未来を切り開くスキルを学ぶ”航界学”を学ぶことを特徴として,学校の魅力を県内外に発信しています。
 
 訪問日は,校長,進路指導主事,生徒指導主事から学校の様子や活動状況等の説明をいただき,実際の授業を見せていただきました。

大崎海星高校地理授業大崎海星高校授業
大崎海星高校数学授業大崎海星高校家庭科授業

 現在,校舎は平成27年末の完成をめざし改築中であり,仮設の校舎で教育活動が実施されています。
 授業においては,本時の目標や授業の流れを板書で示し,振り返りシートを活用した授業の振り返りを行うことで,生徒に学ぶことの意識づけをする取組が行われていました。
 第3学年の地理の授業では,「遊牧民の生活を実体験する」として,ゲームを使って生徒が意欲的に生き生きと活動している様子が見られました。

スタンプラリースタンプ,絵馬町への提言

 大崎上島町では,幼稚園,小学校,中学校で系統的に地域学習「大崎上島学」を実施されていますが,高校ではこれを継承し,大崎上島の活性化のための新たな価値について,歴史や島の自慢,自然環境などのフィールドワークをとおして,より深く探究する活動を行っています。
 この地域学習「大崎上島学」の一環として昨年度は,大崎上島町商工会が主導する定住・移住支援プロジェクトの仕事図鑑パンフレット「島の仕事図鑑」制作において,生徒が島で働く人へのインタビュー・島の魅力紹介のページ作成に参加し,地元高校生の視点から「島で働くことの魅力」を発信しました。
 知識として知っていたIターンやUターンについて,実際に島で働く人に会ってインタビューをしたことで,一層深く学ぶことができ,視野も広がったようです。
 今年度は「高校生デザインプロジェクト」として,島内在住のプロのデザイナーと協力しながら定住・移住促進のためのノベルティ・グッズのデザインや,8月に開催された「大崎上島HAPPYライド2015サイクリング」というイベントでのスタンプラリーで使用するスタンプと,完走してクイズに正解した参加者に贈られる絵馬の製作に参加しました。スタンプには,各チェックポイントの神社にまつわるイラストが使われており,地域についての様々な知識を深く学習する機会となったようです。
 第1学年は,地域の福祉の現状を理解した上で,課題発見・解決的な学習を展開するよう,生徒全員が町内の特別養護老人ホームで入浴介助や食事介助の体験を行っています。
また,地域に根差したマリンスポーツを体験することにより,地域の自然の素晴らしさを体感し,地域への愛情や誇りをもつために,第1学年はシーカヤック,第2学年はフィッシング体験を実施しており,生徒は,既有の知識に加え,実際の経験から多くのことを学んでいます。
 さらに,第3学年では地域の課題について,深く掘り下げ,町への提言を行うことができるように,町の現状について,「keep(今後も続けること)」,「problem(問題)」,「try(試したいこと)」を出し合ったり,過去と現在を比べてよい点,悪い点などそれぞれの考えを出して練り合いました。その過程で,地域の方々の多様な考えや生の声を聞き,「自分たちで何とかしよう」という意識が生まれ,今後は,「高校生が動けば島が元気になる」というコンセプトで様々なイベントを開催していこうとしているとのことです。「昔に比べ,人と人とのつながりが薄くなっている」との危機感から,人と人とのつながりを深めるきっかけづくりとして,幅広い世代が関わることができる「もちつき,もち撒き」を来年1月に開催する予定であり,その後は,イベント参加者の生の声を聞き,ニーズに応じたイベントを開催していこうとしています。
 
神峰学舎看板神峰学舎

 また,大崎上島町では,大崎海星高等学校に通う生徒のための公営塾「神峰(かんのみね)学舎」の運営等を行っており,大崎海星高等学校の視聴覚教室において,月曜から金曜の放課後2時間半,学習指導が行われています。
 視聴覚教室の後ろには,新校舎で掲げられる予定である生徒の手づくりの看板が設置されていました。
 「神峰学舎」では,大崎上島町の地域おこし協力隊員や外部専門家を講師として招聘し,進路実現に向け,生徒一人一人の自律学習をめざすこととしています。
さらに,学習指導に加え課題発見,解決的な学習をうながすための実践的な方法を学び,問題となっている事例から課題をみつけ,自らのアイディアを具体化し,様々なケーススタディをとおして,課題解決の方法を探る「夢☆ラボ」を月に2回程度,1・2年生を対象として開催し,志や社会人基礎力の育成に取り組んでいます。「夢☆ラボ」では,大学教授や現役の大学生を招いたワークショップ,海外で暮らす方を招いて日本の外の話を聞く,インターネットテレビ電話を活用して県外の生徒と交流する等,教科の学習のみならず,広く様々な学びが展開されています。
 
 地域の課題を発見し,解決策を考え,解決に向けて地域住民とともに実現に向けて行動する姿から,大崎上島の将来を担う生徒が確実に育っている様子が感じられました。

「教育長学校等訪問」一覧へ戻る