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頑張る学校訪問記(三次市立田幸小学校)

頑張る学校訪問記ホームページ版

【第10回】三次市立田幸小学校(平成21年度広島県教育奨励賞受賞)

住  所:三次市大田幸町1600
児童数:63人(平成22年5月1日現在)
校  長:兼丸 裕子
H  P:http://www.miyoshi-tako-e.hiroshima-c.ed.jp/

 長年培われてきた道徳教育で,子どもたちの命を大事にする意識が高まっています。また,子どもたちの自己肯定感が向上するよう,地域にある「ひと・もの・こと」を教材に活用することなど,さらなる取組を進めています。
 食育では,道徳の授業と連携した取組も行っています,野菜の生産者の話を聞くことなどで,子どもたちが食べ物を大事にするようになり,給食をきれいに食べてくれています。

取組のポイント

●道徳教育では,「いのち育みプログラム」を開発し,改善しています。道徳の授業だけではなく,それと結びついた活動を行うことにより,道徳教育を体系的に進めています。
 また,教材には,地域にある小さなことも,積極的に活用しています。
●食育では,体験活動や地域の人と交流を行っています。このことで,子どもたちの食物に対する関心が高まりました。

  「いのち育みプログラム」

 田幸小学校では,平成19年度・20年度に文部科学省の指定を受け,道徳教育を進めました。
 この成果として,「いのち育みプログラム」を開発し,これまで改善を続けています。このプログラムにより,子どもたちの生命尊重に対する意識が高まっています。
 プログラムでは,次の4段階それぞれに重点を置き,道徳の時間を,事前・事後の活動(他教科・領域や体験活動)と関連付けて実施しています。

 ・自分(主として自分自身にかかわること)
 ・仲間(主として他の人にかかわること)
 ・生命(主として自然や崇高なものにかかわること)
 ・社会(主として集団や社会にかかわること)

 事前の活動では,道徳の授業でねらう価値に対し,子どもたちがどのような思いをもっているかを把握します。事後の活動では,道徳の授業を通してどのように変容しているかをみとることとしています。

道徳教育の基盤となる「いのち育みプログラム」(写真は平成21年度の研究紀要に記載したプログラムの全体像です。)
平成22年度は,子どもたちのいのちを大切にする心を育むために,上に挙げた4段階での重点項目を,「勤勉・努力」「感謝」「生命尊重」「家族愛・愛校心・郷土愛」に焦点を当てて進めています。

プログラムの全体像
(クリックすると拡大)(Word68.5KB)

  道徳掲示板

道徳掲示板 田幸小学校の階段や廊下には, 「道徳掲示板」があります。
標語などではなく,各学年での道徳の授業で使われた教材が,その授業の内容が分かるように貼られています。

 この掲示板に貼られている教材は,先生方の手作りです。道徳の時間では,「ふるさと田幸に立つ」ことを大事にして,大きなことばかりでなく,地域にある些細な出来事も取り入れて授業づくりを行っています。
 【題材にされているものの例】
 ○ 田幸小学校のシンボル・ポプラの木
 ○ 三次市の特産・ぶどう
 ○ 学校にある「タンポポの詩」の石碑に植えられたタンポポ

  花咲けポプラっ子

ポプラの木の幹

 ポプラの木の幹に,たくさんの花が咲いています。この花のシートには,子どもたちが,次のようなことを書いています。

 ○4・5月 自分のいいところ
 ○6月 がんばっている自分
 ○9・10月 友だちに自分のいいところを聞いてみる
 ○11月 友だちのいいところを見つけよう

 こうしたことを,考えたり,聞いたり,書いたり,またお互いに読み合ったりすることは,子どもたちの自己肯定感を高めることに役立っています。

  教材を使った道徳の授業の様子

 三次出身の奥田元宋画伯の代表作「待月(たいげつ)」を題材に作成された教材を使って,4年生の授業が行われました。
 場面ごとに,子どもたちに考えさせ,発言させていきます。また,他の人の意見で,「すごいなぁ」と思ったものを発表させるなど,他の意見についても考えてもらいました。
 【概要】
 たかし君は,宿題で,三次の自慢できる景色を紹介することになりました。おじいさんが,ある場所を教えてくれることになりましたが,そこは,たかし君がいつも見ている川沿いの風景でした。

授業の様子1 おじいさんがどんな場所を案内しようとしているか,たかし君がどういう場所を思っているかを聞いてみます。
授業の様子2 奥田元宋・小由女美術館で,「待月」を見た後,おじいさんが連れてきてくれた場所は,いつも通っている川沿いの風景でした。 
授業の様子3 そこは,「待月」に描かれている場所。たかし君は写真を撮らずに,ただ眺めていました。 
たかし君が,どう思ったか,なぜ写真にとらなかったかを考えます。

県教育委員会ホームページ(道徳教育のページ)へのリンク

  地域と結びついた食育

 田幸小学校では,地場産物を積極的に学校給食に取り入れています。
 野菜については,地元の方が「ふるさとランチ」というグループを作って,提供をしています。こうしたことで,次のものが,田幸産100%になっています。(平成22年11月末現在)

 ・さといも   ・アスパラガス  ・かぼちゃ
 ・とうがん   ・チンゲンザイ  ・ひろしまな

      

 そして,生産者の方に,ゲストティーチャーとして学校に来ていただくといった取組もしています。
 道徳の授業で,どういった想いで,給食用の野菜を育てているか,どのような配慮(農薬を減らすなど)をしているかなどのお話をお聞きしました。
 このことで,子どもたちが,食べ物を大事にしようと感じ,給食でも,ほとんど残菜がないようになりました。
 また,この授業には,保護者の方も参加していて,「参加させていただき,とてもよかったです。」といった意見が寄せられました。

野菜の生産者による授業の様子 野菜の生産者による授業の様子

 野菜の生産者による授業の様子
 授業の後,子どもたちがお礼の手紙を書きました。

 取材におとずれた日は,次のようなメニューで,この日も田幸産の野菜が使われていました。

 ・主食:ごはん
 ・主菜:さかなのゴマだれ焼き
 ・副菜:こうはくなます
 ・汁物:相性汁
 ・デザート:みかん

給食この日も,子どもたちが,元気よく「おかわり」をしていました。特に,野菜はよく食べているそうです。

食材を提供された「ふるさとランチ」の方々

 この日の食材を提供された「ふるさとランチ」の方々

 体験活動

 体験活動は,食育を進める上でも,大事な取組です。田幸小学校では,1・2年生の生活科では,野菜作りや「あいがも」農法見学を行います。中学年以上では,3年生のぶどう作りや5年生の米作りなどを行いました。
 作物などに実際に触れること,自分が作ったものを給食などでいただくことで,子どもたちの食への関心が高まっています。
 例えば,5年生では,籾まきから田植え・稲刈り・脱穀等の作業を,昔ながらの方法で行うことを通して,稲を育てる苦労を感じ,最後にもちつき体験を行うことで,食に対するありがたさを実感することができました。

籾まきの様子 田植えの様子 稲刈りの様子 脱穀の様子

県教育委員会ホームページ(食育のページ)へのリンク

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