ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地ホットライン教育ひろしま > 頑張る学校訪問記(福山市立駅家西小学校)

頑張る学校訪問記(福山市立駅家西小学校)

頑張る学校訪問記 ホームページ版

【第9回】福山市立駅家西小学校(平成21年度地球温暖化防止活動表彰(環境大臣表彰)受賞)

住  所:福山市駅家町近田205-1
児童数:362人(平成22年5月1日現在)
校  長:本宮 弘子
H  P:http://www.edu.city.fukuyama.hiroshima.jp/shou-ekinishi/

 二十一世紀を「輝きのある未来」にするための教育として,全学年でESD(持続発展教育)を進めています。きっかけは,福山市都市交通圏交通円滑化総合計画推進委員会と連携して始めた「学校TFP(トラベル・フィードバック・プラン)」でしたが,現在では,環境教育をはじめとする3つの視点(環境教育,多文化国際理解,人権平和)を全学年へ発展段階に応じて取り入れています。
 また,系統的に,主体的に学ぶことのできるESD関連カレンダーを作成しています。これにより,子どもたちが自ら,持続可能で希望ある未来社会の担い手としての資質・能力を育み,必要な技能を習得するよう取り組んでいます。

取組のポイント

●環境教育では,「自分たちが行動しないと変わらない」ことに気付くことで,「自らの生活を振り返る力」を育てることにつなげています。また,各学年が,ESD関連カレンダーにより,次年度の活動と関連付けることで,子どもたちに興味付け,学ぶ意欲や次の学年への期待や心構えを持たせて,学習効果をあげています。
●ESDを取り入れることにより,「育てたい子ども像」を明確にすることができ,教員がこのことを共有した上で,各学年において,授業を進めています。

  学校TFP

 駅家西小学校では,6年前から,福山市都市交通圏交通円滑化総合計画推進委員会と連携して,5年生が,「学校TFP(トラベル・フィードバック・プラン)」に取り組んでいます。
 「学校TFP」は,地球環境問題と交通問題をテーマとした学習で,これが,同校での環境教育の始まりとなりました。
 昨年度は,地球温暖化という大きな問題が,実は自分たちの住んでいる福山市にも当てはまることに気付き,この解決に向けて,CO2の削減のための何ができるかを考えました。
 具体的には,自動車がCO2を多く排出していることから,自動車(自家用車)の利用を控えて,バスの利用を促進するためにはどうすればよいかを考えました。
 そして,その考えをまとめて,地域に発信をしました。

パネル1

福山市では,この30年間で平均気温が1,6度上昇。その原因として,CO2の性質を学びます。

パネル2

CO2を発生させる自動車について考え,自家用車の半分しかCO2を発生しないバスについて調べました。

パネル3

バスをたくさん利用してもらうためのアイデアを出し,「パンフレット」にまとめました。保護者の方にも見てもらい,アンケートをとりました。

パネル4

左の「パンフレット」と一緒に子どもたちが作った「呼びかけポスター」をバス会社に渡しました。「呼びかけポスター」は,バスだけでなく,地域の病院やスーパーにも掲示してもらいました。

↑ 上の画像は,駅家西小学校のHPにも掲載しています。

  学校TFPの効果

 学校TFPでは,行動プランも作成します。このことにより,子どもたちは,単に現在の状況だけでなく,自分たちが行動しなければ変わらないと気付きます。この活動により,「自分たちの生活を振り返る力」を持った子どもが,少しずつ増えています。

  今年度の学校TFPの様子

  今年度(平成22年度)の第1回目は,9月24日(金曜日)に行われました。
 国土交通省と福山市の職員の方を講師にお迎えし,5年生の2クラス・66人が参加しました。
 まず,この取組の目的を説明し,子どもたちに「地球環境隊」の一員になってもらい,CO2に関する実験を行いました。

実験の様子1

左側の球には普通の空気,右の球には排気ガス(C02)を入れ,同時に暖めたときの,温度の変化を記録します。

実験の様子2

これは講師の方が事前に用意されたグラフで,普通の空気に比べて,排気ガス(CO2)の方が暖まりやすいことが分かります。

実験の様子3

CO2の1日の発生量は,子どもが 約600g,大人が6200g。その差は,クルマの利用によるものです。

実験の様子4

CO2を減らすには,クルマの利用を減らすことが効果的と分かりました。そこで,「地球環境隊」の最初の任務として,おうちの人の「クルマの利用」について,調べることになりました。

  学校TFPの広がり

学校TFPのご紹介 福山市での学校TFPは,駅家西小学校が最初になります。
 同校の取組から,福山市都市交通圏交通円滑化総合計画推進委員会では,教材の提供や出前授業を行うなど,学校TFPの取組を進めています。
 今年度は,4校の学校で学校TFPを行う予定です。
  (クリックすると大きな画像→)(PDF619KB)

 

 

  学校全体での環境教育

 3年前からは,5年生の学校TFPだけでなく,全学年での環境教育を展開しています。
 低学年では,四季の自然を体感させる自然観察や駅家町探索をしっかりと行い,中学年では,自然体験学習を重ねることにより,自然環境の保全に目を向け,高学年では,生活環境変化に伴う生活改善,文化保存等について,追求していく学習プログラムとしています。
 上の学年が下の学年に成果等を披露することにより,そうした活動への心構えや興味を持つことができ,それぞれの活動がつながっています。
 また,各学年の学習を教育課程に位置付けることにより,子どもたちにとって,各学年の環境教育のねらいや学習活動がより明確となり,自分たちの学習に自信をつけています。
  特に,6年生については,先輩たちの活動を目にすることによって,「自分たちも頑張らないと」と児童のリーダーシップをとっていこうとする意識が育っています。

・1,2年生 自然環境を満喫することを目的に,花の栽培などを行います。
・3,4年生 自然を体験することを目的に,芦田川の源流に植林(3年生は,下草刈。4年生は,植林)を行います。
・5・6年生 これまでに感じた疑問を,自分たちで解決すること目的として活動します。(5年生での学校TFP,6年生での伝統文化体験等)

  ESDの導入

  上記の活動により,学年間のつながりができてきました。そして,2年前からは,ESD(持続発展教育)を取り入れ,各教科とも環境教育につながりを持たせています。
 このことによって,「育てたい子ども像」が明確になり,教員で共有することが可能となりました。また,教員の授業に対する見通しが持ちやすくなりました。

ESDカレンダーESDカレンダーを作成して,環境教育と各教科を関連付けています。(クリック)(PDF430KB)

  地域と家庭の協力

 環境教育の成果は,地域の文化祭で発表もしています。このことをきっかけに,地域が,学校の環境への取組を応援しています。具体的には,グリーンカーテンへの苗の提供や児童の絵を利用したポイ捨て禁止の看板の設置などを行っています。 また,6年生への伝統文化体験についても,地域の方の協力をいただいています。
  家庭では,特に,5年生の学校TFPに協力をいただいています。子ども達の提出物への協力だけでなく,自動車を止めて自転車を使用するなど,この活動の実践をしていただいています。

グリーンカーテン

学校に,アサガオとゴーヤのグリーンカーテンを作りました。今年度は地域の方が,ゴーヤの苗を500本配布され,学校にもその苗をいただきました。

自動車使用調べ

 この用紙は,家庭で自動車を通勤に使用する人を調べるものです。学校TFPは,家庭の状況を調べるところから始めるので,各家庭の協力が必要です。(クリック)(PDF854KB)

Adobe Readerダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

このページがお役にたちましたら、下のいいねボタンを押してください。