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頑張る学校訪問記(神石高原町立三和小学校)

頑張る学校訪問記(HP版第4回)

神石高原町立三和小学校(平成20年度広島県教育奨励賞受賞)

住所:神石郡神石高原町小畠2768-1
児童数:82人(平成21年5月1日現在)
校長:東 一史
HP:http://www.jinsekigun.jp/school/sanwasho/

  英語活動を中心として,自他の理解と尊重,共感,思いやりなどの感情を育て,物怖じせず,人と関わり合うことを喜びとするコミュニケーション能力の育成を図っています。

取組のポイント●児童の発達段階に即して,児童が楽しく意欲的に英語活動に参加できるよう,指導内容・方法や教材を工夫しています。また,空き教室をEnglish playroomとし,児童がいつでも英語に親しめる場とするなど,環境整備を行っています。
●ALTから本物の発音を聞き,自然な会話の中で英語に触れるようにしています。また,外国の伝統・文化に直接触れる国際交流の機会を作ったり,外国の方へのインタビュー活動を行うなど,体験的な活動を行っています。

○英語活動

  三和小学校の英語活動の取組は今年で10年目を迎え,県内の草分け的な存在です。平成19・20年度の2年間は文部科学省の「小学校における英語活動等国際理解活動推進事業」の指定を受け,研究推進の拠点校として,町全体の英語活動水準の向上に大きな成果を上げてきました。
  本年度は,文部科学省「外国語活動における教材の効果的な活用及び評価の在り方等に関する実践研究事業」の指定を受け,これまでの積み重ねの上に,英語ノート等の教材の効果的な活用方法,外国語活動における評価の在り方,指導体制やALTとの連携の在り方等について実践的な研究を進めています。

特徴的な取組内容

・1モジュール(45/2分)  短時間でも英語に触れる回数が多い方が効果的であること,児童が集中力を持続できるのは20分程度が妥当であることから,1単位時間(モジュール)を22.5分(45/2分)とし,1週間に2回の英語活動の時間を設けています。なお,学習指導要領の改訂により,本年度から5・6年生については通常の45分で授業を行っています。

・活動内容  「歌」や「ゲーム」,リズムを取りながら発音させる「チャンツ」,インタビューをするなどの「場面設定」,道案内や買い物ごっこなどの「タスク活動」など,学年に応じて児童が意欲的に楽しく取り組めるよう工夫されています。

・具体的実践・国際交流活動  英語活動で培った力を発揮する場として,修学旅行や広島市内への社会見学の際に,外国の方へインタビューを行ったり,年間3回いろいろな国の方に来ていただき,交流を行っています。卒業式では,6年生が将来の夢を英語でスピーチする場を設けています。

・日常の取組  日常的にも自然に英語を耳にしたり使ったりする環境であるようにと,始業前の放送に英語での挨拶を取り入れたり,英語の歌を流すなどしています。

・教職員研修  英語活動では,指示や評価をできるだけ英語で行えるよう,毎週火曜日の職員朝会でALTから英語の語彙や発音を学ぶ時間を設けるなど,教員の英語力の向上にも取り組んでいます。

English playroom:English playroom

  英語の絵本,ビデオ,教員の手作りのカード,模型等の教材が多数用意され,英語活動を行うことを意識する場として整備されています。また,休憩時間にも自由に出入りでき,児童がいつでも英語に触れることが出来るようになっています。

 

 

インタビュー活動:

平和公園でのインタビュー活動  修学旅行や広島市内への社会見学の際,外国の方へ英語でインタビューを行います。児童は片言の英語しか出来なくても積極的にインタビューを行っています。異文化に触れるとともに,外国の方と意思疎通ができたことが,とても大きな自信になります。

 

 

 

Classroom English:Classroom English

  教室でよく使われる単語を「あいさつ」「ふだんの指示」「ほめる・はげます」等の項目ごとにまとめています。指示や評価を英語で行うことにより,英語活動の雰囲気がより盛り上がっていきます。

 

 

 

○なぜ英語か?

  母国語である日本語は,単語を並べるだけでも通じますが,英語は児童にとって未知の言語であるため,相手の言葉をしっかり聞き,ジェスチャーや表情を使って相手にしっかり伝えようとしなければ,お互いの理解はできません。したがって,聞こう・伝えようとする言語への関心が,より育成されやすくなります。
  英語活動の目標は,「英語がしゃべれるようになる」ではなく,どこの国の人にでも物怖じせずに,一歩踏み出して握手ができる,おもてなしの心で対応できるコミュニケーション力をつけることです。そのため,実際の活動の中では,

・相手の思いを受け入れる:【聞く力】
・自分の思いを伝える:【働きかける力】
・違いを認め,人と人との出会いや心の触れ合いを大切にする態度:【思いやりの心】

の3つの視点からアプローチしています。
  さらに,そうした英語を通じて培った言語への関心は,母国語である日本語(国語)の発達にも良い影響を与えると考えられます。

ALTとのチームティーチング:ALTとのチームティーチング

  現在,神石高原町では2名のALTを配置。小中学校11校で各校の教員とチームティーチングを行い,様々な場面での自然な英語の使い方や発音を指導しています。

授業風景(1) 6年生:

6年生の授業風景  ゲーム形式で旗交換ゲーム(写真)や4ヒントクイズなどが行われていました。
  授業の最後には必ず振り返りが行われ,「相手の目を見て会話ができた」「○○くんははっきり喋っていた」との感想がありました。

 

 

授業風景(2) 1年生:1年生の授業風景

  「Let's start English!」の掛け声に「Yeah!!」と児童が右手を突き上げ飛び跳ねながら大きな声で応えて授業が始まりました。その後も歌やゲームなどに元気一杯に取り組んでいました。

  こうした取組の結果,今年10月に行った意識調査では,ほぼ全ての児童が「英語活動は楽しい」,「英語は大切である」と感じていました。
  その他にも,「もしあなたに外国の人が英語で話しかけてきたら,あなたはどうすると思いますか」という問いには,「だまっている」「その場から逃げる」という回答はなく,「英語を使って受け答えをする」が60%,「ジェスチャーを使って受け答えをする」が23%などと,全ての児童が何らかの対応をしようとすると回答しており,物怖じしない,人と関わり合うことを喜びとするコミュニケーション能力が培われていることが伺えます。
  英語活動は保護者からの評価も高く,また,進学先の中学校からは,他の小学校出身の生徒に比べてリスニング能力が高い,英語嫌いになる子が少ないというコメントをいただいているそうです。

○その他の取組

名人に学ぶ会:名人に学ぶ会

  年1回全校児童が,地域の方々に,竹細工や柏餅づくり,茶道,琴などの名人の技を教えていただいています。(写真)
  また,カブトムシの幼虫をいただいたり,ミツバチの分蜂(=巣分かれ)したものをいただいて学校でハチミツを作るなど,様々な場面で地域の方々に協力いただいています。

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