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頑張る学校訪問記(県立庄原実業高等学校)

頑張る学校訪問記(HP版第2回)

県立庄原実業高等学校(平成20年度キャリア教育文部科学大臣表彰受賞)

住所:庄原市西本町一丁目24-34
生徒数:402人(平成21年5月1日現在)
校長:光久孝治
HP:http://www.shobara-h.hiroshima-c.ed.jp/

 中山間地域にある農業高校の使命として,地域の状況や動向を踏まえながら,地域産業界,とりわけ農業分野の担い手の育成に努めています。

取組のポイント
● 生徒の進路の実現に向け,生徒の目的意識や主体性をはぐくむ指導を行うとともに,そのための環境づくりを学校全体で取り組んでいます。
● 企業等での実習や地域への貢献活動などの取組は,真新しいことではありません。これまで培ってきた実績を踏まえ,社会状況の変化等に応じて改良を重ねながら着実な取組を行っています。

○キャリア教育の推進

  平成15年度から17年度までの3年間,文部科学省の教育課程の改善のための「研究開発学校」としての指定を受け,教科「農業」のねらいである「将来のスペシャリストなど農業の各分野を得意とする社会の形成者を育成する」をより充実させるための「キャリア教育プログラム」の研究開発を行いました。

【デュアルシステムによる派遣実習(「デュアル派遣実習」)】

 目的意識が高く,一定レベルの知識・技能をもった生徒が,2年次の前期に「デュアル派遣実習」を行います。今年度は2年生全体の約3分の1に当たる45人の生徒が,15か所の企業,病院,福祉施設,大学等で実習を行っています。
 期間は約10週間で,毎週水曜日の終日,実習先の職員や大学院生の指導を受けながら,実務体験,実験,研究等を行います。
 これまでに,実習先の企業に就職した生徒もいますし,実習先の病院等に就職するのに必要な資格を取得するため,進学した生徒もいます。
 「デュアル派遣実習」を効果的に行うためには,教員がそれぞれの実習先と実習内容等について事前の打合せを行ったり,実習時に連絡調整を行ったりするなど,きめ細かな対応が重要となります。
 実習先の開拓も重要であり,特に,学校の使命である地域の農業の担い手を育成していくためには,農業生産法人等を実習先として確保していくことが今後の課題です。

デュアルシステム
 高校と地域の産業界・企業等がパートナーシップを深め,共同して人材育成を行う職業教育システムです。
 高校生が在学中にインターンシップよりも長期の職業訓練(企業や大学等の教育プログラム)を通して,地域の産業界・企業等が必要とする実践的な技能・態度を身に付け,より明確な将来設計やキャリア発達を図ります。

製パン店でデュアル派遣実習  製パン店でデュアル派遣実習を行い,レジ打ちから食パン作り,ピザ焼きまでいろいろな学習をした生徒から,「将来の夢を叶えるための大事な経験ができていると感じた」との感想が聞かれました。

 

 

 

【教育課程の工夫(「庄実版セメスター制度」)】

  庄原実業高等学校では,季節性(農業生物の生育)や学習の効率性及び生徒のキャリア発達等を考慮した特色ある教育課程を編成しています。
  教科「農業」の科目を中心として,半期で履修を終える科目を導入したり,科目の履修単位を分割したりするとともに,3年間を4期(第1期:1年次前期,第2期:1年次後期・2年次前期,第3期:2年次後期・3年次前期,第4期:3年次後期)に区分し,各期に応じた教育活動を展開しています。各期の主な指導内容は次のとおりです。
 第1期:農業全般の基礎を身に付ける
 第2期:各学科の専門性を深める
 第3期:各学科の専門性の応用化とともに具体的な進路選択を行う
 第4期:社会人としての心構えなど卒業後の準備を行う

【地域産業の担い手育成プロジェクト】

  今年度から2年間,文部科学省・農林水産省の共同事業である「地域産業の担い手育成プロジェクト(農業分野)」の指定を受けました。
  農業学科を設置する県立高校4校及び農業関連機関と連携を図りながら,地域農業を担う人材育成のための学習プログラムの開発や人材育成ネットワークの構築について研究していきます。

○地域への貢献

 それぞれの学科の生徒が日頃の学習や研究の成果を生かし,様々な地域貢献活動に取り組んでいます。
  小学生に対する食育や作物栽培の指導や,草花を活用したため池の浄化実験や移動動物園の開設,保育所や特別支援学校の校庭の芝生化,保護者や地域の方々をもてなす「感謝の集い」の開催などを行っており,そうした実践活動を行うことが更なる生徒の学習の場にもなっています。

「アイガモの放鳥」の説明  地元の小学校5年生との連携交流学習では,アイガモ稲作の「種まき」から「収穫」までの継続的な指導を行っています。「アイガモの放鳥」の説明では,水田におけるアイガモの働きを劇で紹介するなど,小学生にわかりやすく伝わるよう工夫しています。

感謝の集いの様子

  生活科学科の生徒が所属する家庭クラブが,保護者や地域の方々を招き,ステージ発表や手料理でもてなし,日頃の感謝の気持ちを伝える「感謝の集い」。46年の歴史をもつ伝統的な行事です。

 

 

○農業の拠点校としての施設設備の整備

  庄原実業高等学校は西条農業高等学校とともに,平成15年6月に県教育委員会から,農業の専門高校拠点校に指定されました。
  この一環として,平成18年度にはナシの栽培実習のための温室を設置し,19年度には太陽光発電を利用して野菜の水耕栽培等の実習を行う温室や,地域の児童生徒や住民との交流活動に利用する交流棟を設置するなど,施設設備の整備を行っています。

人工授粉の説明
(人工授粉の説明)

  ナシの栽培を実習する専用の温室では,生物生産学科の生徒が,樹木を鉢で栽培して根の広がりを制限し,水分の吸収をコントロールして果樹の糖度を増す「根域制限栽培」に取り組んでいます。

収穫
(収穫)

     

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