自分たちの安全は自分たちで守る~危機意識の高揚~
竹原市立賀茂川中学校
概要
これまで,保護者・校区内小学校・地域の関係団体等との連携に取り組んできましたが,加えて,生徒一人一人が「自分たちの安全は,自分たちで守る」という危機意識をもつことも大切です。
その一つとして「集団下校」を位置づけて,次のような方法で取り組んでいるところです。
- 全員の下校時刻の把握をする。(「放課後すぐ帰宅する。」「クラブをして帰宅する。」等)
- 通学区ごとに下校班(全校生徒126名21班)を編制し,決められた時間に集団下校を行う。
- 教職員によるパトロール及び交通指導を行う。
・ 原則各学年1名が個々の車に「パトロール中」のシートを貼って巡視をする。 - 下校時刻を学校・学級通信,公民館便りを利用して保護者や地域の人々に知らせる。
内容
第3回通学区会の様子です。
次のことについて話し合いました。
- 下校の様子
- 課題と改善の方法
- 道路とその周辺の危険箇所の確認と改善してほしいことの検討
クラブ終了時刻になると下校班で集合します。
班長さんがメンバーを集めそろったら先生に報告し集団で下校します。
集団での下校です。後ろに停車している車は,指導する先生の車です。 | 通学路を見まわる先生の車には,少しでも抑止力となればと願って,「パトロール実施中」のシートが貼られています。 |
通学路は道幅が狭いので,交通マナーや安全面にも特に気をつけています。
左端を1列で… | 「さよならー 1列で気をつけて!」 |
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成果と課題
- これまでの下校方法と違う集団での下校は,生徒にとって自由度の少ないものであり,不便に感じることは否めない。しかし,「自分たちの安全は,自分たちで守るため」と納得し,危機意識を持って行動ができている。
- 交通マナーやルールの遵守についての意識が向上し,1列通行を意識できるようになった。しかし,バラバラの下校に比べ,大勢が一度に下校するために混み合うことが多くなっており,一層の意識啓発を図りたい。
- 下校時刻が守られるようになり,自転車置き場や校門の外で立ち止まることなく,一斉に下校できるようになった。