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平成25年度 第1回教育改革推進懇談会

平成25年度第1回教育改革推進懇談会の概要 

1 懇談会の目的

 教育委員会委員が第一線の教育関係者と意見交換することにより,学校教育に関する施策の有効性を点検し,より適切・妥当な施策展開の方向性を探る。

2 日時及び場所

 平成25年9月13日(金曜日) 9時30分~12時
 教育委員会室

3 出席者

 広島県教育委員会委員 6人
 教育関係者 6人
 (学識経験者2人,校長1人,民間2人,PTA1名)

4 テーマ

  家庭教育

5 主な意見の概要

(1)「親の育ちを応援する」という視点

 〇 脳とコミュニケーション,社会性の発達という観点で言うと,3,4歳ぐらいまでの間に両親を中心とした周りの人間との社会的交流,親子の交流などが脳の発達に非常に大きな役割を果たすということは,様々な知見から重要性がどんどん明らかになっている。最近では,マスコミュニケーションやいろいろな情報から,通常の発達をしている子供に対して,さらに能力を伸ばすという観点から早期の教育,例えば,外国語教育等がいろいろな影響を与えると言われている。しかしながら,こちらに関しては,まだ,脳科学では確かめられていない。このような過大な情報によって親へのプレッシャーがかかっていると思われる。脳科学的には,子供と触れ合いの時間をたくさんとることが重要であると考え,そのことが十分に行われない場合に,どうやって支援していくかということが重要になる。

〇 社会性コミュニケーションの発達に関して,従来の知見では,非常に少数が一種の発達障害やコミュニケーションの問題を抱えていて,その他は健常である認識がなされているが,近年の知見で,その間は非常に段階的で少しずつ変化していくものであると言われている。例えば,子供との触れ合いについても,社会との関係を持つことについても苦手だとか,どうもうまくいかない。それが,ある意味その中間の段階に置かれているということである。そういう状態に対するサポート支援が非常に重要である。

〇 思春期については,学術領域の話になるが,新しい知見として,成人になってからの様々な現代社会の問題や,引きこもり,精神的な疾患,こういうものに対して思春期の持つ役割というものが非常に重要であることがはっきりしている。極端な発言だが,実はこれは人間も生物であること。人に一番近いチンパンジーやゴリラ,こういう生物から徐々に人間になってきたといえる。その生物たちの身体は,思春期と思われる頃には完全に大人になる。それは性の周期であり,子供がつくれるようになるわけで,そのことは大人になるということ。しかし,人間社会においての思春期は,性の知識や社会の中での生きていくスキルというものが,大人と同じにはならないため,心と身体の根本的なアンバランスが生じる。思春期は,そのアンバランスを克服していく一番難しい時期,精神医学的にも一番難しい段階であると考えられている。ここに対するサポートというものは,本当に重要なことである。

〇 家庭教育力の低下を指摘されているということで,保護者も反省しなければならない。

〇 行政,地域がどのような役割を果たしたら良いのか,新しい取組がないだろうかといわれる。例えば,県で進めている「親の力を学び合うプログラム」は,ファシリテーターという民間の方が勉強したことを,例えば,PTAとか子供会などの小グループとともにいろいろな取組をしいる。評判が良く,このような行政の取組は,とても助かっている。

〇 行政の取組に参加する側として感じることは,積極的に参加する保護者は,PTA役員やかなり教育熱心な保護者や関係者であるが,不参加者は,仕事が忙しい,用事がある等の理由で不参加である。家庭の教育力とは幅広い意味合いである。家庭で算数と国語を教えるだけが教育力ではないと思う。先日も子供たちのけんかがあった。腹に据えかねて手が出たのではなく,原因はたいしたことではないのに手が出たとか,すぐきれるというのは,学校だけが教えることではなく,保護者も教えるべきこと。また,そういった,人に手を上げることが,いけないことであるということを,果たして保護者間で,親子間で会話ができているのだろうか。

〇 行政はいろいろな取組をしているが,それを地域も含め,参加しやすいような形にしていく。何かの書類で見たが,参加できない保護者は,保護者の中でも孤立をしている。仕事をしていて忙しく,職場での人間関係はできているが,地域や学校の保護者同士の人間関係は希薄になっている。例えば,運動会等で,PTA役員等が声をかけ,少しずつ輪を広げて行くことが最初の一歩ではないか。

〇 触れ合いができていない親,あるいは子供へのかかわりというのはフォローできることだが,自らが全くかかわろうとしない者を引き出せるかが課題ではないか。いろいろなケアや,サービスなどは,県単位,市町単位で用意されているものであるが,それが明らかになっているか,それを凝縮して届けたい人に広報できているか,受け止められているかということが課題ではないか。それらのサービス,特典を受けたい,また必要としている人が,どこにいて,どういうことを必要としているのか,一人一人について,こちらから理解していくことが大切なのではないか。

〇 「親の力を学び合う学習プログラム」は,数人から10数名のグループで,ひとつのテーマについて話し合いをする。ここには学歴,経歴など全く関係なく,身一つでその場所で自分の思うことを話して,土俵に上げていくことによって,人と人とが学び合える場をつくることができるプログラムである。テーマは1種類でなく,改訂版や,簡素化されたものなど20数種類の中から,1つを選び,ファシリテーターは,担当のグループがどういうテーマがいいのか,ふさわしいのかをこの中から一つ選んで,あるいは要望に応じて選んだものについて話し合っていく。子育てに正解はないと言う言葉があるが,正解がないからこそ,たくさんの情報で迷いながら,自分にいい,マッチした情報とは一体何なのかということを,たくさんの人と語り合う中で学び合えるというプログラムである。

〇 保護者から見て学校は,ちょっとしたこと,困ったこと,悩みがある時に,敷居が低く,すぐ相談に行ける場所,もっと言えば学校に相談に行ったら安心できた,安らぐような,そんな場であることが第一だと思っている。当然,これは生徒と教員と保護者との関係が重要である。

〇 家庭によっては,保護者と児童生徒がいい関係にない家庭もたくさんある。そういった時,教員の役割としては,その間に立って,子供の気持ちを保護者へ伝える,保護者の気持ちを児童生徒へ伝えるといった役割も必要ではないか。

〇 学校は,いろいろな情報も保護者へ伝えていける。児童生徒,保護者,家庭にとっても学校は大事な場所であると思えることが必要ではないか。

〇 PTA活動は,非常に大事である。保護者同士の関係をしっかりつないでいく場であり,PTAバザー等,精力的に保護者が動いている。また,ボランティア活動等にも子供たちのために参加する。このような活動の中で,保護者同士が,困っている事を出し合う場になっている。

〇 学校の敷居は,PTAやPTA会長と,校長先生や教頭先生との関係ができていることにより,敷居は下がる。

〇 他県では,PTA自体がもう不要であるというような意見も出ているが,やはりPTAは必要である。学校行事に並行したバザーなど,保護者が集まって,わいわい,たわいもない話をしていくことが,家庭の教育力の向上になるのではないか。そのたわいのない話をすることによって,解決するわけではないが,少しでもストレスの解消になるのであれば,それは正解で,成功したなというようなイメージである。

〇 子育て支援センターで感じることは,母親はイベントがあると来る。イベントがないと来ない。イベントがあるとなると,とにかく早く申込みをしてくる。何らかの遊びを提供しなければ,職員が見ているだけでは来ない。また,2歳と0歳など,姉妹兄弟を連れて来た母親には,あえて次子を預かり,長子としっかりスキンシップをとって遊んでもらいたいが,母親は長子だと都合が悪い。長子は言葉もたくさんしゃべれるし,帰るよと言えば嫌だとか,片づけるよと言えば嫌だ,あれするよと言えば嫌だ,こうしようと言えばだめだなどと言って,母親をすごく試し,アピールしている。母親へは,「そうね」というように1回は受けて,でも終わるから帰ろうという感じで,「まだ遊びたかったね,また来ようね」など声かけをするようにアドバイスをしている。

〇 「親が変われば子供が変わる」というフレーズを知っているが,親を変えるのは誰なのか。親を変えるのは,PTA同士でないと無理だと思う。こういうプログラム(「親プロ」)ができて,親同士で話ができる機会ができたということは,非常にすばらしい。

〇 母親のコミュニケーションはすごい。父親同士は単独だが,母親同士は,すごいネットワークを持っている。そのネットワークを利用して届けたい人への届かないことが,少しでも解消されればと思う。

〇 いろいろな場面で支援が必要だけれども,出てこない人をどうやって出てこさせるか,来てもらうかは,ずっと言われている話。ある地域で,スタートブックという取組がある。そのスタートブックがすばらしいのは,子供が生まれたら民生委員が本を持って行く。県内でもこういう取組を行っているところはそこしかない。きっかけが何にもないと,訪ねて行きにくい。本を持ってきたと言えば扉は開きやすいし,生まれておめでとうございますと言って,母親と子供に会って話を深めることができる。課題もあるが,きっかけ作りというところでいえば,漠然とは訪ねにくい。それこそ虐待を疑われているのではないかなど,警戒されている中での話は円滑にいかない。そうではなく,「スタートブック」がきっかけ作りのツールと考え,それをうまく使って出てきてもらう。出てこない母親は孤立感を持っていることが疑われる。母親自体に困り事はあるはず。それをどう出すか,そこでそういうツールを使う。若干予算がかかるかもしれないが,そのやりくりみたいなところを考えていくとよいのではと考える。

〇 父親は単独が多いということだが,何で単独なのかと考えると,家の中で仕事をするのではなくて,家の外で仕事をする。自分は働く人,家のことは女性の役割というように,夫婦で区分けがあり,無関心でいても生活していけるという状況がある。「親プロ」では,父親に対しても,父親同士で本音を言う本音トークというプログラムシートを作成している。仕事があるから,そういった集いに足が向けられないということであれば,企業で実施できるワークシートも作成しているが,これについては,なかなか実行できていない現状が一番のネックである。企業での実施についての準備は既に整えていて,試行実施も行い,その改訂版も作成済みで準備万端整っているが,残念ながらそれを実施する父親にアプローチできていないというもどかしい現実である。そういう道が開ければすごくありがたい。

〇 企業や若い層等,新しいターゲットを開拓していくことが,行政として大きな責任である。

〇 家庭での育みということは,学校教育を受けに行く前提での発射台みたいなものでもあり,子供たちは家へ帰ってきて,そこを安全なシェルターとし,自分の家族が一番安心できる場所であるということだと思う。子供達が,それぞれのシェルターから学校へ行って学ぶが,家庭の中で,子供との接し方だとか,最低限の知識を教えなければならない基準がばらばらであれば,それは困りますよということを,学校,あるいは地域社会から各家庭に伝え,家庭の方でも,自分のことしか分かっていなかったと気付く。基準は何だということの意識を持ってもらえる。

〇 行政が用意した親プロも含めて,いろいろな準備はしてあるわけだから,そこへ行けば,学校に行けば教えてもらえることもたくさんある。危機意識が家庭になければ動かない。父親が行政からや学校経由で知識が入っていれば,会社でやってもらえませんかということの提案にもなるのではないか。

〇 様々な家庭を訪問するが,親との接触が困難なケースもある。その中には,自分は地域から責められている,学校から責められているという気持ちをもっている場合もある。そういう親とどう取り結んで,親に変わってもらうかというプログラムを今展開している。親の生育歴を聞くと親自身が育てられていない。親と一緒に御飯を食べたという経験すらない。親自体は殴られて育っている。そんな親に学校やまわりが,子供は褒めて育てると教えても,親自身が褒められていないわけだからできるわけがない。まず,「褒める」とはどういう意味か,親と一緒に御飯を食べるとはどういうことか,そういうことからスタートしないと始まらない。親と接点ができたら学校,親,保護監察官や保護司等にも学校に来てもらい,責める会議ではなく,親が楽になるように親の育ちを応援するための,応援会議を開く。褒められてない親にとって「褒める」がどういうことかを話し,まずは親を褒める。保護観察の親の中には,発達障害を持っている子供たちを理解ができないから叱ってしまうということがある。それは発達障害の専門家に意見を聴き,親も段階を踏んで,だんだん変わっていけるようにプログラムを組んでいる。親のしんどさを受けとめ,親が努力したことについては,ねぎらい,認めた上で,今までと違う方法やってみませんかと提供していくような形で取り組んでいる。

〇 今の時代で昔から変わってないのは「子育て」で,現代ではスイッチ一つ押したら自動で部屋を掃除してくれる,スイッチ一つで何でもできることが多い中,子育てだけは昔と変わらない。そうであるのに子供たちに伝えることができない親がたくさんいる。学校が講座を持って,特に規律や行動規範,それから道徳など,もっと言えば手伝の仕方,宿題の仕方なども含めて,話をして保護者に伝えていくという場が必要である。

〇 教員も,保護者にいろいろアプローチしても学校に来てくれないことを悩んでいる。そんな中,保護者や地域も含めて来ていただけるのが,体育大会,文化祭,卒業式,入学式など。それは学校の情報発信をする絶好のチャンスである。そういった大きな学校行事の時に,学校として仕組んでいって,普段なかなか学校に足が向かない方にも情報を伝えていきたい。

〇 どうやって巻き込んでいくかというのは,行政的な形としては,スタートブック,また,地域の組織ができると入りやすい。

〇 子供たちの中でも,厳しい状況の中で親になっていく子供たちがいる。その子供たちをどうするかという時に,一つの手として,親と子がうまく話ができる場を作る,ざっくばらんに親と子の対話のような場を学校で作れれば,家庭教育とは何か,子育てとは何かを考える時に,その引き出しみたいなものを作れるのではないか。

 (2)「家庭のネットワークを広げる」,「支援のネットワークを広げる」という視点

 〇 家庭のネットワークを広げるためには,親同士が話をすることがとても大切である。話し合いの中で思いを言える,そこで一生懸命聞いてくれる人がいる,世の中で私のことを聞いてくれる人がここにいる,アドバイスを親身になってしてくれる人がいることが,本当のネットワークだと思う。そういう意味では,何のしがらみもないところで話をするという場がほしいと思っており,それが「親プロ」である。支援のネットワークを広げるという点について,参加者を支援する人,それを進めていくファシリテーターがいる。このファシリテーターが,昨年度までで500名養成できている。この養成とは,たった1度の講座を受けて,それでできるというものではなく,2日,3日,4日と研修を通じて,実地をやって初めてファシリテーターができる。そういう意味では,たったの500人かと思われるかもしれないが,これは何日間もそのことに時間を使った私利私欲を捨てたボランティアの500人。受講者数は,この8年間の累計で2万3,700人となっており,かなりの数だと思っている。ファシリテーターなどの努力のたまものと思っている。これが,支援,サポート体制と思う。このことを今後も続けていくには,ファシリテーターをどんどん増やしていく養成講座を続けていかなければならないと思う。マズローとう心理学者が全人類の中で私利私欲を捨て理念のもとに人のために働けるのは,2%の出現率と言っている。県の人口が280万で,2%は6万人ぐらい。そういう人たちを発掘することができるのが,この親プロの良さでもある。ただ単に家庭に支援の手を向けることだけではなく,人材を確保するツールでもある。官民一体となり支援の輪を広げていくことによって,子育てに優しい,そして人に優しい,すばらしい県になるのではないか。「親プロ」には弱点がある。先ほどから何度も出ているが,熱心な方しか参加しない。大切なことは,熱心でない方をどのようにフォローしていくかということではないか。それからもう一つ,とてもやわらかい物腰で,正解がないということで,「このようにしていないあなたはだめです。」などということは絶対に言わないし,「よく頑張っていますね。」と受け止める,ねぎらう。違う方法をやっていたら,「こういう違う方法がありますよ。」というようなアプローチの仕方で行うことから,このやり方がいいという正しい発信基地にはなっていない部分がある。

〇 20年,30年前の社会であれば,その周りの人,例えば,おじさん,おばさんが子供を育てているところを見る。また,親が自分の弟,妹に本を読んでいるところを,お兄ちゃん,お姉ちゃんは見ていたはずで,絵本を読み聞かせているところに自然に接する機会があったはず。ところが,現代の社会では,子供の数が減ってきて,それぞれの家庭が孤立しているので,中には自分自身が親とのかかわりをなかなか持てなかったことから,自分が体験していないため,自分の子供とどうやって接していくか,伝えられないという形になってきた。人間は昔から,我々の祖先のチンパンジー,ゴリラの時代にまで遡れば,群れをつくっていて,その群れの中にはたくさん子供がいて,一緒に移動して御飯を食べに行ったりして暮らしていた。人間の妊娠の周期というのは,約1年で,お母さんは,次々子供を産むことができるような体になっている。姉妹兄弟がいるのが当たり前の姿だが,それもなくなってきている。ゴリラやチンパンジーの社会と一緒にしたら申し訳ないが,大人が集まって一緒に何かをする場面は,PTA等として,今はその役割を受け継がれている。実はチンパンジーやゴリラの社会でも,子育てに不安があるお母さんがおり,お母さんやおばさんなどが手伝うことも見られる。知識や経験を分けあい,人間社会でいえば,昔からお父さんやお母さんが子供の面倒を見られないのは,経済的な問題が多く,親が日中留守にすることで,長子が次子の面倒を見る。昔であれば当たり前のことが,現代の社会ではできないので,例えば,子育てセンターや親プロやそういうところに受け継いでいく。そういうプログラムは,何かを学校や偉い人から教えてもらうというものではなく,本当は,自分の兄弟,おじさん,おばさんから学ぶ,自分の友達に何か聞きたいけれども,そういう方がいないので,教えてもらうというようなものだと考えると,少しその敷居が低くなる。むしろ,本当に何か知識を教えてもらうというよりも,そうやって自分の一番身近なコミュニティーの役割をある程度肩代わりするようなものだというようなことが伝えられると情報のネットワークができやすくなるのではないか。

〇 小・中一貫教育を進めていただいていて,ほぼ定着したような教育になっている。その中で,私が非常に感じるのが,小学校,中学校のつながりということだが,学校だけでなくて,やはり地域がすごくつながりを深めている。子育てはやはり地域でということで,学校は,小学校は6年間,中学校は3年間というスパンで子供たちを見ているけれども,地域は,ずっと大きくなるまで見ていくよという,そういう芽が本当に育ってきているのではないかなと思う。

〇 保育園や幼稚園は,バス通園であったとしても,基本,そのバスの停留所までは保護者が連れてきて,保護者の顔が見える。その段階でスクールソーシャルワーカーのような方が連携をとってつないでいくと,保護者は大分早い段階で楽になって,それがひいては,子供がしんどい状況になる前の未然の策になるのかもしれない。

〇 地元では,学校支援地域ネットワークサポーターとして活動する人たちいる。教育委員会に絡む問題点を解決したり,社会福祉にかかわるようなことやったりしている。地域行政でいろいろ違いがあるが,地域に根差した取組をすれば,非常に解決も早い。

〇 幼稚園は文科省の管轄,保育所は厚労省の管轄と,今までずっとそれでやってきているが,幼稚園と保育園が一体型になったような認定こども園の中で幼保連携型保育所というものができて,しかも,幼稚園教育要領,保育所の指針というものがあったが,文科省でもない,厚労省でもない,本当にもう折衷したところの認定こども園仕様の保育指針というものができる。つまり,行政の縦割りの枠を超えて,本当に子供のいるところに適応したようなものを作っていこうということが,国で行われている。広島県も先行きを先んじるという形でできる範囲で考えていただければと思う。

〇 早寝早起き朝ごはんの推進や親プロなどをやりましょうということがあるが,実際,家庭教育が低下しているとPTAに面と向かって言われたことはない。国の検討委員会でまとめられた「つながりが創る豊かな家庭教育」を読むと,PTAとしては,こういった資料で何か勉強会ができないかと思う。例えば,県P連などの会合で情報を共有していくことがいいように思う。

〇 家庭教育の資料については,当然PTAにも県教委や市町の教育委員会のから,いろいろ資料はもらう。ただ,PTAとしても,それをただもらうだけではなくて,そういった資料に目を通して,PTAの役員の中でも情報を共有していきたい。

〇 地域がどのような役割かということでは,個別の案件に対しては個人情報などもあることで,地域の人も個別の案件には深くかかわれない。PTAも一緒だが,そのようなことは,専門家の方にお任せするということで,役割はきちんと分けておかないといけないと思う。

〇 人間の今までもう数千年,数万年生きてきた社会のあり方というのは,実は,おじいさん,おばあさんが正解だと思ったことを子供に教えて,子供はそれを見て直接体験をして,そういうことを直接教えていくという形で築かれてきたので,そのつながりがなくなってしまうというのは,現代社会で初めて起こった驚くべきこと。これはやはり,ここでつながりを断ち切ってしまうというのは,余りにも危険なことであるということで,その上でもこういう親プロのような形で,それを地域や行政が努力して伝えることが重要だと思う。

〇 今は,熱心な御両親であるとネットを見たりして,子育て情報を学んでいる。でも,恐らくそれは直接体験して,人と人との間で学んでいくこととは,情報の質が全く違うので,そういうことを学ぶ場として,PTAやカウンセラーの方の役割というのも非常に重要になってくると思う。

〇 先日の新聞記事に,おばあさんが保育園で連れていった遠足で子供たちが,動いている公共バスの中を自由に動き回っていたが,一緒に乗っているお母さんも,運転手さんも注意しないので,見かねて注意をしたけれど,バスから降りる時に保育士さんから,今日は楽しい日なので多目に見てあげてくださいと言われ,それが自分の中でも納得がいかずに家に帰って娘さんに伝えたら,娘もお母さんの時とは時代が違うよと言われたことに,さらにショックを受けたという文章が書かれていた。楽しい時だからといって,注意しないといけないことは,昔も今も変わらないことで,それを踏まえた上で,せっかく公共のバスに乗るから公共のバスでの楽しみ方やマナーを学んでいくいいチャンスだったのに,チャンスを棒に振ってしまったなと感じた。 

〇 子育てには,やはり正解はあると思っているし,親プロが言っているように自分で見つけないといけない。それは,いろいろ情報を集めて学んだりする中で,それ自体を見つけていくという形が,一番望ましいだろうと思う。教育は,行わなければいけないので,そういう場を行政がどうやって作っていくのかということも考えていかないといけない。

〇 幼児教育の問題への対応は,所管に縦割りがあり,教育委員会でもいろいろな連絡会議を作って,行っているが,担当者それぞれの思いの中でうまくいったり,いかなかったりということあり,きちんと子供に焦点を当てた仕組みを,みんなで考えて作らないといけない。それを待っている訳にはいかないので,それぞれが本当に積極的に参画していくような形のネットワークを,行政として考えていかなければならない。

〇 教育関係においては,各学校を中心として地域の方々と一緒になって,生徒,あるいは生徒の保護者に対しての取組をしているが,そうした中で,個別対応というのは,もっと警察だとか違う行政の人たちにも入っていただいたような,地域ネットワークのチームでやる必要がある。それは,縦割り行政の中で,横串をどうやって作るかということが行政自身の課題であると思う。

6 資料

(1)資料1 教育改革推進懇談会開催要領・参加委員名簿 (Wordファイル)(47KB)

(2)資料2-1 家庭教育支援について (PDFファイル)(687KB)

(3)資料2-2 家庭教育支援事業「親の力」をまなびあう学習プログラム (PDFファイル)(1.77MB)

(4)資料3 家庭教育支援の推進に関する検討委員会報告書概要 (PDFファイル)(499KB)

 (教育改革推進懇談会の様子)
 各懇談会委員と教育委員とで活発な意見交換・議論が交わされました。

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