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平成24年度 第3回教育改革推進懇談会

平成24年度第3回教育改革推進懇談会の概要 

1 懇談会の目的

 教育委員会委員が第一線の教育関係者と意見交換することにより,学校教育に関する施策の有効性を点検し,より適切・妥当な施策展開の方向性を探る。

2 日時及び場所

 平成24年11月28日(水曜日) 10時~12時
 教育委員会室

3 出席者

 広島県教育委員会委員 4人
 教育関係者 5人
 (学識経験者3人,民間2人)

4 テーマ

  ものづくりや科学技術の担い手の育成

5 主な意見の概要

(1) 現在の職業に就いた「きっかけ」など

・ 小3の時に,買ってもらった本がきっかけとなり小学生でラジオ作った。その作ったラジオが聴けた時には,ものすごくうれしく電気のことが大好きになった。現在の職業は家業だが,好きな電気の勉強は大学まで続け,現在の職業にも生かされている。

・ 小さい頃に祖父が日曜大工をやっているのを目の前で見ていて,自分も釘を打つ等させてもらい,上手にできた時は褒めてもらった。小さいころからものづくりに興味を持たせてもらい,また,褒められてうれしかった記憶がプラスになっている。

・ 小さい頃,両親が図鑑を買ってくれたので,一日中図鑑を眺めていていろいろな植物があるんだと興味を持った。また,あさがおの双葉と本葉で葉の形が違うとか,つるがいつも同じ向きに巻いているとか,そういうのが不思議でしょうがなかった。そういうことが研究をしていく大きなきっかけになったのではないかと思う。

・ 大学で会った先生が非常に面白い講義をされて,ぜひその学問・研究をもう少し探求してみたいと思った。また,スタンフォード大学に留学していた時に,世界から日本を見るということを初めて経験し,自分の世界観というものが大きく変わった。

(2)ものづくりや科学技術の担い手としての「必要な力」

○ 「ものづくりの担い手」として,現場の最前線では,どのようなことを大切にされているのか,特に求められる資質・能力とは何なのか。

・ 会社としては,常に新しいものを考えることが大事である。問題があったときには,従来の技術は置いておいて新しいことはないかと,突き詰めてやるように伝えている。

・ 大切にしていることは,コミュニケーション,責任感それとマナーである。その中でもお客様の信頼が1番なので責任感を特に大事にしている。

○ 「科学技術の担い手」として,現場の最前線では,どのようなことを大切にされているのか,特に求められる資質・能力とは何なのか。そして,そうした力を育てるため,学生への教育に,どのように取り組まれているかについて

・ 社会の下支えとなる科学者を育成するために,3点ほど考えていて,1点目は,実際の技術力ということで,実験と実習にウェイトをおいた指導をしている。2点目は,思考を回すということで,これは,教科書に書いてあることや事実をまず疑ってみて,そこから自分なりの考えを組み立てていくというトレーニングをすることが大事だと考えている。3点目は,学び方である。私の研究室では,4年生と3年生がタッグを組んで,4年生が3年生を教えるという形で卒業研究を2年間やるのだが,教えられる側から教える側へ変わるというのを体験することにより,学び方を身に付けてもらうよう心がけている。

・ 現場の薬剤師に尋ねたところ,問題を見つけてそれを解決する能力を身に付けて欲しいということを聞いたため,教育の現場では,まず自分が率先してやってみせて,自分自身が研究や教育に対して明確な目標を持って楽しくやっているという姿を学生に見せ,それを一緒にやって,できたら褒めてやる。そういう姿勢で学生と接している。

・ 求められる人材とは,物事をよく観察する観察力,それと命を預かる職業なので誠実であること,最後に時間は必ず守ることの3つが求められている能力ではないかと思う。

○「義務教育,高校卒業段階では,どんな力がついていればよいか」について

・ 物事を疑問に思うこと。分からないことがいっぱいあるはずだが,その疑問を自分で解決する力が必要。

・ 英語は絶対大事。できなければ生きていけない。入試のための英語ではなく,相手に伝わる英語をもっと広めていただきたい。

・ 感動を持つことを生徒たちに覚えさせる状況を作って欲しい。

・ 国語力というか,読み書きを身に付けてきてほしい。助詞の使い方や漢字の使い方を高校段階までにしっかりやって欲しいと毎日痛切に感じる。

・ 言葉遣いが気になる。上司に対してもタメ言葉を平気で使ったりする。

・ 読む力というか,丹念に文章を読み込んでいくというトレーニングができていないのを強く感じる。文書を読めないから当然行間を読むという力もない。

・ 文科省が理科教育に科目の制限をしたということで,生物と化学は勉強してくるが,物理と地学はやっていないということがある。基本的なところをやって欲しい。

・ 体験が乏しい。理系は特に学校の授業の中で,実験実習を積極的にやっていただきたい。

・ 学習の習慣が身に付いていない学生が多い。困ったことがあったらまず調べてみるということができない。

・ 記録する習慣を身に付けて欲しい。ノートに質問を整理するとか,要するに自分なりの教科書みたいなもの,なにか窮地においても,それを見直せば自分の核になるものを作れるようにして欲しい。

・ 感謝する心,人と協力する心。そういう心をぜひ持って欲しいし,育てて欲しい。

・ 達成感や一生懸命やることの面白さというものを,クラブ活動でも趣味でも勉強でもボランティアでも何でもいいのでなにか味わってきて欲しい。

○ ものづくりや科学技術の担い手に必要な力をつけるために,学校教育の中でどのような取組が行えるか

・ 今の子どもたちが伸びていかないといけないところがあるのではないかという観点で学校教育を考えるときには栄養・粉ミルク・お湯という例がいいと思っている。

栄養は,コミュニケーションとか人間関係力,考案する力とか責任感とかマナーとか今日たくさん出た内容である。

粉ミルクは,カリキュラムである。栄養を摂取してもらうためには,どんなカリキュラムを用意するかというのを考えなければならない。イベントではダメということなので,すばらしいプロフェッショナルである中居社長のような人に出会うとか,あるいは実際に中学生・高校生が物を作っていく,科学をしていく。そういう意味では,教育開発の指定をうけて新しい広島を作っていくというのもあるかもしれない。

最後のお湯は,どういう風に先生が指導していくかである。その時に,やはり褒めるということはすごい。同時に,すごい科学技術やものづくりは,それによって世の中が良くなっていくという指導法が良いのではないか。

(3)学校教育に限らず,ものづくり,科学技術について,子どもたちの興味・関心を高める取組

○ 学校のみならず,家庭や地域,社会全体で「ものづくりや科学技術に興味や関心をもたせる機会をどう創り出していくか」について

・ デジタル技術というのは避けて通れないものだと思う。みんなデジタル技術に使われているが,自分でソフトを作るというような気にならないといけない。

・ 新しいことの発見,考案が大事。iPS細胞みたいなのはなかなか難しいので,我々ができるような小さいことの組み合わせで良い。発明・発見の家を作って,工作させるとかしたらよいのではないかと思う。

・ 紙飛行機みたいなものを作って飛ばす。競い合う。どういう風に作ったらよく飛ぶとかそういう楽しさというものをまず教える。

・ プラモデルとか簡単なことからやらせて,できたら褒める。徐々に気持ちをものづくりの方に方向性をつけてあげればいいのではなか。褒められるとうれしくなってまたやろうという気持ちになるので,そこをいかにして作るかが大事。

  ・ がんの治療とか病気に効く特効薬を見つけたいという学生になぜかと聞くと,身近なところの体験がモチベーションになっているということがひとつある。

・ 最初から最後まで通してきちんと根気よくやった体験と,高度な刺激があるとモチベーションがあげられてくると思う。

・ 現代の若者は,半数以上が現状に満足しているというアンケート調査があるが,その根底に,将来に希望や夢が持てないので現状に満足しているという一面があるようだ。日本のこれからの社会が将来に夢や希望が持てる社会になっていかないと,若者たちが現状を脱していこうという風にならないと思う。

○ 「高い意欲や能力を持つ子どもたちをさらに伸ばしていく機会をどう創りだしていくか」について

・ 基礎ができていて次の段階なので,段階を追って,その能力にあった技能指導,匠とか現場を見させるのが有効なのではないかと思う。ワンランクアップしたものを作らせるとか工場見学をしたらいいのではないか。

・ いろんなことを体験させるのがいい。工場見学をする等して勉強が楽しみ,良かったと思えるようなシチュエーションを作れば喜ぶのではないか。

・ 「教育とは学習者の行動・知識・技能・態度に価値ある変化をもたらすこと」だと聞いたことがある。教えるということが教育ではなく,相手側が変化することが教育ということだ。学生が変化をもたらすような教育の仕方というのを行ってもらいたい。

・ 博物館にもうちょっと教育の専門スタッフのような方を入れて充実させるというのも自然科学系ではいいと思う。

・ イベントだけではなく,個人で高校生が大学の研究室で研究をやるとか,もう少し自由な雰囲気で高校と大学が交流できるような雰囲気作りがあるといいと思う。

・ 壊す授業というかパソコンも使うことは習うけれど,パソコンを壊して中身がどうなっているかを知る授業はあまり聞かない。そんなことが大切なのだろうと思う。

・ 本当にその分野に高い関心能力のある生徒が,例えば大学の研究室を開放してもらえるような高大連携ができたら良い。企業も安全の問題があるが,思い切って本当の意味での機会を与えてやってほしいと思う。

・ 諸外国にあって日本にないのが本格的な自然史博物館とチルドレンズミュージアムだと思う。子どもたちが何かを発見していけるようなミュージアムを整備していただけると良いが,とてもお金がかかるので,県立博物館等にディスカバリングルームのようなものを作って子どもたちがものづくりや科学の精神を磨きに行く場所と考えていけるような工夫,それを担えるような学芸員が,本当は些細な取組だけど大きな取組になるのではないかなと思う。

・ 高い資質能力を持った子どもたちをさらに伸ばすということでは,勉強したらもっと人のために尽くせるんだというのが子どもたちに感じられたらよいのではないか。高い能力を持った子どもこそ,社会貢献とか世界の動きというのに関心をもっていくというのも大事なことではないかなと思う。

・ 身近なところで大人と子どもが一緒になって取り組み,成功体験を共有できたら,子どもたちの科学する力を後押しできるのではないだろうかと思う。

6 資料

(1)「資料1」教育改革推進懇談会開催要領・参会者名簿 (Wordファイル)(45KB)

(2)「資料2」 平成24年度第2回教育モニターアンケートの結果について (PDFファイル)(391KB)

(3)「資料3」 県教育委員会で実施している関係事業の資料 (PDFファイル)(2.27MB)

(4)「資料4」平成24年度全国学力・学習状況調査の結果について(概要) (PDFファイル)(170KB)

(5)「資料5」広島県大学ガイドブック2013(抜粋) (PDFファイル)(146KB)

 (教育改革推進懇談会の様子)
 各懇談会委員と教育委員とで活発な意見交換・議論が交わされました。

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