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平成21年度 第1回教育改革推進懇談会 概要

平成21年度 第1回教育改革推進懇談会 概要 及び 平成20年度第3回教育モニターアンケートの集計結果について

 平成20年度広島県教育委員会の「重点施策に関する重要度・満足度」に係る教育モニターアンケート調査の結果等について,意見交換をしていただきました。

1 懇談会の目的

 教育委員会委員が教育関係者と意見交換することにより,学校教育に関する施策の有効性を点検し,より適切・妥当な施策展開の方向性を探る。 

2 日時及び場所

 平成21年6月12日(金曜日)10時00分~12時00分
 県庁北館 2階 第1会議室

3 出席者

広島県教育委員会委員 6人,教育関係者 9人(学識経験者1人,学校関係者4人,市町教育長1人,PTA関係者1人,民間2人)

4 テーマ

(1)教育モニターアンケート集計結果に関する意見交換
 (アンケートテーマ)平成20年度 教育委員会重点施策に関する重要度・満足度について
(2)教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価について
(3)平成20年度の教育委員会委員の活動状況

5 主な意見等

教職員の資質・指導力について

○ 最近,職員室の中での教員同士の会話が減っていると感じる。教科指導で困難な事例に当たった際,かつてのように先輩教員からストーリー性のあるイメージと一緒に,指導するポイントを伝授するということが少なくなった。若い教員は理論は持っているが,人に分かりやすく伝える言葉を持たなくなった。また,不祥事が起こる前には「ヒヤリハット」が起きているものと考えているが,その時に,適切な言葉,タイミングで指導ができていない。「ヒヤリハット」への対応力が弱くなっていると感じている。もう一度気を引き締めて人材育成を図る必要がある。

○ 学校現場を見たり,学校長と経営者の会合等で色々と関わりがあるが,教員の姿勢や資質について,特に悪いという印象はない。むしろ,非常に熱心で真摯に取り組まれていると感じている。

○ 教員は忙しそうである。そのため,教員同士のコミュニケーションも難しく,保護者とのコミュニケーションも取りにくいのではないか。その辺も教員の不祥事に関わっているように思う。

○ いろいろな教員の不祥事が報道された時に「またか」という声が聞かれるようになってきたということは非常に残念に思う。教員と子どもたちは家庭にいる時間よりも長い時間接している。「またか」という声が聞かれるようになってはならない。

○ 子どものことば遣いが非常に乱れている。生徒を甘やかす教員ほど評判が良いという実態もあり,生徒を指導できていない。教員が生徒のことばの乱れを許し,教員自身も乱れたことばを使ってしまうという悪循環に陥っているのではないか。

○ いわゆるモンスターペアレントへの対応により,教員が疲弊している事例が全国で報告されている。これまでは,教員には子どもに対する指導力や人間関係能力が求められたが,今はそれらに加えて,教職に就いてすぐに保護者と対応していく能力が求められる。モンスターペアレント等の問題については,学校現場にすべてを任せるのではなく,社会全体で取り組む必要があり,親に対する教育施策も充実させていく必要があると思う。

○ 教員は大学を卒業してすぐ「教員」として求められる資質のすべてを持っていることを期待されるが,実体験がない。一方,保護者は既に様々な実体験を経験しており,教員も同様な経験があるものとして様々な要求をしてくる。失敗が許されない社会の中で教員がだんだんと萎縮しているように思う。

○ 実体験のない教員を萎縮させないためには,どうすれば良いか。
企業では,管理者教育というものを充実させている。今の時代,管理者がどういう姿勢を持つかということが非常に大きな役割を持つ。学校もマネジメント層が徹底した基準を持って指導できる体制を作っておかないと,現場の第一線の教員が保護者等に振り回されて,大変苦労することになるのではないか。

○ 学校が自身の取組をもっとアピールしていく必要がある。不祥事のない信頼される学校づくりを目指して,それぞれの学校が頑張っているということをもっとアピールして,県民の教育に対する信頼を回復していく。そのことが教育の効果を高めていくことになる。信頼がない中では努力してもなかなか効果が上がらない。信頼関係を高める取組や広報活動に,教育レベルで全国トップ10を目指す県の取組など,現在の取組を重ね合わせていけば,広島県の教育が頑張っているという認識を持ってもらえるのではないか。

○ 大学の教員養成では,教員として求められる実践力・指導力を身に付けることは出来るが,クレーマーの親に対応する力などを身に付けさせることは難しい。職場に出て先輩の教員に鍛えられながら力をつけて,教員として育つものである。そういう対応力について,主幹教諭・主任等のミドルリーダーの教員が若い教員を育てるような形ができれば良いと思う。

○ 現在の教員は思っていた以上に,世間を知らないと感じる。教員になろうと一生懸命に勉強して学校という職場に入り,その世界の中では努力しているのかもしれないが,社会の目,保護者の目で世間を見る力や対人関係能力が身に付いていないという印象を持っている。

○ アンケート結果を見て,これほどまでに教職員の資質・指導力に不信感を持たれていたのかとショックを受けた。学校は何をやっているのか,何を指導しているのかと言われても,この不祥事の多さには言い訳がつかない。

○ 小学校では子どもたちが幼いだけに,教職員の影響力も大きく,保護者との連携も密にやっていかなければならない。信頼関係がないと学校教育は成り立たない。

○ アンケート結果を見て,教員に対する県民の期待値が大きいということを感じた。期待値が高いから「教員ともあろう者が」という感覚で捉えられる。現場の先生方に「期待値が高いぞ」ということを十分伝えていきたい。県民の皆さんもサラリーマンとしての教員ではなく「教育者」としての姿を求めている。また,「教員ともあろう者が」という言葉の裏側にある「さすが先生だな」と言われるまでには,まだ道は険しいかもしれないが,教員アンケートの結果では,その自覚が現れているようなので,改善・改革の糸口はあると思う。

生徒指導上の諸問題解決について

○ 不登校は目に見える形で出てくるため対応もしやすいと思うが,いじめについては,教師・保護者の目に触れないところで行われるので気付きにくいのではないかと危惧している。子どもたちを見る目,子どもの異変に気付く感性というものを教職員は持っていなければならないが,多忙な毎日でそういったことが見落とされているのではという危機感を持っている。

○ 学校の取組について地域に情報発信する一方で,学校が地域の情報や保護者の思い,悩みを聞いて,まず気付くことが大事であると考えている。

○ 小学校でも生徒指導上の課題は大きい。新しい要因として考えられることは,1つは発達障害傾向の子どもたちが増えているということ。
 2つ目は,保護者の理解と協力を得ることが一段と難しくなってきており,教師の指導力が更に求められるが,それになかなか応えられていない。そのような中で,学校が力を発揮して,更に家庭・地域に理解と協力を求めていくためには,「校長力」が極めて重要である。校長は個々の職員の意欲・能力を1つにまとめることが求められるが,校区の実態と校長のタイプを合わせる必要がある。人事を行う行政が,この地域のこの学校のこの状況にはこの校長がふさわしいということも大切にしていきたい。
 また,校長を中心とした学校運営・経営ということから,校長には光が当たっているが,教頭をナンバー2としてどう生かすのかといったことについて,もう少ししっかりとした施策を提供する必要があるのではないかと考えている。
 3つ目として,主幹教諭制度をしっかりと育てるということが重要課題である。これについては実績を示し,制度を発展させたい。

○ 子どものいじめなどに関連して,ネット犯罪について心配している。簡単に人を傷つけたり,人間を人間と思わず,物としてしか捉えられないような子どもが出ている。パソコンや携帯電話などの現代社会の利器を活用し,豊かな社会をつくることも必要であるが,この進展の一方で,これまでは,自然の中での集団による遊びを通して育てられた人間関係や思いやりの気持ちが育ちにくくなってきているのではないか。小さい頃から失敗を色々教えてくれるのは,自然界の環境であるし,その失敗を克服することによって,より人間的に成長していくが,今の子どもたちは失敗したらその後の人生はないというくらい,失敗に対して危機感を持っている。そういう環境から言えばもう少し,自然の中で自由に遊ばせてやりたいと思う。

○ 子どもたちだけでなく,コミュニケーションをとることがあまり上手でない保護者も増えてきた。また,小学校低学年の保護者は30歳代或いは20歳代後半の保護者も多く,50歳前後の保護者と様々なギャップが出てきているような気がする。年代のギャップは良い面もあれば悪い面もあるが,保護者同士のコミュニケーションが必要である。保護者には,子どもを健全に育成し,社会人として世に送り出すという大きな役割があるが,小・中学校の保護者,特に小学校低学年の保護者にはそのような感覚が薄いということがある。保護者の先輩として,若い親に伝えていける場が必要と感じている。

○ 我が子を叱れない,しつけられない親が増えており,年々,親の力,家庭の教育力が低下しているように感じる。

○ 細かな説明や,きちんとした事例報告など,具体的なものがないと,理解しにくい保護者が多くなってきているように思う。学校での出来事や課題などについては,詳しく情報提供する必要がある。

○ 学校で生徒を指導していく上で,様々な問題があると思うが,個人情報の関係もあり,先生は情報を外に出さないので,保護者にはなかなか見えない,聞こえてこないということがある。生徒指導上の様々な諸問題は,学校だけでは解決できないということがあるので,保護者を巻き込み一緒に解決していく必要がある。

○ 失敗する経験を積み,それをいかに自分の中で解消していくかということが重要であるが,その経験をしないまま思春期に入り,親では手当てができない問題が仲間関係や学校などで起きた場合に,自分で対処できない子どもたちが,暴力に走ったり,引きこもったり,ストレス症状を表したり,精神的な病気になったりすると言われている。これらは,今の子どもの抱えている今日的課題であると思う。

携帯電話の利用について

○ 特別支援学校における携帯電話の利用については,軽度の障害のある子どもは携帯電話で親や担任に連絡を取ることや,危機回避能力の一つとして使えるようにしておくということが必要であるが,特別支援学校においても,携帯電話によるトラブル等が生じないよう適正な使用について指導することが重要である。

教育全般について

○ 自分の子どもが先生に怒られたときに,自分の子どもが悪いという前提に立ちにくくなっている風土があると思う。「怒られたのはなぜか」ということを理屈として納得されるまで保護者に説明することが必要である。

○ 親が子どもをしつけていたのが昔の家庭教育ではなくて,兄弟が多かったことから自然に社会性が育っていたということがあるように思う。今は,兄弟の人数が少なくなり社会性が育ちにくくなってきた部分があり,そういったことをしっかりと親と学校が自覚し,学校はここまでしつけますよ,家では意図的にこれをしつけてくださいという連携が必要である。

○ 教員の方々は大変忙しいのだろうが,校長,教頭,主幹,主任がそれぞれどのような役割分担をするのかということがはっきりしていれば,かなり多忙感は少なくなるのではないかと思う。
 また,それぞれのことを学校だけではなくて,PTAや地域の方々と共に,全体的な取組の中で教育をやっていかなければ,多忙感はいつまで経っても解消しないし,良い教育はできないと思う。

6 懇談会資料

(1)教育改革推進懇談会開催要領(PDF),委員名簿(PDF)

(2)教育モニターアンケートの集計結果等

  1. アンケート【一般アンケート(PDF),教員アンケート(PDF),企業アンケート(PDF)】
  2. 集計結果等
    資料
    【平成20年度第3回教育モニターアンケート集計結果概要】(PDF)
    【平成20年度第3回教育モニターアンケート集計結果】(PDF)
    参考資料
    【平成20年度第3回教育モニターアンケート集計結果詳細】(PDF)
    【平成20年度第3回教育モニターアンケート自由記述概要】(PDF)

(3)教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価について(PDF)

(4)平成20年度の教育委員会委員の活動状況(PDF)

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