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平成20年度 第3回教育改革推進懇談会 概要

平成20年度 第3回教育改革推進懇談会 概要 及び平成20年度第2回教育モニターアンケートの集計結果について

 学校と家庭・地域との役割分担,連携協力の在り方について,平成20年度第2回教育モニターアンケートの調査結果等を基に,意見交換をしていただきました。

1 懇談会の目的

教育委員会委員が第一線の教育関係者と意見交換することにより,県教育委員会の施策の有効性を点検し,より適切・妥当な施策展開の方向性を探る。

2 日時及び場所

平成20年11月14日(金曜日)10時00分~12時00分

県庁北館 2階 第1会議室

3 出席者

 広島県教育委員会委員 6人,教育関係者  9人(学識経験者1人,学校関係者3人,市町教育長1人,PTA関係者2人,民間2人)

(委員名簿)(PDF12.3KB)

4 テーマ

学校と家庭・地域との役割分担,連携協力の在り方について

5 主な意見等

学校と家庭・地域との役割分担・連携協力について

○ 学校の取組みの結果が子どもの姿に現れて,地域も一緒になって子どもの教育を支えるようになり,そのことで更に学校の教育力が向上していくようなサイクルを作っていかなければならない。地域を上手に巻き込んでいく校長の経営センスが問われている。また,教育委員会には地域との組織的な連携の在り方について学校を指導する役割があると思う。

○ 島内の3中学校の統合に当たっては,3つの地域の生徒を入れる建物を造るのではなくて,新しい教育をつくるという考え方で,地域の理解を得ながら取組みを進めている。その中で,従来の3中学校で60年の間,大切に歌い継がれたそれぞれの校歌の重要なフレーズを新しい校歌に取り入れ,そのフレーズを統合後の学校の子ども達や地域の人が大事にできるような歌詞を考えている。このように,新しい状況にみんなで向かおうとする機運になった時,地域の多くの方の応援を実感できる。

○ 基本的な躾が十分にできずに悩んでいる母親が子育てについて勉強できるように,地域・学校・企業が連携して支援していく仕組みを考えてはどうか。

○ 今回のアンケートにより,学校が責任を持つ部分,家庭・地域がカバーする部分が明確に出ているが,学校と家庭・地域が共同でものごとを遂行するに当たっては,双方とも変えていかなければいけない部分が相当あることを実感できた。また,具体的な運営に当たっての連携の在り方等は,その都度テーマによって変わっていくのではないかと感じる。

○ 家庭と学校とが,役割が逆転しているような気がする。学校から家庭に対しては,「家で勉強させてくれ」と言い,家庭から学校へは,「子どもが言うことをきかないから学校で躾をしてくれ」と言う。本来,躾は家庭ですべきことで,学校は勉強をすべき所だ。

学校の多忙化について

○ 学校に協力してくださる方は増えてきており,教職員,PTAからの呼び掛けも強化して,世羅町の例にあったように,学校支援のための組織が立ち上がればありがたいと思う。しかし,このことと学校の多忙感の解消を結びつけて考えるべきではない。本当に学校ですべきことの整理はしなければならないが,学校の責任においてやるべきことは,たとえ時間外であっても学校がしなければならない。

○ 学校現場が多忙と言われているが,学校から攻めの姿勢で取り組んでいけば楽である。受け身になった瞬間に大変になる。校長が先頭に立って攻めていく姿勢を持ったら,教職員は校長を目指すべき姿ととらえてついていくものである。

○ 忙しいから均等に仕事を割り振るのではなく,多忙感の中でも立派な授業や仕事のできる教員に敢えて重要な仕事を頼んでいくということをしないと人材育成にはならない。こういう教員は時間の価値を知っており,物事の本質が的確に見抜ける力量を持っている。

○ 勉強と部活動を両立させて充実した高校生活を送っている生徒は,「忙しいです。しんどいです。けれども学校生活は楽しいです」と話してくれる。このような充実感を多くの生徒達に味わわせようと思ったら,教員は忙しくて当たり前という部分もある。

○ 確かに学校現場は忙しいけれども,忙しいことを力に変えていくべきだという力強い話を聞くことができた。しかし,今回のアンケート結果からも,教員の多忙感,負担感は現実の課題として浮かび上がっており,その解決は教育委員会に課せられていると思う。

中学校・高等学校の放課後の部活動について

○ 放課後の部活動について,社会教育に移行していくべきだという議論があることは承知している。技術的な指導について,学校外の方のお手伝いをいただくことはあってしかるべきだと思うが,生徒の生活リズムを作っていく上で本当に貴重な時間である部活動の時間は,基本的に学校教育の一環ととらえるべきである。

○ 部活動では,技術面だけでなく,顧問が礼儀作法,先輩・後輩の「縦の関係」をきちんと教えていくことが大切である。ボランティアの方とか他の方に指導をお願いすると,教員が生徒の心をつかめる部分がなくなってしまうので,非常にもったいない気がする。スポーツ少年団での成果面,特に礼儀作法の指導や人格を磨く部分については,学校の教員が学ぶ部分が多々ある。そういう意味で,学校へ社会教育の視点を入れていくことは大切だと思う。

○ ボランティアで専門家の方に部活動の指導をお願いしても,その方は生徒指導ができないわけだから,顧問の教員がその点については指導しなければいけない。一般の人が専門的に関わった結果,顧問の教員が指導しにくくなったという実例もあり,学校の教員が面倒を見るのが本来の姿ではないかと思う。

校内環境整備等

○ 学校の花壇の整備,動物の飼育等については,日々の活動は児童の委員会活動で行っているが,管理職も含めて教職員が時間外に関わらなければならない実態がある。これらは,命の大切さを学ぶ学校の教育内容であり,たとえ時間外であっても学校でするべきことと思う。

○ 学校図書館に関わっては,地域に呼び掛けて,民生委員を中心に20人のボランティアの方が読み聞かせに来てくださり,校長として構想したことが実行できている。

○ 学校図書館の図書の整備については,教員の地域ボランティアへのニーズが高いというアンケート結果になっているが,小学校の場合,立地条件がよければ,将来の学校統合等も考慮に入れて,公民館と学校図書館を共用施設にするのも一つのアイディアだと思う。

○ 学校の花壇等については,児童が委員会活動で取り組んでいるので,こういう場合には,もう少し子どもに負担や責任を与えてテンションをあげることが必要ではないか。そのことが,子どもの自己学習力の向上につながる。また,図書の整理については,自分が使った本は元の場所にきちんと返させるように,日常的なマナーに関して教員がもっと厳しく指導すべきではないかと思う。

学校支援の仕組みづくりについて

○ 地域の荒地を生徒が開墾して花壇にしたり,逆に学校の草取りを地域にお願いしたりしている。また,伝統芸能についても,地域の人に協力を求めると喜んで協力していただける。地域にお願いをしながら人間関係を作り,学校にエネルギーや時間を投資した分,学校の言わば「ファンクラブ」になっていただくことを広めれば,地域と大変いい関係ができる。

○ 管理職が地域との連携の前面に立つと難しくなるケースもあり,委員会の小学生,担当の教員が直接に地域と結び付きを作って行くことが大切である。子ども達も,そういう活動を通して大人と接することを大変喜ぶし,それは確実に将来の成長にプラスになる。地域との連携は,教員の負担となる部分も大きいが,そのことに負担感を感じている教職員はいない。

○ キャリア教育とか生産活動等の体験については,学校と地域のどちらが担当するかという話ではなく,教育委員会の方針の下に学校が計画をして責任を持つという体制を作り,地域が協力し,企業がサポートしていくという形態がいいと思う。ただ,地域の結び付きが弱い都市型の環境の中では,職業体験や生産活動などの学校で体験できないことについて,どうやってサポーター役を見出していくかが課題になると思う。

○ PTAの仕事をしていると学校の先生方の忙しさが実感でき,保護者として何か支援をしたいという気持ちがあるのだが,現実には保護者だけでは対応できないことも多い。PTAの立場からすると,地域と学校との複雑な関係の調整がPTAの役割だと思う。

○ 学校を支援するボランティアといいながらも,なかなか人材確保ができないのが現状である。放課後子ども教室でも,田舎になるほど信頼できるボランティアを探すのが難しいとも聞いている。文部科学省の掲げる目標と実際の現場には大きなギャップがあることを,我々は認識する必要がある。

○ 学校,家庭,地域の三者の連携によって教員にゆとりが生まれるのはいいことだが,学校が忙しいから手伝うというのは論点が違うと思う。やはり,地域のコミュニティの学校となるために,学校と地域が共同して,楽しい学校づくり,地域の住民として行きたくなるような学校づくりを実践していくことが本筋だと思う。現実には,読み聞かせボランティアはいても伝統芸能や英会話の指導者はなかなか見つからないといった難しい点もあるので,それが,地域支援本部をつくる場合のコーディネーターの役割に課せられてくると思う。

○ 広島県では,実態としては地域による学校支援が行われているのに,他県と比べて学校支域地域本部事業が展開されておらず,その背景が気になる。この事業のいい点には,教員が授業や部活動に集中できるようになること,PTA・地域が学校のインサイダーになるため,学校と家庭・地域が相互に悪口を言い合うようなことがなくなることが挙げられる。この事業の成功に向けては,学校が地域に向けてより強力なメッセージを発信する必要があると思う。

○ 学校が従前の機能を果たしていくためにも,学校支域地域本部事業だけがその答えになるかどうかはわからないが,何らかの仕組みづくりは必要だと思う。

その他

○ 今回のアンケート結果を地域,学校へしっかりとフィードバックし,数は少ないものの,一部の保護者・県民が,「基本的な生活習慣や日常生活に必要な技能を身に付けさせることも家庭ではなく学校の役割」と考えていることを,教員は善し悪しの問題ではなく,事実の問題として再確認する必要がある。あわせて,是非学校に協力したいという保護者・県民がこのように沢山おられることも知らなければならないと思う。

○ 今回のアンケートからは,多くの項目について,県民,教員,企業の共通認識を確認できた。教育における家庭,学校,地域の三者の連携とは,小学校でうまくいかないことは中学校で,中学校でもうまくいかないことは高校で,高校でもうまくいかないなら企業でという風に,子どもへの教育を決してあきらめず一貫して取り組んでいくことだと思う。

○ 学校,家庭,地域が一体となって,鍛える時は子どもをしっかりと鍛え,相互にしっかりと繋がっていくためにも,学校は自分にとって都合の悪い情報も家庭・地域に隠すことなく提供し,みんなで知恵を出し合い解決策を考えていくことが重要である。地域を信じて発信することで,学校の中では得られなかった知恵が沢山出てくる。

6 懇談会資料

(1)教育モニターアンケートの
  【一般アンケート(PDF254KB)教員アンケート(PDF256KB)企業アンケート(PDF242KB)

(2)集計結果等

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