ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地ホットライン教育ひろしま > 平成18年度 第2回教育改革推進懇談会での意見まとめ

平成18年度 第2回教育改革推進懇談会での意見まとめ

平成18年度 第2回教育改革推進懇談会での意見

平成18年8月11日
県庁北館2階第1会議室

1 家庭教育の充実等について

○ この度のアンケートでは,今の中・高校生は,「自ら目標を持って努力すること」,あるいは「自ら進んで実行する」ということなどが不足しているという結果になっている。子ども自身,何をすればいいのか分かっていない。中学校で,科学に関する人材を派遣していただき,子どもが本物に触れる機会を持ったことがあるが,この経験をした生徒は非常に興味を持った。興味を持つことができる本物に触れることが大事だと思う。また,大学や就職のことについて,このようなものがあるといったことが家庭で教えられていない。親の危機感もないと感じる。

○ 子育てに関して,自分が何をすべきか見えていない親が多い。学校行事など,子どもにかかわる様々な機会に親が出て来ない。何もせず,すべて他人まかせにしている親が多い。しかし,PTAの会合などで,一番文句を言うのはこうした親たちである。早く起こし,早く寝かせるのは親の努めである。他人事ではいけない。親に危機意識が足りないと思う。

○ アンケートの結果で明らかになった「今の子どもに身に付いていないこと」を,その親自身はちゃんと身に付けているのだろうか。子どもに身に付いていないことは,親がきちんと身に付けて,手本を見せることが必要ではないか。親が身に付けていないことを子どもに言って聞かせることは難しい。学校や地域のサポートも必要である。

○ 仕事柄,学校からの依頼による「体験学習」や「インターンシップ」で中・高校生を受け入れることが多い。こうした体験を通して,あいさつや後片付けができるようになっていく。悪い面もあるかとは思うが,生活習慣が身に付いてきていると思う。親を今から教育することは難しい。学校や地域がカバーしていくことが必要である。

○ 私の小学校区では,盆踊り大会などで,子どもをイベントに出すことに力を入れている。小学校低学年から高校生まで参加し,親が奉仕する姿を見せるという良い試みだと思う。

○ アンケート結果を見て,箸を上手に持てない,ものを大切にしない,後片付けができないなど,子育てに関する保護者の悩みは昔から変わっていないと思った。今の母親も家庭教育が十分でないと言いながらも,いろいろ気にしているのだと思った。昔であれば,こうした悩みは同居している親に相談することができたが,核家族化が進んでいる今日では難しく,解決する方法を身に付ける機会が少ないことがとても気になる。幼稚園児をもつ保護者くらいまでは,悩みを解決する何らかの機会を提供することも必要ではないか。

○ 親への教育は難しい問題であるが,家庭の教育力を高めていくためには,やはり,親に働きかけていくことが必要だと思う。みんなで支え,みんなでやっていく,粘り強く働きかけていくことが必要だと考えている。特に幼児期の家庭教育は大切であり,幼稚園,保育所なども含めて取組みをしていく必要がある。

○ 社会性については,しつけも必要であるが,人との関わりの中で育っていくものである。子どもの地域や学校との関わりが重要だと思う。また,今も地域や家庭で体験活動をしているが,多様な世代との関わり,つながりが重要になってくると考えている。

○ 家庭に代わって,親に代わってというのではなく,親は親として成長していく必要があることを踏まえ,皆で働きかけていかなければいけない。朝ごはんを食べてくる子どもは,3年前に

92%位で,取組みをしていくと,学級で2人は減り,97%位になるが,これ以上上がらない。学級で1人程度には特別な支援が必要である。家庭の教育力を気長に待っていては困難である。

○ 例えば,スポーツ少年団には横の連携がある。保護者間で連携,団結している。こうしたところを家庭教育へのアクションにつなげられないかと思う。

2 学校と家庭との連携等について

○ 学校で年に1回は家庭を大事にして子どものことを考えるような取組みを行ってきた。学校から保護者に仕掛けて動かしていくことが必要。施策が実施されれば,学校教育の中に取り込んでそれを具現化しながら,粘り強く保護者と一緒にやっていきたいと思う。

○ 中山間地域の学校であるが,学校評議員からは今の中学生は良くなっているといったことを言っていただける。一方で,かつては夏になれば子どもの声が聞こえていたという指摘もいただく。「遊ぶ」ことの工夫が必要で,学校からアクションを起こすべきではないかと考えている。

○ 「掃除に学ぶ会」の協力を得て,学校のトイレ掃除をするよう地域に呼びかけている。民生委員や教育委員会事務局にも出席をいただいているが,保護者の参加は1割程度である。PTAも役員の方は呼びかけていただけるが,家庭は忙しい状況もあり,難しい面もある。アクションの一つとして今後も続けていきたい。学校便り,学級通信などを通じて啓発していきたい。

○ このアンケートの結果は,家庭教育と同時に,学校教育にとっても大きな課題。基本的な生活習慣に係るものが強く出ており,これが知・徳・体の最も基本となることだと改めて感じた。学校で保護者と話をする際,「初めから立派な親はいない」ということを常々言っている。教員もそういうつもりで,お互いに相談しながらやっていこうと言っている。高校では特に父親の存在感が薄い。地域とともに,父親が働いている場所とのつながりが必要だと感じる。学校と家庭の関係は,とにかく根気よくやっていくことが必要だ。

○ 学校が保護者や子どもの願いを大切にすることは大事だが,保護者が間違っている時には,違うとはっきり言うことが必要である。そのためには,教員にまず,力が必要である。親に対して指導力が発揮できる学校を目指したい。

○ 「あいさつができない」,「場に応じた態度が身に付いていない」,「考えを組み立てることができない」,「自己中心的である」などといった大卒,高卒の新入社員が多い。企業がこうしたことも指導しなければいけない時代が来たと感じる。高校の段階でしっかり自分の考えが持てるよう指導すべき。

○ 学校によって子どもの安全対策や登下校の運用等について,考え方がバラバラである。学校は何のために資料を集めているのかといったことも考えていただきたい。登下校の状況について,子ども会やPTAが整理している学校がある。保護者の電話番号等も教えてもらえない。個人情報は出さなければいいという感じがある。こうした状況について,学校,教育委員会は検討いただきたい。

○ PTAの役員はいずれ代わっていく。学校とPTAは常に相談しながら家庭への啓発をしていかなければならない。PTAの新聞や講演会などで,言い続けていく必要がある。

○ うまく家庭へ働きかけていくのは学校の仕事だと思う。PTA等を通じて保護者へ働きかけていきたい。学校で子どもに歯磨きをさせた後,職員がチェックするという取組みを行ったら,歯肉炎の子どもの数が減った。しかし,ここまで学校でやるべきなのかと保護者に話をしたら,保護者も頑張る気持ちを持ってくれたようだ。はっきりと保護に訴えることも必要だ。

○ PTAの組織を学校として,もっと利用してはどうかと思う。PTA活動の中心は,やはり学校である。本校でも,コーラス,陶芸や絵など楽しくエネルギッシュに活動している。こうしたことを活用して施策を浸透させていくともっと伝わっていくと思う。

○ 今回のアンケートで,悩みの解決について,学校等へ相談したという回答が,23.3%というところに非常に興味を持った。学校に相談機能が求められていると思った。障害児学校には,地域の障害を持った子どもの保護者に対する相談のセンター的役割が求められており,学校教育法改正により,来年4月からは努力義務が課せられた。コーディネーターの配置や,研修等も進めている。保護者がほっとして,元気が出るような身近な相談機関にならなければいけないと思う。

3 家庭の教育力向上に向けた行政の支援等について

○ 行政が家庭教育に関する行事を行って成果を出すことは,特に人口の少ない地域では難しく,費用対効果が問われる。地域でゲートボールをしている高齢者に子どもにも教えていただくようお願いしたところ,快く受けていただき,高齢者も子どもも楽しく活動している事例がある。こうした取組みを広げたいと考えている。掘り起こしを行政がしていかなくてはいけない。

○ 価値観が多様化している今日において,行政として,家庭教育についての施策を行うことが一番難しい。親が喜びを実感できる,楽しいと思えるような施策を考える必要がある。また,父親の視点からどうするのかを考える必要もある。

○ 行政施策に対する費用対効果という指摘もあったが,教育は「人づくり」であり,費用対効果で判断していてはほとんど何もできない。また,子育てに関する基礎的なことを伝えることも必要で,そのためには,行政が作成する手引書も必要だと思う。

○ 初めから立派な親はいないという話があったが,私自身もいろいろな講演等を聞き,これまでの自分の考え方が間違っていたのではないかと思うようになり,家庭教育に関する取組みに積極的に関わるようになった。行政として,こうした講演会等の機会を与えられるよう進めてほしい。また,父親の家庭教育への参加も外せない。父親があるべき姿を身をもって示すべきである。

○ 子どもと体験活動を行うには,地域の祭りなど伝統的な行事がない地域では行政の支援が必要かと思う。海や山のある地域では伝統的な行事がある。田舎もあれば都市部もある。行政も一律ではなく,地域で対応が違っても良いと思う。柔軟な対応をお願いしたい。

○ 現在は,高校生でも基本的な生活習慣に課題があり,昔では考えられなかったことが起きていると思う。家庭へ啓発資料を配布しても,それが活用されていないのではないか。文章をじっくり読むことが苦手な親が多いのではないか。PTA新聞も,写真や絵がたくさんあると読んでもらえるが,文章が多いとあまり読んでもらえない。工夫しながら継続することが必要。

○ 行政がイベントを開催する場合,市の中心部で行われることが多いが,中心部から離れて住んでいる住民はなかなか参加できない。小さい単位で,回数を増やして参加できる機会を増やしてほしい。

○ 行政は,何事に関しても作成して配るまでが実績と思いがちであるが,それがどのように活用されているかを把握することが大切であると思う。また,PTAに行政が協力を求める機会も増やすなど,根気強く取り組んでいく必要がある。

○ ある中学校で,他人の家庭へ滞在して通学する事業があった。泊めた側の親と学校とで生徒を見る目が違うということがあった。親が自分の子どものことを考える機会にもなったのではないかと思う。行政の施策として,地域の力をどう生かすことができるか,「おやじの会」や,「食べる!遊ぶ!読む!」キャンペーンなどは,身近な活動で,浸透する要素である。

○ 日本でこれほどまでに家庭教育の向上施策に取り組んでいるということは,それだけ問題が深刻であるということ。日本では,ヨーロッパと比べ,行政の家庭教育への関わりが直接的となっている。ヨーロッパでは,家庭ですることと学校ですることの役割が明確になっている。

○ ドイツが統一した直後,旧東ドイツで校内暴力等が多発する中,民間企業から投資を受け,地域の芸術家を集め,荒れた子どもが壁にアートを施す事業を行った。その結果,暴力事件は激減した。地域と企業,研究者が協力して成功した事例だと思う。地域,学校,父兄が組まなければいけないが,工夫が必要ではないか。また,子どもが体験活動を行う機会の提供について,アイディアが必要ではないかと思う。

このページがお役にたちましたら、下のいいねボタンを押してください。