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平成18年度第2回教育改革推進懇談会の概要

平成18年度 第2回教育改革推進懇談会 概要 及び平成18年度第1回教育モニターアンケートの集計結果について

 家庭教育について,平成18年度第1回教育モニターアンケート「家庭における教育の現状」の調査結果等を基に,意見交換をしていただきました。

1 懇談会の目的

教育委員が第一線の教育関係者と意見交換することにより,学校教育に関する施策の有効性を点検し,より適切・妥当な施策展開の方向性を探る。

2 日時及び場所

平成18年8月11日(金曜日)10時30分~12時30分

県庁北館 2階 第1会議室

3 出席者

広島県教育委員会委員 5人,教育改革推進懇談会委員9人(学校関係者4人,市町教育長2人,PTA関係者2人,民間1人)

委員名簿

4 テーマ

家庭教育について

5 主な意見

(1)家庭教育の充実等について

○ この度のアンケートでは,今の中・高校生は,「自ら目標を持って努力すること」,あるいは「自ら進んで実行する」ということなどが不足しているという結果となっている。子ども自身,何をすればいいのかわからず,親自身もそのことについての危機感がない。子どもに目標を持たせるためには,本物に触れる機会を持つことが大切だ。

○ 子育てに関して,自分が何をすべきか見えていない親が多い。学校行事など,子どもにかかわる様々な機会に出てこない。何もせず,すべて他人まかせにしている親が多い。しかし,PTAの会合などで,一番文句を言うのはこうした親たちである。

○ アンケート結果で明らかになった「今の子どもに身に付いていないこと」を,その親自身はちゃんと身に付けているのだろうか。親が身に付けていないことを子どもに言って聞かせることは難しい。学校や地域のサポートも必要である。

○ 仕事柄,学校からの依頼による「体験学習」や「インターンシップ」で中・高校生を受け入れることが多い。こうした体験を通して,あいさつや後片付けができるようになっていく。親を今から教育することは難しい。学校や地域がカバーしていくことが必要である。

○ アンケート結果を見て,子育てに関する保護者の悩みは昔から変わっていないと思った。昔であれば,こうした悩みは同居している親に相談することができたが,核家族化が進んでいる今日では難しく,解決する方法を身に付ける機会が少ないことがとても気になる。幼稚園児をもつ保護者くらいまでは,悩みを解決する何らかの機会を提供することも必要ではないか。

○ 親への教育は難しい問題であるが,家庭での教育力を高めていくためには,親に働きかけていくことが必要だと思う。みんなで,粘り強く働きかけていくことが必要だと考えている。特に幼児期の家庭教育は大切であり,幼稚園,保育所なども含めて取組みをしていく必要がある。

○ スポーツ少年団には横の連携があり,保護者間で団結している。こうしたところを家庭教育へのアクションにつなげられないかと思う。

(2) 学校と家庭との連携等について

○ 学校で年に1回は家庭を大事にして子どものことを考えるような取組みを行ってきた。学校から保護者に仕掛けていくことが必要。粘り強く保護者と一緒にやっていきたい。

○ 「掃除に学ぶ会」の協力を得て,学校のトイレ掃除をするよう地域に呼びかけたが,保護者の参加は1割程度である。保護者の参加が増えるよう,学校だよりや学級通信などを通じて啓発していきたい。

○ 学校で保護者と話をする際,「初めから立派な親はいない」ということを常々言っている。高校では,特に父親の存在が薄い。地域とともに,父親が働いている場所とのつながりが必要だと感じる。学校と家庭の関係は,とにかく根気よくやっていくことが必要だ。

○ 学校が保護者や子どもの願いを大切にすることは大事だが,保護者が間違っている時には,違うとはっきり言うことが必要で,そのためには教員の力量が必要だ。親に指導力が発揮できる学校を目指したい。

○ 「あいさつができない」,「場に応じた態度が身に付いていない」,「考えを組み立てることができない」,「自己中心的である」などといった大卒,高卒の新入社員が多い。企業がこうしたことも指導しなければいけない時代となっている。高校までの段階でしっかり自分の考えが持てるよう指導すべき。

○ PTAの役員はいずれ代わっていく。学校とPTAは常に相談しながら家庭への啓発をしていかなければならない。PTA新聞や講演会などで言い続けていく必要がある。

○ 学校で子どもの歯磨きをチェックするという取組みを行ったら,歯肉炎の子どもの数が減った。しかし,ここまで学校でやるべきなのかと保護者に話をしたら,保護者も頑張る気持ちを持ってくれたようだ。はっきりと保護者に訴えることも必要だ。

○ PTAの組織を学校として,もっと利用してはどうかと思う。PTA活動の中心は学校である。本校でも,コーラス,陶芸や絵など楽しくエネルギッシュに活動している。こうしたことを活用して施策を浸透させていくともっと伝わっていくと思う。

○ 今回のアンケートで,悩みの解決について学校等へ相談したという回答が,23.3%あり,学校に相談機能が求められていると思った。

(3) 家庭の教育力向上に向けた行政の支援等について

○ 行政が家庭教育に関する行事を行って成果を出すことは,特に人口の少ない地域では難しく,費用対効果が問われる。地域でゲートボールをしている高齢者に子どもにも教えていただくようお願いしたところ,快く受けていただき,子どもも楽しく活動している事例がある。掘り起こしを行政がして,こうした取組みを広げたい。

○ 価値観が多様化している今日において,行政として,家庭教育についての施策を行うことが一番難しい。親が喜びを実感できる,楽しく思える施策を考える必要がある。また,父親の視点からどうするのかを考える必要もある。

○ 行政施策に対する費用対効果という指摘もあったが,教育は「人づくり」であり,費用対効果で判断していてはほとんど何もできない。また,子育てに関する基礎的なことを伝えることも必要で,そのためには,行政が作成する手引書も必要だと思う。

○ いろいろな講演等を聞き,これまでの自分の考え方が間違っていたのではないかと思うようになり,家庭教育に関する取組みに積極的に関わるようになった。行政としてこうした講演会等の機会を与えられるよう進めてほしい。また,父親の家庭教育への参加も外せない。父親があるべき姿を身をもって示すべきである。

○ 子どもと体験活動を行うには,地域の祭りなど伝統的な行事がない地域では行政の支援が必要かと思う。海や山のある地域では伝統的な行事がある。田舎もあれば都市部もある。行政も一律ではなく,地域で対応が違っても良いと思う。柔軟な対応をお願いしたい。

○ 家庭へ啓発資料を配付しても,それが活用されていないのではないか。文章をじっくり読むことが苦手な親が多いのではないか。

PTA新聞も,写真や絵がたくさんあると読んでもらえるが,文章が多いとあまり読んでもらえない。工夫しながら継続することが必要。

○ 行政がイベントを開催する場合,市の中心部で行われることが多いが,中心部から離れて住んでいる住民はなかなか参加できない。小さい単位で,回数を増やして参加できる機会を増やしてほしい。

○ 行政は,何事に関しても作成して配ることまでが実績と思いがちであるが,それがどのように活用されているかを把握することが大切であると思う。

○ 日本でこれほどまでに家庭教育の向上施策に取り組んでいるということは,それだけ問題が深刻であるということ。日本では,ヨーロッパと比べ,行政の家庭教育への関わりが直接的となっている。ヨーロッパでは,家庭ですることと学校ですることの役割が明確になっている。

○ ドイツが統一した直後,旧東ドイツで校内暴力等が多発する中,民間企業から投資を受け,地域の芸術家を集め,荒れた子どもが壁にアートを施す事業を行った。その結果,暴力事件は激減した。地域と企業,研究者が協力して成功した事例だと思う。

 (主な意見の詳細

6 教育モニターアンケートの集計結果等

(1) アンケート【一般アンケート(PDF92.4KB)教員アンケート(PDF31.5KB)企業アンケート(PDF57.4KB)

(2) 集計結果等

○ 資 料【アンケート結果の概要(PDF77.6KB)】【家庭教育の推進(PDF696KB)

 ・参考資料1【アンケート比較等(PDF31.4KB)等

 ・参考資料2【アンケート自由記述の概要(PDF306KB)】 

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