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平成19年度「広島県博物館協議会」

平成19年度広島県博物館協議会の概要

1 日時

 平成19年12月26日(水曜日)10時00分~12時00分

2 場所

 県立歴史博物館 1F 研修室(福山市西町2―4-1)

3 出席者

 池田委員,上田委員,金田委員,金子委員,河瀬委員,川本委員,伴谷委員,林委員,平木委員,藤原委員,溝部委員,山木委員

4 協議内容

(1) 会長・副会長の選任について

 会長に金田委員を,副会長に溝部委員を選任

(2) 県立歴史博物館の事業実施状況について

 歴史博物館長より説明

(3) 意見交換

 「県立歴史博物館の常設展示の活性化について」

5 意見概要

議長:事務局の説明について,質問や意見をお願いする。

委員:ホームページのアクセス件数はどれくらいか。

事務局:県教員委員会の「まなびネット」の中で運営しているので,館別にはカウントできない。

委員:草戸千軒町遺跡は中世の民衆生活がテーマということで,これまで歴史上の人物や地域の歴史性のようなものには,ほとんど触れられてこなかった。地域の歴史を語る上では,人物に焦点を当てるのが最も面白い。今後,施設要覧などが改訂される場合,人物にも焦点を当てて見直されるべきと思う。

 また,現在配布されている施設要覧には,重要文化財の指定について記載されていないのはなぜか。

事務局:草戸千軒町遺跡出土品の重要文化財指定は,平成16年度であり,現在配布している施設要覧はそれ以前に作成したものであるため,記載が無い。

委員:重要文化財指定資料をもっと宣伝・活用すべきだ。2,930点もの重要文化財が所蔵されているのであれば,施設要覧や展示などでもっと広く活用すべきで,宣伝・活用方法などを工夫する必要があると思う。

事務局:ぜひ,検討したい。

委員:歴史は,人物や集団の動きが面白いので,そこに焦点を当てる必要がある。また歴史博物館は,立地条件が非常によいので,周辺の福山城などを含む文化ゾーン内の施設のネットワーク化が有効と思う。展示内容や主催事業のターゲットを絞り込む,例えば「孫と祖父母」,「親と子」でもいい,一度こうした試みを行って,結果を検証してみることも必要ではないか。

委員:現在と過去を比較して(例えば「鉄工所」と「鍛冶屋」について),現在と過去のつながりがわかるような試みも必要ではないか。また,世代を超えた共感が得られるような試みも大切である。他都市からの入館者を誘致しようとすれば,観光関係の機関とのタイアップや,文化ゾーンの活用などが有効と思う。

委員:館の名前も検討してはどうか。草戸千軒町遺跡博物館などもよいのでは。

 草戸千軒町遺跡を核にして,アジアの視点から取組む・・・広い視野で多様な入館者層を開拓する。調査研究成果を,なにかインパクトのあるものに工夫して,効果的広報を行うことが必要。

議長:ターゲットを絞り込むということが,これまでの意見の「まとめ」と思う。

 歴史博物館は,今後どういう方向に進むべきだとお考えか。

委員:一般的に歴史では,江戸時代後期から明治時代にかけて一番人気があると思う。

 今後も中世,草戸にこだわるか,どちらにするにしても,中世,近世,幕末・明治の3つぐらいの選択肢から,的を絞ることが必要と思う。

委員:中世なら,室町時代に特化する。時代としては,室町時代は面白い。

議長:歴史博物館の通史展示室から草戸千軒展示室に移るのに飛躍がある。

時代を特化するとすれば,中世の博物館,中世史に焦点を当てるのがよい。全国に古代史の博物館はあるが,中世史はない。
 県が牽引して,中世にダイナミックに焦点を当てて,歴史博物館を作り直すぐらいの意気込みが必要かと思う。

委員:歴史博物館では,様々な努力をしているにも関らず,入館者が減っている。考え方が,非常に公平,親切でまじめすぎるのではないかと感じる。もっと大胆に展示や事業を展開すべきである。

 例えば,創作劇「草戸千軒絵巻」を大きくして,ドラマ仕立てにし,主人公を決めて人物に焦点を当てる。そのほか,展示内容や重要文化財の表示も大胆に変更することも必要である。

委員:庶民の歴史は記録がほとんど残っていないので,この歴史博物館の意義はある。通史展示室の歴史年表が浮いているように感じるので,これを何とかする必要がある。

 通史展示室の瀬戸内海の歴史と草戸千軒展示室とが連動していない。

 レプリカではなく,本物を展示して欲しい。

委員:常設展示に関しては,選択と集中で,何かに的を絞ってやっていくことも必要である。現代は,ネット社会であるから,インターネットを活用した何かを興していく必要がある。

 選択と集中に当たって,中世の風俗とか(「もの」ではなく「こと」例えば,「祭り」や「食」に関する儀式や行事など)を活かしてバーチャルな空間をつくり,そこに入館者が参加するというような工夫もいるのではないか。

 中世の風俗については,鞆にたくさんまだ残っている。

委員:通史展示室は,児童生徒の学習を意識した展示室になっている。

 県外から歴史博物館に来る人は,通史展示ではなく草戸千軒展示に興味を持つ。今後の歴史博物館は何かに特化した方がよいと思う。とすれば,やはり草戸千軒町遺跡に特化するのが一番よい。

議長:歴史博物館の通史は瀬戸内海を中心とした通史なので,全くいらないとは思わない。

委員:歴史博物館をつくるとき,まず草戸千軒町遺跡の出土品をどうするか,という問題から博物館建設の話になった経緯がある。博物館を検討する中で,草戸千軒町遺跡の出土品だけではさびしいので通史を入れた。草戸千軒町遺跡の出土品だけでは,いくら重要文化財であっても,人々の話題になるかどうか難しい。

 福山なら阿部氏の資料とか菅茶山の資料なども,もっと活用すべきではないか。

委員:歴史博物館ができて20年経って,草戸千軒町遺跡に特化するという意見を聞いて,原点に戻ったという感がある。歴史博物館の場合は,草戸千軒町遺跡の研究所という研究部門と学芸部門が設置された全国的にも珍しい博物館である。この特徴を活かして研究博物館として発展するのが望ましい。通史展示室の歴史年表は,かつては日本最大でも,今ではお荷物になっている。根本的に通史展示室を見直すべきである。これまで広島県は,全国的に中世研究をリードしてきた。こうした特徴を活かして,今後県教育委員会としても中世研究に力を入れるよう要望しておきたい。

委員:子どもたちの視点から,この歴史博物館を通して,日本の国に誇りを持ってもらえるような博物館になるといいと思う。草戸千軒町遺跡を中心として,ここに来れば中世がわかるというような博物館を目指していただきたい。子どもたち向けのインターンシップやバックヤードの見学など,大変よい企画と思う。

 小学校の歴史の学習は,人物が中心になっているので,歴史上の人物(例えば,当時の鍛冶屋さんの生活など)を通して,子どもたちが夢を描けるような展示や事業を要望したい。

 中学校団体見学メニューの「博物館の仕事」は小学校高学年から対象としていただきたい。

委員:今後の歴史博物館のあり方として,何かに特化するのは必要と思う。博物館の広報のあり方として,学芸員の方々の生の声をマスコミを通してPRするとか,専門用語ではなく砕いた生活のことばでアピールの仕方を工夫すべきと思う。

議長:以上で本日の会議を終了する。

事務局:今後,委員の意見を集約し,歴史博物館の常設展示の活性化の参考とする。

6 担当部署 広島県教育委員会事務局生涯学習部文化課管理係 

 Tel(082)228-2111(内線5021)

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