ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地ホットライン教育ひろしま > 第4回広島県高校教育改革推進協議会概要

第4回広島県高校教育改革推進協議会概要

第4回 広島県高校教育改革推進協議会について

日時 

平成13年2月23日(金曜日)14時30分~17時00分  

場所 

県庁北館 第1会議室

出席者

安藤,内田,東風上,佐々木,椎木,鈴木,富永,名越,二宮,藤田,森,山極,渡邉
  (欠席 石橋,吉田)

 協議内容

 (1) 適正配置及び通学区域の見直し

 (2) 中間まとめ

意見交換

 <適正配置及び通学区域の見直し>

  •  教員経験から言えば,学校の活性化を図る,教育効果を高めるという観点から学校規模は4クラスから8クラスが最も理想的である。しかし,適正配置の観点からは,地域における学校の役割を考えると,地域の活性化についての配慮も必要である。
  •  中学校の場合でも,適正な学校規模はほぼ4~8クラスという意見でまとまる。小規模校では,単独での学校行事は困難な面がある。しかし,地域をあげての体育祭は非常に楽しかった思い出がある。このように適正規模ではないが,地域と連携した教育活動も大切にしてほしいという思いがある。
  •  小規模校が多い中山間地域にあっては,適正規模に関する考え方(小規模校での存続させようという考え方)は確かに理解できる。また,このような地域において中高一貫教育についての検討をすれば,当面,学校の活性化に資するかもしれない。統合となると,中山間地域では自宅からの通学が困難になる場合もある。交通事情についての配慮も検討してほしい。
  •  適正規模である場合とそうでない場合では,どこがどのように違うのか,そのメリットとデメリットを説明してほしい。
  •  教員定数は学級数によって算出されるので,教員数が少ないときめ細かい授業あるいは習熟度別の授業が困難な場合もあり,また,生徒の学習ニーズやクラブ指導の面で,専門的な教員を配置できない場合がある。学校行事等では,集団の中における指導が,より大きな規模の方が効果的な場合もある。
  •  地域に支えられた学校づくりができる地域であれば,中高一貫教育校等の学校の特色づくりは推進できるが,学区外への進学をめざすケースが多い地域では,特色ある学校を保護者や生徒が選択するかどうか,わからない。今後の特色づくりの成果次第であろう。
  •  学力向上とともに,人間形成という視点からも適正規模について検討してもらいたい。小規模な学校で育った経験から言えば,地域と密着した学校生活の中で,体験から学ぶことが大きかった。これは人間形成にとって有意義であり,この視点を欠落させないでほしい。
  •  小規模になったら近隣校との統合を検討するというのは小学校の発想である。改革の理念を明確に打ち出し,全県的な視野から特色ある高校を配置していくという発想が必要である。

<中間まとめ>

  •  現在,日本の国際的地位は下がりつつあるが,その一因は戦後の教育の欠点にあると思う。平等主義によって,特色ある子どもを育てることをやめたことに原因がある。そこで,国際化が進展していく中で,これに対応した学校をつくるという前提に立って議論を進めてほしい。また,他県における統廃合の実例を紹介すると,統廃合当初は子どもたちも教員も戸惑ったが,次第に子どもたちが切磋琢磨する状況が生まれた。これは通学区域の拡大をさせたことの結果でもある。
  •  「生徒の学力向上」とか「生徒の能力・適性,興味・関心等の一層の多様化」というのは大変重要な項目である。高校教育にいつの時代も変わらぬもの(不易)と,時代に即応したもの(流行)という分け方で整理すればどうか。また,連帯感・参加意識・帰属意識という項目について,愛校心という言葉で考えてみたい。「個性の伸長」とあるのなら,「社会性の育成」という内容も大切である。
  •  進学実績にしか目を向けない社会一般の風潮が改善されなければ,学校の特色づくりを推進しても,歯車が噛み合わない。このような中で通学区域を拡大すれば,学校間格差は拡大する一方で,進学実績の少ない学校では,教員の意欲をいかに高めるかが課題となる。教科学力をつけることのみを学校教育の目標にするのではなく,ひとつひとつの学校がそれぞれ特色をもち,これを明確にしていくことが必要である。
  •  この中間まとめの背景にある基本的な思想は,県民の期待に応えられる質の高い教育をいかに提供するかというものである。そのためには,各学校がschool policy(学校目標),mission statement(学校目標の提示)を明確に打ち出し,その責任を負う。改革のキーワードは,「選択」,「競争」,「責任」である。よい意味での競争原理を高校教育に導入するということである。従って,通学区域,入試制度についても,子どもたちが本当に自分にあった学校を選べることを目指すべきである。多様化についていえば,数年後の高等教育全入時代を想定すれば,高等学校の多様化をベースにしながらも,これが画一化するのではなく,その中でキラッと光る学校,場合によっては全人的エリート高校も必要ではないか。
  •  「多様化」に違和感がある。進学にしか着目しない社会風潮の中で「多様なニーズ」は本当にあるのか。「生徒の能力・適性,興味・関心等の一層の多様化」について,実はこれがないからこれをどうやって掘り起こすかが問題ではないのか。むしろ,「多様な可能性を発掘する学校」をつくるという方向のほうがはっきりしている。
  •  子どもの学ぶ意欲,興味・関心は昔と比較すると乏しくなっている。このような中での多様化は大切であると考える。また,先般の選抜(1)について,これが学力試験の性格をもつものではなく,目的意識,意欲をみようとするものであったことは認めるが,高校からの説明が中学校長にあると,高校の意図が中学校に伝わるのではないか。
  •  新しいタイプの学校・学科・コースの設置の推進について,あまりコース制を強調すると,一般教養を身に付けることがおろそかになり,幅広い視野に欠ける人材育成になるのではないか。特色を出すのもよいが,どこかに「教養」という視点がほしい。中高一貫教育において,この視点を導入できないか。
  •  コース制といえども,学習指導要領で示された一定の教育内容を押さえつつ,現代ニーズに合う特色をオプションとして付加させているので,教養が欠落することはない。
  •  広島県において,教育内容の多様な選択を可能とするものではなく,すべての生徒が共通のカリキュラムで学習する(文型,理型の区別なく,物理や世界史も必修となるような全人教育をめざす)ような学校がいくつかあってもよいという視点が必要ではないのか。
  •  高等学校の個性化,特色ある学校というのは県民によくわかる言い方でなければならない。単位認定の弾力化は県民の関心の高いところであるので,PRしていきたい。
  •  通学区域の見直しについて,公聴会の開催を予定しているようだが,実施するのであれば現行の学区数かそれ以上の単位での開催を検討してほしい。
  • 学校の評価については,大きな課題であるので,もっと大きな視点として打ち出してほしい。
  • IT化がどのような形で教育の中で取り組まれていくのか,例えば単位認定の弾力化と関連付けられるのかも含めて考える必要がある。
  • 本日の議論を踏まえ,この検討素案を柱として,中間まとめの具体を詰めていくことを専門委員会に任せることとする。

このページがお役にたちましたら、下のいいねボタンを押してください。