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第1回広島県高校教育改革推進協議会

第1回広島県高校教育改革推進協議会の概要について

日時

 平成12年8月21日(月曜日)14時30分~16時30分

場所

 県庁北館第1会議室

出席者

 (委員) 安藤,石橋,内田,東風上,佐々木,椎木,鈴木,名越,二宮,藤田
 森,吉田,渡邉 (欠席:富永,山極)

審議内容 教育長あいさつ

 会長選出 〔二宮委員〕
 会長あいさつ
 役員選出 〔会長代理者 吉田委員〕
 諮問
 協議 スケジュールについて
高校教育の課題について

諮問項目 (県立高等学校における教育改革の推進について諮問)

1 特色ある学校づくりに関すること
2 適正配置及び通学区域の見直しに関すること
3 入学者選抜制度の改善に関すること
4 その他高校教育改革の推進に関すること

意見交換

・  平成2年度に魅力ある高校づくり懇談会提言,平成7年度に県高等学校中長期ビジョン
 を策定,今年度にはこの協議会が発足するが,これだけ立て続けに施策があるというのは,
 どう考えたらよいのか。生徒にとってどうだったのか。実施できたこと,できなかったこ
 となどを検証しながら議論すべきである。
・  学校の特色づくりは,教科だけでなく子どもが生き生きと学校に通えることだが,この
 特色づくりには学校によって傾斜がまだある。
この春の高校人事で,長期間同一校にいる教職員の異動は良かったが,むしろ一部には,
 前よりもやりにくくなった学校もあるのではないか。
・  全国的に広島県の教員の意識をみてみると,総合学科等が多くあるということで,総合
 的学習の問題や,生きる力をどのようにつけていくかという点について,他県の教員に比
 べると意識が高い。この協議会でもそういう意識改革を進め,制度的にバックアップして
 いくことが一つの柱になるべきではないか。
・  問題は,制度改革よりも教員の意識改革である。教員の意識は一般の社会と遊離してい
 る。国の是正指導により,教員の意識が変わり,良くなってきているようだが,さらに教
 員の意識改革をしなければならない。
・  マスコミには公正な報道をお願いしたい。教育の実態を広く開示したら,県民の方から
 励ましの言葉をいただいた。開示するということは,大変重要なことである。制度は何年
 かたてば変えていくべきであり,通学区域は見直す時期にきた。
・  学校の情報開示の現状は問題だ。取材に行っても校長にしか聞けない。まず学校自らが
 開かれるべきであって,学校の中が開かれていない状況では地域に開かれた学校となるの
 は無理ではないか。
・  県民への教育の情報開示が今まで欠けていた。国の是正指導によって,本県の教育の実
 態が明らかになった。もう一度これまでの広島県の教育も振り返り,検証しなければ,制
 度を変えるにしても教育の低下の原因である病巣の根本を除去した上でないと,元に戻る
 危険性がある。
・  中学校を指定して実施する推薦制度には,多くの中学校教員はとまどった。結果的に高
 校側に活かされたのかどうか疑問がある。しかし,中学校と高校の交流ができ,授業への
 要望がでる等,学校の中に活力が生まれてきたと感じる面はある。
・  高校教育改革に本腰を入れる時期である。教員の学力・指導力が県民に問われている。
 今年,教員の新規採用の研修会に初めて全員が出席したが,今後も教員の指導力向上に力
 を入れていかなければと思っている。教員にJC(青年会議所)とか子ども会等地域の方
 と意見交換する場をつくり,社会の常識を身に付ける機会を設けるべきである。
・  推薦制度であるが,私の学校では,推薦による入学者と一般入試による入学者の状況に
 ついて数量的な整理をしたが,推薦で入学した生徒の方が色々な面で意欲をもっている傾
 向にあった。
・  このような議論に当事者の子ども達の意見が反映されるような工夫がいる。公聴会では,
 中学校3年生等の意見をたくさん聞いてほしい。
・  教育改革は,制度の改革というより,教職員の改革ということなのかどうなのか。生徒
 が将来に目標や生きがい,夢とか何にも持たず刹那的である。子ども自身に夢をもたせる
 ような教育ができないだろうか。
制度改革は必要かもしれないが,あまり頻繁にやると生徒が落ち着かないのではないか。
 じっくり議論し,果敢に実行し,しばらく継続することが大事。
・  諮問の中身は制度中心だが,実際は,教職員の指導力の向上や意識改革もやっていかな
 ければならない。
・ 保護者・生徒は教育制度がどのように変わろうとも抵抗することがむずかしく,結果的
 に受け入れざるをえない。保護者が望むのは,制度が変わり社会が変わろうとも,その状
 況に応じて判断できる強くたくましい子どもを教育してほしいということである。
・  地元の子どもの大半が地元の高校にいかない高校もある。子どもや保護者へ信頼される
 ような内容を高校側から発信してもらうことが大事である。