ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地ホットライン教育ひろしま > 第5回広島県学校評価システム検討会議の概要

第5回広島県学校評価システム検討会議の概要

Hot Line News 第5回広島県学校評価システム検討会議の概要

1 日時

  平成14年9月5日(木曜日)14時00分~16時00分

2 場所

  広島YMCAホール コンベンションホール

3 出席者

  井上,榎田,砂田,長尾,花咲,林,旭爪,福原,福万 
       安森,渡邉  (欠席 岡本,河野,神頃)

4 審議内容 

 (1)議事 実践研究協力校の実践状況       (呉市立港町小学校,県立高陽東高等学校)

 (2)協議 広島県における学校評価システムの在り方(骨子案)

5 協議内容

(実践状況)

・ 学校評価システムを実施することで,学校の情報の蛇口ができる。

  学校評価システムは,学校の様々な課題や経営上の問題について,保護者にさりげなく聞くことができるシンクタンクになる。

・ 評価結果の活用というルールを明確にすることによって,学校は,はっきりと自分たちの方向をつくっていくことができる。

・ 学校評価を実施して,あらかじめ予想していたことが明確に示され,教職員全員が課題を共通に認識することができる。

・ P-D-C-Aの評価のところまで,きちんと見据えた目標をつくらなければ,学校評価は,うまく機能しない。

(経営目標)

・ マネージメントサイクルが導入され,学校を組織として見たときに,責任者である校長を中心に教職員が一体となって,ミッション(学校の使命)実現のために何 をするかが問われている。

・ 学校評価システムの概要の中で,経営計画,教育目標の位置付けをはっきりさせておく必要がある。経営目標が,教育目標や教育計画にどうかかわるかという説明が必要である。

・ 県立学校の場合は,学校経営計画を,ミッション(学校の使命),ビジョン(将来像),中期経営目標,単年度目標と構成している。

・ 小・中学校では,教育目標,経営目標,教育計画という用語のほうが,素直に受けとめられる。教育目標を,どう達成していくかにあわせて,経営方針を校長が出 しており,経営方針を具体化したものが,経営目標ということなると思う。

・ 経営目標の立て方に,意見の相違はないから,一般的な話をするときには,義務 も高校も,違いがないように,教育目標・経営理念に基づいて,経営目標を設定するとして,最初の章で,県立学校と小・中学校との整合性をとるように説明をつけ ればよい。

・ 特色ある学校づくりをするために,3年・6年というスパンで教育目標をつくり, どのように評価をし,達成していくかということを,学校が,意識するように,学校評価システムの中に位置付ける必要がある。

・ 小学校の場合,1年生が,2年生になるまでの1年間にどれだけの伸びがあるかという数値目標は立てられるが,1年生が6年生になったときの数値目標をたてる のは,とても難しい。

・ 学校は,これまで単年度主義だけれども,これからは,もう少し先を見とおした中で,今年度は何をやるのかという目標設定がいるのではないか。

・ 学校は,単年度主義になっている。小学校も,中学校も,非常に平板なものの見方しかできていない。主体性を伸ばしていく中で,学校としては,継続して取組む 姿勢を持ち,5年生が,6年生になったら,ああいうことができると思っていることを,教師の都合でやめることがないように努める必要がある。教育計画を長い目で見たときに,チェック機能を働かしていくことが,学校評価システムの役割である。

・ 中期の3年程度というのは,中学校や高校が3年間だから3年というのではなく,学校としては,3年後には,こういう姿にしたいという3年である。

・ 学力の点については,数値目標をたてやすい。情意的側面は,数値目標になりにくいが,何らかの形で検証可能になるようにする必要がある。 教育相談室がないというので,今年,ライフガイダンスルームを設置したが,生徒がたくさん相談に来たから成果があったのか。中味の濃い支援ができたから成果があったのか。難しい側面があるのも事実だが,どういう形で検証するかについては,工夫していかなければならない。

・ 中期経営目標や短期経営目標は,校長としての道筋であり,それにそって,ビジョンを立て,各部の主任に示して,各部の経営計画を立てていく。それを合体して,進学者数,特別指導発生率など数値目標のついた学校経営計画ができる。

(評価)

・ 学校評価システム構成の留意点として,終わったあとにおもむろに評価するのではなくて,経営目標,評価項目を設定した時点で,どのように評価するかという評価のあり方まで含むべきである。

・ 目標を達成したかどうかを評価することになっている。目標を上回ったことが,かなりの評価になるのなら,手段はどうでもよくなってしまう。 結果だけを評価することになれば,公立学校が目標を達成するために,例えば,土曜日に何が何でも勉強させるということになってしまう。

・ 公立学校のあり方として,評価の対象に,土曜日までも含めて評価するのか。 それとも,月曜から金曜までの学校での授業のあり方について評価をするのか。土 曜日の使い方を公立の高等学校では,どうするかという基本概念を明確にしないと 公立学校が私立のようになるのではないか。

・ 公立学校は,今年度から完全学校週5日制が実施されたから,基本的には,月曜日から金曜日までの教育活動についての評価をどうするかということになる。  ただし,目標設定というのは,各学校において違うから,目標が達成されたかど うかということは,とりわけ,高等学校については普通科高校と専門高校のように それぞれ目標が違う。

・ 進学率を高めようというレベルのある学校は,そういう目標を立て,そうでない学校は違う目標を立てる。しかし,同じ公立高校だから,何か共通のものがないと いけないのではないか。

・ 保護者として,子どもが中学生で,これから高等学校にやるとしたときに,この学校評価をどこで見るか。単純にいば,国公立大学に進学率の高い学校は,よい学校だということになるが,国公立大学に入学できる子どもの数というのは限られている。一番,保護者にとってありがたいことは,一人一人の子どもがやる気になっているか。一人一人の子どもの学力を上げているかということではないか。その点を,評価する方がよいのではないか。これからの教員は,力量,指導力や意欲が大切ではないか。

・ 私の学校は,国公立有力私大に入学させるというのがミッションではない。大学社会に通じる総合的学力をつけることである。そのために,教科指導の面では,ど ういう取組みがいいか。PTAからの強い要望があって,土曜日に補習しているが, 土曜補習についても,効果が本当にあるかどうかということについて,生徒,保護者,教職員で評価の対象としている。学校が,求められているミッションは何か。それを受けて,どのような教育活動をするかというところを,評価していこうと思っている。

・ 何故税金を使って,公教育をやらなければいけないかを評価する必要がある。 それが,学校評価システムを導入する目的だと思う。確かな学力とか,開かれた学校であるとか,信頼される公教育ということに対して,保護者が納得できますかということを問うために学校評価をやることになる。

(公表)

・ 公表するかしないか,どこまで公表するかというのは,部分的なことで,評価結果に対する保護者・地域の反応を見て,対話を成立させるために,評価の結果を活用することが非常に大事である。

・ 評価をして,アカウンタビリティを徹底したつもりになっているが,誰も評価結果を見ていないと,2,3年もすると評価疲れが起こる。評価結果に対する批判でもよいから,評価結果に反応がある方がよいのではないか。

・ 数値は,ひとつの結果であるけれども,材料にすぎない。80%の達成だとして,80が,多いか少ないかというのは,年度当初設定した経営目標との関連で決まってくる。評価結果は,経営目標との関連や今後の改善の方向性を明らかにして,公表することになると思う。

・ 最初に経営目標を設定して,実践して評価するのだから,経営目標に関する評価はすべて公表すべきだと思う。

・ ミッション(学校の使命)に基づく活動を展開して,それについて公表するということであって,すべて公表するというのではおかしくなる。

・ ビジョン(将来像),質問項目が並んでいて,最後の評価の段階では,重点の部分が,こうなりましたとなる。ある学校が,荒れているとすると,生徒指導の部分を,きちっとする。評価項目も,そういう部分を対象に公表することになるが,校 長としては,評価はこうだけれども,自分としては,十分達成したと考えているとか,課題がまだあるとかいう文章がつくべきで,数字だけを公表するのでは不十分である。

・ 評価結果というのは,どんなに数値目標化した評価にするとしても,数値だけではなく,数値を含んだ判断が必要と思う。

・ 学校が重要だと考えて,経営目標として年初に宣言するんだったら,それに対して,校長は責任を持たないといけない。目標に向けた取組み状況や評価結果,今後の改善の方向を公表するのは,当然だと思う。

・ 地域に開かれた学校というのは,開かれただけではなく信頼されるということが非常に大事なことであり,仮に都合の悪い状況があっても,それを地域,保護者,生徒に向けて,情報を出さず,蛇口を止めてしまうと短期的にはよいかもしれないが,長期的には信頼を欠くことになる。

(教育委員会との連携の在り方)

・ 教育委員会が,学校に自己評価をさせるのだから,その学校評価の結果に基づく改善の意思表示に対して,教育委員会は支援するという意思表明をした方がよい。 学校に対する教育委員会からの支援がなければ,校長は,経営者であるとされていても,結局は,運営者でしかないことになる。

・ 学校の改善計画に対して,教育委員会が適切な評価基準をもとに,人的・財政的支援を検討する必要がある。

・ ある学校が施設の改善提案を出してきたときに,教育委員会としては,評価基準を持ってそれを受けとめるということに加えて,第三者評価を行って,それが正当 な評価であるかどうかを評価する責任も出てくる。第三者評価を教育委員会が,実施すると明言することで,バランスがとれるし,学校評価システムを全体として発展させるのではないかと思う。

(その他)

・ 「将来的には,一定の能力を備えた評価者が共通の基準を設けて評価する」というような検討会議としての将来的な展望は,各項目ごとに書くのではなく,1つに まとめて,「方向性を検討させる」としてはどうか。

・ 報告書に,将来的な展望について載せるのであれば,3年先には,県教委が,学校評価システムをもう一度見直すことを,入れた方がよい。

・ 学校評価の導入というのは,1回やって終わりというのではなくて,時間をかけてだんだんとシステムを完成していくようなものになっていく気がする。

・ あとがきで補足する部分に,個々の学校が,重点的に取組む個別の事業を有機的に,学校評価の全体サイクルの中に取り入れることによって,より効果がある。学 校評価を長続きさせるためには,基本の部分と特別な部分を組合せることをふれてもらいたい。

このページがお役にたちましたら、下のいいねボタンを押してください。