ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地ホットライン教育ひろしま > 第3回広島県学校評価システム検討会議の概要

第3回広島県学校評価システム検討会議の概要

1 日時 

 平成14年3月19日(火曜日)14時30分~16時30分

2 場所

  広島YMCAホール コンベンションホール

3 出席者

  井上,榎田,岡本,砂田,長尾,花咲,林,旭爪,福原,安森,渡邉   (欠席 河野,神頃,福万)

4 審議内容 

 ○ 学校評価システム検討会議中間まとめ(案)
「広島県における学校評価システムの在り方」について
検討会議として中間まとめ(案)について協議し,意見を集約してまとめた。

5 協議内容の概要 

○ 学校評価導入の背景と意義

・「アカウンタビリティ」が「説明責任」になっているが,成果責任・結果責任が学校の仕事であって,保護者や地域の要望に的確に応え,それを結果・成果として応えていくというのが,アカウンタビリティだと思う。説明したらよいというものではなく,結果を出すということで,「説明責任・成果責任」と表現するとアカウンタビリティの意味がよくわかる。

・学校の取組みの成果が出るところも出ないところもあるので,良いことも悪いことも明らかにする「説明責任・結果責任」がよい。

○ 経営目標の設定

・目標とか評価項目について,具体的に評価できるという意味で「計測」ということばが使われている。計測ということばは,物差しで精密に測るという意味に理解しているので,こういった評価の場合,計測ということばが適当かどうか,疑問である。

・計測というのは,機械を使って正確に何センチ,何ミリというような意味で理解しているので,人間が評価をする時に,計測ということばは,違和感がある。正確に自然科学の世界のように測れることはないという捉え方をする人もいる。

・経営目標の設定については,今までは,抽象的なものが多く,本校の教育目標も,具体性のないことはあったが,すべて計測可能なものばかりではない。客観的ということばに置き換えたほうが良い。

・評価は,具体的でないと数値化できない。

・経営目標のところで,説明の部分が,教育目標と混同している表現があり,教育目標を達成するための計測可能な経営目標を設定するというように整理した方がよい。

○ 学校における評価組織について

・学校評価委員会が,立案,実施,集計,考察までは良いが,改善案の取りまとめまで行うということになると,学校評価委員会が恣意的な改善案の取りまとめをした場合,校長は非常に困ることになる。

・学校評価の結果をそれぞれの分掌に持ちかえって検討し,それを具体的に校務運営委員会に改善を要するものを出し,実施に移した。つまり,学校評価委員会は,改善案までは出していない。

・学校評価委員会は,事務方,スタッフであり,改善案を取りまとめて経営に生かすのは,学校長である。少し具体的に練るとしても,それは校務運営会議の場であり,学校評価委員会が改善案を取りまとめるのは,事務方の領域を超えている。

・チェックしたものを,そこで終わるのではなくて,改善というというところへつなげるという役割を評価組織に持たせたらどうかと思う。

・委員会ということになると既存の校務運営組織,校務運営会議というようなものがある。そういうものと学校評価委員会の位置付けというものを考えると校長中心にきっちりやればいいといっても,責任分野が少し混同されるのではないか。マネージメント全体を考えた際に,改善が結びつかないというのは,理解できるが,具体的な組織でいうと,校長が,責任をもって校務運営組織にはかるということになる。委員会組織の中に,全部,収斂させすぎることになる。

・学校評価委員会が校務運営組織上,どこに位置付くのかというのが,隠れている。それらをどこに位置付けをするのか。位置付けは,各学校に任せるのか。そこらのところを,具体的に研究実践をしてみてはどうか。

・運営組織と評価委員会の組織を分掌の中でどこに位置付けるのかということに困っている。

・「学校評価委員会は,学校評価計画の立案,学校評価の実施及び集計並びに改善につながる分析・考察を行う学校の内部組織とする。」で整理する。

○ 自己評価と外部からの評価

・「第三者評価組織を設置し」とあるが,必ずしも組織を設置する必要はない。第三者評価者を指名すれば,組織をつくる必要はないし,設置して,そのまま存在しなければならないという必然性もない。これは常設組織を設けるという意味ではない。

・自己評価をする場合の評価者について,生徒,保護者の意見をどう取り入れていくのかという位置付けを,もう少しはっきりさせた方が良い。

○ 評価領域・評価項目

・評価領域・評価項目のところで,すべての学校が必ず取組む領域の例があるが,基礎学力というのは,テストという言葉を使わなくても,横並びで,出していかなければならないのではないか。「授業研究・改善」,「生徒指導」,それが共通項目なのか。領域で言えば進路指導とか,もう少し,すべての学校に関わるものがあるのではないか。

・本校の評価項目の中に,今の学年の学力は定着していますかという項目を入れたが,測定が可能でない。学級担任によって,評価がまちまちになった。やはり共通の学力検査のようなもので評定しないと一定した数値が出ない。基礎学力が定着しているかどうかということは,評価項目の中に必要で,全国統一,県統一のような一定のレベルのもので,測定をしないと本校の中だけで定着しているととらえるのは,評価の仕方が甘い。

・保護者は,規範意識というものは,必ず評価の中にいれて欲しいという気持ちがある。また,基礎学力も,当然評価項目へ入れる必要がある。

・学力検査というのは,確かな力をつけたかどうかということで,点数がでる。しかし,学力検査を評価項目にするのではなくて,評価の資料とすべきである。その結果を受けて,確かな学力をつけるために学校をあげてどういった取組みをしているのか。教師は,どのように授業を行っているのか。授業改善の問題になる。学力検査をして,一喜一憂するが,抜け道がある。学力検査の前に,学力検査に向けた授業をすれば,点数があがる。詰め込みでやって,その後結果が出て,2,3日たつと忘れるというものを狙っているのではなくて,その中で,教職員がどれだけ取り組んでいけるのか。そこの部分が共通の評価領域と考える。「授業研究・改善」とか「生徒指導」とか,学校でどれだけ教員が,協力しあって,やっていこうとしているのか。そういう視点もあってもよい。

・学校が何を目指しているのか。学校がどういう方向に向かっているのか。学校評価の結果生まれてくるもの。それに基づいて,教員がそれをどう進めていくのか。そういう面で,授業研究・改善とか生徒指導と教師が学校の組織の一員として,どうなのかという視点が入る。

・どの学校にも共通している評価項目のところに,PTA活動が入る。

・「授業研究・改善」というのは,確かな学力ということだし,「生徒指導」というのは,豊かな心という2つ目の視点である。もうひとつは,連携の問題,信頼される学校づくりという観点は,県の打ち出している3つ目の視点である。PTA活動は,連携の問題とか信頼される学校づくりということの1項目になってくる。県の教育の推進がどういう方向に向いているのか,それをあわせて,この評価というものが考えられるし,その中ですべてに共通するというのは,県の打ち出している3つの方針(確かな学力,豊かな心,信頼される学校)というのが,挙げられる。

・本校の場合は,直接的にPTA活動ではなく,大きい領域の学校運営の中に,「開かれた学校づくりに努めているか」というものを入れている。授業改善,あるいは生徒指導,こういった領域に加えて,その学校がどういう人づくりをしようと思って,どういう教育内容を用意して,どのような教育活動をするかという部分は,共通の中に入る。

・学校の管理運営に関する事項は,広範な概念をもっているから,限定的な表現の方がよい。このままでは,教員は参画できないのかという響きになる。 

・「なお,学校の管理運営に関する事項は」というのは,校長の権限・責任において,実施・改善を図るべき事柄であるから,評価項目としては,不適だというべきである。職員会議のあり方について評価するとなった場合に,非常に不適だ。

・管理規則に関する事項というのは,校長の権限と責任においてやるわけだから,その部分は,評価項目にはならない。

・法令等に規定される校長等の権限と責任に関しては,評価項目にならないことを明言しておかないとかえって誤解を生むことになる。

○ 評価に基づく改善

・シラバスという言葉の意味がもっと広く理解できるような表現がよい。

・評価の工夫例の「シラバス」ということばを使うより,「年間授業計画」の方がわかりやすい。

・年間授業計画では,今でも,小学校では,学校要覧の中に出ている。シラバスということばは,単なる授業計画ではなくて,授業の目標・評価の観点・内容も含むものである。シラバスとして,年間授業計画にとどめずに,詳しい説明があった方がよい。

○ その他

・学校評価委員会は,どのような組織に位置付けると最も改善につながっていくのか。信頼される学校づくりの中で,外部の保護者等地域に対してどう説明を行い,成果についての責任を果たすのか。そこのところの組織的な取組みというところに目を向けた視点が必要である。

・内部を変えていくという組織の在り方,外部とともに学校を変えていくための校長のリーダーシップの在り方も明記するとよい。

・人事評価が,自己評価・自己申告による目標の設定,学校がどういう方向にむいているのか,ということを受けて,各教員が目標を出し,自己申告をしていくと聞いているが,その場合に,学校評価と人事評価は,連動していかなければならない。人事評価のあり方と学校評価システムがどうリンクをするのか,学校評価システムの検討会議の中では,少し意識して取り上げていかなければいけないのではないか。

・学校評価と人事評価の両方とも学校単位で校長のところに権限があるが,今の段階では,学校評価と人事評価は別である。アメリカの学校評価の専門家が,例として言っているが,学力テストをやって英語の成績が悪いから,英語の先生の責任かというと,そうではなく,学校をあげて,すべての科目で先生方が英語の指導をしていかないからであり,全員の責任であるということになる。つまり,英語の成績が悪いということは,学校評価にはつながるが,英語の成績が悪いというのは,学校全体の責任であって,その科目の先生の責任だけではない。そういう意味から,とりあえず学校評価と人事評価は,今の段階では,別もので考えたほうがよい。

・中期的視点に立った評価方法について,定期的にやっていく部分と3年単位でやっていく部分とを組み合わせていくのは,難しいのではないか。

・来年度は,システムをつくるだけでなくて,研修をいろんな形で実行していかなければいけない。すべての先生が集まって一ヶ所で研修するのは大変なので,学校単位で研修ができるという仕組みを考えないといけない。自己研修システムを来年度に考えてやっていくと,学校評価を導入するときの抵抗が少ないのではないか。

このページがお役にたちましたら、下のいいねボタンを押してください。