ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地ホットライン教育ひろしま > 平成18年度第2回キャリア教育支援会議

平成18年度第2回キャリア教育支援会議

平成18年度第2回キャリア教育支援会議の概要について

キャリア教育支援会議の画像

次のとおり,平成18年度第2回キャリア教育支援会議を開催しました。

1 会議の概要

(1) 日時

平成18年10月16日(月曜日)13時30分~15時30分

(2) 場所

県庁北館 第一会議室

(3) 内容

・キャリア教育関連事業の成果及び課題について(報告・協議)
・学校と地域との「つながり」について(協議)

2 会議の主な内容

(1) 平成18年度第1回キャリア教育支援会議における協議のまとめについて

○ 広島県のキャリア教育は,幼児期から社会への出口に向う発達段階に応じて,それぞれの段階に応じたキャリア教育を行っていくことが,将来を担う職業人

 ・社会人として,あるいは大人として重要であるという考えで進められている特徴がある。
 また,学校が拠点となりつつも,家庭,地域(コミュニティー)が一体となって育てていくものである。
 前回の「学校と家庭とのつながり」の協議では,「家庭の教育力が低下していることから,家庭の教育力の再生のため『親育ち』が必要である。」といった意見を頂いた。

(2) キャリア教育関連事業の成果及び課題について

○ 中学生の職場体験においては,受入れ事業所側に体験活動のねらいや目的をしっかりと理解してもらう必要がある。
 また,高等学校段階でのインターンシップとは異なる位置付けや,ねらい・意味合いがあり,その点も十分に踏まえて実施する必要がある。 

○ 事業所の協力を得るには,受入れを要請する際に,職場体験の意義やねらいをしっかりと説明するとともに,生徒に対し,その職場・職種への理解や,基本的なマナー,心構えといったことについて,事前の指導をしっかりと行うことが重要である。 

○ 職場体験の前に,企業・事業所の担当者が学校に赴き,どういった職場であるかを説明する場を設けることなどにより,事前に生徒の理解を深めさせることも必要である。

○ 職場体験を行う際の事前学習で,基本なマナーや心構え等について,しっかりと身に付けたうえで職場体験に赴くという方針で実施している。また,事前にその職種や職場に関する知識を学習したうえで,実際にその職場に赴くことにも重点を置いている。事業所に対しては,事前の説明はもとより,事後のお礼や報告,アンケート等を実施し,実施に係る課題や改善点などを明確にすることとしている。

○ 従来から活動があった2日間の職場体験では,何とか対応が可能であるが,5日間という長期の場合は受入れを躊躇するという事業所もあるのではないか。

○ 5日間の職場体験で,その事業所・職場や仕事というものが,分かったつもりになっては困る。
様々な工夫やプログラムを考えねばならない。実際のところ,5日間でどの程度の理解がなされているのか,ねらいを達成しているのか分析が必要である。

○ 中学生の5日間の職場体験は,高校生等のインターンシップとは異なり「その仕事・業種を深く理解する」ということよりも,子どもたちが「実際の体験を通して学んでいく」ということをねらいとして重視しており,職場の中での大人とのコミュニケーションや,働く大人の姿を見て一緒に作業する中で,失敗したこと,叱られたことなどの,体験自体を学習活動と捉えているものである。

○ 5日間の職場体験が,どの程度の効果を持つものかを明らかにすることは,課題や改善点の抽出も含めて,今後取り組むべき大きな課題である。

○ 本校では,入学時から一貫して校内での挨拶に力を入れて取り組んでいるが,職場体験における接客の場面で,「声が小さい」とか「姿勢がきちんとしていない」といった御指摘を事業所から頂いており,生徒を指導するうえで,大きな課題だと感じている。
 一方で,職場の方々に挨拶の指導を受けることにより,声が小さいとか姿勢がきちんとしていないということに,生徒自身が気付くという効果がある。○ 職場体験には,ねらいが明確にあり,そのねらいに向かった事前・事後の一貫した指導が重要である。5日間の職場体験にどういった成果があったのかという評価が大事である。

○ 職場体験は,ある程度,生徒本人の希望に沿って行うのが好ましいと考えるが,実施時期や地域の事業所数などの物理的な条件によって,多数の希望者を同一の事業所へ受け入れることには限界があると考える。また,安全の確保や情報の機密の確保などで,職場体験を受け入れにくい事業所もあると考えられる。そういった点を補う手法として,その業種や事業所の方が生徒に事業内容や仕事場の様子などを伝える講演等を実施するといった工夫も必要である。

○ 職場体験の効果をより高めるため,家庭で,体験を伝える場面,話し合う機会を確保することが必要である。

○ 挨拶やマナーなどの基本的なことは,家庭でのしつけが基本であり,大前提である。
 挨拶,身だしなみ,マナー,モラルといった児童生徒の基本的な力の育成は,あくまでも家庭や地域で育むべきものである。本来,学校が担うべきものではなく,小さいときから家庭や地域で育むものであって,職場体験等を行う中学校・高等学校段階では遅いと感じる。

○ 家庭・地域の教育力の低下が顕著な昨今の状況の中で,ただ今御指摘があったような「本来あるべき姿」の実現が困難な状況にある。このような状況の中で,現在,学校に求められる役割として,キャリア教育にスポットが当たっており,10年後,20年後の将来を担う子どもたちを育てるためには,キャリア教育の視点に立って,学校だけでなく,家庭・地域のあらゆる場面で,また,それぞれの段階で子どもを育てること,育てあげることが重要になっている。

(3) 学校と地域との「つながり」について

○ 本校は,地域の行事,ボランティア活動に積極的に参加している。そういった活動は,地域・ふるさとを愛する生徒を育成するとともに,地域の皆さんが,わが町の学校だと認めていただく機会と捉えている。
 地域が学校へというより,むしろ学校が地域の一員としての役割を積極的に果たしていくことが重要である。○ PTAの地域貢献活動は,先ほどの御発言にあったようなボランティア活動,地域の祭りなど,これまでもほとんどの地域で行われている。

○ 職場体験は,職業教育と捉えられがちだが,挨拶やマナーなどの基本的な力の育成などを含めて「キャリア教育」なのであって,キャリア教育はもっと大きなものである。

○ 地域の伝統行事,子供会活動などへの参加者の減少がみられるが,こういった問題は,地域のコミュニティー活動に参加する家庭が減少していること,親自身が参加していないことが原因ではないかと思う。
 こういった家庭が増加したために地域のコミュニティー活動が衰退し,コミュニティー自体の崩壊が進んでおり,危機感を感じる。

○ キャリア教育の中でよく話題となるのが,若者の早期離職の問題である。その早期離職の要因として,職場での人間関係につまずいたり,うまく人間関係を構築できないといったことが挙げられている。
 人間関係をつくるうえで重要なのが,コミュニケーションの力であり,昨今,問題となっている若者の早期離職の問題では,このコミュニケーション能力の低下が大きく取り上げられているところである。このコミュニケーション能力は,キャリア教育の中でも重要な力として位置付けられているが,学校だけで育成できるものではない。家庭の中での親子,家族の人間関係,地域の中での人間関係の中で育てるものである。また,早期離職の原因となる「つまずき」があったときに「踏ん張って」いけるためには,「家族のため」,「地域のため」といった「志(こころざし)」が重要なのではないかと考える。

○ 地域の教育力が低下しているのは大きな問題である。地域が学校を支えるという視点とともに,学校が地域の教育力を支えるといった視点も必要になってきている。

(4) 学校と地域との「つながり」の方策について

○ 職場体験において,地域の多くの方々に協力を頂く中で,地域の方々の「学校のために役割を果たしていこう」とする意識の高さを感じるとともに,あらためて学校が地域の一員であるということに気付かされた。
 学校のPTAが母体となって発足した「おやじの会」の取組みが発展し,地域の清掃活動をボランティアでやっていこうといった活動が実現している。このような,学校から生まれた「大人と子どもが一緒になって地域に貢献する活動」や,地域が協力して実施した職場体験など,学校と地域の双方がつながりあって実現した様々な活動を通して,子どもたちを育てていければと考える。

○ 子どもたちに「地域を愛する心」を育てるためには,まず「自分が地域の役に立っている」といった存在感から育むことが大切ではないかと考える。

○ 地域の教育力を積極的に借りることによって,子どもたちが地域を知り,地域を愛する意識が育つのではないかと考える。本校の重要な使命の一つとして,地域を担う人材を輩出するということがあると考えている。地域を担う生徒を一人でも多く輩出することが,最終的には地域貢献にもつながるのではないかと考えている。
 通年のインターンシップでは,各事業所の皆さんに,長期にわたり受入れをお願いし御指導いただいて,多くのことを学ばせていただいているが,生徒にとって,その方が地域で過ごされてきた「生きざま」を学ばせていただいていることが一番大きなものだと考える。

○ 雇用形態や勤務形態の多様化などにより,休日や勤務時間が多様化するなど,地域のコミュニティー活動への参加が難しいといった現状がある。また,転勤などの労働移動が激しい中で,伝統的な地域コミュニティーの維持が困難であるといった側面もある。このような状況の中では,回覧板などの小さなことから,少しずつ「つながり」を持っていくことが重要であると考える。○ 我々も職業能力開発大学校という学校を設置しており,地域貢献の必要性といった面で,同じ課題を持っており,親子を対象とするものづくり体験教室等を行っている。
 こういった若年者のものづくりに関する事業を柱として,各地域・学校でのキャリア教育の取組みに対して貢献していきたいと考えている。

○ 商工会には,新たな企業を起こすという命題があり,未来の起業家を育成する事業として,「キッズ起業家育成塾」を坂町で展開している。小学生を対象として,商品企画から,仕入れ,販売,利益の確保といった一連の活動を継続的に行っている。
 こういった取組みを広げることやノウハウを共有することは有効であると考える。

○ 中山間地域などでは,過疎化が進むなかで,地域のコミュニティーを維持していくことが,非常に難しくなっている現状があることから,商工会としても,様々な取組みを行っており,ある地域では,コミュニティーの維持を目的として,広報誌を発行している。これらの活動には,地域の小学生や中学生が参加することも重要であり,子どもたちに記者として活躍してもらうといったことも考えられるが,その接点となる学校の窓口がわかりにくいといった課題がある。こういった活動を実現するためには,子どもたちとの接点を持つことが必要であり,そのためには,学校・先生と地域の団体とのつながりが必要である。

○ 各地域の商工会議所では,様々な事業を行っている。連合会の取組みとして,若年者の就職支援及び定着率の向上を目指す事業として,中学校・高等学校を対象とした広島マイスターの派遣事業を行っている。
 具体的には,卓越した技術を有するマイスターの方々が,各学校に赴き,自分の体験や技術などについて講演するといったもので,昨年度は,13校に赴き,参加生徒が1,715名であった。18年度も多くの学校から応募を頂いている。○ 小学校・中学校の児童生徒が先輩の話を聞く機会,NHKの「ようこそ先輩」のような,身近な先輩の話を聞く機会が有効ではないかと考える。

○ 家庭内で,親子が,地域のこと,仕事のことを話す機会を確保すること,学校での体験活動を共有する時間をつくる働きかけも大切である。

○ 小・中学校は,実際に住んでいる地域の地元の学区ということから,コミュニティーに近い存在で,比較的,地域とのつながりを持つことが可能であるが,高等学校になると生徒の居住地と一致しない場合が多いため,高校レベルでは少し違うアプローチが必要ではないか。家庭や地域を含めて,保護者のキャリア教育に対する理解は,まだまだだと感じる。
 保護者自身が,子どもとかかわること,子どもと一緒にものづくり体験や見学などを行う機会をもつことが必要である

(5) 「地域の役割」,「学校と地域との『つながり』」について(まとめ)

○ 様々な分野で,色々な事業を展開されているが,学校は学校で,地域は地域でといったばらばらの活動では力が発揮できないことから,それぞれを有機的に結び付けることが必要である。
 そのためには,学校が地域のコミュニティーの拠点となり,地域のコミュニティーで子どもを育てるといった形が必要であり,そういったつながりの中で教育力を高めていくことが必要である。

このページがお役にたちましたら、下のいいねボタンを押してください。