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第3回「豊かな心を育むひろしま宣言」推進協議会議事録

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1 日時

平成14年8月28日(水曜日)14時45分~16時30分

第2回協議会終了後,引き続いて開催

2 場所

県庁北館 第1会議室及び第2会議室

3 出席委員

(1) 学校教育部会

 伊藤委員,上田委員,樫本委員,北川委員,佐々木委員,朝倉委員(欠席)

(2)社会教育部会

 安東委員,石井委員,奥先委員,中岡委員,花輪委員(欠席),藤井委員(欠席)

4 内容

(1) 部会

  • 協議「児童生徒の道徳性を育むための家庭,地域及び学校の果たす役割りについて」
(2) 全体会
  • 部会報告
  • 今後の計画について

5 協議内容の概要

第3回「豊かな心を育むひろしま宣言」推進協議会議事録
学校教育部会の様子(1) 学校教育部会

  •  事務局の示した宣言のイメージでは,子どもの道徳性を育てるための要素として,縦軸には,太陽,水・肥料が例示されており,横軸には,家庭,地域,学校が示されている。縦軸の太陽,水・肥料,あるいはここには例示されていないが厳しさ,例えば北風と考えてもいいが,それぞれのものに,何があてはまるかについて協議したい。
  •  温かさや感動や厳しさということであろうが,重なっている部分も多くあり難しい。
  •  学校では,子どもの豊かな心を育てるために何が要素として必要であるかという方向から宣言を考えていく方がいいのではないか。土,水,太陽といった表現で伝わるだろうか。
  •  子どもたちの道徳性を育てるためのイメージとして,ある程度具体的な土,水,太陽といったものがあった方が良いと考える。
  •  大人に対して伝えるものであるとすると,例えば,自分自身に関することや他の人とのかかわりに関することなど,道徳の4つの内容項目から考える方が分かりやすいのではないか。
  •  事務局案のように例えとして示してあると分かりやすい。「礼儀」という花を咲かせるために,太陽という支援がある。その太陽にあたるものを捜していけばいいのであって,心を育てる要素として,水・肥料,太陽で例示することが分かりやすいのでないか。
  •  家庭で幼児期から育てていく中身については,保護者も勉強しなければならないが,核家族,少子化社会の中においては難しいところもある。子どもたちを見ると,受験に追われ,学校で勉強していて楽しいと感じる子は少なくなってきている。子ども同士のつきあいも希薄になりがちである。今まで,家庭で教え,身につけていったことをどこで教えていったらよいのか考えなくてはならない。家庭と学校の両者が一体となって考えていくという雰囲気にしていきたい。
     例えば,年何回か道徳の時間を保護者に見てもらうというのも良い。それらのことを通して学校と保護者,保護者同士のつながりを深めていけたらと考える。
  •  地域の祭りや行事を通して子どもたちは育てられていくと考えている。例えば,総合的な学習の時間に地域に出かけて学ぶということも多くなってきた。
  •  豊かな心を育てるための環境づくりとして,土,水・肥料や太陽という方向で話を進めていただいて良いと考える。例えば,読み聞かせやあいさつ,これは,人と人とのかかわりで考えたい。学校では,地域との交流,体験的な活動をどう道徳の時間に生かしていくか考えていきたい。
     多くの学校では,読書タイムの取組みを行い,子どもたちは本の世界に親しむようになってきている。家庭でも読み聞かせ等の取組みをしてほしい。あいさつについては,あいさつを奨励する標語を子どもがつくり,校内に掲示する等の取組みをしている。
  •  あいさつは多くの学校で重点的に取組まれている。あいさつをするというのは社会生活を営む上で欠かせないことであり,お互いを認め合うということである。
     宣言のイメージは事務局から出されたものでよいが,太陽や水・肥料のどれにあてはまるのか分からないものがある。
     前回も述べたが,食事の前のあいさつをしない子どももおり,あいさつの必要性に気づかない子どもや大人もいる。
  •  前回,ある委員からキーワードとして希望,誠実,勇気という3つが提案されたが,あいさつすることを身につけていくためには,ある程度訓練が必要である。あいさつをするのに声の出にくい子どもにはどのようなカリキュラムを組み,訓練によって,まず声が出せるようにしていくのか。そして,あいさつを訓練によって身につけていく。宣言後の具体的なプログラムづくりが大切である。
     毎朝,歩くことを練習しているが,多くの人は,つま先で歩いており,歩きながら考えるということが難しいように思える。重心を後ろに下げる姿勢にすると歩くのが楽になる。盛り場で座り込んでいる若者を見ると「立てないんだなあ」と感じる。歩くことにも訓練が必要である。歩いた後に,声を出しながら呼吸をする。そうすると気持ちが落ちついてくるのがわかる。要は,呼吸が大切なのだなあと考えている。
     また,社会の中で欠けていることが静けさ,静けさの中で集中力や創造力が育まれていく。
     イタリアの著名なデザイナー,エトルサルサスは,「自分たちは,20世紀に肉体の安らぎを求めてきた。しかし,できあがった現在,それらはなんという薄っぺらいものであったか」と述べている。自然の素晴らしさ等,感動体験を学校の中で学んでほしい。また,人間の力の及ばない自然の力,畏敬の念についても教えてほしいと考える。さらに先人たちの名言についても子どもたちに分かりやすく教える学習があってもよい。
  •  子どもたちが育つ過程の中で大切なことを話していただいたが,その中で,子どもたちができることがあればさせていきたい。認識だけでなく,実践することが大切であると感じた。
     学習指導要領の総則には,「学校における道徳教育は,教育活動全体を通じて行うものであり」とある。にもかかわらず,これまで,道徳教育がどちらかといえば軽視されていた傾向にあった。それは,教員の道徳に対するアレルギーや教員自身の指導力の不足ということもあったととらえている。
     完全学校週5日制が始まった現在,土・日をどう過ごすかについて協議したとき,学校,家庭,地域がそれぞれの持ち分を発揮しないといけないという結論となった。学校,地域はある程度組織立てて考えられるが,家庭はそうはいかない。活動を通して親同士の関係を築き,地域の輪の広がりをもたせていく必要がある。
  •  畏敬の念について,子どもたちは人間の力の及ばないものがあることを知らない。人が見ていてもいなくても,良くないことはしない,善悪の判断について自律をしていくことが大切である。
  •  学校でめざす子ども像について協議をしたとき,「おそろしいことやこわいことがわかる子にしよう」という意見を出した。
     家庭で,子どもが言ったことや要求に親がすぐに頷いてしまう現実がある。
  •  学校教育部会として,協議の結果,事務局の出した宣言のイメージ案の縦軸,横軸のとらえ方で基本的には良いと報告したい。

「豊かな心を育むひろしま宣言」推進協議会
社会教育部会の様子(2)社会教育部会
  •  若い母親への教育は,むずかしいと感じている。髪を染めている子どもがいるが,あいさつもするし,善悪の判断もできる。外見だけでは判断できない。
  •  小学校で髪を染めている子はやはりいる。「直した方が良い」と言っても直さない。親自体がきれいに金髪に染めてやっている状況である。
  •  子どもを持つ母親に,家庭で道徳心を育むためのお願いをしても難しいだろう。「愛情一杯に子どもを育ててください」ということから始めていきたい。そのことが「豊かな心を育むこと」や「道徳心の育成」につながると考える。
  •  保護者がしつけ方がわからず,「どうしたらいいのか」と聞いてくる。
     家庭で道徳心を育てなさいと言うと,若いお母さんたちはパニックになってしまう。家庭,学校,地域全体でみんなで育てるということが必要だと考える。
  •  スローガン的に言うと,「保護者は子どもを抱こう」ということではないか。
     問題行動を起こした子,2名の事例を紹介する。警察に,親が迎えに来るのだが,1人の保護者は,我が子を殴った。もう1人の保護者は,我が子を抱きしめて連れて家に帰り,風呂に入れてやったそうだ。
     その後,2人の子どもは,行動が随分違ってきたようだ。最近,子どもを抱かない保護者が増えているように思う。
  •  子どもたちには,人とのかかわりを大切にしてほしい。小学生にしても中学生にしても,人とのかかわり方に課題があるようだ。
  •  家庭で親が子どもにかかわっていない。子守りをしていない。背中に子どもを背負って子守りをしていない。子どもを背負って子守りをすれば何もしなくても子どもは育つという話を聞いたことがある。
  •  子どもを背負って子守りをすれば,面と向って何かしなくても親子という情感が共有できる。
  • 子育ては,学校や幼稚園でもできるが,子守りは親しかできない。
  •  キーワードで考えると「しつけが大切です」と「愛情深く子どもを育てましょう」とかではないか。
  •  子育ての環境づくり,子どもとふれあう環境をつくっていくために,3年程度の育児休暇が欲しい。
  •  働きやすい職場環境をつくっていくことが必要。
  •  国レベル,産業レベルの問題であり,どの提言にも出てくる内容である。この宣言に入れるのは難しいのかもしれない。
  •  宣言としては,「しつけの大切さ」「愛情を深く育てる」「人とのかかわりを大切にする」などが考えられる。もう一つ足りないと思うのは,子どもは見ることによって育つものであり,大人がモラルを尊重している姿を子どもに見せていくということだ。
  •  中・高校生から,「だって大人もやってるじゃん。何で自分たちばかり叱られなければならないの」と聞くことがある。確かに大人のモラルも考えなければならない。
  •  先日,2つの大きなコンサートがあった。1つのコンサートのファン層は中学生から30才位までだったが,見事に係員の指示に従って整然としていた。もう1つは,孫を連れた方もたくさん見かけたが,ルールが守られず会場は混乱していた。
  •  40才代は道徳的に難しいかも知れない。戦後の混乱の時代に育ったからかも知れない。心理学の学会で「順番待ち」というテーマに対し,「早く前に行って席を取りなさい」といった非道徳的な行動をとるのは年齢が高くなるほど多いという結果が出たようだ。
  •  若い人は与えられた中で育てられているが,戦後混乱期の世代のものは,早く行かなければ席がなくなってしまうという思いが身に付いている。
     今の若い人は納得するとするが,自分が納得しないと見向きもしない。自分の職場でも先輩がやっていても納得しないと動こうとしない。
  •  阪神淡路大震災の時,若い人がボランティアとして活躍する姿を見たとき「まだ,日本は大丈夫」と感じた。
  •  震災後,親族,友人の多い被災者ほど立ち直りが早かったようだ。
     つまり,つながりを多く持っている人が早かったということだ。
  •  人とのつながりを持つということは重要である。不登校は人とのつながりが持ちにくいことが大きな要因である。小さい頃の親子のかかわりが重要となってくる。
  •  そういった意味でも,親子で読み聞かせをすることはだれでもできる取組みであり有効である。
  •  しつけも重要であるが,親が子と目を合わせ,会話をすることが大切である。
  •  宣言に取り入れる内容に,地域社会という観点もほしい。子ども会などは加入者も減り,親も役員をしたがらない傾向がある。地域ということも視野に入れて検討してほしい。
  •  人とのかかわりだと思うが,家族の人数が少ない中で,地域に入って人間関係をつくっていくことが必要である。少子化の中で,子ども会が成り立たない状況にある。
  •  地域組織への所属は,とても重要なことだと思うが,それをだれが引っ張っていくかが今ネックとなっている。
  •  ある運動会でのできごとだが,放送のボリュームが下げられた。それは,周辺からうるさいと苦情が寄せられたことによる。
  •  地域が一番変わらなければならないのは,自分の子どもであろうとなかろうと次世代を担う地域の子どもをみんなで育てていこうという意識を育てることである。
  •  文部科学省も「子どもは社会の宝」と言い始めた。
  •  こういうことで意識が変わっていくと,運動会の放送は,地域の子どものためだからと多少がまんするようになる。
  •  自分の子どもが学校にいるうちは,子どものためとがまんするが,子どもがいなくなると何も関心を持たなくなってしまう。 
  •  地域の行事があっても,参加せず家族で外出してしまう家庭も多い。
  •   「地域の行事には,必ず参加しなさい。」と言わなければならないのかもしれない。
  •  地域の付き合いを避け,仲の良いグループとの交流を求める親も多い。サポートセンターにいるが,近くのボランティアを紹介すると,どこか違う地域の方にお願いしたいとの声も出る。隣近所で助け合うことが大切であると思うのだが。
  • 現在では,厳しいのはお母さん,優しいのはお父さんというふうになりつつある。
  •  地域の力を借りるという発想が,まだ学校に少ないのではないだろうか。
  •  総合的な学習の時間が開始されて,地域の力を学校に生かす場は確実に増えているはずである。
  •  学校に地域と家庭をつなぐ役割が求められる。
  •  宣言に入れる内容とすれば,「地域の子どもたちを自分の子として 考え,しかるべき時はしかる」ではどうだろうか。「人とのつながり」の重要性もほしいと思う。「ボランティア」の活用も重要と考える。
  •  読み聞かせは読み語りがいいとも言われているが,先日お父さんのひざの中で読み聞かせが行われており,とても好印象であった。
  •  あいさつについては,あいさつをすることで地域がつながることがポイントではないか。
  • あいさつは大切であるが,相手の目を見てあいさつをすることが必要である。
  •  子どもに,「おはよう」と言った時,その子の様子がわかる。地域でボランティアの人たちが,朝学校に行く子どもたちの様子を見ようということで取組んでおり,一年を迎えた。とてもいいことだと思う。
     「あいさつをしましょう」と言うだけでなく,相手の目を見てとか顔を見てとかという具体的なものがあればよい。
  •  この夏休みに,子どもの音楽会に広響を呼んだが,発表までの練習,準備のプロセスを子どもに見せた。また,以前学校の体育館に劇団が来て公演していたが,劇団員が練習している声が聞こえていた。これを聞きながら内容を想像していたが,それによって,観劇したときの気持ちが随分変わってくるように思う。
  •  最近はビデオなどで画面を見ることや,CDなどで音も聴くことが゛できるが,やはり,直接目の前で見ることはとても大切なことであると思う。以前,子どもとその保護者でマリンバを聴いたことがあるが,どの子も一生懸命聴いていた。
  •  宣言に盛り込むとすれば,「地域の人たちに,感動体験できるチャンスをたくさん与えてほしい」でどうだろうか。
  •  子どもたちが感動体験できる環境づくりをすることが大切だと考える。
  •  ヨットに乗ることがあるが,ヨットは道徳心を養うのにとてもよいと感じる。ちょっと気を抜くと沈んでしまうし,波も怖い。自然体験がいいと言うけれども,完成した所に連れていき,表面的に体験させるのでは,子どもたちも満足感を感じることができなのではないか。
  •  遊びの中でもそうだが,冒険がないと強い心をもった子にならないのではないかと思う。
  •  やはり体験の質が重要だと考える。
  •  体験が形骸化してはならない。「感動体験」というのは実にいいことだと思う。「地域の人に感動体験する機会を多くつくってください」ということだろう。
  • 「礼儀」については,どうしたら育つのだろう。
  •  「礼儀」という言葉で言うと,今の若い人たちの感覚になかなかフィットしない。「畏敬の念」ということは,とても大切なことである。
  •  自分が,小学校高学年頃の体験で,「自分はいつか死ぬんだ」と思い,1ヶ月位苦しかったことがある。夜目が覚めて怖くて怖くていけなかったことがある。死ということをきちんと指導しないといけないのではないかと思う。
  •  死んでいく者を見取ることが必要である。死んできれいに棺の中に入っているのだけを見ている。大好きな動物が死ぬという体験をした子どもは,死を実感し,生と死について考えるようになる。    
  •  死という教育をすることによって,命の大切さを学ばせている実践がある。マスコミ等に考えてほしいのは,絵本等では死んだら天国に行ってしまい,死ぬということがそんなにつらいことではないととらえられているのではないか。また,ゲームでは死んでもリセットすれば生き返る。
  •  一つしかない命なんだから大切にしないといけないという意識を持たせることが必要。
  •  自分の命を大切にすると共に,すべての生き物の命を尊重する気持ちを育てることが重要である。
  • 自分の子どもを親が殺してしまう事件が続発している。
  •  子育ての教育を受けずに親になってしまっている。自分の子どもができて初めて子どもを抱く親がいる。高校のカリキュラムの中に育児体験を入れている学校がある。
  •  子どもたちに小さい子を抱く経験をさせると,目の輝きが変わってくる。ある時期にそういった体験が必要なのではと思う。
  •  社会教育部会のまとめとしては,次のようにしたい。
     まず,家庭教育は子どもたちの道徳性を育てる出発点である。そして,それは,人とのかかわりや愛情(抱く)ということで育つ。
     次に,しつけをするということを恐れない。
     地域については,すべての子どもを自分の子どもとして考える中で,道徳心を育てていく。
     また,生きることの大切さを伝える感動体験の場を多く持ってもらう。以上を全体会で報告したい。
  •  中教審答申にしつけ三原則とあるが,具体的に何か決まったものがあるのだろうか。
  •  各家庭で,三原則を決めて実施するということで,具体的には決まってはいないように思うが,確認して知らせる。
  •  ネットワークという言葉を宣言のどこかに入れてほしい。土壌づくりは主に家庭だとあったが,いろんな家庭環境の子どもたちを見て,家庭だけとは言えないと思う。それは,地域や学校でもあり,要(かなめ)になるのは人だと思う。その人と人が手をつなぎ合った中で子どもたちを育てていくんだという表現ができればいい。
  •  非常に大切なことだと思う。ネットワークということを違う言葉で表現すると連携・共有とかである。分担してやるのではないということだ。
  •  分担してやるのではなく,一人一人が手をつなぎ合ってするということである。
  • ネットワークづくりについても,部会のまとめとして報告したい。

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