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平成26年度 高等学校人権教育部会 報告

広島県高等学校教育研究会 人権教育部会

 会長 夜舩 正充(広島県尾道南高等学校) 

 事務担当 梅野 浩章 

 連絡先 0848-37-4945

組織

会則

研究の目標等

達成目標

評価指標

H26
実績値

H26
目標値

【部会の運営と組織の活性化】
地区を中心とした研究推進体制をとり,計画的に研究活動を実施し成果を積み上げる。

人権教育部会5地区で研究授業を実施

5地区

5地区

研究成果のホームページ公開と,研究成果物の作成

研究成果物を作成中

研究成果物を作成

【人材育成】
人権教育の指導の在り方や方法について理解を深める。

研究授業への延べ参加人数

189人

180人

人権教育の視点を取り入れた研究授業をとおして,理解を深めた教員の割合(参加者アンケートの結果)

100%

90%

【授業力向上】
人権尊重の理念を正しく理解,体得させる各教科等の指導案例を作成する。

人権教育の視点を取り入れた指導案の作成数

5例

5例

研究の内容及び方法

1 県内5地区において研究授業を開催し,人権教育もしくは道徳教育の指導の在り方について研究協議を行うとともに,指導主事を招聘し指導・助言を受ける。

2 総会において,外部講師を招聘し,人権教育において育むべき感性・人権感覚を高める参加体験型学習やコミュニケーション技能などについて研修会を開催し,教職員の理解を深めるとともに資質の向上を図る。

3 総会や地区別研究会において,人権教育の実践発表を行い,参加者による研究協議を行うことで,有効な手立てや情報の共有化を図る。

4 人権教育部会として,人権教育の視点を取り入れた指導案を作成,公表する。

具体的な研究活動

1総会・研究会

日時:平成26年8月1日(金)13:30~

実施会場:広島市東区民文化センター大会議室

(1) 実践発表
発表者 佐伯高等学校 校長 西尾 明 
題目「本校の『対話』と『共同』のある授業づくりについて
佐伯高校発表資料 (PDFファイル)(482KB)

(2) 講演「『コミュニケーションのすれ違い』について考える」
講師:じんけん楽習塾 大谷眞砂子
配付資料 (PDFファイル)(85KB)

(3) 講評
広島県教育委員会 豊かな心育成課 人権教育係 指導主事 泊野 賢治

2地区研究会

県内5地区の県立学校で,公開授業研究会を実施
広島地区研究会,呉地区研究会,尾三地区研究会,三次地区研究会,福山地区研究会

(1)広島地区

授業研究会

日時:平成26年11月26日(水)
場所:加計高等学校
参加者:20人
内容等:数学A「方べきの定理」
対象:第1学年 習熟度別クラス 基礎クラス 12名
【研究仮説】
 協調学習を取り入れ次の1~4の工夫を行えば,自己肯定的態度と,多様な意見を尊重して学び合う態度が育つであろう。
1 自分と意見が異なっていても最後まで相手の話を聞く
2 話を聞く場合は質問し相手の考えを自分からわかろうとする
3 説明する場合は一度であきらめず違う言い方で言い直し伝えようとする
4 グループの意見がどこが同じ考えでどこが異なる考えとなるのか,どこまで合意できるかを話し合う
【研究成果】
 次の生徒Aの既述のように,方べきの定理を活用した証明の成り立つ関係とその理由付けが大きく変容した。同時に,人権教育で目指している自己への肯定的態度と多様な意見を尊重しながら学ぶ態度が肯定的にとらえられていることがわかることから仮説が一定程度有効だとわかる。
〇生徒Aの変容
・授業開始直後の自力解決1回目での記述
 成り立つ関係:PA:PC=PD:PB
 その理由:何となくこう思う。
・授業最終の自力解決2回目
 成り立つ関係:PA:PD=PC:PB
 その理由:
 1つの弧に対して,円周角はすべて等しいから,
 角ABD=角ACD…1,角BDC=角BAC…2
 2組の角がそれぞれ等しいから,三角形PDB∽三角形PAC
 よって,対応する辺の長さの比はすべて等しいから,PA:PD=PC:PB
〇生徒Aの感想
 はじめは図を見て何となく書いただけだった。班の友達と知識を考えあわせたら,円周角の定理から角A=角D,角B=角C となり三角形PDBと三角形PACの2角が等しいから三角形PDB∽三角形PACまではわかった。でも,対応する辺がわからず悩んでいたが,班の友達と図を書き出し,見る方向を変えて何度も話してやっと対応する辺が見えた。疲れたけど,がんばった。

(2)呉地区

授業研究会

日時:平成26年11月7日(金)
場所:呉宮原高等学校
参加者:15人
内容:家庭科基礎「人とかかわって生きる」
【単元のねらいと構成】
 本単元は「乳幼児の心身の発達と生活,親の役割と保育について理解させ,子どもを生み育てる意義を考えさせるとともに,子どもの発達のために親や家族及び地域や社会の果たす役割や責任について認識させる」ことをねらいにしている。
 単元の導入時には,子育てに関する実生活で話題になっている内容を取り上げ,興味・関心を抱かせ,学習意欲を高める。展開時には,保育の在り方に関する資料をもとに生徒に主体的に考えさせ,適切な保育について実感を深める。まとめ時には,実際の保育をイメージさせながら現在や将来の実生活で生かすことができるよう考えを発展させる。本時は展開時にあたる。
【本時のねらい】
〇親の役割や子どもを生み育てる意義について,資料をもとに考えをまとめ表現することができる。
〇子ども育てることに悩む母親(事例による)に,アドバイスを考えることができる。
【人権教育の視点】
〇子どもは,一人一人思い(感情)をもった一個の「生命」であることを重視し,理解させる。【知識的側面】
〇学習内容について,生徒一人一人が自分の考えをもち,それを表現し,グループで考えを交わしながら,更に考えようとする態度をもたせる。【価値的・態度的側面】
【研究仮説】
 知識構成型のジグゾー法を用いれば,生徒一人一人が親の役割や子供を生み育てる意義について自分の考えをもち,他者と伝え合うことで自分の考えを深めることができ,自分なりに「分かった」と感じて自己を肯定的にうけとめる態度を育成することができるであろう。
【中心の問いと資料の工夫】
 中心の問い:「『親になること』は,どのような役割を果たし,子どもを生み育てることにどのような意義を感じることができるのだろうか?」
資料A「子どもの人間形成と親の役割」
資料B「子どもを生み育てる意義」
資料C「親子をめぐる問題」
【研究成果】
 エキスパート活動・ジグソー活動・クロストーク活動の後に,生徒一人一人が「『親になること』は,どのような役割を果たし,子どもを生み育てることにどのような意義を感じることができるだろうか」に答えた記述を示すと次のようなものがあった。
・親は,小さい子供も一人の人間として尊重したり,一人一人一個の「生命」であることを自覚して,子供の成長を見守ってあげる責任がある。家にいる時間は,子供の表情をしっかり見つめ,できるだけ思いを分かろうとして接しながら,仕事で忙しくても少しの時間でいいから子供とかかわることが大切だと思う。
・子どもが小さい時は育児と仕事の両立に悩むことも多い(特に共働き家庭や一人親家庭)と思うが,子供がいるということは人生を豊かにするはず。夫婦や周囲の人と相談しながら一人で抱え込まないようにすることや,家庭や親戚だけではどうにもならない状況もあると思うから,子育て支援のための社会的な仕組の充実が必要だと思う。
 これらは生徒の考えの一例であるが,生徒なりに,子供の命の大切さや小さくても一人の人間であるという理解を深めていることがわかる。また,人間形成に果たす親の役割や,社会状況の変化から子育てに負担感や不安をもつ親が増えていることを理解し,一方で親が子育てに関して相談できにくい社会状況等もあり,社会的支援の必要性についても考えていたことがわかる。
生徒アンケート (PDFファイル)(105KB)
〇アンケート項目「自分なりの感じ方をし,自分なりの考えをもちながら学習することができてている。」が事前と事後を比較すると「よくあてはまる」の人数が事後は非常に多くなっている。また,「授業において,自分なりの感じたことや考えたことを表現し,主張できている。」が事前と事後を比較すると肯定的な回答が増えている。これらのことから,生徒は自分なりの考えを持ち表現できていたといえる。また,「自分の感じ方や考えによって,他の人が考えを出すのに役に立ったと感じたことがある」の肯定的な回答が事前と事後を比較すると事後に大きく伸びていることから自己を肯定的に見る態度は育っていると判断する。
〇「お互いの感じ方や考え方を確かなものにしていくために,クラスやグループのメンバーと協力し合っている。」が事前と事後を比較すると「よくあてはまる」の人数が事後は非常に多くなっている。このことから他者を大切にした協働的なコミュニケーションをとっていたと判断する。
 以上のことから,人権教育の価値的・態度的側面を高めることに知識構成型のジグゾー法は有効であるといえる。

(3)尾三地区  

授業研究会

日時:平成26年11月18日(火)
場所:瀬戸田高等学校
参加者:19人
内容等:国語総合「心が生まれた惑星」
【研究仮説】
 叙述に即して筆者の考えを的確に読み取るため,語句や表現に注意して「事実」と「筆者が推測したこと」を分けて読み取る際に,次の1,2の工夫を行えば,お互いを尊重し異なる意見も最後まで聴いて話し合う技能と多様性に開かれた態度が同時に育成されるであろう。
1 考えを一つにまとめることに終始する話合いではなく,どの点で同じ考えなのか,違っているのか,どこまでは合意できるのかを話し合うようにさせる。
2 ペア・グループ活動後に,修正した自分の考えを表現する場面を設け,他者とのかかわりで自分の考えがよくなったことを実感させるワークシートの工夫を行う。

【研究成果】
 ワークシートに,語句や表現に注意して「事実」と「推測したこと」をどのように区別したのか,それはなぜなのかを含め読み取ったことをワークシートに各々が書いていた。授業前の予想では,生徒がワークシートに記した「事実」と「推測したこと」が,グループの中で違っており,その異なる考えを話し合う中で,どの点で同じ考えなのか,どの点で意見が違っているのか,どの点が異なっているから合意できないなどの発言が出ると予想していた。しかし,生徒の考えがほとんど同じような考えになってしまい,話合いで十分な深まりを感じることができていなかった。
 授業後の協議でその原因を話し合ったところ,ワークシートが丁寧すぎて,生徒自身が考えるというよりも,本文から読み取ったことを穴埋めをしていくような状態となってしまったという反省にたどり着いた。
 グループ活動をして主体的・協働的に学ぶ要件は,生徒にとって問いと答えに距離があり,途中の考えを出し合いながら話し合うことができることであると整理された。

(4)福山地区  

授業研究会

日時:平成26年11月20日(木)
場所:福山北特別支援学校
参加者:21人
内容等:作業学習 食品加工
【研究仮説】
 「福北カフェ」の営業を,店長を置き各係のリーダーを中心に,一人一人が役割と責任を果たし活躍する場を設けて主体的に活動をさせ,コミュニケーションをとる際にお互いの質問や意見を傾聴し,尊重して答え合い,協力して営業を成功させることができれば,一人一人の生徒が充実感や達成感を味わい自己を肯定的に見ることができるとともに,仲間のよさを認め合うことができるであろう。
【研究成果】
 作業に積極的に取り組むことができない生徒は,少し難しい作業になるとすぐに諦めたり,人に依頼して解決しようとする傾向があったが,本時は最後まで誰一人としてあきらめることなく頑張り続けていた。生徒は,振り返りの中で「本当に疲れたけど店長を中心に話し合い,自分たちで営業を頑張ることができて充実感があった。」「忙しくてあわてるような場面があったけど,仲間が助けてくれて,やりきることができた。」等の発言や記述をしていた。第1回目の本営業ということもあり生徒は大変緊張していたが,一人一人の生徒が充実感や達成感を味わい自己を肯定的に見ること,仲間のよさを認め合うことができていたように思われる。これらのことから,仮説は有効であったと考えられる。

(5)三次地区

授業研究会

日時:平成26年11月27日(木)
場所:庄原特別支援学校
参加者:29人
内容等:作業学習 食品製造 調理・加工
【研究仮説】
 生徒の障害特性に応じながら,一人一人の生徒の目標を自覚化「見える化」させ,自分たちの力でやりきらせるグループ活動の工夫を行えば,「今まで以上に丁寧に,早く,作業できるようになった」と達成感・自己肯定感を向上させるとともに,「友達と一緒に学べたから自分が成長できた」「自分も友達の役に立てた」と他者と学ぶ良さ,他者を信頼する心が育つであろう。
【研究成果】
 一人一人の個人目標と,グループ目標を生徒自らに設定させ課題を明確にさせ,それらを作業日誌やホワイトボードに記入しお互いに発表し聴き合うことで,目標の「見える化」を図ったことは,それぞれの生徒の目標の自覚を促すとともに仲間が何を今日は頑張ろうとしているのかが分かりお互いが協力できる前提を作っていた。
 自分たちでお互いに協力し自立して作業をするため,作業工程に合わせて3グループを編成し,困ったときや分からない時には,グループ内でコミュニケーションをとり解決するように促すことも成功していた。生徒は,困ったときや分からない時に,すぐに指導者に指示や支援を求めるのでなく,教員が示した完成見本,写真付きの手順書,簡潔な説明文を見ながら作業を行い,わからないところはグループで話合い,自分たちで作業を進めようとしている姿が見られた。また,指導者は生徒から一定の距離を取りつつも,自分から声をかけるのが苦手な生徒には,「相談しようカード」や「大丈夫カード」を示し,自発的な行動の手掛かりとさせる工夫も準備していた。最後の振り返りでは「友達と一緒にできたから最後までがんばることができた」「自分も友達の役に立てた」と自分への肯定的態度や他者と学ぶ良さを感じている発言や記述がみられ仮説の有効性が示された。

研究成果物

1 数学A「方べきの定理」(広島県立加計高等学校 教諭 澤田 永徳) (Wordファイル)

2 国語総合「心が生まれた惑星」(広島県立瀬戸田高等学校 教諭 田村 潤一 (Wordファイル)

3 作業学習(食品加工)「フッキ―カフェでの営業をしよう」(福山北特別支援学校 教諭 奥 弥生,教諭 中塔 大輔 (Wordファイル)

4 作業学習(食品製造)「調理・加工」(庄原特別支援学校 教諭 林 めぐみ,主幹実習教諭 藤原 伴美) (Wordファイル) (Wordファイル)

研究紀要

「平成26年度 人権教育部会 研究紀要」(近日中に掲載します)

その他

ヒューマンフェスタ2014ひろしま「実践発表会」

日時:平成26年12月7日(日)
場所:広島市中区基町NTTクレドホール
発表校:大崎上島町立大崎小学校,安芸太田町立加計中学校,県立三原東高等学校
参加者:約80名
ヒューマンフェスタ2014のなかで,昨年に引き続き“児童会や生徒会が中心となっていじめ撲滅キャンペーンや全校集会などの取組を行っている”あるいは“日々の学校生活,学校活動の中で命や人権の大切さを意識した活動を行っている”という学校にその取組の発表をお願いしました。今年は大崎上島町立大崎小学校,安芸太田町立加計中学校,三原東高等学校の皆さんよる実践発表でした。

大崎上島町立大崎小学校の発表の様子

 大崎小学校の発表の様子
 大崎小学校の児童は,日常生活の中で取り組んでいる仲間づくりについて発表をしました。児童会が中心になって,あいさつ運動をしたり,言われたり,してもらったりして,うれしかったことを「ほかほかの実」に書き込んで掲示をする「ほかほかの木」に取り組んでいること,いじめゼロに取り組む五七五づくり等の紹介がありました。
 また,大崎上島町にある3つの小学校の同学年でふるさと大崎上島のよさを一緒に学ぶ「大崎上島学」をしたり,大崎海星高校ソーラン部の人たちとの交流や三原特別支援学校大崎分教室の生徒との交流,また地域の方を講師に招いて昔遊びなどの交流の様子が紹介されました。大崎小学校の仲間との人間関係だけでなく,多様な人とコミュニケーションをとりお互いを尊重しながら温かい人間関係を築く大切さを学んでいます。
 大崎小学校の取組の良さは,何か特別に期間を決めた取り組みではなく,日常の中で児童が中心となってコツコツと積み上げていくところにあります。実は,この具体的かつ継続性のある人間関係づくりの取組が,お互いを大切にしていじめのない学級・学校づくりには大変効果があるのです。多くの学校に大崎小学校の継続性のある取組を参考にしていただきたいです。

安芸太田町立加計中学校の発表の様子

加計中学校の発表の様子

 加計中学校の生徒は,小規模校であるがゆえに,固定化した人間関係の中で,本音を出せなかったり,問題から目を背けてなんとなくやり過ごしたりしている自分たちの弱さと向き合い「いじめのない学校づくり」に向けて「加計中結束宣言」をつくりました。その作成過程での自分たち生徒の葛藤の様子や宣言文を実働化させるための生徒の取組について,朗読劇をおこないました。
 生徒会執行部の生徒は,最初のうちは「加計中ではいじめはないから大丈夫だろう」と思っていたそうです。しかし,全学年の状況を生徒会で話し合ううちに,いじめにつながるような言動や,仲が良いからこそ,からかい過ぎてしまうような雰囲気があるということがわかってきて「こんな雰囲気のままでは,いついじめが起こってしまうか分からない。だからこそ,この取組が重要なんだ。」ということに気づき,全員が安心して学校生活ができるように,生徒会で意見を出し合い,全校生徒にとって心のよりどころとなる宣言文づくりを進めたそうです。そして「加計中結束宣言」を作って終わりにするのではなく,どのように実働化させるか,生徒一人一人が意識し,加計中をいじめの起こらない学校にしていくために,今後も自分たちが中心となって働きかけを行いたいという力強い宣言がありました。
 加計中学校の取組の良さは,「いじめ」が起こってから取り組むのではなく,未然防止のために,生徒が学校を変えるため自分たちが何を考え,どう行動したのかというプロセスを「見える化」した点にあります。生徒会だけの取組にせず,学校全体の取組にして一人一人の生徒に訴える効果的な取組の発表でした。

県立三原東高等学校の発表の様子

 三原東高等学校の発表

 三原東高等学校は,EHSS(Eastern High-shool Student Smit の略。県立の高等学校名に『東』がつく三原東,尾道東,東城,府中東,高陽東の5校の生徒会の集まり)によるいじめ防止,撲滅に向けた活動について5校を代表して発表しました。
 今年度はEHSSの5校全体で「いじめのない学校づくり」をテーマに,共同で「いじめ根絶宣言」を採択しました。(この取り組みについては8月6日の地方紙に掲載されています。)
 各学校では,いじめ撲滅・防止の取組をすすめています。尾道東高校の生徒会は,より良い人間関係をつくるためのあいさつ運動に取り組んでいます。高陽東高校の生徒会は,ユニセフ講座に参加してシリアの現状について学び,他の国のことだからと他人事としてみるのではなく,自分たちにできることを考え行動に移すことにしました。文化祭においてパネル展示や募金を行い,生徒及び保護者・地域の人に平和と人権の大切さについて考えてもらう取組をしました。東城高校の生徒会は,ボランティア活動に力を入れて「東城応援隊」を結成し,観光ガイド,町内清掃,イベント参加,小学生対象の学習指導等を行い,地域社会と関わり交流することで,支え合うことや,人と人との繋がりの大切さを学んでいます。府中東高校の生徒会は,いじめの大きな原因にツイッターやLINEを使う中で,悪口を言った,言ってないのもめごとや誤解があると考え,府中東高校生のスマートフォンの使用の仕方についてアンケート調査を計画しました。生徒が考えるツイッター,LINEの良い点や,問題点,実際に経験したトラブルの例をたずねるアンケート項目を自分たちで作成しました。年明けに調査を実施し,その結果を2月に生徒会から生徒に情報提供をして,いじめにつながらないためのスマートフォンや携帯電話の使い方について自分たちで対策案を考え,実行する予定です。
 三原東高校の生徒は,いじめを絶対許さない,誰もが安心して生活できる学校づくりをするために,全校生徒への働きかけをしました。まず,文化祭の場で,どの学校でも起こり得るいじめの現状について話し,いじめ防止に向けて自分たちで取り組むことを宣言しました。その宣言を実行に移すため,9月には,全校生徒でいじめという視点から「三原東高校の課題について話し合い,一人一人が何をするべきか,何かできることがないか考えよう」というメッセージを発信しました。この発信を受け,生徒会に寄せられた意見をもとに「いじめ防止のスローガンとシンボルマークづくり」に取り組み,生徒の意見をもとにスローガンとシンボルマーク を決定しました。NHKのいじめを考えるキャンペーン「100万人の行動宣言」に参加し,全校生徒に,普段の生活の中でどのような行動をしていくべきか一人一人が行動宣言を書きました。そして,シンボルマークの缶バッジを全校生徒へ配付していじめ撲滅を訴えました。
 ヒューマンフェスタ当日の会場でも製作した缶バッジを来場者に配り,自分たちの思いや考えに共感し,いじめ撲滅に賛同する人にその場でバッチを付けてもらい,会場全体でいじめ撲滅の熱い思いを共有化しました。EHSS,特に三原東高校の取り組みの良さは,生徒会が1年間を通じて生徒に働きかけ,共に取り組むための仕掛けを用意されていることです。生徒の主体的活動は「みんなで考えなさい!」では進みません。特にバッチづくりはどの学校でも取り組むことができ効果が高い取り組みです。

参加者全員の集合写真

 当日の発表終了後に,発表者全員で写真を撮りました。この発表に向けた準備の中で意見のぶつかり合いや葛藤がありました。それでも,協力して乗り越え当日の発表をやりきりました。
 発表会の多くの来場者から「いい発表だったよ!」「感動したよ!」と声をかけられ,本当に充実感にあふれた笑顔になっています。いろいろな学校でこのような取組を進めることが,命や人権をお互いに大切にした,いじめのない学級・学校づくりにつながっていくのだと思います。この様な取組をやりきった児童生徒に温かい拍手を送ります。

ヒューマンフェスタちらし (PDFファイル)(1.35MB)

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