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広島がん高精度放射線治療センター ~県民公開シンポジウム~を開催しました。

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年2月16日更新

広島がん高精度放射線治療センター ~県民公開シンポジウム~の開催結果

 広島がん高精度放射線治療センターの理解を深めていただくことを目的に県民公開シンポジウムを開催しました。
 当日は909名の皆様に御参加いただきました。ありがとうございました。

開催日時

 平成27年2月15日(日)13時30分~16時30分

開催場所

 広島国際会議場 フェニックスホール(広島市中区中島町1番5号)

主催等

 主催:広島県
 共催:一般社団法人広島県医師会,広島大学がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン
 後援:中国新聞社,朝日新聞広島総局

プログラム

開会挨拶:広島県副知事    高垣 広徳
一般社団法人広島県医師会会長    平松 恵一 
広島大学学長特命補佐    越智 光夫
基調講演:歌手・日本対がん協会「ほほえみ大使」    アグネス・チャン
 「アグネスが見つめた生命」
センター紹介:広島大学院放射線腫瘍学 教授    永田 靖(放射線腫瘍医)
パネル討論:(パネリスト)
 広島大学院放射線腫瘍学 助教    権丈 雅浩(放射線腫瘍医)
 広島県健康福祉局 主査    山田 聖(診療放射線技師)
 広島大学病院 看護師    岩波 由美子(がん放射線療法看護認定看護師)
 広島大学院放射線治療連携学 准教授    小澤 修一(医学物理士)
(コーディネーター)
  広島大学院放射線腫瘍学 教授    永田 靖
閉会挨拶:広島大学学長    浅原 利正

開催の様子

アグネス・チャン氏
アグネス・チャン氏
アグネス・チャン氏 講演(全体)
アグネス・チャン氏 講演(会場全体)
広島がん高精度放射線治療センター紹介
センター紹介
パネル討論
パネル討論

シンポジウムの概要(センター紹介・パネル討論)                             平成27年3月22日(日)中国新聞掲載

 広島県は今秋、広島市東区に「広島がん高精度放射線治療センター」を設置する。運営開始に先立ち、2月15日広島市中区の広島国際会議場で県民公開シンポジウムを開いた。広島大学大学院の永田靖教授をはじめとする放射線治療の医師や診療放射線技師、看護師、医学物理士たち5人がそれぞれの立場から取り組みについて解説。約900人が聴講し、理解を深めた。

センター紹介 ~がん放射線治療の新しいかたち

広島大学大学院 放射線腫瘍学 教授 永田 靖 氏

治療約10分 通院可能

 がん治療には手術療法、抗がん剤などの化学療法、放射線治療があります。中でも放射線治療は手術や抗がん剤と比べて体の負担が少なく、約10~15分の治療を1、2ヵ月、自宅から通いながらできるため、がん治療の新しいかたちとして注目が集まっています。
 近年では放射線機器の性能が高まり、病巣にピンポイントで照射する技術が発達。副作用を最小限に抑え、高い効果を発揮できるようになりました。このような治療が「高精度放射線治療」で、今後ますますニーズが高まっていくと予想されます。
 広島県が整備する広島がん高精度放射線治療センターは、放射線治療の充実と強化を目指し、今秋の運営開始を予定しています。広島大学病院、県立広島病院、広島市民病院、広島赤十字・原爆病院の4病院が連携し、県内における高度な放射線治療を提供する全国初のネットワーク型がんセンター。診断が済み、自宅から通える患者さんを対象に高精度放射線治療を実施していく方針です。センターでは治療だけでなく、医師や診療放射線技師、看護師、医学物理士の教育や県内にある放射線治療施設の支援、国際交流なども進めていく予定です。皆さん、新しいがん放射線医療に、ご期待ください。

パネル討論 センターの取り組みについて

放射線腫瘍医 権丈 雅浩 氏

4職種連携し安心治療

 広島大学病院放射線治療科で医師を務めています。放射線治療は医師、診療放射線技師、看護師、医学物理士ら4職種が連携して進めます。ここでは、それぞれの役割についてお話しします。
 分かりやすく、放射線治療を「飛行機の旅」に例えてみましょう。放射線治療の機器を飛行機とします。その考えると診療放射線技師はその飛行機のパイロット。がん治療という「目的地」に向け、安全に飛行機を運航します。看護師はキャビンアテンダント。飛行機に乗れるよう患者さんをケアし、安全な旅をサポートします。医学物理士は整備士です。飛行機の持つ力を最大限に活用できるよう設定し、常に点検・整備しています。
 そして医師は治療方針を決める、旅のプランナー。患者さんのがんの種類や進行具合、体力などを含めベストな計画を立てます。また管制塔の経過を医学物理士らと確認・管理し、目的地に飛行機が到着した後も定期的に確認をしていく。これが私たちの役割です。


医学物理士 小澤 修一 氏

物理学的に機器を管理

 私は、今のお話にありました、医学物理士です。私たちの役割についてもう少しお話しします。
 原子核物理や原子物理学など、放射線を使った物理学を専門にしている病院の物理学者です。放射線機器の設定のほか、必要な計算などができるよう、コンピューターを新たに開発するなど研究もしています。仕事の流れは、患者さんのデータを医師が分析し、放射線の照射位置や量、期間を計画します。私たちはそれに基づいて計算をし、正確に照射できるようコンピューターを設定。治療開始後は、設定は間違ってないか、性能は保たれているかなど、医師や診療放射線技師と協力して継続的に安全を管理します。このように私たちは患者さんから見えないところで、物理学という知識に基づき、より安全な治療ができるよう力を尽くしています。


がん放射線療法看護認定看護師 岩波 由美子 氏

生活面からも患者支援

 広島大学病院で看護師をしています。私は患者さんが治療を受ける際の流れや料金などについてお話しします。
 治療が決まったら、放射線を照射するための体位を決めます。安定した状態で毎日同じ姿勢が取れるようにクッションのような固定具を作り、計画に沿って照射します。次に生活面です。通ってもらうのは月―金曜の平日のみ。あとは普段通りに生活できます。治療は約10~15分で終了。これを20~40日続けます。料金はさまざまですが、例えばベッドにあおむけで寝て上下から照射する「対向二門」という治療を20日した場合は21万3000円です。これに保険が適用になりますので、1割負担の方はこの10%が支払う額になります。もちろん高額医療制度も適用になります。こういった相談などは、私たち看護師にご相談ください。


診療放射線技師 山田 聖 氏

高い技術で正確に照射

 診療放射線技師をしています。所属は広島県のがん対策課です。
 診療放射線技師は治療機器に精通し、正確な位置合わせから照射までを担当する専門家。業務は患者の位置決め、固定具や補助具の作製、治療計画、画像照合、患者治療、インフォームドコンセントなど多岐にわたっています。
 医学物理士と協力して治療で使用する機器の精度管理や治療計画の立案、品質保証も実施しているほか、放射線治療分野の放射線安全管理や医療安全対策を適切に実行するための安全性の確保に努めています。
 このように治療計画から照射まで患者さんの一番身近な場所にいるのが診療放射線技師です。センターでは全ての放射線治療装置に関し、高い技術を持つ診療放射線技師が担当するので、安心して治療を受けていただけます。