●平成17年から設立準備のため地域の人と話合いを進め,
平成19年3月に設立した。
●当時の三次市三和町の状況
・三和中学校のクラブ数が4つと少ない。
・高齢化率は30%を越える。
・既存活動組織の形骸化と活動の衰退が顕在化している。
これらの状況を総合型地域スポーツクラブで支えることができないかと考えた。
●1年目は,委託事業を受け,意識調査や先進地視察を行った。
2年目は,地域への広報活動,祭りでのブース設置,クラブ名称の公募及び会員募集を行った。
●設立への取組
・意識調査アンケートの実施により,週1回以上のスポーツ実施率は全国平均より低く,運動不足を自覚する人は全国平均より高いことが分かった。
・広報活動として,看板の設置等を行った。
・各種教室を運営委員会による企画で行った。
・体験してもらうためのイベントとして,スポーツフェスティバルを開催した。
●みわスポーツクラブの基本理念
・多世代で多種目の活動に参加
・自主運営,みんなが主役で地域づくり
●ビジョン(将来像)
・活動を通して,参加者相互の交流を深め,健康で心豊かな地域づくりをめざす。
●クラブハウスのみわ保健センターのトレーニングルームの管理運営を行っているため,会員は年間無料で利用できる。また,賛助会員のスポーツ店で買い物をすれば割引が受けられる特典がある。
●会員は減少傾向にあり,設立時は278人であったが,現在は179人である。教室のマンネリ化や世話人の発掘が難しいことなどが原因と考える。
●平成21年度の活動
広島県広報番組「みんなでつくるけん!ひろしま元気でステーション」の取材を受け,会員にも好評であった。
・住民総参加型スポーツイベント「チャレンジデー」に連続参加し,参加率アップ賞を受賞した。
・高齢者運動教室を三次市の委託事業として実施している。年に2クールで,1クール20回である。卒業式を行い,その後クラブ会員になってもらうよう勧めている。教室終了後は毎月1回再会日としてOB会を実施するが,送迎が自己負担に変わる。クラブ員になっても送迎は有料であり,無料から有料へ変わることへの理解を得ることが難しい。
・みわスポーツフェスティバルでは,オープニングで子どもの体操や健康エイサーを実施した。市長,教育長,議長も出席し,盛大に行われた。賛助会員のバザーも行った。健康チェックや体力相談も行い,データを分析して今後個人へアドバイスをしていく予定である。また,広島メイプルレッズのハンドボール教室も(財)広島県体育協会のエキスパート派遣事業を活用して実施し,好評であった。
・広島県教育委員会のスポーツ指導者等派遣事業も積極的に活用している。
●三次市の補助金,toto及び笹川スポーツ財団の助成等も効率的に活用し,クラブは成り立っている。
●今後の課題
・自主財源確保のため,経営戦略を練り,会員の増加を図る。
・中心となる世話役やスポーツ指導者の発掘等,人材(キーパーソン)の発掘・育成に努める。