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全国の取り組み例の紹介

クラブをつくりましょう! 全国の総合型地域スポーツクラブ 全国の取り組み例の紹介

((財)日本体育協会ホームページへ)

 全国には、様々なかたちで誕生した総合型地域スポーツクラブがあります。

  • スポーツイベントの成功経験を通して体育指導委員と地域住民が一体となって生まれたクラブ
  • 学校開放運営委員会の活動が発展してできたクラブ
  • 学校運動部と地域との連携から生まれたクラブ
  • スポーツ少年団を中心に生まれたクラブ
  • 公共スポーツ施設の有効活用策の検討がきっかけとなって生まれたクラブ
  • 既存の地域スポーツ振興組織の見直しや再構築を図る中からスタートしたクラブ
  • 地域の青少年健全育成問題や福祉問題を検討する中から生まれたクラブ
  • 単一種目の地域スポーツクラブから多種目へ移行したクラブ
  • 既存の地域スポーツクラブが連合して生まれたクラブ
  • 地域のスポーツ教室参加者が集まって生まれたクラブ
  • 大学の人的・物的資源が活用されて生まれたクラブ
  • 企業運動部の廃部をきっかけに地域のスポーツクラブに移行したクラブ

 全国の先進的な取組みをしているクラブの一部をご紹介しましょう。

NPO法人ELF丸亀(香川県丸亀市)

  ELF丸亀は,総合型文化・スポーツクラブとして,「文化」面も最初から視野に入れて設立しました。まちづくりを目的に,文化とスポーツの両方の活動を行っています。地域社会の文化発掘,子どもたちの人格形成に必要な教育的意味を持つ事業に取組み,組織運営に必要な財源確保のための文化教室の開講や地域の芝生化にも取り組んでいます。

 クラブハウスは農協(JA)の支所(空き家)を借りています。JAと連携を図り,J2昇格をめざしている香川県のサッカーチームとの連携や,全国チームと試合をする際に特産物の販売依頼があった場合,JAから特産物の提供を受け,販売を行っています。売り上げはELF丸亀の収益となり,JAには今後の作物栽培に役立つ情報が寄せられます。

 子ども体操教室は企業と連携し,小学校の体育館で開講しています。
 サイエンスクラブでは,「お城祭」で2日間に4,000人の子ども達を集め,サイエンスイベントを実施しました。スタッフの半分は小学校の教師退職者であり,半分は企業の研究室の退職者です。

 ELF丸亀創設前から取り組んでいる活動に,たまねぎ栽培があります。たまねぎの売上を活動費にし,繰越金が出れば,マイクロバスの購入に充てられると思っていました。これまで6年間取り組み,最初はJAに出荷していましたが,途中から,子ども達が作ったたまねぎを自分たちで食べる方がよいのではないかということで,学校給食用にしました。子ども達は自分の作ったたまねぎが給食に出ることを誇りに思っているようです。

 平成19年に丸亀市で全国芝生サミットを開催しましたが,とても大きな反響がありました。ELF丸亀が,近くの小学校の野球少年団と協力して一緒に芝生を植えたグラウンドでは,空手クラブの活動や子ども達のボディペインティング等も行われています。香川県の場合,芝生化に取り組む際には,渇水対策のため井戸掘りも必要です。

 また,ELF丸亀では,二宮忠八が日本で初めて飛行機を飛ばした地が丸亀であることをPRする取組みも行っています。今年は,毎年開催している模型飛行機大会が5回目になるのを記念して,カラス型飛行器サミットを開催しました。芝生化した憩いの場には,工業高等専門学校の学生にモニュメントを創ってもらいました。

 また,大学生が琵琶湖の鳥人間コンテストに出場する飛行機を約100m飛ばし,着地する際に,翼が折れないよう学生が飛行機を追いかけて全速力で走っていましたが,それを見た子ども達は感動していました。誰が聞いても機縁等を説明でき,形として残っていくモニュメントの制作をはじめ,確かなものに取り組むことは,ELFの自慢・誇りとなっています。ライト兄弟よりも12年も早く飛行機実験していたということを日本の子ども達に伝える必要があると思い,愛媛大学の教授と協同して,それぞれができる部分で取り組んでいます。飛行機を通じたものづくりを子ども達に伝えたいと思っています。

理事長の齋藤栄嗣様

理事長の齋藤栄嗣様には,平成20年度「クラブサポートリーダー研修会」で御講演をいただきました。

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NPO法人しんじ湖スポーツクラブ(島根県松江市)

  宍道町ではもともと,体協やスポ少,競技団体(特にバレーボール)等の活動が各種盛んでしたが,住民主導型の体系にすれば,「スポーツ=楽しい」と思ってもらえるのではないかという思いを背景にクラブづくりが始まりました。平成12年に文科省から補助金(3年間)を受け,クラブ設立準備を始め,平成14年3月に「宍道スポーツクラブ」ができました。

 既存のスポ少等の団体を核にして,スポーツがしたいのに事情があってできない人,スポーツをする機会のない人等,子どもから高齢者まで誰もが気軽にスポーツを楽しめ,一人でも多くの人にいきがいづくりを提供する場としてクラブ活動を行っています。
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  •  スポ少にない種目の教室開催(スポ少に入れない子ども達の受け皿づくり)
  • 主婦層のスポーツを楽しむ場づくり,
  • 中学校の部活動の解散の危機を救う(学校部活動の顧問と地域の体協の指導者の連携)

 また,旧宍道町の福祉課と連携し, 平成14年に脳卒中既往者対象教室の開講から糖尿病予備軍対象,独居・虚弱高齢者対象教室の開講を経て平成17年には元気高齢者を対象にした教室も開講しています。

 H15年夏から急遽,嘱託職員と臨時職員の2人でクラブ運営していくことになりました。H8年にスポーツインストラクターの資格をとっていたとはいえ,宍道町出身ではないことから,地域の特性も分からず,苦労も沢山ありました。しかし,がむしゃらに進んでいたら,地域の方々が助けてくれるようになりました。自分からヨガ教室のインストラクターを申し出る方がいたが,謝金は民間のスポーツクラブと異なりボランティア謝金しか払えないと説明すると,「地域の活動に貢献したい」と言われ,ヨガ教室が始まりました。地域の声が少しずつ自分たちに届いてくるようになりました。地域の声を聞きながら活動を進めていくと,最初は8,9教室しかなかったのですが,気づいたら,23教室もある総合型地域スポーツクラブの基盤ができました。

 平成17年の市町村合併を機会に,平成18年7月にNPO法人格を取得し,H19年4月に町内体育施設(体育館,武道館,総合運動公園)の指定管理者になりました。業務増への不安等がありましたが,任意団体時代に築いてきた宍道町の地域の皆さんとの関係が支えとなり,クラブの財源確保のために指定管理を受託するのだから,スポーツ振興事業はやめることができないと決意し,NPO法人しんじ湖スポーツクラブは管理委託業務を受託しました。結果,行政との連携事業など活動の幅が広がりました。

理事の持田比佐子様

理事の持田比佐子様には,平成20年度「クラブサポートリーダー研修会」で実践報告をいただきました。

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NPO法人クラブレッツ(石川県かほく市)

  石川県かほく市は,人口約35,000人,世帯数11,000世帯の町で,現在3つのスポーツクラブが存在します。1つはNPO法人クラブレッツ,1つは「クラブパル」という統括型のクラブ,もう1つは民間のスポーツクラブです。

 クラブレッツは平成14年5月に設立し,会員1,200人,スポーツ数33,イベントは年10回行なっています。専従職員3人,パート・アルバイト7人,ボランティア50人,サッカーは専任コーチを雇用しています。事業規模は約4,000万円で,補助金は受けていません。

 最初は小さな体育館の事務室に間借りしてスタートし,現在は体育館の指定管理を受け,スタジオではピラティスなど人気プログラムを行ったり,託児室を設けたりして人が集まる環境づくりに取り組んでいます。また,ボランティアの方々の必要性を感じ,人の繋がりによってボランティアが生まれると考え,ボランティアの方々にもやりがいを持って楽しんで活動していただくことで,結果的にクラブにとっての大きな経済価値を生んでます。

 財政面では平成14年度は会費収入(子ども3,000円,大人6,000円),totoの助成金800万円,町の補助金等でやっていましたが,totoの助成や町の補助金は年々縮小しカットされました。現在は会費・自主事業・委託費を財源に事業を行い,儲けがでれば次の新たなスポーツ振興事業に当てるという方法をとっており,クラブレッツの場合,子ども教室やイベント,研修会などに使っている。

 新たな挑戦では,クラブの経費でクラブハウス(市の施設)を1年目でリニューアルし,サーキットトレーニング,カフェ,託児室を作りました。また,「レッツ教育委員会予備校」と題して,学校の長期休暇中に大学生を指導者に迎えてスポーツを勉強する教室を開設したり,子どもたちの居場所づくりの取り組みとして,放課後子どもたちの宿題を見たあとスポーツをするという取り組みも行っています。

 クラブをやっていく上で,"思い"や"願い"を持ち続けることが大事だと考え,設立から6年目を迎え,クラブの理念や方向性を再確認するため職員で十分に話し合うと同時に,地域住民の"思い"や"願い"をオープンにできる環境づくりに取り組んでいます。

ゼネラルマネジャーの榎 敏弘様

ゼネラルマネジャーの榎 敏弘様には,平成19年度『クラブサポートリーダー研修会』で御講演をいただきました。

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NPO法人ごうどスポーツクラブ(岐阜県安八郡神戸町)

 合併を前提に新たなスポーツ環境の整備を目指してクラブづくりが進められ,平成13年から3年間の文部科学省の育成モデル事業を受け,平成15年2月22日に設立しました。

 神戸町は人口約21,000人,高齢化率19.6%,世帯数約6,600世帯で,小学校4校,中学校1校があります。クラブの設立に当たり,初めは地域住民の反応が鈍くクラブメンバーの思いがなかなか伝わりませんでしたが,集会や会合の機会で根気強く説明を続け,徐々に住民の理解を得られるようになりました。

 クラブの会員数は19年3月末現在2,617人(町人口の13%),世帯数1,687世帯(町の世帯数の26%)が加入しています。また,スポーツ少年団の団員は全員クラブに登録してもらい,スポーツ少年団や体育協会への町からの補助金を一旦クラブに入れてから配分する形をとっています。

 クラブの理念は『スポーツを通じて人づくり・まちづくり』です。子どもたちの運動をする子としない子の二極化が進んでいる中で,行政や既存団体と協働しながら自主財源による住民主導の主体的運営を行なうことにより,地域全体のスポーツ実施率の向上とスポーツ環境の整備につながり,「人づくり」「まちづくり」に貢献できると考えています。

 取組みとしては,地域の4小学校と連携した月1回の「コミュニティースポーツタイム」を設けたり,スポーツ少年団と部活動の交流事業のとして,6種目で小中一貫指導を行うなどしています。また,体育協会と連携して指導者研修会を行ったり,中学生スクールにクラブから外部指導者を派遣するなどしています。

 行政に対しては,クラブの半年後とのプログラムに基づいて施設を優先利用させてもらい,使用料の50%減免を受けています。また,福祉部とも連携しています。今後の展望として,「神戸町スポーツマスタープラン」(平成19~28年度)の中核としてクラブが位置付いているので,少年期,青・中・高年期という段階の全てにクラブが関わっていこうと考えています。

会長の小倉弐郎様

会長の小倉弐郎様には,平成19年度『クラブサポートリーダー研修会』で御講演をいただきました。

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スポーツクラブきくよう(熊本県菊陽町)

 スポーツクラブきくようは,平成13年4月に熊本県内で最初に設立したクラブです。

 菊陽町は,九州の中核都市である熊本市の北東に位置し,人口約34,000人で都市化が急速に進んでおり,小学校6校,中学校2校があります。

 クラブ設立のきっかけは,設立の3年前から体育指導委員の活動としてニュースポーツ普及のための会議がなされており,そこに文部科学省から総合型地域スポーツクラブの構想が持ち上がり,設立準備委員会を立ち上げました。

 設立前,住民の意識調査を実施したり,施設の確保のために公民館を通常利用しているチームへの説明会を開いたり,指導者の募集などを精力的に行いました。設立当初は6種目250人の参加で,体育協会の関わりは全くない状態でしたが,現在は6つの種目協会で一緒に活動しています。会員は,家族で参加できるファミリー会員を中心に増えていきました。
 失敗もいくつかあり,例えば行政との関わりでは,設立当初は熱心な担当者がおられて使用料減免を受けていましたが,担当者が変わった途端に体育協会でもなく体育指導委員協議会でもない団体という目を向けられ,今年から使用料1/3を払っています。
 また,設立に関わった体育指導委員は,体指としての活動とクラブのボランティアで疲れてしまい,クラブを離れていく人もいました。教室の指導では,『いつでも どこでも 誰でも』楽しめることを目指したので,常に教室に初心者が存在し,指導者の手が回らずマンネリ化することもありました。
 クラブ運営に当たり,スタッフは日々様々な問題や障害に振り回されますが,一番重要なことは10年度,20年後を見据えたクラブ運営をやっていくということだと考えています。
 クラブの行っている事業で好評なものは,毎年行う子どもの水泳教室とスケート教室,交流大会,スポーツフェスティバルなどで,特にスポーツフェスティバルは新規会員を獲得する大イベントとなっています。また,「西日本スポーツクラブサミット」を菊陽町で開催し,他クラブとの連携を図る取り組みも行っています。設立から6年経過し,クラブは転換期を迎えていますが,これから更にクラブが発展するために,スタッフ自身も楽しめるようなクラブづくりに向けて再チャレンジします。

 事務局総務の平川修三様

事務局総務の平川修三様には,平成19年度『クラブサポートリーダー研修会』で御講演をいただきました。

【連絡先】 ひろしま広域スポーツセンター
〒730-8514 広島市中区基町9-42 広島県教育委員会事務局スポーツ振興課内
Tel (082)513-5034 Fax (082)223-6341
E-mail suposhinkou@pref.hiroshima.lg.jp

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