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知事記者会見(平成30年4月10日)

印刷用ページを表示する掲載日2018年4月13日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:平成30年4月10日(火曜日)

発表項目

〔動画(1)(2)(3)(4)前半〕

(1)知事の欧州訪問について
(2)メキシコからの文化交流団受け入れについて
(3)ひろしまジュニア国際フォーラム開催について

質問項目

(4)知事の欧州訪問について

〔動画(4)後半(5)前半〕

(5)FISEワールドシリーズ広島について

〔動画(5)後半(6)〕

(6)地域別将来推計人口の公表(社人研)について

会見録

(幹事社:HTV)
 それでは始めます。幹事社の広島テレビです。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は11時を予定しております。ご協力をお願いいたします。今日はまず,知事からの発表があります。知事,よろしくお願いいたします。

知事の欧州訪問について

 本日は発表項目が3点ございます。まず1点目ですけれども,昨日〔ひろしまレポートの会見の際に〕言いかけたのですけれども,欧州訪問についてでございます。4月にジュネーブで開催されます「NPT運用検討会議第2回準備委員会」に参加するために,4月22日から4月29日まで欧州出張に行ってまいります。〔まず,〕ジュネーブでは本県の平和への取組などの発信や,核軍縮に向けた働きかけ等を行うということで,〔NPT〕運用検討会議第2回準備委員会に参加する他,シンポジウムの開催や,中満国連上級代表,ブカイスキNPT第2回準備委員会議長との個別面談などを通じまして,本県の平和の取組の発信や核軍縮の進展に向けた各国への働きかけ等を行うこととしております。また,その他,ロンドン,モスクワにまいります。ロンドンでは,本県の平和研究機能の強化を図るため,世界的な研究機関である王立国際問題研究所,いわゆるチャタム・ハウスを訪問いたしまして,今後の連携の具体化について,意見交換を行うこととしております。また,モスクワを訪問しまして,日本・ロシアフォーラムなどへ参加して,観光客誘致に向けた働きかけを行って参ります。あわせて,調整がつきましたら,ロシアにおける平和〔研究〕機関を訪問したいと考えております。

メキシコからの文化交流団受け入れについて

 2点目でございます。メキシコからの文化交流団の受入についてでございます。5月1日から,メキシコ・グアナファト州,ご承知のとおり本県と友好提携を結んでおりますが,グアナファト州が派遣いたします,音楽隊,伝統舞踊団,料理人,総勢30名の文化交流団をお迎えいたします。この機会に,県民の皆さまに,本県とグアナファト州との結びつきの深さを知っていただくとともに,東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿受入に向けた機運醸成を図ってまいりたいと考えております。このため,県では,フラワー・フェスティバルにおきまして,メキシコ・ブース「メヒコ・アミーゴひろば」を設けまして,メキシコの魅力を発信してまいります。文化交流団の皆さんには,ブースでメキシコ料理の試食を提供していただく他,パレードやステージで,踊りや音楽を披露いただくこととしております。また,オリンピックの事前合宿受入市町であります東広島市と廿日市市を訪問し,市民の皆さまと交流していただく予定です。本県とメキシコ,さらにはグアナファト州との友好関係に理解を深めていただく良い機会といたしまして,交流の強化に弾みをつけて参りたいと考えております。

ひろしまジュニア国際フォーラム開催について

 本日3点目でございますが,ひろしまジュニア国際フォーラム開催についてであります。8月19日から22日に「平和な世界の実現に向けて私たちができること」をテーマとして,第3回目の「ひろしまジュニア国際フォーラム」を開催いたしまして,本日から日本人高校生の参加者を募集いたします。このフォーラムは,外国人高校生と,県内の高校生,また留学生が国際平和についての討議や交流などを通じて,平和のメッセージを世界に発信するものであります。今年度は2点,新たな試みを始めることとしておりまして,一つ目は,フォーラムの事前学習プログラムとして「国際平和のためのひろしまアクティブラーニング」を実施いたします。これは,オンライン上の学習プログラムを受講していただきまして,フォーラムに向けてディベート力を身に着けてもらおうという試みで,株式会社すららネットと金沢工業大学の協力を得て実施いたします。二つ目は,自宅から会場内のアバターを遠隔操作することによるフォーラムへの参加であります。広島県は「ANA AVATAR VISION」に「平和推進パートナー」として参加しております。これは先般,皆さまにも公開させていただいたところだと思いますが,その一環としまして,身体に障害があるなどの理由によって会場に来られない,来にくい,〔こうしたことから〕自宅等から参加を希望される日本人高校生に参加いただける機会,このアバターを通じて参加いただける機会を設けます。こういった取組を通しまして,広島県としては,さらに国際平和に貢献していく人材の育成に関する取組を推進してまいりたいと考えておりますので,ぜひ,多くの高校生の皆さんにご参加いただければありがたいと思っております。私からは以上です。

(幹事社:HTV)
 この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いいたします。

知事の欧州訪問について

(NHK)
 NHKの秦です。おはようございます。欧州訪問についてなんですけども,まずNPTの準備委員会に参加されることについて,今のこういう核をめぐる世界状況の中で参加されることについての意気込みを聞かせていただきたいのが1点と,あと県主催のシンポジウムとワークショップについて,もう少し詳しく教えていただけたらと思います。

 (答)
 まず,こういう時であり,また2020年の第2回運用検討委員会に向けて,核軍縮に向けての動きを少しでも進めて行くということが必要だと思っております。今回は,このシンポジウム等を通じまして,昨年の「ひろしまラウンドテーブル」の議長声明であるとか,あるいはこれまで進めております海外の研究所との共同研究の成果等の,広島が目指して行こうとする核兵器廃絶に関する提案をしっかりと発信していきたいと思っておりますし,ブカイスキ第2回準備委員会委員長,議長です,とも意見交換を行いまして1歩でも2歩でも核兵器廃絶のプロセスを進めていただくように,この被爆地の取組と期待をお伝えしてまいりたいと考えております。シンポジウムでは,テーマとして「核軍縮を実質的に進めるためのステップの具体化について」ということで,核兵器廃絶に向けた方策をめぐりまして,今,核兵器国と非核兵器国との間の亀裂というのが,一層明確というか高まっているところでありますけれども,両者が協力して核軍縮を具体的に進めるためのステップを,具体的に明らかにする場というか,明らかになれば良いのですが,そこに向けての努力を,するという場にしたいと思っております。本県からは,「ひろしまラウンドテーブル」の議長声明,昨年まとめた議長声明を提案した上で,UNIDIR〔国連軍縮研究所〕とかSIPRI〔ストックホルム国際平和研究所〕〔など〕,共同研究を実施している機関から研究結果について報告いただいた上で意見交換するという予定にしております。ちなみにUNIDIRの方は,「核抑止論を乗り越える方策」というのがテーマになっていまして,SIPRIの方は「核兵器国と非核兵器国の間の溝を埋める方策」というのが,テーマになっております。パネリストとしては各国政府関係者の登壇を加えたいと考えておるところですが,これは,今,調整中なので最終的には,これから確定していきたいと思っております。それからワークショップは「核兵器禁止条約発効後の取組について」というテーマにしたいと思っておりまして,禁止条約へのアプローチとして,この発効後の取組について意見交換したいと考えております。今後,禁止条約については各署名国が批准していって発効すると,こういう段階になっていくと考えていますが,そういう中で条約が発効していった後で,その効果をしっかりと発現させていく必要があると思う訳ですけれども,そのための取組を広島が主導してスタートしていきたいと考えております。そのためのワークショップということでありまして,参加者としては核兵器禁止条約を推進した政府関係者やNGOなどを〔想定して〕調整しているところでございます。

(NHK)
 ありがとうございます。シンポジウムに,登壇者は今,パネリストは調整中だということだったんですけど,主な核兵器国の参加は見込めそうな感じなんでしょうか。

(答)
 現時点では,まだ何とも言えません。

(NHK)
 希望としては,アメリカとかフランスとかそういうところにちゃんと来て欲しい,ということでしょうか。

(答)
 それはそうです。核兵器国,非核兵器国両方いるということが望ましいですが,これまでのいろいろな姿勢から言って,なかなかハードルが高いのだと思うのですけれども,トライしていくということかと〔考えております〕。

(中国新聞)
 中国新聞の村田です。先程の欧州訪問でモスクワが入っているんですけれども,知事がモスクワに行かれるのは,珍しいのかどうか,そこを確認したいのと,ロシアに関しては,日露首脳会談が長門〔市〕であった関係で,比較的,山口〔県〕もロシアの観光客誘致に力を入れているのですが,なんらか,先々に山口県との連携といったことを考えておられるのか教えていただきたい。

 (答)
 今回は,この欧州訪問の予定がある中で,まさに同時期に,「日本・ロシアフォーラム2018」というものがあるということで,これは主催者〔の一つ〕であります日本政府観光局等から登壇してくれないかという依頼があったものですから,なかなか,そのためだけに行くのはハードルが高いと思うのですけれども,私がたまたま近くにいるということもあり,これを機にロシアはあまり観光面での交流が少ないこともありましたので,この機会を活用して情報発信を行ってみようというものであります。そういう意味では,必ずしも山口県と連携した動きというわけではないのですけれども。

(中国新聞)
 確認なのですけれども,〔湯崎知事が〕ロシアに公式な日程で訪問されることは初めてかどうかと,現地で登壇してプレゼンがあるということなのですけれども,広島のどのような分野を現地で発信したいとお考えか。

 (答)
 知事として,公式に訪問するのは,もちろん初めてであります。観光をテーマにしたパネルディスカッションに出ると思うので,その中身については,これからなのですけれども,他の関係者との調整があると思うのですけれども,広島の魅力である世界遺産を抱えつつ,街も自然もあるところで,等身大の日本というか,瀬戸内も打ち出していますけれども,「日本らしい日本を感じることができる広島」をアピールしていくのかなと思います。もちろん瀬戸内についても触れていくことになると思います。

(RCC)
 RCCの増田です。先程,県主催のワークショップで発効後の取組についてということだったのですけれども,国が核兵器禁止条約の話にも参加しないという中で,広島が主導していきたい〔ということ〕を,どういったスタンスでそこに参加される〔のか〕ということをあらためてお聞かせください。

 (答)
 いかに核兵器国が関わってくることができるかとか,あるいは,国際規範としての位置付けを高めて行けるかとか,そういうことが重要になっていくと思うのですけれども,具体的な中身については,これから調整ということになりますので,そこは関係者とも相談しながら進めていきたいと思っています。

(朝日新聞)
 朝日新聞の北村と申します。2点ほど教えていただけますか。中満さんと意見交換があると思います。これは中身的には,どういった話を主にされる予定なのかということと,先程,〔ロシアの〕海外平和研究機関訪問は,調整がつけばということだと思いますけども,これはどこを想定し,どういったとこへ行かれるのか,その2点を教えていただきたい。

 (答)
 まず,中満さんですけれども,これは当然,NPTというのは,国連の軍縮代表部が関わって進めていくものですので,2020年に向けて,これを成功させるためにどういったことをやっていくのかといったことが,当然中身の中心になって参ります。それからロシアについては,これはすみません,まさにまだ調整中なので,具体名を挙げるのはどうかなと思っているのですけれども。ロシアの中でも,いろんな研究機関が,安全保障に係る機関がありますので,核兵器の問題について議論したいということで,オープンな議論を受け入れていただけるところ,あるいは,〔そのような〕方にアプローチしているところです。

(幹事社:HTV)
 他に質問はございませんでしょうか。それでは続いて幹事社質問に入りたいと思います。

FISEワールドシリーズ広島について

(幹事社:HTV)
 先日,アーバンスポーツの世界大会,「FISEワールドシリーズ広島2018」が,4月8日まで広島市内で開催されました。この大会は,日本で初めての開催ということになったのですけれども,大会が終了した今の,知事の所感を一言伺えますでしょうか。

(答)
 皆さん,多くの方々にご覧いただいたのではないかと思うのですが,非常にたくさんのご来場がありまして,大変盛況のうちに閉幕したのかなと〔感じております〕。このアーバンスポーツと言うのは,まだまだ何と言いますか,日本全体としてなじみが薄そう〔である〕にもかかわらず,やはり競技している人というのは結構いるのかなということを,あらためて実感したのと,関心,観ておもしろいということも含めて,観る側としての関心が高いということを示していたのかなと思っております。今回,初日が雨で中止となってしまって,最初,出だしとしては大変な打撃を受けてしまったのですけれども,それにもかかわらず,また,寒くて,皆さん〔寒さで〕震えているような感じでしたけれども,昼間も含めて,そういう中でも,延べ8万6千人の方に来ていただいたということでありまして,そういう中でも大きな混乱もなかったということで,我々,ホスト〔タウン〕としては,大変嬉しく思っております。この盛り上げは,連日,新聞やテレビで取り上げていただきまして,それが皆さんの関心を高める結果にもなったかなと思っておりますので,〔メディアの〕皆さんに感謝を申し上げたいと思っております。競技自体は,私も初めて観るというか,BMXとかはもちろん映像で見たりとか,スケートボードなども〔映像で〕見たことはありましたけれども,生で観るというのは初めてでしたし,パルクールは競技として観るのは初めてというか,〔競技〕紹介〔の〕ビデオ的に,ビルの間を飛んだりというのは見たことがありましたけれども,競技としては初めて観ましたので,そういう中で世界のトップレベルの選手の動きというのが,本当にエキサイティングというか,「すごいな」という躍動感と言うのでしょうか,そういうものを実感しましたし,会場に来ていた皆さんも大変喜んで,興奮して観ているような感じでしたので,本当にスポーツ界に新たな波というか,革新というか,そういうものが起きるのではないかなと感じました。また,子ども達がとても喜んでいて,体験コーナーもありましたけれども長蛇の列でした。ボルダリングもスケートボードも,あるいはBMXであるとか,パルクールは,結構壁が高くて子ども達は苦労していたように聞きましたけれども,そういうところで子ども達にも〔アーバンスポーツに〕触れてもらって良かったのではないかなと思います。あとは〔広島の和牛や牡蠣,レモンを使った〕グルメ等の提供もあったので,そういう面でもいろいろと幅広い世代に楽しんでいただけたのではないかなと思っています。また,大会と連携して,交通機関ですが,市内電車であるとかアストラムラインであるとか,バスとかJRとか,定額周遊券を発行していただいたりであるとか,あるいは紙屋町,八丁堀,広島駅周辺のお店が連携していろんなPRイベントをやっていただいたりとか,あるいはバナーとかパンフレット等による告知をやっていただいたりであるとか,〔関連した〕セールもやっていただいたりとか,広島の街全体が関わっていただいたのは,すごく良かったのかなと思っています。非常に短期間の準備でしたけれども,〔地域の皆さまに〕こういう関わりをしていただいたということです。これは最終的には,東京オリンピックでアーバンスポーツが新たに3競技加わるわけですけれども,その機運醸成にも繋がっていったのではないかなと思います。今後としては,これは〔広島が〕日本初の〔アーバンスポーツの〕世界大会〔開催地〕なのですから,そういう地として,やはり国内外の多くの皆さん,ちなみに選手の皆さんは「もう,広島最高」と言って帰っていったらしいのですけれども,〔このように多くの皆さんに〕共感いただいて,広島がアーバンスポーツの聖地になっていけば良いなと思っておりますので,中長期的な視点に立って,広島のアーバンスポーツを盛り上げていければなと思っております。

(幹事社:HTV)
 それでは,この件について質問がある社はお願いします。

(RCC)
 RCCの増田です。今,中長期的な視点とあったのですけれども,現段階で,広島での開催について,次回以降,ある程度決まっていることであるとか,主催者側と話ができていることであるとか,あるいは知事の意欲であるとか,そういったことがあれば教えてください。

 (答)
 主催者側からは,次年度以降の継続開催〔の意向〕というものが示されていますけれども,今回の大会の総括はもちろん必要ですし,議会とも相談が必要だと思いますけれども,やはり,1回で単発イベントみたいなものでは,それこそ盛り上がりであるとか,あるいはスポーツ振興という観点からは,少し意味が薄れてしまうので,〔継続開催については〕前向きに考えていきたいなと思っていますし,今回の集客の様子であるとか,〔大会の〕盛り上がりの様子であるとか,〔そういったものを〕見て,各地が手を挙げるのではと思うので,そういう意味でも誘致競争になる可能性があるなと思っていますので,主催者側とは十分調整していきたいと思っております。

(RCC)
 あわせて,今,地元にも良い影響があったみたいだというような話もあったのですけれども,そういった総括と言いますか,検証と言いますか,そういったものは,今後どうやって進めていくのでしょうか。

(答)
 これは〔広島〕市といろんな分析を行っていくということと,それから,そもそもの〔日本開催の〕目的というのが,東京オリンピックに向けて,少し馴染みの薄いアーバンスポーツを盛り上げていこうということだったの思うので,それが主催者側の意図ですが,そこにどうやって繋がっていくのかであるとか,あるいは〔東京オリンピック・パラリンピック開催後である〕2020年を超えて,アーバンスポーツ,これは従来のスポーツとは違った人口の中のセグメントというか,〔そういった皆さんが〕取り組んでいるスポーツですし,スポーツ全体の裾野を広げるということがあるので,比較的,若い人たちのスポーツでもあるので,青少年の健全育成であるとか,そういうところとも関わってくるような話だと思うのです。そういうような観点から,どう盛り上げていけるのかとか,そういったことを考えるのだと思います。

(RCC)
 最後に,今,良い方面の話が多かったのですけれども,最初だからの「産みの苦しみ」もいろいろあったと思うのですけれども,逆に,知事が感じられた課題と言いますか,そういったところはありますでしょうか。

(答)
 今回は,やはり準備期間も短かったので,国内全体でコマーシャルは流していただいたりはしたのですけれども,告知という点では,そうはいっても,まだ限られていたのかなと思いますし,とにかく,皆〔開催自体が〕初めてのことなので,どうなるのかと,ほとんどの人が想像がなかなかつかないというところだったと思うのです。これを,また継続〔開催〕していくことができたら,皆,ある程度イメージも固まってきたと思うので,より楽しんでいただくためにはどう〔工夫が〕できるかとか,より全国のこういった〔アーバン〕スポーツに取り組んでいる皆さんに来ていただくためにはどうしたら良いかというようなことが,次の課題として考えていけるのではないかなと思います。

(RCC)
 ありがとうございました。

(中国新聞)
 すみません,関連で2点ほど教えてください。一つ,今回FISEの開催にからんで地元負担として県が5千万円,市が5千万円という負担がありました。一方でこういったイベント開催にあたって地元都市の負担というのをもっと多額であるべきだという話をですね,もっとたくさん出すべきであるということをその関係団体等で言われるところもあるようですけれども,来年以降継続していく場合にこの1億円,5千万円ずつというのが上限として,一つ目安として考えていかれるのかどうか,県と市が負担する場合にですね。

 (答)
 いや,そこはまだ白紙というか,これから我々としても内部的に検討するし主催者側としても検討されることだと思います。例えば,NHK杯とか,その他のイベントでもそれなりの金額は負担していかないといけないような状況というか,やはりかなりの準備がいるというのはご覧いただけたと思いますし,やはり誘客といいますか,皆さんに知っていいただくための告知というのもかなりコストがかかるものでありますから,そういう中でみんなが協力し合って,成功させるためにどうしたらいいのかということになると思うので,今回が決して上限というわけでもないし,かといって「いや,どんどん出します」というわけでもないですし,そこは全体,今回,このイベントが入場無料ということもあって,そこからの収入がないわけなので,皆さんがどういうふうにこれをファイナンスしていくのかということは検証とかの中で考えていくことだと思っています。

(中国新聞)
 あともう1点がですね,準備期間の短さとも重なるんですけれども,地元のいろんな業者さんを含めてですね,東京の,何と言ったらいいのですか,東京の色が強いというか地元での関わりが運営側はなかなか少なかったのではないかというような声がありますけれども,来年度以降そこに関して何か改善策を探っていきたいということはあるのでしょうか。

(答)
 これはなかなか難しいところで,主催があくまでもアーバンスポーツの振興協議会なので,そちらがやはり基本的に取り仕切られるということになると思うのです。そういう中で盛り上げを創っていくために地元がどう関わっていくことができるのかということは,また共有していくことかなと思います。

(中国新聞)
 地元の関わりに関しては,今回知事としては大会の総括というか評価をどういうふうにされていらっしゃいますか。

(答)
 先程もちょっと触れましたけれども,交通機関であるとか,あるいは飲食,あるいはいろんなお店の皆さんが,デパートとか商店街とかご協力いただいたので,これがもう一歩二歩,すごい短い間にこれらを準備していただいたのですけれども,アーバンスポーツなのでまさに街中でいろいろできるわけです。お客さんも,結構,何というか自然派というよりは街を楽しむ人たちが多いので,そういう人たちにめぐっていただいたりとかそういう仕組みとか仕掛けとかそういうことはまだまだ改善の余地があるのではないかなと思いますけれども,今回はこの非常に短い間の中でできることができたと,ただそこはさらに拡大の余地があるのではないかと思います。

(幹事社:HTV)
 他に質問がある方はいらっしゃいますでしょうか。それでは,一般質問に参りたいと思います。終了予定時刻が過ぎておりますので,次の質問で最後の質問としたいと思います。それでは,質問のある社は挙手をしてお願いします。

地域別将来推計人口の公表(社人研)について

(読売新聞)
 すみません,読売新聞の平井です。3月30日になるのですが,国立社会保障人口問題研究所が2045年までの将来人口推計を示したと思います。広島についても,前回の発表よりは人口減少〔が〕緩和する形であったと思うのですけれども,今回の,あらためて出た推計値全体に関しての受け止めと,特に,一部の市町ではかなり,いわゆる人口減少が進むところもあると思います。そういったところの人口減への対応というか,それも含めてお願いいたします。

 (答)
 今回の結果においては,広島県は,前回の推計よりも緩やかな人口減少になっておりまして,日本全体の人口減少の中でも,広島の人口減少の圧縮のシェア〔人口減少が緩和した順位〕は比較的高かったので,これは,さまざまな,出生率が高めに推移しているであるとか,あるいはUIJターンによる社会増減の状況が緩やかになってきているとか,そういったさまざまな施策効果も含めて反映されていると思っておりまして,それ自体は,良い傾向であると思っています。一方で,引き続き5割以上人口が減っていくと推計されるような市町がいくつかありますので,4市町だったか,そういうところは,ご指摘のようにやはり課題でありまして,これは今,我々,中山間地域における移住,定住,交流人口の拡大,あるいは地域を引っ張るリーダーの育成という形で,やはり,そこの地域を大事にして地域活動できる人達を増やすように努力していますので,それを引き続き進めていく必要があると思っています。どうしても高齢化に基づく自然減というのは避けられないところがあるわけなのですけれども,社会増減について言えば,これもご承知のように,むしろ小さな町で社会増に転じたりとかあるいは,ほとんどバランスが取れるようになってきたりであるとか,そういった傾向もありますので,今のような努力を続けていくことが重要であると思っております。

(読売新聞)
 1点,消滅都市みたいな消滅する自治体というか,そういった地域コミュニティというか,そういったことがあるみたいなことで,一部の過疎地域の方で住民に不安に思う方もいらっしゃるかと思うのですけれども,そういった県民向けのメッセージみたいなものは何かありますでしょうか。

(答)
 全国を含めて,あるいは広島県内でも地域の皆さんが自立的に取り組むことによって,今の人口減少を逆転させていくと,高齢化による人口減少は別として,社会増減で,特に若い人が来てくれたら,高齢者がどうしてもだんだん減る中で若い人の割合が今度は逆に高まっていって,子供たちの割合も高まっていくということも起きていますので,決して諦めることなく,諦める必要はなくて,前向きに,地域を愛してるということを全面に打ち出して,いろいろなことにチャレンジしていただければと思っております。

(幹事社:HTV)
 では,これで知事定例会見を終わります。次回の定例会見は未定ですので,別途お知らせします。ありがとうございました。

ダウンロード

(資料)知事の欧州訪問について (PDFファイル)(208KB)
(資料)メキシコからの文化交流団受け入れについて (PDFファイル)(748KB)
(資料)ひろしまジュニア国際フォーラム開催について (PDFファイル)(1.45MB)

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