このページの本文へ
ページの先頭です。

知事記者会見(平成25年12月24日)

印刷用ページを表示する掲載日2013年12月24日
   記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 会見日:平成25年12月24日(火曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/3     2/3    3/3

(発表項目)

 「ひろしまたてものがたり」プロジェクトの実施について
 瀬戸内しまのわ2014「民間企画イベント」の発表について

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。

(質問項目)

 「ひろしまたてものがたり」プロジェクトの実施について(中国)
 瀬戸内しまのわ2014「民間企画イベント」の発表について(中国)

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。

  1年を振り返って(中国・毎日・HTV)
 平成26年度地方財政対策について(日経・中国)
 来年への抱負について(NHK)

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/3」をご覧ください。

 ケネディ駐日米大使への期待について(毎日)
 土地造成事業の債務超過について(中国)
 朝鮮学校への補助金について(中国)
 土地造成事業の債務超過について(中国)

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/3」をご覧ください。

【会見録】

 (幹事社:中国新聞)
 幹事社の中国新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は14時を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事から発表がありますのでよろしくお願いします。

○「ひろしまたてものがたり」プロジェクトの実施について

 はい,今日,発表項目二点ございます。一点目は「ひろしまたてものがたりプロジェクト」の実施についてということでありますが,県内にある建築物の魅力,これ,いろいろあると我々思っているんですけども,これを発信するために今年度から来年度にかけまして,「ひろしまたてものがたり」という名前で新しいプロジェクトを実施をしたいと思っております。
  このプロジェクトは「訪れたい」と思えるような魅力ある建築物にスポットを当てまして,ひろしまの「魅力」やひろしまらしさというものを,地域の宝として県内外に発信をしていくというものでありまして,県民参加型で進めたいなと思っております。
 このイベントによりまして,ひろしまの魅力ある建築資産が,内外の人々に広く認知をされて,「ひろしま」ブランドのイメージ向上につながるものというふうに考えております。
 で,つきましては,今配布をさせていただいてると思いますけども,このパンフレット,これイベントへの招待状になっていますが,皆さんが「訪れて欲しい」と感じる建築や,みなさんが「訪れたい」と感じる建築,これは「人に来て欲しいな」あるいは「自分が行きたいな」という建築ですね。これを教えていただきたいと思っております。で,この応募は明日25日から開始をいたします。
 応募いただきました建築の中から,有識者によって選定委員会を作りまして,で,魅力ある建築「100セレクション」というのを選定していきたいと思っております。
 来年度は,この「100セレクション」を基にしまして,県民参加の投票実施などをしたいなと考えておりまして,こういったイベントを通じて,ひろしまの建築の魅力を発信をしていきたいと思っております。
 このプロジェクトの進行状況については,県のホームページでもお知らせをいたしますし,またフェイスブックのサイトを新しく作りますので,そこで確認をできるようにしたいと思っております。以上が「ひろしまたてものがたり」です。

○瀬戸内しまのわ2014「民間企画イベント」の発表について 

 二点目が「瀬戸内しまのわ2014」の民間企画イベントの発表についてであります。
この度,この民間企画イベントが,第一陣というか,決定をいたしましたので発表させていただきたいと思います。会期中,この「しまのわ」では100以上のイベントを企画をするということにしておりますけども,大きく3つ,実施主体によって分かれてます。
 実行委員会が主催の「メインイベント」,それから参加する市や町,こういった公的団体が主催をします「自治体等企画イベント」,そしてもう一つが今回の「民間企画イベント」で,この「民間企画イベント」というのは地域の方々が主体となって企画や運営をされるというものであります。
 この度,「瀬戸内しまのわ2014」のために,新たなイベントを企画していただいたり,あるいは従来から実施されてきた企画をブラッシュアップしていただきまして,101件を今般決定をしました。
 主なものの資料の2ページにあるように,呉市の音戸地区での「酒蔵開き」と連携をした「一箱古本市」であるとか,酒蔵での「音戸舟歌塾」とか,大崎上島でシーカヤックやキャンプなど,子どもたちが2泊3日で体験できるプログラムであるとか,あるいは福山市の内海町で,新鮮な魚介類をはじめとした定期市といったようなもの,こういうものがあります。これが101件あるわけですが,地域の多くの皆さんが,「しまのわ」の趣旨に賛同をいただきまして,ご応募をいただいたことにまず,心より感謝を申し上げたいと思っております。また,私どもも地域の皆様と一体となって,多くのお客様にお越しいただけるように取り組んでいきたいと思っております。
 今日,この会見の後で,事務局から詳細について説明をさせていただきたいと思っておりますけども,その説明には,今ご紹介したようなイベントの担い手の方々にも来ていただいて,意気込みなどを語っていただきたいと思っておりますので,取材をよろしくお願いをしたいと思っておりますし,できれば,大きく書いていただきたいなと思っております。よろしくお願いします。はい,私からは以上です。


(幹事社:中国新聞)
この件について質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。

○「ひろしまたてものがたり」プロジェクトの実施について


(中国新聞)
 中国新聞 門脇です。よろしくお願いします。細かいところは後で担当課から聞かせていただこうかと思うんですけれど,1点。広島の建造物ということになると,当然被爆建物もこの中に加わってくるんじゃないかと思います。その中で,例え今,広島アンデルセンの本館のように,いわゆる所有者が建物を保存するか取り壊すか,そういうふうにちょっとまだ決まっていないものも入ってくるんじゃないかと思うんですけれど。例えば,そのアンデルセンがこの中で上位に入る,あるいはランクインされるなり,そうなったときに,県としてその保存に向けた動きであるとか,そういったような働きかけをされていくようなことになるのかどうなのか,知事のお考えをお聞かせください。

(答)
 それはその中で,また皆さんがね,どういう意見であるかということにもよると思いますし,もちろんオーナーのご意見というのがとても重要になると思いますので,それはちょっとケースバイケースで,何かこう,今あらかじめ,こうですとかということはなかなかちょっと難しいかなと思いますけど。

(中国新聞)
 選ばれたからといって,まだどうこうなるというわけではないと。

(答)
 いやあ,もちろん,もちろん,はい。

(中国新聞)
 わかりました。

○瀬戸内しまのわ2014「民間企画イベント」の発表について 


(中国新聞)
 すみません,中国新聞です。しまのわのイベント数なんですけど,当初100以上としていましたが,実行委〔員会〕主催とか愛媛側の民間企画合わせて200以上となる見通しとなっています。これだけ増えたことに対する知事の所感といいますか,盛り上がりかと思うんですが,その辺り,どう受け止められていらっしゃいますでしょうか。

(答)
 そうですね,特に民間イベント,たくさん応募をいただいたのはすごくうれしく思ってまして,今回の「しまのわ」の趣旨というものそのものが,このなんていうか,大きな派手なイベントをやってたくさん来ていただくというよりは,地域・地域に密着したその魅力をその地域の皆さんの手によって伝えていただきたいということがありますので,そういう観点からとても意義深いというか,素晴らしいことだというふうに思ってます。あとは,たくさんイベントがあるんで,逆に上手く整理をしないと,なかなか皆さんに伝わりにくいこともあろうかと思うので,その辺は県なり実行委員会のほうで,心を砕きながら,わかりやすくお伝えして,たくさんの皆さんに実際に足を運んでいただくようにしたいなと思ってます。

(中国新聞)
 まさに単発ではなく,どう「しまのわ」として連関させていくかというのが200以上もあると難しいのかなと思うんですが,今言った心を砕くところですね,それをどういうふうにアピールしていくか,いろいろ情報発信の方法はあると思うんですが,何か具体的なものは考えていらっしゃいますか。

(答)
 メディア的にはもちろんウェブもあるし,パンフレットなんかもあるんですけれども,季節ごとに作っていったりとか,まあそんな工夫もいるのかなと。具体的には少しこれからまだ詰める必要もありますけれども。お客さんが来て,わかりやすいっていうか,ようなことを工夫する必要はあると思ってます。

○1年を振りかえって


(幹事社:中国新聞)
 他にどうでしょうか。では,続いて幹事社質問に入ります。
 今日は,今年最後の記者会見ということなんですが,今年1年間を振りかえって,知事の所感,来年に積み残したものも多いと思うんですけど,そのあたりを踏まえて,どう振りかえり,来年1年どのように取り組むかというところを総括してお願いします。

(答)
 はい。この1年はいろんなことがあったなというふうに思ってますけれども。一つは県政と直接関わりないというか,関わりはあるんですけど,やっぱりカープが16年ぶりにAクラス入りしたりとか,サンフレッチェが連覇をしたりですね,広島交響楽団が50周年を迎えたりですね,そういう,なんかいいことがあったなというふうに思ってます。
 私自身としては,もちろん選挙もあって,無事もう一度県民の皆さまのご付託をいただくことができましたので,改めて頑張っていきたいなというふうに思っておりますが。具体的な,チャレンジビジョンというのも段々と実を結んできているところがありますから,地域医療にしてもしかり,あるいは経済の部分においてもしかり,ということで,また次の4年進めていく上での,ある意味で言うと連続しているんで,今年もいい「スタート」〔という言い方は言い回しとして適当〕じゃないんですけども,にはなっているかなと思っております。
 後はあれですね,何よりも大きいのは,今,今年の年初から円高が改善をして,円安傾向の中で,広島経済もまだ「まだら」なところもありますけども,息を吹き返してきたというところがあるということで,それも非常に大きなことかなと思ってますが,そこに逆に隠れて,打つべき手というかやるべきことというか,経済で言えば,新しい産業をつくっていかなきゃいけないとか,そういうことは改めてきちっと進めなければいけないなと思う年でもありました。

(幹事社:中国新聞)
 この件について質問がある社はお願いします。

(毎日新聞)
 毎日新聞です。お疲れ様です。
 知事は,今年,年男だったわけですけど,今年,知事としての働きぶりを点数化するならば,例年どおり聞くんですが,何点ぐらいになるんでしょうか。また,その理由も教えてください。

(答)
 はいはい(笑),点数は言わないという主義にいたしますので言いませんけども,今年は結構いろんなものがあって,例えばドクターヘリが運航開始をしたりとか,あるいは瀬戸内ブランド推進連合ができたりとか,学力調査,これは小学校6位だっけ,あんまり言っちゃいけないのかな,中学はすごい改善したんですけど,とか,そんなこともあったり,それからピース・アーチ・プロジェクト,これはいろんな課題も残しましたけども,こういうものがあったりとか,その中であった世界平和のための経済人会議は,出席した皆さんにはとても新しい意義を見出していただいたりとか,もちろんラウンドテーブルとか広島レポートというものも出したりとか,そういうことでたくさんのものがいろいろ出てきてまして,そういう意味ですごくよかったなと思ってます。
 それに加えて,さっき言ったような景気は良くなっている側面はありますけれども,かと言って,その構造的な問題が変わっているわけではありませんので,次の4年間,そういう構造問題に引き続きしっかりと取り組んでいかなければいけないなというのも,改めて,これは経済だけじゃなくて,例えば,それこそ中山間地域振興条例もできましたけども,それをしっかりと動かして,中山間地域も待ったなしだし,農業というのも大きな転換点を迎えているとかですね。そんなことも含めて,いい話の中に改めてきちっとやるべきことを意識させるというような感じでありました。
 すみません。ちょっと質問から外れました。

(HTV)
 広島テレビの大瀧と申します。よろしくお願いします。
 ちょっと点数のお話があったんですけども,今年1年を振りかえって,ちょっと時期は過ぎてしまったんですが,今年1年を漢字一文字で表すとしたら,何を書かれるかなと,理由とともに教えてください。

(答)
 そうですね,一文字でいうと,うん,「夢」ですかね。「夢」。この長年のAクラス入りとか,連覇とか,夢が叶って良かったなという。夢って言ったら怒られるんですかね(笑)

(HTV)
 ありがとうございます。

○ 平成26年度地方財政対策について


(日経新聞)
 日経新聞の三田です。今朝,午前中の話なんですけども,政府の方で予算案が閣議決定されてるんですけども。

(答)
 いいですか,そっち。

(幹事社:中国新聞)
 じゃあ,その他の質問という形で。はい。

(答)
 いいですか。はい。

(日経新聞)
 すいません。それに関して,県でも提案とかされてきたと思うんですけども,それに則した形でどう評価されているとか,この県の提案が受け入れられているとか,その辺の具体的なものを含めて受け止めを聞かせてください。

(答)
 はい。今般の地〔方〕財政〔対〕策でよろしいんですかね。政府の予算案全般というよりは。

(日経新聞)
 地〔方〕財政〔対〕策,全般,両方。

(答)
 両方。全般についてはちょっとまだ詳細は我々も見れないのであれなんですけれども,地〔方〕財〔政〕対策という点で言えば,全般では一般財源総額がきちっと確保されたというか,去年を上回るような形で確保されましたので,そういう意味では県としても一定の評価をしたいと思ってます。地域の安定的な財政運営にこの一般財源というのが非常に重要なものになりますので,それが確保されたということは評価をしたいということですね。
 他方で,まだまだ臨時財政対策債,臨財債の発行というのはあるわけですね。今般,縮減しましたけれども,でも結局は何が起きているかというと,財政需要に対してきちんと歳入の方が積み上げられていないということなんですよね。そもそも歳出も積み上げられていないと我々は思っているんですけれども。それに対応する歳入も積み上げられていなくて,結局,臨財債で,本来はやっぱり法定率の引き上げですよね,交付税の法定率の引き上げという対応がなされるべきであると思うんですね。それがないという中で,臨財債が引き続き大きく発行は減ったと言ってもあるという中で,別枠加算については縮減されたということで,これは非常に残念だなと。もともと臨時財政対策債といって臨時だったんですけれども,恒常財政対策債に変えて欲しいよねというぐらいになっていますよね。それは残念だなと思ってます。そういう意味では,やはり安定的な財政基盤の確立というためには,この法定率の引き上げというものをしっかりとしていただきたいと思いますし,それによって臨財債の補てんというのは解消していっていただきたいと,そういう形できちんと需要を積み上げて,それに対する地方の一般財源総額が安定的に確保されるようにしていただきたいというふうに思ってます。
その他個別の事業についてはまだ詳細も我々わからないので,今はまだコメントができないという状況であります。はい。

(中国新聞)
 地方交付税の話も出てきたんですけども,その他に,総務省が国の要請に応じて13年度の給与カットに応じた自治体に上乗せして優遇配分をする方針を固めているんですけれども,地方交付税の在り方など踏まえて,国のこのような手法を知事はどのようにお考えになっているのかという点についてお伺いを。

(答)
 やっぱり地方の主体的な運営ですよね。つまり分権というと移動するという意味が感じられますけれど,分権というよりも地方自治というか,地方自治という観点からは,地方が地方に必要な財源を確保して,そして地方独自の意思決定をしていくということが基本だと思います。そのための財源が交付税なんですけれども,それを直接的に特定の国の政策目的のために使うというのは,考え方としては私は適切ではないというふうに思ってます。ただ,あんまり言うと,我々は,じゃあ交付税は今回は配分しませんと言われても困るんですけれど,今年1年やってきてですね。だから,ただそういうことがないような政策運営というのは今後しっかりとしていただきたいなというふうには思います。

(幹事社:中国新聞)
 その他に何かあるでしょうか。

○来年への抱負について

(NHK)
 来年一年間をどんな年にしたいのかというのと,どういうことに取り組みたいのかというのをお願いします。NHKです,すみません。

(答)
 はい,来年は,何て言うかな,今年後半,皆さん,笑顔が増えてきたんじゃないかなと思うんですけれど,来年はもっと笑顔になるような,景気ということだけじゃなくて,さっき言っていたような,いろんないいことが広島,ありましたよね。なんかそういう,何でもいいんですが,今日というか昨日か,〔フィギュアスケートの〕町田選手がオリンピック決定したりとかですよ,だからそういう意味ではソチ〔冬季五輪〕で活躍してくれるとまた笑顔が増えるんだと思うんですけれどね。そんなことも含めて笑顔が増えるような一年になったらいいなと。そのために県としてもいろんなことがあると思いますけど,「しまのわ」にしても,なんにしても,やりたいなというか,しっかりと取り組みたいなというふうに思っています。
 それともう一つは,これは先ほども申し上げましたけれども,そういう足元,明日一年何が起きるか,ないしは何かできるかということもありますけども,中長期的にはいろんな中山間地域にしても,医療にしても,経済にしても,構造的な問題というのがありますので,それにもしっかりと取り組んで,将来の広島県民も笑顔になれるというようなことにしっかりと取り組んでいきたいなと思います。はい。

(幹事社:中国新聞)
 その他,何か。

○ケネディ駐日米大使への期待について

(毎日新聞)
 別の質問で,毎日新聞なんですけれども。先日,松井広島市長も,あと長崎の市長もケネディ駐日〔米〕大使を訪れて,来年,平和記念式典にオバマ大統領に来ていただきたいということでご意見述べられましたけれども,知事としても,今回このように被爆地に対して関心を持たれているケネディ駐日大使に対して,どんな期待を持たれているのかなと思いまして,お伺いできればと思いますが。

(答)
 はい。ケネディ大使が,過去の自らのご経験であるとか,あるいはそれこそお父さんのケネディ大統領がいろんな形で核の問題に直面をしていたということから,この核廃絶の問題,あるいは核兵器の問題について深い関心を寄せているというのは,広島県としても,うれしく,心強く思ってます。これまで,ルース大使も,実は深い関心を寄せてくれてまして,大使として初めて平和記念式典に出席をいただいたんですけれども,その路線を踏襲するとともに,さらに一歩進めて具体的な本国への政策的な影響力というのを発揮していただきたいなというふうに思いますし,大統領の訪問というのもその一環かもしれませんので,ぜひ,働きかけていただきたいと思ってます。

(幹事社:中国新聞)
 最後の質問としたいと思います。どなたか。

○ 土地造成事業の債務超過について


(中国新聞)
 すみません。じゃあ。中国新聞です。
 企業局の土地造成事業会計なんですけれども,土地の資産評価が来年度から変わることを見越した試算で多額の債務超過が明るみとなったわけですが,知事は議会の提案理由説明の中での対応策を検討するということを表明されましたが,具体的に一般会計の支援が視野に入ってくるということなんでしょうか。今後の土地造成,産業団地を造っていくかどうか,もう造らないという選択肢もあるのか,その辺りを踏まえて,よろしくお願いします。

(答)
 会計をどうするかっていうのとは別に,土地の造成については,これは一つは企業誘致という観点,これは投資の促進ということですよね。県内投資の促進という観点から対応は必要だというふうに思ってます。ただ,そのリスクをどういうふうに考えるかとか,やり方とか,そういうことについては従来とはやっぱり違うやり方をしなければいけないでしょうし,要するにリスクを分散するとか,あるいは取らない,できるだけ取らないような形はどうしたら良いかとか,そういうことは考える必要がありますけれども,もう一切造らないで,「企業は来なくて結構です」っていうことにはならないというふうに思います。
 それは今の土地会計にどういうふうに影響するかっていうのは,にわかには直接リンクしてないので,ちょっと一旦切って土地会計の話をすると,今般,会計の制度が変わるのでこういう形でなってますけれども,何か本質が変わったわけではないんですね。これは数字の表し方が変わっただけなので,これはもともとそういう意味ではある,存在した課題,存在していた課題であります。問題は,償還というものがあって,それはこの特会の中ではやり繰りができないっていうことであって,それをカバーするのは,もう二つしかありません。一つはその会計の中で更に収入をたてると。これは土地を売るっていうことしかありません。何かその中で新しい事業をやって,「よりリスクを取ります」なんてことはもうあり得ないわけですから,今持っているものをできるだけ売る。これが一つ。もう一つは一般会計から補てんをする。この二つしかありません。これはもう誰が何をやってもその二つしかないんですね。だから,それが一般会計における原資を捻出するために,例えば今,県はその他の保有地を売却したりとか,資産を整理したりとかそういうこともやってますけれども,そういうあらゆる手段を使って税収プラスアルファの収入をどういうふうに作るかということも含めて努力した上で,最終的には,一般会計,どんなことをやっても何らかの話で一般会計を通らざるを得ないんで,から,償還の原資を出していくということをやらざるを得ないというふうに思ってます。
 具体的な進め方というのは議会とも相談をしながら,進めていかなければいけないとは思ってます。

(中国新聞)
 そうなると,財源不足額っていうのが,一般会計で補てんするっていうことになると,数百億円というかなりの額の穴埋めが必要になってくると思うんですけど,その規模と投入する時期,知事はどのように見てらっしゃるか。〔平成〕33年からですね,結構先の話なんですけど,今ぐらいからもう準備をするのか,そうすると今やってる施策の自由度もかなり減ってくるのかなと思うんですが,その辺り規模感を。はい。

(答)
 そうですね。それを勿論,睨んで,考えていかなければいけないということですけども,今,まさに現時点で,どれぐらいのタイミングで,どういうふうに対応していくかということはまだ勿論決めてるわけではありませんので,これから検討して,議会とも相談をして,資産で,売却をして,キャッシュ化できるものがどこまであるのかということも精査もして,そして方針を立てていくということになろうかと思います。

(中国新聞)
 来年度中に。スケジュール的なものは。

(答)
 いや,いや,いや。まだそれも含めてね,これから作っていくということになろうかと思います。

(幹事社:中国新聞)
 その他,何かありますでしょうか。

(答)
 ちょっと一点だけ,留意しておいていただきたいのは,そういう税源,財源にしても,これまでの土地事業によって,たくさんの企業誘致をして,今の税収で言うといくらぐらいでしたっけ。試算で。一つの〔企業誘致で〕。年間。ごめんなさい,今,ちょっとパッと数字があれですけど。160〔億円〕ぐらいでしたっけ。〔法人二税の県全体の〕4分の1とかなんとかそういうレベルですよね,ぐらいの税収が入ってきてるわけですね。試算的に言うと。だから,それがないと,そもそも今の財政っていうのも成立していなかったということで,今,赤字の部分だけが注目されてますけども,トータルの事業というか,トータルの収支っていうことも考えなきゃいけないっていうことですね。それが,最後,いろんなことで,例えば広島県の財政状況っていうのはどういうふうにあるかっていうと,基本的に法定されてる,例えば福祉関係予算というものが非常に肥大をしていて,広島県が人件費とそれからその他の政策予算というのを削って,対応してきたわけなんですね。昔だったら1千億円くらいあった地方独自の単県の政策費っていうのが実質上,600億〔円〕くらいに落っこちてきていると。そういう中から公共事業費であるとか,あるいは私学助成金とか,〔私学助成金〕は除いた額か600億は〔事務局:除いて500億くらい〕。そういうものも含めてそういうレベルなんで,そういう中で財政が厳しいっていうか,となっていると。つまり,これまで生んだ税収を必要なところに配分はしているということなんですよね。それがないと福祉にしても,今いろんな医療確保とかもやってますけど,そういうものもできなかったっていうことなんで,そういうものであるということはまた皆さんにはご理解をいただきたいところだなというふうには思ってます。

○ 朝鮮学校への補助金について


(中国新聞)
 中国新聞 門脇です。時間延長して申し訳ありません。一点だけ,最後,お願いいたします。
 先だっての県議会文教委員会の中でも出たんですけれど,広島朝鮮小中高級学校への県の独自の補助金について,どうするのかという質問が県議会から出たんですけれども,担当課の答弁は去年の状況と何も今の時点では変わってないんだという説明にとどまりました。
昨年,知事は,いわゆる北朝鮮の拉致問題であり,核実験の問題であり,そういったことから,いわゆる学校への補助金を出すのは県民の理解を得られないということで補助金を打ち切ったという状況になってるわけですけど,来年度の予算についてはどうされるのか,現時点でのお考えをお聞かせください。

(答)
 来年度の予算については今,何か明確に答えることができるわけではありませんが,状況が変わってないということは,これも事実認識だから,人によって違うかもしれませんけど,我々の受け止めとしては状況は変わってないという受け止めであります。

(中国新聞)
 現時点で予算化の準備は進めておられるのでしょうか。

(答)
 いや,いや。だからそれは今,来年の予算についてどうするということは申し上げられませんが,ただ,状況は変わっていないということだと思います。

(中国新聞)
 ありがとうございました。

○ 土地造成事業の債務超過について


(中国新聞)
 土地造成で一件。ごめんなさい。今後,産業団地を「全く造らないっていうことではない」みたいなことを冒頭おっしゃったと思うんですけど。その中に福山とか,結構,満杯なところもあって,知事の頭の中にここを造りたいとか,そういったものがあるのか,ないのか。

(答)
 いや,いや。だから,従来のような,ここをこういうふうに造りますって,造ってから呼びますっていうようなやり方はなかなか難しいんだと思うんですよ。
 だから,例えば今,今般,竹原でも,市長が当選されて,団地のことをおっしゃってますけれども,それぞれの市や町との協力っていうこともあるかもしれませんし,今後の需要動向を見た上で,いろんなところとコミットメントなりも図りながら必要なところを確保していくっていうようなこともあるかもしれませんし,それはまだまだ何て言うかな,いろんな頭の体操をしてみないといけないのかなと思ってます。

(幹事社:中国新聞)
 ありがとうございました。これで知事定例会見を終わります。次回は1月14日火曜日の13時30分からを予定しています。ありがとうございました。

 

 【ダウンロード】

 「ひろしまたてものがたり」プロジェクトのご案内について (PDFファイル)(156KB)

 「ひろしまたてものがたり」パンフレット (PDFファイル)(3.66MB)

 「瀬戸内しまのわ2014」民間企画イベント(広島県分)の発表(第1回)について (PDFファイル)(455KB)

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

おすすめコンテンツ

みなさんの声を聞かせてください

満足度 この記事の内容に満足はできましたか? 
容易度 この記事は容易に見つけられましたか?