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知事記者会見(平成24年12月26日)

印刷用ページを表示する掲載日2012年12月26日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 会見日:平成24年12月26日(水曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/4 2/4 3/4 4/4

(発表項目)

尾道大橋有料道路の無料開放について
ワールド・ピース・コンサートひろしま2013について
観光プロモーション「おしい!広島県」今年のネットランキング等について 
 
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/4」をご覧ください。

(質問項目)

新政権に期待することについて
サッカー専用スタジアムの建設について

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/4」をご覧ください。

東広島市の国道における大型トレーラー事故について
来年の知事選について
首長の多選について
新政権に係る県政運営への影響について

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/4」をご覧ください。

新政権に係る県政運営への影響について
新政権に期待することについて
新政権に係る県政運営への影響について
「はだしのゲン」作者中沢啓治さんの死去について
鞆地区道路港湾整備事業について
サッカー専用スタジアムの建設について

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「4/4」をご覧ください。

【会見録】

 (幹事社:RCC)
 それでは,定例会見を始めさせていただきます。幹事社RCCの真田です。よろしくお願いします。

○ 尾道大橋有料道路の無料開放について

(知事)
 よろしくお願いします。今日は良いニュースが2点あります。
 1点目は尾道大橋有料道路の無料開放についてであります。
 来年,平成25年4月1日から尾道大橋の有料道路を無料開放いたします。これは既定のとおりですけれども,尾道大橋有料道路の料金徴収期間が終了するために無料開放するんですけども,良いニュースというのは,これとあわせまして本四高速〔株式会社〕のほうで,尾道大橋と繋がっています「延伸部」ですね,〔国道〕2号線バイパスに繋がる部分ですけども,これについても尾道大橋との連続で利用する場合には料金を徴収しないという方針が決定されました。詳細は今後,本四高速が関係機関と具体的な調整に入るというふうに聞いていますけれども,いずれにしても尾道大橋を使う際に,この延伸部はあわせて無料で使えるということであります。
 これは,本県として,かねてから本四〔高速〕あるいは国に対して要望してきたところでありますけれども,ちょっと図を用意しましたので〔スクリーンを〕ご覧いただきたいんですが,〔図を指し示しながら〕ここが尾道大橋でここが延伸部なんですね。これが2号線バイパスで。ここが本四の道路になってるんですけども,今尾道大橋と繋がってて,今ここからここを〔尾道大橋と延伸部を指しながら〕通るのが150円だったんですよね。〔尾道大橋を指しながら〕これが無くなると,〔本四道路を指しながら〕この部分が有料道路として残ってたんですが,これもこういうふうに〔尾道大橋と連続して〕使う時には無料にしますということですね。ここは実はいわゆる「しまなみ海道」の一部でありまして,しまなみ海道として使う時には,計算上料金の計算には入るということなんですが,尾道大橋を使う時にはここは無料であわせて通行出来るということであります。
 地域の皆さんもずっとご要望されてきたことでありますし,尾道市のほうも,ここが有料のままだと,ここで降りちゃって市街地を通ってしまうという課題がちょっとあったんで要望されていたことですけれども,実現に至ったということで地域の皆さんの利便性が向上するということを期待したいと思っております。

○ ワールド・ピース・コンサートひろしま2013について

 それでは2点目ですけれども,「ワールド・ピース・コンサートひろしま」についてであります。
 「ピース・アーチ・ひろしま」プロジェクトのシンボル事業として来年の夏に開催します「ワールド・ピース・コンサートひろしま2013」に誰が来ていただけるのかというのは,ずっと我々も期待しながら調整を続けておったわけですけれども,今お手元〔の資料〕にあるように,クインシー・ジョーンズさん,これ皆さまもご存知のとおり世界的に有名なアーティスト,また音楽プロデューサーであります。クインシー・ジョーンズさんに参加,ご出演いただくことが決定しました。
 〔クインシー・ジョーンズさんの写真パネルを職員が提示〕 
 ワールド・ピース・コンサートひろしま2013では,これはポップスやクラシック等,計8つのコンサートがあるんですけども,クインシー・ジョーンズさんには8月3日に開催しますメインコンサートにご出演いただきます。同時にプロデューサーとして,このコンサートの構成や演出,それから出演するアーティストの選定等についてもお力を貸していただくということであります。
 ちなみにですけども,クインシー・ジョーンズさんは「ウィ・アー・ザ・ワールド(We Are The World)」ですね,これは1985年ですけども,この制作を主導するといったようなことをされてまして,そういう意味では世界のポップス界での,何て言いますか,チャリティ活動の本当に先駆者であって,また中心的な存在でもあるかなと思ってます。
 今日,クインシー・ジョーンズさんに来ていただくことはちょっと難しいので,ビデオレターがありますので,ご覧いただければと。
 〔クインシー・ジョーンズさんのビデオレターを上映〕 
 はい,ありがとうございます。クインシー・ジョーンズさんが来年広島に来られるのを私も大変に楽しみにしております。
 また,クインシーさん以外のアーティストについては,引き続き調整しているところでございますので,クインシーさんと同様に,非常にグローバルなレベルの,「ビッグな」という言葉が今通用するかどうかよくわかりませんけど,ビッグなアーティストに来ていただけるんではないかと思っております。またこれは決定次第,随時発表したいと思っておりますので,ご期待をいただければと思っております。
 今日,実は事務局からプロデューサーの諏訪〔すわ〕さんに来ていただいておりまして,アーティストの詳細などについてご質問があれば諏訪さんから回答させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

○ 観光プロモーション「おしい!広島県」今年のネットランキング等について

 それからですね,実はもう一つありまして,発表項目以外になるんですが,「おしい!広島県」。
 「おしい!広島県」〔プロモーション映像〕が今年のネットランキングでですね,これはヤフーが「ヤフー映像トピックスアワード2012」という賞を出されているんですが,芸能界・エンタメ部門で第1位というふうになりました。総合でも第4位ということで,これはヤフーの皆さんが専門的に選ばれるんですけれども,いろんな多種多様な映像がある中で総合4位と,芸能界・エンタメ部門では第1位と,我々としても大変嬉しく思っております。
 また,あわせてグーグルの年間検索ランキングでも,これは2012年の年間ランキングですけども,広島県とセットで検索される言葉で「おしい!広島県」が第1位になったということであります。これは地域別カテゴリーという検索ランキングなんですけれども,各県それぞれ検索用語のランキングがあるんですが,広島県の場合には「おしい!広島県」が第1位となったということであります。
 これはプロモーションを開始して以来,マスコミの皆さまにも色々と取り上げていただいて,多くの方に注目をいただいた結果であるかなというふうに思っております。
 更に,実はこの他にも「消費者のためになった広告コンクール」というのがあってですね,このテレビ広告・公共広告ブロックで銀賞を受けました。また,広島,地元でですね「広島広告企画制作賞」というのがあるんですが,これもインターネット広告の部で金賞,ポスターの部で銀賞をいただきました。そういう意味で本当に色々各方面からご評価を頂いたということで嬉しく思ってます。
 引き続き県としては,せっかくこういう注目をいただきましたので,これからも広島県に対して興味や親しみを持っていただけるように,また最終的には,広島に来て,食べて,住んでみたいというように思っていただけるように頑張っていきたいというふうに思っています。これは,ご紹介でありました。
 これは資料の配布はないんでしたっけ?詳細は,必要であれば広報課のほうにお問い合わせください。
 私からは以上であります。

(幹事社:RCC)
 ありがとうございます。発表項目についてご質問があればお願いします。よろしいでしょうか。では,幹事社質問に移らせていただきます。

○ 新政権に期待することについて

(幹事社:RCC)
 先日衆議院の総選挙がありまして,今日自民・公明の連立政権が発足する運びになりますけれども,知事に新政権への期待という部分をお聞きしたいのと,特に新政権が2パーセントの物価上昇ですとか金融緩和といった経済政策を柱に挙げていますが,それについて,県内産業への効果ですとか,県民生活への影響も含めてお聞かせいただければと思います。

(知事)
 今の二つ目のご質問とほぼ一緒になってくると思うんですけれども,新政権に期待したいことというのは,短期と中長期と分けて考えるとして,短期的にはやはり円高是正,これが一番大きいかなというふうに思っています。
 中長期的には,デフレの対応というのもまずありますね。中期というのがどれくらいかというのもありますけれども,短期なのか中期なのかということはデフレの場合には若干ありますけれども,この辺のあいまいなところでデフレ脱却というのもありますし,それから中長期に明らかなものとしては,やはり日本の国際競争力の回復ということが非常に重要かというふうに思います。これは結局,デフレの問題というところが最終的には需要不足ということになっていると我々は認識しておりますので,それを改善するためには,やはり新しい産業であるとか,新しい製品サービスというものを作って需要を創出していかなければならない。これは国内の需要,海外の需要両方あると思いますけれども,そのためには日本の国際競争力の回復が非常に重要であるということだと思います。こういったことを通じて,当然県内の雇用の回復であるとか,そういうことに繋がっていきますし,所得の向上ということにも繋がっていくと思ってますので,この辺は非常に重要かなと思っています。
 また,中長期的には他の点として,やはり今非常に問題になっている安定的なエネルギー政策,これを確立していくということも重要だと思いますし,やはり,これも中長期的な経済動向に大きく関わっていく安心出来る社会保障の構築と未来像というのをしっかりとつくっていくということがあると思います。
 それから,もう一つ,何と言っても我々の立場からして申し上げたいというか期待したいと思いますのは,抜本的な地方分権の改革ですね。これは骨太な議論に基づく国と地方の役割を骨太に見直すということに基づく抜本的な地方分権改革ということですが,それを期待したいというふうに思っています。こういったことについてしっかりと議論しながら,何と言うか,確実に実行していただくということで,日本の再浮上に繋げていけたらなというふうに思っています。我々は地方の立場として頑張りたいと思いますけど,国は国としての立場として頑張っていただきたいというふうに思っています。

(幹事社:RCC)
 ありがとうございます。関連しまして,今日,組閣にあたって岸田文雄さんが外務大臣になる見込みということなんですけれども,被爆地を抱える広島1区選出の議員が外務大臣になるということへの期待というのがあればお聞かせください。

(知事)
 そうですね。岸田先生は,地元広島選出の衆議院議員として,まず,外務大臣に内定されたことをお祝い申し上げたいというふうに思います。また,広島のたどってきた歩みというのもよくご存知だと思いますので,これからの新政権における外交において,この被爆地広島の心も十分に理解していただいた施策の展開というのも図っていただけるんじゃないかなというふうに期待をしております。
 また,我々,「〔国際平和〕拠点〔ひろしま〕構想」なんかもありますので,そういった面でも,できれば連携していけたらいいなというふうに思います。

(幹事社:RCC)
 ありがとうございます。では,これに関連して質問があればお願いいたします。よろしいでしょうか。それでは,その他の質問を各社さんお願いします。

○ サッカー専用スタジアムの建設について

(中国新聞)
 中国新聞の野崎です。よろしくお願いいたします。
 先日サンフレッチェ広島が優勝しまして,優勝報告会の中で知事が「皆さん,スタジアムが欲しいですよね」というふうに呼びかけられました。そういったことに対して,サポーターからはサッカースタジアムの建設への期待の声も上がっています。そういうふうに呼びかけられたことについて,改めてその真意をお聞かせください。

(知事)
 今年は優勝もして,30万人を超えるサポーター,ファンの皆さんがビッグ・アーチにも足を運ばれて,実際優勝もして非常に機運が盛り上がっていると思うんですね。スタジアムの建設について署名活動も行われて,34万人署名が集まったということもありますよね。そういう中で,サッカー専用スタジアムというのは,前々から申し上げていることですけれども,無くてもいいよという人はあまりいないと思うんですよね,あったらいいよね,ということで。ただ,それを実現していくためには,やっぱり地域全体として盛り上がっていかないといけませんし,その盛り上がりが一時的なものでは,後が大変になるというか,苦しくなるということだと思うんですよね。だから,来期以降もたくさんの県民の皆さん,広島市民のみなさんが盛り上がっていただくと,サポーターとして継続的にスタジアムに応援に行っていただくというようなことがいるんじゃないかなというふうに思っています。
 そういう思いをこめて,継続して皆さんスタジアムに足を運んでいただきたいと,そういうことが建設に向けての環境になっていくんじゃないかなということで,申し上げさせていただいた次第であります。

(中国新聞)
 優勝報告会の会場でもそういう来年もっと試合に行ってくださいと呼びかけをされたようですけれども,それが一種条件提示のようにも聞こえなくはないなと。それを,例えばスタジアムというか応援に出かける人数が同等,もしくは上回れば,そのサッカースタジアム建設というものを具体的に検討するということになるんでしょうか。

(知事)
 条件というつもりはないんですけれども,やっぱり環境として,そういう盛り上がっているということが,いずれにしても重要というか,当然に,例えば県が関与することになると,広島市だけの問題じゃなくて県内全体のご理解をいただいていかなければいかないところでもありますから,そういう意味も含めて,やっぱり県内全体が盛り上がっているよね,ということがいるんだろうなというふうに思っています。

(中国新聞)
 県の関与の話があったんですけれども,祝賀会では,松井〔広島〕市長が知事の発言も受けてだと思うんですけれども,当然県が先頭に立ってやってもらうもの,というような発言もありました。資金とか場所の問題もあると思うんですけれども,今県の関与の話もあったんですけれども,どこが音頭を取ってサッカースタジアムの検討を進めるべきだと思われますか。

(知事)
 あまり,それをあっちだ,こっちだと言ってもしょうがないことですけども,建設される場所が,今想定されているのは広島市内ですから,このまちづくりの一環として,広島市がどういうふうにお考えなのかというのが非常に重要なことだというふうに思いますね。そういう意味での,県はなんと言うか,県内全体のバランスの問題として考えていくということですから,そういう役割分担の中というか,もともと持っている我々の役割の中で,いずれにしても関係者が皆集まってしっかりと議論することかなと思います。

(中国新聞)
 若干どっちが音頭を取るのかという「さやあて」の部分があるのかなと。

(知事)
 いや,そんなことはないですよ。だって〔松井〕市長が呼びかけると仰っているわけじゃないですか。

(中国新聞)
 ああ,そうですか。じゃあ,呼びかけの部分については〔広島〕市が,それから県民全体を踏まえての機運醸成の部分については県がというような役割分担,どういうふうに。

(知事)
 役割分担というか,少なくとも検討するというと,皆が参画してやるということだと思います。それはそういうふうにご理解いただければというふうに思います。

(中国新聞)
 現段階では具体的な役割分担,資金とか場所とかどっちが。

(知事)
 いや,もう全くそういうことは。

(中国新聞)
 どっちがというのは今はお考えではない。わかりました。ありがとうございます。

(山陰中央新報)
 すみません。山陰中央新報の錦織です。
 関連してスタジアムですが,松井市長は本日午前中の会見でも,あるいは先週の会見でも,年明け早々にも県であったり,経済界を巻き込んで議論を始めた
いというふうなお話をされておられます。県もとりあえずそれには参画していくという認識でよいんでしょうか。

(知事)
 そうですね。まだ正式に我々はお伺いしていませんけれども,具体的に市長から呼びかけがあれば,当然に参加をして,議論に加わりたいと思いますし,これは県だけじゃなくて,サッカー関係の団体とか,あるいは市民の協力ですよね,あるいは経済界の協力というものも必要でしょうから,そんなことも踏まえながら県としても協力はしていきたいと思っています。

(山陰中央新報)
 ありがとうございます。

○ 東広島市の国道における大型トレーラー事故について

(毎日新聞)
 毎日新聞の寺岡と申します。お願いします。
 昨日,東広島市の国道で大型トレーラーの荷台から鉄板が落ちて,対向車線の車に乗られていたお二人が亡くなるという痛ましい事故があったんですけれども,国道の通行許可を取ってなかったりとか,運行会社のほうにもかなり非があるような報道が見受けられますが,県として,する立場にあるかどうかは別として,そういう是正指導であったりとかをしていくお考えというのはあるかどうかというところをお願いします。

(知事)
 貨物運搬全般については,もちろん運輸省〔国土交通省〕の管轄になるわけですけれども,それはともかく,我々が具体的な法的な指導が云々ということは別として,やはりこれは広島だけではなくて,こういったルールというのはそれなりの理由があって定められていることもあり,また,ルールがあるからそれを守ればいい,ということでもない,安全には十分配慮していただきたいというふうに思っていますので,それは是非広島県内,または全国の,広島県だけでやっても意味がありませんから全国のこういった事業者の皆さんには注意をお願いしたいというふうに思います。

○ 来年の知事選について

(時事通信)
 時事通信の吉田です。
 今年最後の記者会見だと思うのでお伺いしたいんですけれども,来年は知事選の年なんですけれども,知事選への対応について,しかるべき時にご発言はあるかもしれないんですけれども,現段階で言えることがあればお願いします。

(知事)
 全く決めておりません,というのが現段階で言えることかな。

(時事通信)
 考えるのはいつ頃考えるんでしょうか。

(知事)
 いや,それも決めてません。

(中国新聞)
 今の質問に関連してなんですけれども。県議会の中には,1期目であって,取り組み始めた事業もあるということで,当然2期目も目指してほしいという声もあります。2期目に望むかどうか判断する材料っていうのはどういったものをお考えですか。

(知事)
 いやいや,今はあまりそういった話をするタイミングでもないかなというふうに思ってますんで,それは,またしかるべき時が来た時にお話させていただこうかなと思ってます。

○ 首長の多選について

(中国新聞)
 もう1点。自治体の首長の多選について,これまで批判があります。多選をすべきでないという声もあります。知事それから市町村の首長も含めて多選というものについてどういうふうにお考えか。もし何期目までに終えるのが望ましいというふうにお考えのものがあるのかどうかというのをお聞かせください。

(知事)
 そこは,一概に何期だったら良いとか何期が駄目っていう話でもないんだと思うんですが,確かに非常に長期に渡ると,いろんな面でやはり停滞が起きてきがちなんで,それは避けた方が良いだろうなというふうには思います。あとは具体的に,2期やられる方もいれば3期やられる方もいるし,4期だと絶対に駄目なのかというと,それはまたいろんなこともありますから,それは一概に言えないということだと思いますけれども,個々のケースで判断していくということじゃないかと思います。

(中国新聞)
 知事という職について何期目までが望ましいというのは特にはないですか。

(知事)
 それを申し上げるつもりはないです。

○ 自民党政権に係る県政運営への影響について

(読売新聞)
 すみません,読売新聞です。
 今日,自民党政権が発足するんですが,知事は就任なさってからずっと民主党政権の下で県政運営ということでされてきたかと思うんですが,県内でも自民党の国会議員さんが7人誕生したという中で,そういう自民党政権が出来て,県政運営に対する影響というか,どのように国との関わりも含めてどうなってくるというように考えてますか。

(知事)
 そうですね,現時点ではまだ分からないことが多いので,なんともいえませんけれども,自民党の政権公約を見る限りにおいては,我々がこれまで主張してきたこともあれば,そうではないことも入っていますよね。例えば,国の地方機関の廃止の問題とかですね,自民党は明らかに反対ということを仰ってるんで,そういった施策は変わってくるのかなと思いますけれども。我々としてはその本質的なところに立ち返って,一体何を実現しようと,考えているのかというところで,色々とまた新しい政府に対しても意見を申し上げながら進めていきたいというふうに思ってます。

(読売新聞)
 今までとはもう,しきり直しというか,どう変わるかみたいな感じでの受け止めというのはないですか。

(知事)
 いや,従来の自民党の意思決定のやり方というのがどういうふうにまたなっていくのかというものが,まだよく分かりませんけれども,従来の政調ベースとしてやっていくということであれば,民主党政権の党の人と会う,あるいは政府の人と会う時には必ず,何て言うか,党の副幹事長に会って,各省のなんとかに会って,みたいな手続きがあったりしましたけれども,そういうものは変わるんだろうなというふうに思いますよね。ただ,それが本質的にどういうふうな影響を与えるかっていうことはまだちょっとよく分からないというところがありますから,それは何と言うか,これからかなというふうに思っています。
 政策的には変わるところもあれば変わらないところもあるし,我々の主張に近いところもあればそうじゃないところもあるので,それは,やっぱり民主党政権の中でも同じでしたから,その中身がちょっと変わるということがあるかもしれませんけれども,いずれにしてもよくコミュニケーションをしながら進めていきたいというふうに思います。

(中国新聞)
 これに関連して,地方機関の話が出たんですけれども,自民党の公約では,国の出先機関の移管については反対だというふうに定められていまして,一方では広域連合を作るという方向で〔中国〕5県で話を進めていますよね。これへの影響はどういうふうにお考えですか。

(知事)
 これも,ふたを開けてみないと分からないところなんですが,今の閣議決定がありますから,それをどう扱われるか。それを例えば閣議決定を,何と言うか,塩漬けにするのかね,あるいはその改めて逆の決定をするのかよく分かりませんけれども,そういうことであれば当然進みようがないということだと思いますね。ただ自民党としては道州制の推進というふうにこれも明記されていますね。5年以内に基本法を作ってということですけれども。本来であればその地方機関の移譲というのも,あくまでも我々が求めている大きな「国と地方の権限の見直し」の一環に過ぎないことであって,抜本的に我々が求めているのは,地方機関の権限じゃなくて国の権限をそもそも地方に分けていくべきであるということですから,それが進むんであればそれはそれで私は良いことだというふうに思います。

○ 新政権に期待することについて

(朝日新聞)
 朝日新聞の清水と申します。ちょっと改めて。
 自民党のトップの安倍晋三さんの率直な印象を教えてください。

(知事)
 安倍さん。今回新たにカムバックをされてですね,私が論評するのもあれですけれども,何と言うか,選挙が終わってからこれまでの間に非常に着実な動きをされているような印象を私は受けておりますので,今やはり日本に必要なことは安定的に骨太なことを進めていくということでありますから,そういう政権運営をしていただけるんじゃないかという期待を今は持っております。

○ 新政権に係る県政運営への影響について

(中国新聞)
 今のお話に関連してなんですけれども。骨太な政策のひとつとしてですね,「国土強靭化〔計画〕」というものを自民党が挙げられています。10年で200兆〔円〕でしたか,大規模な公共事業を進めるということですけれども,それについてどう思うかということと,先程の質問の続きで,自民党の方針によっては広域連合が進みようがないと仰ってますけれども,広域連合に向けた動きがストップするということもあり得るということなんでしょうか。

(知事)
 それは,例えば法律はもう出しませんとかということになったらですね,これはその準備作業をするというよりも,じゃあどういうことをやるのかということを踏まえて,我々としても対応を考えなくてはいけませんので,それはそういうこともあり得ますよね。

(中国新聞)
 「国土強靭化」については。

(知事)
 「国土強靭化」については,これが地方財政にどういう影響を与えていくのかという観点が我々としては非常に気になっているところで,かたや我々も「中期財政健全化計画」を作って県債の発行残高というのもコントロールしながらやっていますので,そういったこととの関係をよく注視していかなければいけないなというふうに思います。

(中国新聞)
 まさに,今の点がかつて自民党が公共事業を推し進める中で自治体の財政が悪化したという意見もあると思うんですけれども,そういうことを踏まえて広島市長さんは「完全にお付き合いできませんよ」というようなお話もされています。そういうことも懸念されていますか。

(知事)
 我々の財政健全化というのはしっかりと守らなければいけないというふうに思っています。

○ 「はだしのゲン」作者中沢啓治さんの死去について

(朝日新聞)
 昨日,各紙が書いた中沢啓治さんのご逝去について,それと今年は新藤兼人さんについて,世界に通用する広島代表の方がこうやって亡くなった。中沢さんへの顕彰等も含めてお聞かせください。

(知事)
 中沢さんについては,私が申し上げるまでもないですけれども,「はだしのゲン」を通じて,この被爆の惨状であるとか,あるいはそこから元気に立ち直っていく広島であるとか,あるいはその過程におけるいろんな問題とか課題とかということを描かれてたという方で,そういう意味で非常に大きな貢献があったというふうに我々は感じております。
 中沢さんがお亡くなりになったというのはそういう意味で非常に残念なことだというふうに思います。顕彰云々ということについては現時点では今何かどうこうというのが決まっているということはありません。

○ 鞆地区道路港湾整備事業について

(山陰中央新報)
 すみません,山陰中央新報です。
 県政のほうに話は戻るんですが,鞆の浦の架橋計画撤回についての質問です。今年の県政においても大きい事象だったと言えるでしょうし,県議会においても取り上げられていましたけれども,改めて事態の打開に向けて,これはもう来年に向けての持ち越した課題という格好になろうかと思いますが,どう取り組まれていくかという知事としてのビジョンといいましょうか,お考えをお願いいたします。

(知事)
 これは非常に長い間論争が続いてきたものでありますので,そういう意味でそう簡単にひとつところに落ち着くということは難しい課題なんだろうなというふうに思っています。ただ,今後鞆地区の振興というのが,もともと鞆の住民の皆さま,あるいは福山市にとっても重要な課題というか,それこそが最も問題の核心なんだと思うんですよね。それを図っていくということが重要で,その為には今回広島県として決定した方針があるわけですが,これを実行に移すというか,それが重要ではないかなというふうに思ってます。そのためには住民の皆さまに,そこで「マジックは無い」というのは住民の皆さまには,今県のこの新しい方針に反対の皆さまがいらっしゃるのは事実なんで,そのご理解をいただけるように粘り強くコミュニケーションを図っていくということが大事かなと。その上で,着手出来ることをですね,駐車場であるとか,あるいは港湾機能であるとか,あるいは防災対策といったこと,出来るところから速やかに着手をしていきたいと。もちろんそれを実施するに当たっては住民の皆さん,それから福山市の希望もお伺いしながら進めていくと,そういうふうにしたいと思ってます。

○ サッカー専用スタジアムの建設について

(山陰中央新報社)
 他,無ければサッカースタジアムにもう一回戻って。知事,かねてから地域の盛り上がりこそが大事であると慎重な意見がシーズン中盤目立っておったんですが,この前の優勝報告会のああいう発言になりました。ちょっと態度が多少前進したのかなというふうに見えるんですが,それはこの盛り上がりとか優勝の勢い,機運とかあるいは署名〔数〕というのを見て,知事の中でお考えが変わった部分というのがあるんでしょうか。

(知事)
 いやいや,僕はそれは基本的には変わっていなくて,前回申し上げているように,スタジアムというのはたぶんそれは「欲しくないよ」という人は誰もいませんと。それはみんなが望むことです,と。ただ,現実としてそれを建設するというだけじゃなくて,やっぱり維持をしていくというためにはもっともっと盛り上がりが必要だろうと。それが今回優勝ということをひとつの契機にその盛り上がりが高まってきているということでありますから,環境は一歩前進していると思うんですよね。それを継続するっていうことがやっぱり必要だし,それを盛り上げるために我々がまた出来ることっていうのがあろうかと思いますから,そういったことも含めて今後取り組んでいきたいなと思いますね。

(幹事社:RCC)
 他にありませんか。無ければこれで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

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