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知事記者会見(平成23年12月27日)

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月27日

記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 
会見日:平成23年12
月27日(火曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/3 2/3 3/3

 

(発表項目)

  広島県ホームページのリニューアルについて
  広島県防災情報システムのリニューアルについて

(質問項目)

広島県防災情報システムのリニューアルについて
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。

今年1年を振り返っての感想について
本州四国連絡道路追加出資について
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/3]をご覧ください。

国の出先機関改革案について
再生可能エネルギーについて
平成24年度地方財政対策及び政府予算案について
 
※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/3]をご覧ください。

【会見録】

 (幹事社:広島テレビ)
 おはようございます。
 幹事社の広島テレビです。よろしくお願いします。
 これから定例会見を始めさせていただきます。
 まず,知事から発表項目があるということなんで,そちらの説明をよろしくお願いします。

○ 広島県ホームページのリニューアルについて

(知事)
 はい。今日は2点あります。
 1点目は,広島県のホームページのリニューアルについてであります。
 現行のホームページとシステムのリース期限が到来をしますので,利用者の視点から見やすく,またわかりやすいホームページにリニューアルをするということで,県内外への情報発信力の強化を図っていきたいと思ってます。
今日,実はもうすでに,ご覧になっている人もいるかもしれませんけれども,こういう形でですね,新しいホームページが立ち上がっております。
 こんな感じですね。ちっちゃくてよくわからないかもしれませんけれども,よく,また戻ったら,見ていただきたいと思います。
 ホームページの特徴,いくつかあります。実は,14点あるんですけれども,主なものを紹介させていただきますと,まず,見やすさと,それからデザインの面でですね,ローテーションバナーというのを導入してます。これ一番トップのところに,いわゆる,回転するバナーですよね。県のイチオシ情報っていうのをビジュアルでわかるように,このトップに,何秒かごとに回っていくというものを導入をしました。これで,いろんな重要な情報をですね,注目度を高めるっていうか,そういうことにしたいというふうに思っております。
 それから,使いやすさだとか,目的ページへの到達のしやすさっていうか,そういうところが重要だと思ってまして,利用者の視点でですね,情報のカテゴリを再整理をしてます。これまで,どんどんどんどん,何回もクリックしていかないとなかなか辿り着かなかったってことが多いんですけれども,クリックをしなくてもですね,マウスを重ねるとですね,マウスをポイントをすると,各カテゴリに,分類の中に入っている情報が見えるというのをですね,トップページに表示されるようにしてます。
 組織別・カテゴリ別の検索に加えてですね,目的別の検索機能というのも加えたと,追加をしたということであります。
 それから,最近,検索サイトから直接飛んで来るというのが多いんですけれども,その場合,いわゆる,トップページじゃなくてですね,中の,クリックダウンしたページに直接飛んで来るんですが,そういったところの対応として,全てのページに,「子育て支援」であるとか,あるいは,「がん対策」といった県政のトピックのバナーを右の方に表示されるようにしてます。
 そういう意味で,あらゆるところがトップページとは言いませんけれども,重要なものをですね,アクセスしやすいように,目にしやすいように,目に触れやすいようにしてます。
 それから,各サイトのページには,部局間を横断する関連情報を,あるいは関連リンクを表示をしまして,1つの情報から関連する情報も入手しやすいというような形にしてます。
 それから,これはバックヤードの話ですけれども,アクセスの解析機能として,これまでページ毎の閲覧数っていうのをわかるようになってたんですが,滞在時間なんかの解析もできるようにしておりまして,今後の改善に繋げていくという,ベースの情報が把握できるようにしております。
 今年度内に,今後,スマートフォン対応のホームページサイト,これの運用開始もしたいと思ってます。それから,県警と教育委員会のホームページのリニューアルもですね,予定をしているというところであります。

○ 広島県防災情報システムのリニューアルについて

(知事)
 2点目はですね,このウェブのリニューアルに関連するんですが,「広島県防災情報システムのリニューアル」も行っております。
 これもですね,去年の梅雨前線による大雨への対応の検証を踏まえまして,災害があった場合に,より迅速に,また適切にですね,対応して被害の抑制を図るというために,広島県の防災情報システムを更新しています。
ウェブでの情報提供っていうのもですね,こういう形で変えております。かなりビジュアルになって,わかりやすくなったと思ってます。
 この防災情報システム自体ですね,県民への情報提供という部分と,それから市町等を含む防災の関係機関の情報共有,これが目的となってるわけですけれども,今回ですね,平成12年の5月から初代を導入して,3代目になるということであります。
 この新しいシステムの特徴としてですね,主なものを挙げますと,県民への情報提供,これはウェブで見れる部分ですね,に関しましては,土砂災害警戒情報や避難情報などの危険度情報をですね,「広島県防災Web」,それから「県ホームページ」の『緊急ニュース』欄に掲載をして,県民の皆さんがホームページにアクセスすると一目で分かるという形にしてます。
 それから,全国で初めての取組みとして,今申し上げたような同様の情報をですね,視覚障害者が音声で認識できるように,携帯電話の音声読み上げソフトに対応したメールで受信ができるというようにしておりまして,これは来年6月から運用開始をしようというふうに準備を進めてます。
 また,5ヵ国語による情報提供を行うということと,それから地デジによるデータ放送を活用しまして,防災情報システムの情報を提供できるようにしたということで,リアルタイムでテレビにもですね,繋がっていくということであります。
 それから,市町等との情報共有につきましては,この県や市町間の情報伝達の迅速化とそれから正確性を図るというために,市町の職員が迅速また簡単にですね,防災情報を,それから被災情報を入力できるシステムを構築します。要するに,庄原のときもそうなんですけれども,情報を伝達しようと思ってもですね,その伝達コストとか時間とか手間とかっていうのは結構大変なんで,それが簡単にできるようなシステムを作ったりとか,また,ゲリラ豪雨対策のために,きめ細かい降雨デーを活用できるように中国地方整備局と,それから中電〔中国電力〕等のですね,雨量計を,追加をしているということであります。
 私からは以上であります。
 ちなみに,資料にこれは付いてるんでしたっけ。緊急版のトップページっていうのも赤いの付いてたね。ここね。こんな感じでもう,いかにも「緊急です」みたいな,県のホームページを見ると,出てくるっていうですね。こういうふうになってます。まだイメージですよ。はい。

 (幹事社:広島テレビ)
 すみません。発表項目についてご質問のある方はいらっしゃいますか。

○ 広島県防災情報システムのリニューアルについて

(RCC)
 おはようございます。RCC福原です。
 防災情報システムのほうですけれども,改めての質問になりますけれども,これまでのものはどういう点が足りなったと
いうかですね,不足していて,まあ,だからこそ補いたかったんだというその更新したかったポイントを,改めて伺っていいですか。

(答)
 まずですね,2つあるんですよね。県民向けの情報提供っていう部分と,それから行政機関とか,あるいは防災機関との情報連携という,そういう2つの面があります。
 県民の皆さんへの情報提供っていう観点からは,端的に言うと,わかりやすくなってるっていうところと,それから,まず,防災ウェブだけじゃなくて,県のトップページにですね,その緊急情報として,土砂災害の警戒情報だとか,あるいは地震があった場合の情報だとかですね,あるいは避難情報だとか,避難所の開設情報とか,そういったものがすぐにアクセスできるようにしてあるということですね。
 行政機関の間の情報伝達なり,情報共有という観点からは,先ほど申し上げたような,入力してもらわないと共有できないんですけれども,それを簡単に入力できるフォームみたいなものを用意して,標準分類なんかも用意して,どんどん,クリックしたら,ある程度のものができるとか,短い時間にパッと出せるっていうことをですね,入れたりとか,あるいは,先ほども申し上げたような雨量計なんかもですね,テレビ局だとか中電とか,他に持ってるところもあるので,そういったところの情報を同じシステムに把握できるというような形にしていくということですね。
 あとは,地デジとの連携ですね。NHKがデータ放送で流していただく予定なんですが,そういう形であるとか,また,読み上げソフトに対応したメールを送るとかですね,そういったことが,これも今の,県民の皆さんへの情報提供っていうところに,これは直接のサイト自体ではないですけれども,バックヤードで連携をして,そういう情報提供をしていくと,より伝わりやすくするということですね。そういったことが,力を入れた点です。
 RCCさんも,防災データをデータ連携していただけると。

(RCC)
 わかりました。

(答)
 全局さんやっていただけるとありがたいです。はい。

(RCC)
 確認なんですけれども,確か中国地方整備局がこういった目的のサーバー提供をされてるかと思うんですけれども,それ
を利用してということなんでしょうか,これは。

(答)
 そういうことですよね。〔事務局とのやりとりの後〕そうだけど,サーバーから直接引き出してくるんでしょ。そういうことですね。うん。連携してね。はい。

(RCC)
 はい。わかりました。

(幹事社:広島テレビ)
 ほかにはございますか。

(読売新聞)
 防災情報システムで,質問というより要望なんですけど,今,県で取っている雨量計のメッシュ,非常に細かいんですけ
れど,データがエクセル提供しかされてないんでですね,できればXPバンドの国のデータとかとリンクしてメッシュ上に落とせるとか,より有効にリンクする形をやっていただけると,どこでどれだけ〔雨が〕降っててというのが一目でわかる・・・

(答)
 今のこの新しいシステムでビジュアルに雨量計の,10分雨量とか,時間雨量とか,累積雨量っていうのがバッとでるようになっています。

(読売新聞)
 今のエクセル提供からそのまま,棒グラフとか・・・。

(答)
 棒グラフで出る。

(読売新聞)
 棒グラフで出るような形に変わるんですね。分かりました。ありがとうございます。

(幹事社:広島テレビ)
 他にはございますか。

(時事通信)
 時事通信の宮内です。よろしくお願いします。防災情報システムのリニューアルの関係で,視覚障害者の方への音声での
情報提供,メールで受信ができるということで,プッシュ式というか県の方から能動的のお知らせすると。

(答)
 そうですね。登録はしていただかないといけないですけれども。

(時事通信)
 登録はすると。

(答)
 もちろんアドレスを登録していただかないと〔データを〕送れませんので,希望者の方に送るということですね。

(時事通信)
 不勉強なので今もあったかもしれないんですけれども,視覚障害者に限らず有効だと思うんですが。

(答)
 それは別に登録は視覚障害者に限るわけではありませんので,もちろん一般の方もご利用できますけれども,特に特徴としては読み上げるときにいろんなものが入ってて難しいのがありますよね,それがちゃんと読み上げソフトで的確にというか・・・・

(時事通信)
 耳だけでわかるような表現というか,で伝えられるという。健常者というか一般の人も登録して同じものを受けられるとい
う形ですね。

(答)
 それはもちろん。はい。

(時事通信)
 わかりました。

○ 今年1年を振り返っての感想について

(幹事社:広島テレビ)
 他にはよろしいですか。それではないようなので,幹事社から質問させていただきます。
 今日が〔今年〕最後の会見ということで,この1年を振り返っての感想をですね,実践できたことを含めましてお話をいた
だけますか。

(答)
 はい。この1年の感想ということでは,非常に印象的というよりは重大なこととして,東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故があると思います。これによって,非常に国家的な危機に陥ったということと,それによって改めて,防災,今のウェブのリニューアルもありますけれども,防災対策の重要性というものが改めて感じられる年だったかなと思っています。
 経済的にもリーマンショックから立ち上がってきたと思ったら震災ショックがあって,さらに,円高が歴史的な高い水準でずっと推移をするというような状況もありまして,さらにそこに追い討ちをかけてタイの洪水もあったりして,県の経済に対しては非常にインパクトがある年であったかなと,いろんなものが大きく動いた年であったかなと思います。
 県政に目を向けますと,ひろしま未来チャレンジビジョンを実行する年ということで進めまして,いろんなことをやりました。〔ひろしま〕イノベーション推進機構,いろいろ議論ありましたけれども,無事100億円の基金が集まって運用の開始を始めましたし,ひろしま産業新成長ビジョン,これを定めて,いろいろ議論はありますけれども,医工連携,あるいは環境関連,こういったものを集積を図っていくだとか,そういうことを定めたりとか,あるいは「ええじゃん広島」でおなじみであった観光コンセプトを刷新をしたりとか,〔広島県〕地域保健医療推進機構もできましたし,高精度放射線治療センターもですね,もうすぐ土地も購入して,設計も進んでおりますけれども,実際に事業の着手に入ったといったようなことですね。それから,過疎地域の未来創造支援事業ですね,これも始まりまして,中山間地域対策も進んでいくといったようなこと。それから,農業もチャレンジプランに基づいて相当精力的に農業の競争力の強化に向けて動いているということであります。
 あとは,国際平和拠点ひろしま構想ですね,これも策定して実行に移り始めたというところで,相当多岐にわたっていろんなことを動かしていけたかなと思っています。
 あとは,従来からの課題として出島の件〔出島廃棄物処分場計画の変更〕であるとか,〔広島〕西空港の件〔広島西飛行場のヘリポート化〕ですね,こういったものも一定の新しい方向性を打ち出したということで動いていったかなと思います。私はいい方向に動いていったと思っています。
 来年ですね,また復興に全力を挙げていくと,そこに協力をしていくというのがありますけれども,そういったことを通じてやっぱり明るい年にしていきたいなというふうに思います。
 広島県でも実行に着手したいろんな取り組み,これを加速をしていくと,それによってですね,明るい未来を作っていくんだという事を示していきたいと思っております。そのためには,県庁の中の業務も,環境の変化であるとか事業の進捗状況に合わせて見直しを図りながら進めることができるような体制をしっかりと作りたいと思ってますし,そもそもでいえば,来年度予算については,これまで事業レビュー等々でも課題になってますけれども,目標をしっかりと確認をして,そこに向かって進めていけるように,今,予算編成等を進めていますけれども,取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。

(幹事社:広島テレビ)
 この件についてご質問のある方はいらっしゃいますか。

(山陽新聞)
 すみません,山陽新聞の正本です,よろしくお願いします。先ほどちょっと予算編成の話が出ましたけれども,新年度予
算でまだこれからの部分が多いかとは思うんですけれども,特に重点的に取り組んでいきたい,予算配分していきたいとかいうようなことがあれば,固まっている範囲でいいんですけれども,お願いします。

(答)
 いや,実はですね…こここでは言えません(笑)。言えるわけないじゃないですか。ただ,重点施策を取りまとめてるでしょ,あれに従ってだいたい施策を作っているということと,今年からかなりいろんなことに着手していますから,そういったものを踏まえた予算編成ということになっています。

(山陽新聞)
 ありがとうございます。

(幹事社:広島テレビ)
 他には,いらっしゃいますか。

(答)
 せっかく最後なのに,盛り上がらないですね(笑)

○ 本州四国連絡道路について

(中国新聞)
 中国新聞の村田です。お世話になります。先日20日にですね,東京の方で本四高速の関係する調整会議があったと思うん
ですけれども,国交省の方から休日に関しては大幅割引するという料金案と,それから現行の料金を据え置くために地方出資の継続をお願いしたいという提案があり,それについては10府県市が拒否をしたという流れだと聞いておりますが,改めて知事のですね,このたびの国交省の提案についてどういうふうに受け止められていて,今後地方の出資についてですね,どういうスタンスで臨まれるかということを教えていただいてよろしいですか。

(答)
 はい,これについては従前から申し上げている通り以上のものはまだなくて,国交省もですね,なんとか2年出資してくださいと,何かこうイエスと言ってくれるためにちょっと割り引かないといけないかなみたいなですね,そんな雰囲気もあるんで,これからね,そういう意味じゃまだ全く,どう歩み寄ればいいんだろうというところがですね,まだない状態なのかなというのが正直なところですね。
 出資をするとしたら,我々はそれなりのしっかりとした見通しであるとか,根拠であるとか,そういったものを欲しいと思っていますし,それがない中で出資というのは難しいんじゃないかなというふうに申し上げているところですけれども,いずれにしても来年1月にですね,また調整会議をやられるということなので,そこでですね,また関係の府・県・市とですね,調整をしながら進めていきたいというふうに思っています。

(中国新聞)
 岡山〔県〕の知事…石井知事とか,香川〔県〕の知事さんであるとかは,新年度予算にはですね,追加で求められている
出資金については予算計上は考えていないという趣旨のご発言をされていますが,新年度予算の対応について現時点で何かお話できることはありますか。

(答)
 まだ現時点でそういう段階ではありませんから,計上するかしないかってところは,これから調整会議なんかを踏まえて決めていきたいと思っています。

(中国新聞)
 それとですね,先ほど具体的な根拠のある見通しですね,というお話がありました。これは例えば国から話があった本四
高速とNEXCOをですね,合併させるというところのもうちょっと詳しいものだとか,そういうことでよろしいですか。それとも何か別のものが…。

(答)
 いろいろあると思いますけれどもね。

(中国新聞)
 例えば,まあどういった分野についてという理解をすればよろしいんですか。

(答)
 いやいや,それはいろいろあると思うんですよ。そういった料金の話もあるかもしれませんし,あるいは,要するに3年以降もう全く出資はありませんとかね。それはいろんなことがあると思うんで。とにかくこれはもう総合的な判断です。

(中国新聞)
 知事ご自身は,瀬戸内,特にしまなみ〔海道〕ですけれども,料金設定ですね。どうしても今割高だと。新料金になって
も割高だとか言われていますけれども,どういうふうな料金設定が理想で,それに対して地方がどういう形でできること,できないことがあると思うんですけれども,県としてはどういう立場で臨みたい,その辺りどういうふうにお考えでしょうか。

(答)
 一つは,僕は急激に変更が行われるっていうのは,望ましくないかなというふうに思っているんですね。というのは,やっぱり船とかその他総合的な交通体系との関係もありますので,急激に料金が,これは高いほうでも低いほうでも動くと他のモードにインパクトがありますよね。で,それは少し問題かなというふうに思っています。
もちろん全体としては,住民の皆さんの負担が軽くなるということが大事だとは思うんですけれども,他方で,今言ったようないろんなモードをバランスよく維持をしていくことも重要なので,そういった観点から料金設定というのが要るんじゃないかなというふうに思います。

(中国新聞)
 そういう意味では,現在国から一旦提案があった今の料金の維持と休日〔料金〕の値下げという考え方については…。

(答)
 いや,それだけではちょっと評価できないですね。はい。評価できないというのは,悪いという評価をするというわけではなくて…。

(中国新聞)
 段階にないということですね。

(答)
 はい。

(中国新聞)
 わかりました。ありがとうございます。だから,評価する段階にないということですね。

(答)
 そうですね。はい。

○ 国の出先機関の地方移管について

(読売新聞)
 すみません,2点ほど伺います。まずはあの昨日ですね,国の権限移譲ということで,関西・九州を先行してというような考えが示されました。実際10月の宮島での知事会議でもですね,湯崎知事は,今やっておかないとですね,先に枠組みが決まっているところからしかやらないというようなことに大変懸念を示しておられたと思うんですが,現状の国の進め方とですね,中国5県での準備状況,それぞれの認識とこれからの進め方についてのお考えをお聞きしたいというのがひとつ。

○ 再生可能エネルギーの取組について

(読売新聞)
 もう一個,ちょっと別件なんですけれども,この間,再生可能エネルギーに関連して,ファンドを作ってですね,太陽光普及させるイメージの中間報告があったんですけれども,非常にできない人に対する配慮というか,サポートしていくという点でなかなか面白い案だと思うんですが,料金収入とかですね,太陽光パネルのリースだったり,貸与だったりいろいろあると思うんですけれども,ハードルも高いと思うんですが,現状どの点がクリアできれば,世の中に対してですねなかなか魅力的なプランとしてですね,練り上げられるかという期待の面でですね,少しまたお話を伺えればと思うんですが。

○ 国の出先機関の地方移管について

(答)
 はい。1点目ですね。あれは,関西と九州を先行するって言ったんでしたっけ?

(事務局)
 …言ってました?

(答)
 それはちょっと聞いてないですよね。そうなったかどうかというのは認識が十分じゃないんですけれども,現実として関西と九州はすでにかなりそういう体制は進みつつあるので,中国5県よりは状況として進んでいるというのはあるとは思うんですよね。昨日は知事がその受け入れ機関のトップになるっていう,許容するとかそんな話があったと思うんですけれども,そういった議論はやっぱりどんどん我々としては進めていって欲しいと思いますし,中国5県の間でもですね,そういう意味では遅れないように,検討は進めたいなというふうには思っています。

○ 再生可能エネルギーの取組について

(答)
 2点目ですけれども,太陽光の基金については,現実的ないくつかのハードルがあって,ひとつは例えば金商法の規制があるとか,あるいはもっと単純にオペレーションを構築していくっていうのが,申し込みから設置から,例えば何かあった時のサポートですよね,そういったオペレーションを構築していくということが重要ですので,そういったことがどうやったらできるのか,というような点ですよね。また誰がやるのかということが非常に問題なので,そういったところがクリアになればですね,良い仕組みとしてワークするんじゃないかなというふうに思っています。今,そういう詳細な点について,検討会で,これは関連の事業者さんも入っていただいているので,検討していただいているということですね。

○ 国の出先機関の地方移管について

(読売新聞)
 ありがとうございます。1点目に関してもう一個だけ。今回の移譲の決定…私も報道内容ベースにしかちょっとわからないところもあるんですが,やはり橋下〔前大阪府〕知事が最初,関西で声を挙げていたように,整備局であったりですね,環境関連の事務所であったり,発信力の大きい順に国の方針も沿っているのかなというふうに見えなくない,そういうふうに見える点もあるんですが,中国5県としてもっと「いや,うちとしてはこうしたい」とかですね,関西をモデルに今検討が進んでいると思うんですが,具体的に中国〔地方〕ではこういうものも欲しいとかですね,より発信していくのかなっていうのもひとつの考えだと思うんですが,その辺りで発信力を高める取り組みとかですね,何か考えているものがおありでしょうか。

(答)
 その前提として,やっぱりまず今事務レベルでの検討作業が始まりましたけれども,そこでしっかりと〔中国〕5県の意識を合わせていかないといけないと思うんですよね。それを踏まえた上で,実際に広域連合で進めるかどうかという意思決定もまだしているわけではありませんから,議会も含めてですね,まずそこの固めをやる必要があると思います。まあ,それからですよ。

(幹事社:広島テレビ)
 他にありますか,時間が過ぎているんですけれども。じゃあ最後で。

○ 平成24年度地方財政対策及び政府予算案について

(時事通信) 
 この前,コメントは出していただいたんですけれども,政府予算案に対する評価を改めて知事の口からもう一度お願いします。

(答)
 これ全部言うと長くなっちゃうんですが,1つは地財〔地方財政対策〕については額の確保はしていただいているので一定の評価はできるかなというふうに思っています。他方でいろいろやりくりをやって捻出しているというようなところもあって,地方の財源確保,これは臨財債〔臨時財政対策債〕にまだ依存しているというところも含めて,心もとないところがありますので,そういったところはしっかりと引き続き抜本的に進めていただきたいなというふうに思っています。具体的には法定税率の引き上げとか,これは従来申し上げているとおりです。
 政策的な面で言えば一括交付金ですね,これがまだまだ規模が小さいなというところがありまして,これもできるだけ多くのものを一括交付金するべきであるというふうに思いますので,努力をしてもらいたいなと。この予算の中身自体がまだ配分方法なんか決まっていないので,これも早急に明らかにしてほしいなというところですね。
 あとは,主なもので言うと子ども手当,これが〔国と地方の負担が〕1対1というところから始まって2対1という形で落ち着きました。僕は当たり前だと思うんですよね。何で勝手に国が地方負担を増やすとか,ありえないと思うので,そういう意味で,今回〔年少〕扶養控除の廃止に伴う地方税収を充てるからいいじゃないかという話もありましたけれども,結局のところ裁量的に地方が使えるお金というのは二百数十億円ぐらいしかないんですね。子育て支援交付金っていうのと地域子育て創生事業っていうのは,これは93億円と124億円ですから,合計217億円しかないわけですね。なんか一般財源化してすごいじゃんというような風潮もあるかもしれませんけれども,そうは言ったって子ども手当の事務費とかね,使っちゃいますよねというのがほとんどなので,なんか体よく政府がまた税収の増減も決めて,人も決めて,負担も決めたというような感じになってんじゃないかなと。そういう観点からいくと,なかなか本当に,地方主権を進めるというのは本当に本気でやっているとは思えないなというところが強く感じるところでございます。そういったところが大きな点でしょうか。
 あとは,廿日市の木材港のところの浚渫が決定しましたので,それは大変にありがたいというふうに思っておりますし,その他は今後,いくつかのことについて,個別の箇所付けについては要望していきたいと思っています。

(時事通信)
 ありがとうございました。

(幹事社:広島テレビ)
 それでは定例会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

(答)
 ありがとうございました。それではみなさんよいお年を。
 

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  広島県ホームページのリニューアルについて (PDFファイル)(131KB)  
  広島県防災情報システムのリニューアルについて (PDFファイル)(503KB)

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