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知事記者会見(平成23年9月7日)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

 会見日:平成23年9月7日(水曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/2 2/2

【会見録】

(事務局)
 ただ今から,9月定例会への議案等提案見込み事項について記者会見を行います。それでは,知事お願いいたします。

 

○ 9月定例会提案見込み事項について

 (知事)
 それでは,9月定例会の,特に補正予算案等に係るご説明をさせていただきたいと思います。
お手元に資料が2種類ほどあると思うんですが,縦〔長〕のものですね,「議案等提案見込み」という資料から少し開いていただきましてご覧いただきたいんですが,まず,9月補正予算案のポイントとしましては,1ページ目にありますように,まず1番目に「ひろしま未来チャレンジビジョン」の推進,これにかかる補正予算として9億円あげております。
 また2点目として,県民の安全・安心に資する社会インフラの整備などの防災・減災対策として,22億円を計上しております。3点目が,これは6月補正に引き続きになりますが,被災地の復興支援など,東日本大震災関連として22億円計上しております。ちなみに,昨年度予算を含めた予備費対応以降の累計が53億円となっております。
 それから緊急経済・雇用対策について2億円ということであります。以上4点,主なポイントでありますけれども,全体の補正予算の規模としては,107億4,100万円となっております。そこ〔配布資料〕の9月補正額の太い囲みの中の一番下の合計額でございますけれども,107億4,100万円というふうになっています。 
 ページめくっていただきますと,中ほどに「ひろしま未来チャレンジビジョン」の推進,というところの説明がありますが,ビジョンに掲げております4つの分野の取組を加速しまして,各施策や事業の成果の早期発現を図るというために,事業の上半期の取組状況などを踏まえて,前倒し可能なものや,早期に事業着手するべきものといったものについて,補正予算を計上するということにしました。
 そのうち,主なものにつきまして,4点説明させていただきたいと思いますが,その他については,後ほど,事務方から説明をさせていただきます。
 もうひとつの資料,横〔長〕の資料をご覧いただきたいんですが。
 私から今申し上げたように,4点ご説明させていただきますけれども,まず1点目「医療関連産業クラスター形成事業」であります。「ひろしま産業新成長ビジョン」を先般,取りまとめたところでありますけれども,その大きな柱のひとつでありますクラスター形成,特に医療関連産業のクラスター形成につきまして2,100万円を計上しております。これは繰り返しになりますが,7月に策定しました「ひろしま産業新成長ビジョン」におきまして,「産学金官が一体となって『オール広島』で医工連携による産業クラスターの形成に取り組む」と位置づけたものでありまして,具体的には,本県が誇る「ものづくり」技術と医療を組み合わせて,付加価値の高い,また国際競争力の高い医療関連産業クラスターの形成を目指すということにしております。これは,10年後に,医療機器生産額で1千億円以上,医療機器製造業許可事業所,要するに参入事業者ですね。これで100社以上の産業集積を目標としているところであります。今回の補正におきましては,医工連携による産業クラスターの形成に向けた取組を加速させるというために,「ひろしま医工連携イノベーション推進協議会」に施策全体を統括するプロジェクトディレクターなどを配置しまして,推進体制を整備するということにしております。
 また,医工連携推進アドバイザーというのをつくりまして,これを派遣することによって,医療関連分野に取り組む企業等の課題解決の支援をしていきたいと思っております。
 なお,8月に国の「地域イノベーション戦略推進地域」に選定をされておりまして,「地域イノベーション戦略支援プログラム」の採択を受けております。こうした国の支援制度も活用しながら,医療関連分野における産業クラスターの形成を目指していきたいと考えています。
 ちなみに現在の医療機器生産額はこの表にもあるとおり,100億円,参入企業30社でありますので,10年で参入企業社数で3倍以上。生産額で10倍の規模を目指していきたいと考えているものであります。その端緒を今年から作っていきたいということであります。
 次に,ページをめくっていただきますと,「観光地『ひろしまブランド』構築推進事業」というのがございます。これもやはり,「ひろしま産業新成長ビジョン」,これを推進始動させていくというものの一環であります。5,900万円を計上しました。
 「ひろしま産業新成長ビジョン」においては,「ひろしまブランド」を構築して,地域の特色を生かした魅力ある観光振興を図る,というふうにしておるわけでありますけれども,その「ひろしまブランド」の確立に向けて,県内外の有識者等によりまして,「観光地『ひろしまブランド』コンセプト検討委員会」というものを設置いたしまして,検討を今進めておるところであります。10月を目途に新たなコンセプトを策定しようとしておるんですが,この新しいコンセプトを浸透させていくために,著名人等を起用して,様々なメディア,テレビであるとかラジオ,雑誌,新聞,当然インターネット等々組み合わせて,集中的・重点的な情報発信を展開したいと思っております。
 それから,次に3ページになります。「大学連携による新たな人づくり推進事業」であります。これは,県内の高等教育機関の魅力の向上を図るという目的の一環であります。これは,100万円ということで,予算規模としてはあまり大きくないものではありますけれども,県内の高等教育機関の魅力向上を図るというために,現在「教育ネットワーク中国」,ちなみにこの「教育ネットワーク中国」というのは,県内全大学や大学連携組織でありますけれども,この「教育ネットワーク中国」を中心にして,経済団体や高等学校の関係団体で構成する検討会を本年5月に設置をして,大学連携を通じた高等教育の魅力向上について検討しているところですが,今回その検討会での意見等を踏まえまして,早期に着手すべき取組について予算計上するということにしたものであります。
 具体的には,複数大学が連携をしまして,産業分野におけるグローバル人材育成講座を開設するであるとか,あるいは高校と大学との連携による高校生と大学生の留学支援に資する講座の実施に向けたカリキュラム開発,こういったものを支援したいと思っております。そういう意味では,これは今から講座を作るということですので,その講座を作る支援。本格的にはこの講座ができて動き始めているところが,本格的な実行になるわけですが,県内大学が協働して,こういったプログラムを作って提供していくということが非常に画期的なことであると思っておりますので,その第一歩としてですね,今回取り上げて発表させていただいているものであります。
 そして最後に,4ページ目でありますけれども,「ひろしま平和発信コンサート推進事業」であります。これは1,300万円を計上になります。これは国際平和拠点の形成事業の一環として行うものであります。いわゆる「ピースコンサート」と言っているものなんですけれども。これは広島から世界に平和のメッセージを発信をしていくということ。またそれを通じて平和貢献活動の支援をしていくということ。そのために「ひろしま平和発信コンサート構想」というものを,この4月から関係者の参加をいただきまして,策定委員会を設置して検討してきたところですが,先月25日に構想を策定したところであります。
 この構想を踏まえて,今回の補正において,平成25年7月から8月の「ひろしま平和発信コンサート」の開催に向けまして,実行委員会を設置をしたいと。その実行委員会で,コンサートの企画・立案を行った上で,実行に移していくわけでありますけれども,その中で国内外への情報発信に必要なWEBサイトの開設であるとか,ロゴやキャッチフレーズの制作など,開催に向けた機運醸成を図っていきたいと考えております。今回はそのための費用を計上するということで,これも以前からお話をしているものではありますが,この平和発信コンサートが具体的に動いていくということで,今回の補正に計上して,また発表させていただいたということでございます。
 私からは以上でございます。繰り返しになりますが,詳細,その他について後ほど,担当者からご説明させていただきたいと思います。

(事務局)
 それでは,発表事項に関する質問に入ります。質問のある方はマイクをお持ちいたしますので,恐れ入りますが,挙手をして社名を名乗って発言をしてください。質問はございませんでしょうか。
 

(中国新聞)
 中国新聞の村田です。 防災・減災対策で,20億〔円〕余り計上になりましたが,改めてこの補正で防災・減災対策にまとまった額を計上するねらいといいますか,なぜこのタイミングといいますか,そのあたりを教えていただきたい。(答)
 いろんな補正を計上するにあたって,公共事業についてもいろんな予算のやりくりの中で,実行していくものができると今回考えた中で,我々の中でプライオリティ〔優先事項〕の高いものを選択して計上しておるわけでありますけれども,それが今の県民の安全・安心の確保というのはプライオリティの高い分野のひとつでもありますので,今回その計上をさせていただいた,というところであります。 

(中国新聞)
 東日本大震災とかああいったことを踏まえての県の取組というか,そのあたりが現れているものなんでしょうか。 

(答)
 そうですね,それもふまえて,ということであります。われわれ,計画的に,それぞれかなり広範にわたる公共施設の整備,あるいはその維持管理になりますけれども,計画的に進めているものではありますが,今回前倒しできるものは前倒しをして,進めていくということにしているものであります。

(中国新聞)
 特に〔東日本大〕震災を受けて,今回前倒しするにあたって,より優先されたものとかというのはあるんでしょうか。 

(答)
 カテゴリーとして,これを優先したというよりは,われわれ全般的に整備をしていく上でのプライオリティというのは大まかに持っておりますので,その中から順にピックアップをしてやっているということ,そういう点が基本ではあります。
 災害対策という中にはいろんなものがありますので,効果の発現であるとか,いろんな観点からのプライオリティというのが大まかにあるんですけれども,その中で高いものから順にやっていっているというイメージであります。 

(中国新聞)
 ありがとうございました。
(毎日新聞)

 すみません,毎日新聞の矢追です。 「広島ヘリポートの整備」というのがあるんですけれども,これは,工事は,予算が通れば具体的にはいつからということになるんでしょうか。

(答)
 ごめんなさい,ヘリポートの予算・・・・
(毎日新聞) 
 「機能転換のための工事」というのが〔配布資料の〕8ページにあるんですけれども。3,100万円ですかね。

(答)
 工事がいつからか,というご趣旨ですか? 

(毎日新聞)
 はい。

(答)
 これは,今年からスタートするということですよね。具体的に3,100万〔円〕は,設計部分ですかね,工事そのものでしたっけ。 
(事務局)
 はい。工事は,来年1月からを予定しております。 
(毎日新聞)
 ありがとうございます。

(事務局)
 お時間の関係もありますので,あと2問でお願いしたいんですが。 
(NHK)
 NHKの井上です。 改めまして,全体をまとめてどういうものに特に力を入れられたのかというお考えを,もう一度おっしゃっていただきたいんですけれども。
(答)
 力を入れたというかですね,ひとつはここにあるように,今私が申し上げたように「ひろしま未来チャレンジビジョン」の推進というところで,ほぼ半年動いている中で,新しく決まったことであるとか,あるいは長いスパンで考えているものの中で前倒しが可能なようなもの,その施策の推進に資するものについて選んで実行していったと。それが,私が説明をさせていただいた部分が主なものになりますけれども,そういったところに力を入れております。
 それから,あとは,当然に防災・減災対策,それから,緊急経済雇用対策という部分ですね。そういったところがポイントであります。
 大震災関係はもちろん金額も含めて大きく入っていますけれども,これはわれわれが力をいれてやっているというか,必要なことをしっかりとやっていくというつもりで,これについては取り組んでやっているところであります。

(朝日新聞)
 朝日新聞です。 緊急経済・雇用対策というのは,累計でもう700億円という投資になっているわけですけれども,現時点での知事の成果といいますか,この経済対策における認識というのをちょっとお聞かせ願いたいんですが。それから今後の展望といいますかですね。

(答)
 これまでの雇用支援ということで言いますと,累計で4千人程度に渡る雇用効果を生んできているのかな,というふうに思っております。
 その他,いろんな個別の事業においては,雇用効果に加えていろんな事業ごとの施策目的もあったりして,そういうものも満たしながら雇用効果を生んできているということはあると思います。
 ただ,なかなか短期の雇用,つまりこれは緊急対策でありますので,今,まさに失職なり,職がなくて困っているところを手当てしていくという部分がやはり大きいですね。継続的な事業,雇用に結びついている部分というのは,今の4千人というレベルではなくて,もう少し小さいわけですけれども,これについては,やはり今後も引き続き抜本的な成長ビジョンの実施によって,経済活力自身を上げていかなければいけないというふうには思っておりまして,今後も引き続き,長期の雇用創出というものに引き続き重点的に取り組んでいきたいというふうに思っています。
 

(事務局)
 以上で記者会見を終わります。ありがとうございました。 

 

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