記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。
知事の中国四川省・重慶市等訪問について
東日本大震災に係る福島県からの避難者に対する内部被曝線量検査の無料化について
しまなみ海道サイクリングロードの利便性の向上について
県内産農畜水産物の放射性物質検査の実施について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。
県内産農畜水産物の放射性物質検査の実施について
知事の中国四川省・重慶市等訪問について
東日本大震災に係る福島県からの避難者に対する内部被曝線量検査の無料化について
しまなみ海道サイクリングロードの利便性の向上について
東日本大震災に係る福島県からの避難者に対する内部被曝線量検査の無料化について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/3]をご覧ください。
県内産農畜水産物の放射性物質検査の実施について
知事の中国四川省・重慶市等訪問について
平和記念式典の感想について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/3]をご覧ください。
(幹事社:RCC)
おはようございます。では,幹事社RCCが取り仕切らせていただきます。
まずは知事のほうから発表項目をお願いいたします。
(知事)
はい。今日は4点ございます。
まず,1点目はですね,中国四川省と重慶市の訪問についてであります。そして併せて,「上海市旅遊局との観光に関する協定の締結」についてということであります。
四川省と重慶市に今度参ります。今年の6月に,中国経済交流プログラムを策定したところでありますが,その中で,戦略的な重点地域としてこの四川,それから重慶を位置づけておりまして,このビジネス交流の促進を図るというためにですね,行ってまいります。
四川省では経済交流協定の締結をしたいと思っております。また,広島PRイベント,それから環境分野の企業による商談会といったことをやって参ります。
重慶では,「第10回日中地域間交流推進セミナー」というのがあるんですが,そこで基調講演をやってくる予定にしてます。
訪問団としてはですね,経済団体と企業関係者を中心にして,現在のところ,66名で参るということにしております。
併せて上海にも寄ってくるんですが,その際ですね,上海市との間で「観光における友好交流及び協力協定」を締結してきます。名義人は商工労働局長と,それから上海の旅遊局長になりますが,私も行って意見交換をしてきたいと思っております。
これは同時に,岡山県も同様の協定を上海市旅遊局と締結をする予定にしておりまして,そういう意味では三者連携をして,これから瀬戸内海のPRを含めてですね,共同して行いたいというふうに思っております。これについては他県もですね,拡大できる場合には拡大をしていきたいというふうに思っています。
それから2点目でありますが,「福島県からの避難者に対する内部被曝線量検査の無料化」というものであります。
広島大学が内部被曝線量検査を実施すると。対象は福島県からの避難者になるわけですが,これは公表されているところでありますが,その検査費用について県が支援するということにいたしました。これはですね,料金が2万円に設定されていますが,県がこの料金を公費で支援をするというものであります。県の予算を使うということでは必ずしもなくて,原則としては国の制度や予算により公費支援を行いたいと思っておりますが,これが制度の適用があるかどうかっていうのは現段階で不明なので,ない場合にはですね,出来ない場合には県費による支援をしたいなというふうに思っております。いずれにせよ,避難者の方には無料で検査ができるという形にしたいと思ってます。
具体的な対象は,総務省が例の「全国避難者情報システム」の登録をしてますけれども,その登録者としたいと思ってます。これは先週,〔広島大学〕浅原学長から検査の実施について県から周知をしてほしいということと,それから避難者の負担の軽減をしたいというご相談があったんですが,それを受けて,県としても放射線の影響による不安を解消して,安心していただくためにこれをやるのが重要かなというふうに判断をしまして今般の決定をしたところであります。こういうことでありますので,県民の皆さんのご理解をいただくとともにですね,マスコミの皆様からも広島に避難されてる方々に情報が届くようにご協力をお願いしたいと思っております。
登録されている方々は,我々,把握できるんですけれども,登録されていない方もいらっしゃるかもしれませんので,その方々,まず登録していただく必要がありますが,いずれにしても,登録というのは非常に重要なことですし,実際のこういったサポートも得られるので,情報が到達するようにお願いできればと思っております。
それから3点目が,「しまなみサイクリングロードの利便性向上」ということであります。
昨年度からですね,実は,しまなみ海道の広島県分になるんですけれども,サイクリングロードのコースですね,これ皆さん,しまなみのサイクリングロードと言うと,つい橋を思い浮かべられると思うんですけれども,実際には島の一般道の部分が非常に長くて,これは当然のことながら交差点もあるし,いろんな道があるんで,どこを通ればいいのかっていうのは簡単には分からないんですけれども,それを非常に分かりやすくするために推奨コースの車道に青い線を引きました。「ブルーライン」と言っていますが,それによってですね,サイクリングのルートをご案内するということと,それから距離表示を路面に行うということをやりました。
具体的にはですね,県内のサイクリング推奨ルートとして38キロほど延長があるんですが,県の管理道24キロ区間と尾道市道4キロ区間にこの線を引いたと,で,1キロごとの距離表示を行っているというものであります。このブルーのラインをたどれば交差点なんかも含めてですね,こっちに行けばいいんだというのがすぐに分かるということで,また距離も分かるということであります。
この効果の検証と今後のサイクリングロード整備に対するニーズを把握するためにアンケートを行ったんですけれども,9割近い方からですね,「分かりやすい」と,「役に立つ」という評価をいただいてます。
さらに秋に同様の調査を行いましてですね,利用者のニーズも分析して,より良いサイクリングロードの整備に向けた検討を行いたいと思っております。これもですね,是非またPRにご協力をいただければと思います。
実はアンケートの中を見ると,リピーターの方が非常に多いんですね。3回以上のリピーターっていう方もたくさんいらっしゃいましてですね,ここのサイクリングロードとしての認知と実際の利用というものが進んでいるのかなというふうに思ってます。県としても「瀬戸内 海の道構想」の大きなテーマの1つでもありますので,しっかりと進めていきたいと思っておるところであります。
それから最後4点目でありますが,「県内産農畜水産物の放射性物質検査の実施について」ということであります。
これは県内産の農畜水産物の風評被害を防ぐと,そして食の安心の確保,県産品ブランドの維持ということを目的として,主要な農畜水産物について放射性物質検査を実施します。
検査対象は,県の機関で栽培等を行っている品目等で県立総合技術研究所保健環境センターにおきまして,サンプル検査を1品目につき各1回実施をします。検査は8月の中旬以降,検体が整ったものから順次行って,検査結果が判明後,速やかに公表したいと思っております。
具体的な品目はですね,お手元の紙にある通りであります。お米,アスパラガス,梨,ぶどう,みかん,レモン,牛肉,生乳,そしてカキということであります。
私からの発表項目は以上であります。
(幹事社:RCC)
はい。では,以上4点に対する質問がございましたら,お願いいたします。
(中国新聞)
おはようございます。中国新聞の村田です。
1番最後の,農畜水産物の放射性物質検査なんですが,サンプル検査1回とあるのは,これらの品目を所在地の所で1回採取して1回検査するという理解でいいんですかね。
(答)
はい。そういうことですね。
(中国新聞)
回数が,全量っていうのはもちろん難しいんでしょうけど・・・。
(答)
端的に言うとですね,我々としては放射性物質の安全性を確認するというほどのリスクはないという認識です。ただ,念のために県民の皆さんの安心の確保をするためにですね,今回行いたいというふうに考えているものであります。
(中国新聞)
〔配布資料の〕5番にありますように速やかに公表ということですから,検査を終えたものからひとつずつ・・・。
(答)
順次ということですね。はい。採れる期間も違うので,その時に応じてっていう形になります。
(中国新聞)
報道発表とホームページと,ということでよろしいですか。
(答)
そうですね。資料提供したいと思います。ホームページにももちろん出しますし,〔県政〕記者クラブにも資料はご提供したいと思ってます。
(中国新聞)
今回この対象水産物ですね,特に野菜とかは,あるいは水産物もそうですけど,非常にその限定的というか,何かこの品目を選んだ理由っていうのがあるんですか。
(答)
アスパラはですね,路地物で,比較的育成期間が長いということで,何て言いますか,野菜の代表というか,他にも例えばキャベツとかありますけれども,アスパラで確認をすればですね,ほぼ大丈夫ではないかなということであります。
その他の果物も,これは路地物っていうことと,これから出荷されるものということで選んでます。カキなんかもやはり広島の代表ということでですね,先ほど申し上げたような安心確保という側面が強いので,そういう意味では代表的な水産物であるカキを選ぶということであります。
(中国新聞)
今回,県のセンターのほうでするということなんですが,大体1検体検査するのにどれぐらいかかるのか,時間ですね。
(答)
ごめんなさい。それは・・・。2時間。はい。
(中国新聞)
費用が発生するのかどうかよく分からないのですが。
(答)
費用は特に発生しません。というか,県が県でやることなんで。
(中国新聞)
昨日,島根〔県〕さんが米の検査をする際には,発生した費用について一義的には震災の原発事故によってですね,必要となる経費だったので,国に請求したいかなとおっしゃってましたが。
(答)
島根はあれでしたっけ。その一般の農家がやるんでしたっけ。県がサンプル調査みたいに。まあ,どっちにしても,そんな大したあれじゃないんで,それは請求するというつもりはないです。請求作業とか交渉の方がお金かかっちゃうんじゃないかなと思います。
(中国新聞)
分かりました。
それともう1点だけ,この関係で今後ですね,サンプル検査の回数を増やすだとか,対象の農畜水産物の品目を増やすだとか,そういったことについては何か現時点でお考えはありますか。
(答)
そういったことを行うべきというリスクの高まりがあればですね,それは行うことになると思いますけれども,そういったリスクが確認されない限りはですね,現在のところ予定はしておりません。
(中国新聞)
島根さんとか,それこそ牛肉の検査とかもですね,全頭で,みたいなことをおっしゃってましたけど・・・。
(答)
島根の場合にはそのわらの流通がありましたので,県内にはそのわらの流通がないのでそれは必要ないかなと思ってます。
(中国新聞)
ありがとうございました。
(中国新聞)
すみません。中国新聞の加納です。
ちょっと基本的なことなんですが,先ほどの関連で農畜水産物の放射性物質の検査なんですが,これはどこで採れたものとか,アスパラガスとかも〔県内〕全域で採れたりするでしょうから,どこで採れたものに関して安全性を確保するのか,ちょっとイメージが湧きにくくてですね,どんな流れでサンプルをどこで採ってということになるんでしょうか。
(答)
これは県の機関で栽培してるものですよね。
(事務局)
〔県立〕農業技術センターでやっております。
(中国新聞)
農業技術センターで栽培しているものについてサンプルを採るということなんですか。
すみません。分かりました。
(NHK)
NHKの井上です。
同じ関連なんですけれども,先ほど安全性を確認するほどのリスクは県内ではないとおっしゃったんですけれども,放射性物質に関してですね。
(答)
現在のところですね,そういう全品だとか非常に大規模な検査をするというリスクは,現在のところ認められていないということですね。
(NHK)
根拠と言いますか,もう少し詳しくちょっとお聞かせ願いたいんですが。
(答)
根拠は簡単で,要するに放射性物質のですね,一定量の降下がなければ土壌中に蓄積をするものではありませんから,福島からの距離だとか,これまで我々が検知している放射性物質,空気中の放射性物質の検知をしておりますけれども,極めて微量なので,それが問題になるような量で農水産物に影響を与えているとは想定できないということですね。
(NHK)
改めてなんですが,そういった中で敢えてこうやって検査される理由というか,もう少し具体的に教えてください。
(答)
はい。そうは言ってもですね,それこそ先ほどの島根の牛肉とかいうお話もありますので,代表的な品目について確認をしてですね,それを公表することによって,より安心を感じていただきたいということですね。
(NHK)
ありがとうございました。
(山陽新聞)
山陽新聞の正本です。よろしくお願いします。
上海市との協定締結についてお伺いします。これは岡山県を含めた三者連携ということなんですけれども,これは三者のうち,どちらから提案があったものになるんでしょうか。
(答)
いやいや,これはもともと去年,私が上海に行った時に,こういう協定を結びましょうというか,定期的な協議をしましょうというのを上海旅遊局と合意をして,今回の締結に至ったわけですが,その間に岡山県とも,「我々はこういうことをやるので,一緒にやりましょうよ」というお話をしていたところ,形としては「上海,広島」,「上海,岡山」という協定にして,それで,事実上,日本側は広島県と岡山県で協力して,誘客なんかを進めましょうということになったということです。
(山陽新聞)
協定の内容は,岡山と広島で同じものになるんでしょうか。
(答)
基本的には同じだと認識しているんですが・・・ほぼ同じです。
(山陽新聞)
先ほどちょっと触れられましたが,岡山県と一緒に協定を結ぶ意味というのは,どのように・・・
(答)
我々,前から申し上げているように,広域観光というかそういうものでお客さんを誘客していかないといけないと思っていますので,そういう意味ではまず岡山と一緒に始めますけれども,昨日,鳥取の平井知事とも話題になりましたように,その他の近隣の県とは協力しながら進めていくようにしたいと思っています。
(山陽新聞)
ありがとうございました。
(幹事社:RCC)
その他,いかがでしょうか。
(読売新聞)
すみません。福島からの避難者の内部被曝線量の検査の件なんですけれども,そもそも,内部被曝線量の調査をやっている自治体というのが他にあるか把握していらっしゃればなんですけれども・・・
(答)
長崎ではやっていらっしゃるというふうに聞いていますし,その他にもあるかもしれません。
(読売新聞)
検査費用を補助するところというのは他にあるでしょうか。
(答)
補助全般については分かりませんけれども,負担なしで,ということでは,福島県以外では初めてじゃないかなと思います。
(読売新聞)
分かりました。先ほど「安心していただけたら」というようなことだったんですけれども,これは県に対して要望なり何らかの不安の声が寄せられたりといったことはあったりしたんでしょうか。検査をしてほしいだとか,補助をしてほしいだとか・・・
(答)
先ほども申し上げましたように,広大〔広島大学〕の方でこれは進めると,広大と福島県立大の関係もありますし,広大のほうでこういうことを進めたいと自主的にお考えになったことなんですけれども,その際に検査料の負担というのがやはり大きいので,それについて何か負担軽減の策はないですかね,という相談を浅原学長から受けたという形ですね。
(読売新聞)
ごめんなさい,全然話は変わるんですけれども,「しまなみ海道」なんですけれども,ブルーラインがすごい好評だということで,38キロ中28キロ区間に,ということなんですが,残りの区間も好評なので整備する,ということになるんでしょうか。
(答)
これは,管理者の問題がありましたか。
(事務局)
残りの10キロにつきましては,本四高速の橋梁部分と,道路部分については専用区間になっているので,案内はいらないだろうという判断しております。
(読売新聞)
こういう好評だったということを受けて,何か施策的にこうします,というものがあると分かりやすいと思ったんですが。例えば整備だとか。
(答)
それは例えば,しまなみ海道ルート以外の?
(読売新聞)
そうですね。
(答)
それは今後検討していきたいということですね。
(中国新聞)
念のためにしまなみのことで確認なんですが,愛媛〔県〕側ってどうなってるんでしょうか。
(答)
愛媛側には,「距離ポスト」っていう看板がたっているんですけれども,ルート表示っていうのは,こういう形ではないですね。
(中国新聞)
そこの働きかけっていうのは・・・。
(答)
あえて今言わなかったんですけれども,できれば,やっぱりルートで通してあった方がいいかなというふうに思っています。プレスの皆さんに言う前に愛媛県に言わなきゃいかんかなという感じがあったので言わなかったんですけど。
(中国新聞)
それと,さっきの内部被曝の方で,先週浅原学長から,とあったんですが,何曜日というか・・・。
(答)
えっとね,いつでしたっけ?浅原さんから電話があったのっていつでしたっけ?何曜日か・・・。
(中国新聞)
後でいいです。それと,全国避難者情報システムに登録されている今福島県からの避難者というのは県内に何人くらいいらっしゃるんですか。
(答)
230数名だったと思います。これもちょっと正確に・・・。
(事務局)
240名。8月1日現在です。
(答)
240名ぴったり?240名です。はい。
(中国新聞)
先ほどお話があったように,このホールボディーカウンターの機械そのものが全国的にある県が限られていると思うんですけれども,例えば広島県外の人が広島大学を利用した場合,費用負担とかは・・・。
(答)
ちょっとそれはあんまり想定できないかな,っていうか,わざわざ交通費何万円も使ってやるのかなっていうのがちょっとよく分からないのと,ホールボディーカウンターがないってことはなくてですね,結構あるんですよね。
(事務局)
100台,全国で。
(答)
全国に100台ありますんで。必ずしも身近なところにないということではない。
(中国新聞)
じゃあ,あくまでも〔広島〕県内の福島県の人ってことですね。
(答)
そうですね。はい。
(中国新聞)
ありがとうございました。
(朝日新聞)
すみません,朝日新聞です。
農畜産水産物の放射性物質検査の件なんですけれども,空気中の線量が低いというのはこれまでも発表があったんですが,今後危惧されるのは,例えば,わらとか肥料とか,外から入ってくるものを農家が使ってということがやっぱり線量が高くなる,土壌が汚染される,ということのひとつになるかと思うんですけれども,〔県立〕農業技術センターじゃなくて,実際に作ってらっしゃる生産者の方の作物を採取,検体するっていうようなお考えは特にないんでしょうか。
(答)
わらとか肥料については,ご承知の通り,流通についてはストップをかけていますので,基本的に。もちろんそれを無視してやられたら,それは発生する可能性があるんですが,それはちょっとなかなか把握できないんでですね,というか,その作物の検査によってそれを把握するということは難しいので,むしろそういった肥料だとかわらだとかの流通で把握したいというふうに思っています。
(朝日新聞)
じゃあ,今のところ実際の生産農家の方から何か検体を出してもらって・・・。
(答)
そこまでの必要は感じないというかですね,要するに自然降下物由来の放射線がどうなっているかということを確認すると。で,そういう今みたいな与えるということで入ってくることについては,そもそもそうならないように流通で抑えたいっていうことですね。
(朝日新聞)
それと,さっき検査が2時間くらいで済むということだったんですけれども,例えば8月中旬から始められて,その日検査をすると,その日のうちに結果っていうのは出るような形なんですかね。
(答)
いや・・・夕方5時に採取されるかどうかは分かりませんけれども,まあ速やかに発表すると。
(朝日新聞)
はい。
(幹事社:RCC)
その他いかがでしょうか。
(NHK)
すみません,四川省の経済交流の件なんですけれども,まず,四川省の魅力というのは改めてどういうところを感じてらっしゃるのか。
(答)
まず経済的に言いますと,中国の中で非常に成長率の高いところであります。所得水準はまだまだ低いレベルですけれども,年間15パーセントとか16パーセントっていう成長率で成長していまして,そういう意味ではこれからの拡大意識が非常に高い。
それから,やはり何といっても広島県と27年間に渡る友好関係があって,友人がたくさんいるということですね。
それから,四川省はご存じのとおり,非常に自然の魅力だとか文化の魅力というのもたくさんあるところだと思うんですね。九寨溝であるとか,あるいは四川省の山々であるとか,あるいは少数民族であるとかですね。
そして四川料理。日本人には最もなじみのある・・・ようで,四川省の本場の料理はかなり違うみたいなんですけれども。でも美味しいといわれる四川料理とかですね。
まあそういう意味で,経済から文化,そして友人まで含めて非常に多彩な魅力があるんじゃないかなと思っています。
(NHK)
今回協定を結ぶことによってどういう効果を期待したいか・・・。
(答)
改めてこれまでの友人関係をベースにして,今度はもっと経済的な交流を図りたいと思っております。
(NHK)
ありがとうございます。
(幹事社:RCC)
では,そろそろ幹事社質問に入らせていただこうと思いますが,すみません。長崎の原爆投下の11時2分が近づいております。
(答)
そうですね。
(幹事社:RCC)
知事もよろしければ一旦さえぎってその時間には黙祷ということでよろしいでしょうか。
(答)
はい。
(RCC)
では,すみません。幹事社質問を先にさせていただきますと,8.6式典が終わりましてその感想を伺いたいのですが。特に総理の「脱原発依存」発言というのもありました。そこら辺を踏まえてですね,式典の感想を頂戴できますか。
(答)
ちょっとじゃあ答えは待った方がいいですかね。
(RCC)
もう〔11時2分が〕きますかね。じゃあもう一旦ここで切りましょうか。すみません。
では,今から1分間の黙祷をお願いします。
〔 全員で黙祷 〕
(答)
それでは平和記念式典ですけれども,全般的には,やはり被爆後66年経ったということで。昨年は65年,今年は66年,1年1年,時間が経っていってしまうなというふうに思います。この1年間,まだ引き続き後遺症に苦しんでいらっしゃる被爆者の方々がいらっしゃるという中で,その高齢化がさらに1年間進んだと。一人暮らしだとか寝たきりの方々もたくさんいる中でですね,被爆者援護対策の充実というものをやはり一層充実していかなければいけないのかなというふうに思っておる次第であります。
菅首相の「脱原発」発言につきましては,私は前から申し上げているように,「脱原発」については,やはり早急に具体策について明確にしながらですね,将来のエネルギーについて議論をするということが必要ではないかと思っております。で,私としてはこの「脱原発依存」というのをですね,やはり平和式典の挨拶の中で言うことが適切なのかという気はしておりまして,皆さんの関心が高いのは私は分かっているんですが,それはその後の記者会見で言ってもいい話でありまして。
結果としてはですね,各新聞社さんの見出しも「首相 脱原発」といってですね,首相が核兵器廃絶について何を言ったのかというのは2番目,3番目の扱いになっているわけですね。そういう意味ではこれは誰の責任かというのは,総理の責任なのか,マスコミの皆さんの責任なのかは分かりませんけれども,ただそうなることはある程度予想されていたことで,本来は平和記念式典というのは,被爆者のことについて,あるいは核兵器のことについて考えるべき時間であるにも関わらずですね,それが違うほうに注目がいっているというのは,私はいかがなものかなと思います。
そういう意味では,意図としても政治的な利用というかですね,注目される時にそういう発言をすれば注目されるわけで,政治的に利用されているんではないかと言われても,なかなか反論が難しい状況じゃないかなと思ってまして,それに対して私はそういう意味で適切ではないんでないかなというふうに思っております。
(RCC)
ありがとうございます。この点に関して質問等ございましたら。
(中国新聞)
すみません,今の政治的に利用されているのではないかと言われても仕方がないというようなご自身の発言がありましたが,ここで言う政治的な利用というのは,もう少しこう噛み砕いて言うと,どういう点で。菅内閣の存命ということなのか・・・。
(答)
そういうことですね。「脱原発」ということについて非常に・・・アンケート調査なんかでも支持が高いという中でそれを打ち出していくと。しかもこの平和記念式典という中で,みんな注目しているわけですよね,そういう意味で。まさにそういうところでその支持率上昇というかですね,支持上昇に繋がるような発言をされているんではないかというふうに疑われても仕方がないという状況ではないかなということであります。
(中国新聞)
もう1点。
首相の「脱原発」発言というのがそもそも唐突に出てきたんではないかという意見というのがありますけれども,そこについての何かお考えというのはありますか。今回の式典前も含めてですけれども。
(答)
もともと最初唐突だったじゃないですか。だからエネルギーのことについて言えば,私は前から言っているように,色々なことを総合的に考える必要がありますので,それをしっかりと国民にも情報開示をしながら国民的議論をしなきゃいけないと思っているんですが,そういったきちっとしたステップを踏まないで,方向性だけを打ち出していると。それは首相だから方向性を打ち出すのは良いんですけれども,その場合にはきちんと今みたいな総合的な情報だとか,選択肢だとかっていうのを含めて提示した上で,こうだからこれが良いんですよねっていうことをやらないと,感情的な議論でこれを決めて済むという問題ではないと思います。
(幹事社:RCC)
もう時間も迫っておりますが,その他の質問も含めて結構ですので・・・。
(朝日新聞)
すみません,今の質問の関連ですが。あの核兵器とその原発というのは意味合いというものが違うと知事もおっしゃっていましたけど,一方で被爆者の皆さんの認識の中には,同じ放射能で苦しんでいるという現実があって,そのことに対しても今回もいろんな声が出ていたわけですけれども,その中で広島県の知事として放射能,原発というものをそういったものから捕らえた上での認識っていうかですね,それを表明されないっていうのは,どういう考えなのかというか・・・。
(答)
いえいえ,私はそれは表明してまして,それを平和記念式典で言うのか,それとも違う場で言うのか,ということですね。つまり放射能汚染なり,放射能についてやはり許せないという被爆者の皆さんのお気持ちは私はよく分かりますし,それは日本国民みんな思っていることだと思うんですね。
原爆と原発の放射能という意味での共通性というのも当然に感じられるわけですし,それは当然のことだと思います。だから原発によってですね,放射能汚染というか,人に脅威を与えるということは許されることではないと,これは私は繰り返し言っていることでありますので,それは別に言ってないという認識はないんですけれども。ただそれを平和記念式典で,特にこのタイミングでそれを結びつけて言うと,それは平和記念ではなくて,注目が「脱原発」になりませんかと。それが良いことなんでしょうか,ということを私は言っているわけで,それを私はどうかなと思うので,私自身は言いませんでしたということですね。
(幹事社:RCC)
すみません。時間がかなりオーバーしておりまして,どうしてもという1問がありましたら・・・。よろしいですか。
ではここで終了します。どうもありがとうございました。
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