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知事記者会見(平成22年2月16日)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報広聴課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

会見日:平成22年2月16日(火曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/4 2/4 3/4 4/4 

(発表項目)

○広島~上海線の運行ダイヤの改善について

(質疑)

○パレスチナ自治政府のアッバース大統領来日に係る感想と今後の具体的な進め方について
○民主党による公共事業個所の提示について

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/4」をご覧ください。

○民主党による公共事業個所の提示について
○オリンピック招致検討について
○宇高航路の廃止について

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/4」をご覧ください。

○鞆港埋立架橋計画に係る賛成・反対住民との意見交換会について
○空港振興策について
○参議院議員選挙への姿勢について

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/4」をご覧ください。

○鞆港埋立架橋計画に係る賛成・反対住民との意見交換会について
○知事の県外へのアピールについて

 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「4/4」をご覧ください。

【会見録】

(幹事社:テレビ新広島)
 幹事社のテレビ新広島の新庄です。よろしくお願いします。まずは、知事の方から発表事項をお願いします。

○広島~上海線の運行ダイヤの改善について

(知事)
 はい。私からは1点ございまして,広島・上海線の運航ダイヤの改善についてということでございます。
 この広島・上海線の運航ダイヤはですね,一昨年,燃油の高騰やリーマンショックの影響などから,昨年の3月からですね,上海を朝出発して,広島を昼に折り返すダイヤになっておりましたけれども,今般,中国東方航空,この運航会社ですけれども,3月28日,日曜日ですが,この夏ダイヤが始まるということで,この時点からですね,広島空港へのナイトステイを実施するということでございます。
 従いまして,広島を朝,出発をして,夜,帰着をするダイヤに変更する,ないしは夜,上海から来て,1泊して朝,上海に戻るというダイヤに変更するというご連絡をいただきました。
 現行のダイヤではですね,広島から上海に行く場合に,利用しにくいという形でありましたけれども,本年の5月から10月まで上海万博もございますので,私としてもですね,これを重点の一つと考えまして,航空会社に対して改善の要望をしてきたところなんですけれども,それが今回実現をしたということであります。
 このナイトステイ化によって,ビジネスと観光ともに,日本からの,広島からの出発,大変利用しやすくなるというふうに考えております。
 この機会に,たくさんの方々にですね,今,話題の上海ですので,訪れていただきたいなと思っております。今後もですね,関係機関のご協力をいただきながら,広島空港国際線の利用向上に努めていきたいと思っておりますけれども,私自身もですね,上海万博の期間中,是非,この便を利用して一度は上海に行ってみたいと思っております。
私からは以上でございます。

(幹事社:テレビ新広島)
 まずは,この件で,各社さん,ご質問のある方,いらっしゃいますか。

○パレスチナ自治政府のアッバース大統領来日に係る感想と今後の具体的な進め方について

(幹事社:テレビ新広島)
 ないでしょうか。ないようでしたら,幹事社から代表質問に移らせていただきます。
 先日,パレスチナのアッパースさんがいらっしゃったと思うんですが,あらためて,お会いになられた感想とですね,今後の具体的なですね,進め方,平和についてお話をされたと思うんですが,進め方についてお伺いします。

(答)
 はい。アッバースパレスチナ自治政府の大統領,非常に,大変な戦乱の中をくぐり抜けてこられた方でありまして,そういう意味で,非常に重みを感じる方でありましたけれども,同時に,何といいますか,にじみ出る人間性というか,大きなものを感じる方だなというふうに感じました。
 平和を希求しているという意味で,もちろん,いろんな立場としてですね,おっしゃられないといけないことというのはあろうかとは思いますけれども,平和を希求している気持ちというのは,大変強く私自身も感じました。
 大統領からは,世界各国のリーダーが広島に来て,広島の経験をですね,直接見て平和を学ぶべきであるというお話であるとか,平和に関するシンポジウムや国際会議を広島で開催すべきであるとか,あるいは公式会談の場ではありませんでしたけれども,平和に関する交渉というものもですね,広島で行うのがいいんじゃないかとかですね,そういったことをおっしゃっておられました。
 私からは,世界で初めてのですね,核兵器による破壊と,その記憶が広島には残っており,また同時にそこから復興してきたという記録をですね,両方を広島に来ると体験することができるということで,この特別な力を持った広島が,もっと世界平和に貢献をしたいということと,パレスチナ人の皆様についても,平和を獲得して,復興に向かっていただきたいということを申し上げました。
 今,申し上げた平和に対する貢献というところの具体策というご趣旨の質問だと思いますけれども,これについてはですね,私も今いろいろ考えているところでございまして,アイデアもいろいろあるんですけど,考えあぐねている部分もいろいろありましてですね,もう少し,いろんな方々のアドバイスもいただきながら,具体化していければなと,今の段階では思っております。

(幹事社:テレビ新広島)
 これに関連して,質問はいかがでしょうか。

 なければ,そのほか,各社さん自由に質問をよろしくお願いします。

○民主党による公共事業箇所の提示について

(NHK)
 NHKの平間ですけれども,民主党の方からですね,来年度の公共工事の仮配分が提示されたと思うんですが,提示された広島県分についてのですね,湯崎知事のご感想といいますか,受け止め方,評価についてお願いします。

(答)
 今回の数字自体は,まだ作業中ということでありまして,幅がまだあるということとですね,すべての事業について情報提供があったわけではありませんので,今後,変更があるというふうに認識をしてます。
 昨年11月にも,情報としていただいてまして,そこから大きく見込みが異なっているということは今のところありませんので,ほぼ同様の進捗が図られているのかなというふうに認識しております。

(中国新聞)
 中国新聞の城戸です。先ほどの民主党の予算の件に絡むんですけれども,予算の提示の情報公開のあり方についてですね,中央の方でいろいろとごちゃごちゃがありましたけれども,知事自身はですね,今回の民主党の内示の件に関しては,いかがお感じでいらっしゃいますか。

(答)
 私はですね,政治というものが非常に大事だとは思ってます。
 その上で,政治利用とですね,政治的なプライオリティの決定というのはですね,全く違うものだと思ってます。今回,いろいろ陳情なり要望があったところだとか,あるいは選挙において配慮すべきところが手厚くされているのではないかというような言われ方がしてますけれども,事実がどうなのか,わかりません。
 ただ,民主党から最初の提示があったことであるとかですね,そういった疑いを持たれるやり方であって,これは予算を政治利用しているんじゃないか,というように言われても仕方がない面があるかなと。
 ただ,他方でですね,どんな予算でもそうですけれども,これは同じ費目の中でもそうですし,予算費目間のですね,ないしは事業間のプライオリティ付けもそうですけれども,これは,何か論理的に全てプライオリティが決まってくるものではありませんので,何を優先すべきかというのは,これは政治的に決めるべきであります。
 それは,政治によるプライオリティ付け,政治による優先順位付けということでありまして,これはどんどん進めるべきことだと思います。
 今回,それは政治主導という名の下でですね,混乱しているのかなというふうに感じました。

○オリンピック招致検討について

(中国新聞)
 わかりました。もう一つですね,別の話なんですが,広島市の五輪の検討委員会が先日ありましたけれども,その件で基本方針案というものを出されました。
 知事も拝見されているかと思うんですが,まず,基本方針案の感想とですね,そうはいっても財政的な負担という部分が今回明記されていないという点について,今後どうあるべきかというものの知事の受け止めを教えてください。

(答)
 そうですね,今回のプランはまだ非常に大まかなものですし,例えばメイン会場についてもですね,これでビッグアーチに決定というか,そこでずっと進めるということなのかというと,いやいやまだちょっといろいろあるかもしれないということでですね,まだ素案的な感じだと思うんですね。
 これから,具体的に本当に課題をクリアするためには,これは自分の頭の整理なんで,広島市長と違ったりするかもしれませんけれども,私であればですね,やっぱりクリアすべきものは何か,例えば競技の数だとか,必要なスタジアムだとか何とかだというものを,クリアすべきものを並べてですね,それをどういう方法があるかということを整理して,その中でどうできるのかっていう,少し課題解決型に考えていかないとですね,なかなか,作業が大変かなという気はしております。
 そういう中で,課題がクリアになればなるほどですね,我々県としても,そこでの貢献できことというのを考えやすいので, そういう意味も含めて是非課題整理というのをいただければなというふうには思っております。それは,県の出席者の方からもですね,当日,そういう趣旨のことを言ってもらってます。

○宇高航路の廃止について

(毎日新聞)
 毎日新聞の加藤です。がらりと話は変わるんですけれども,来月中に宇高航路,フェリーが廃止されることが決まりました。広島県としても,その影響は,休日,千円割引がすごく大きな影響を与えているという話なんですけれども,広島県としても,しまなみ海道との競合航路をたくさん抱えていますが,知事として,宇高航路の廃止については,まずどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(答)
 それは,それぞれの運航会社さんのご判断だとか,自治体のご判断があるんで,それを私がいろいろとコメントする立場にはないと思うんですけれども,県内の話でありますと,やはり重要な航路であるとか,生活に密着した航路であるとか,守らなければいけないものっていうものをですね,明確にしていく必要があると思うんですね。
 それは,今年度ですね,もう一度整理をして,それに対してどういった支援を必要としているのかということも含めて整理をしてですね,それでその後の予算をつけていくのか,あるいはほかのことをするのか,考えていきたいというふうに思ってます。

(毎日新聞)
 続けて質問なんですが,今の時点では港湾管理課が中心となって,港湾使用料の免除ということですけれども,今の知事の発言ですと,交通対策室とかもっと広く考えていくというようなことで・・・・

(答)
 そうですね。地域の問題ですので,地域づくりという観点からも検討が必要ですし,生活航路っていうのは,経済圏が一緒,買い物に行ったりとか,あるいは通勤があったりとか,そういうこともありますので,少し幅広の観点から検討する必要があると思ってます。

○鞆港埋立架橋計画に係る賛成・反対住民との意見交換会について

(読売新聞)
 読売新聞の澤本です。鞆の浦の対話集会,以前からですね,検討されているかと思いますが,日程,それからメディエーターでしたっけ,仲介されるお立場の方ですね,人選等々どのように進まれているかおしえてください。

(答)
 はい。これは進展しております。進展しておりますが,どう進展しているかというのはですね,あまり申し上げにくいなと思っておるんですけれども,いわゆる仲介者ですね,メディエーターと我々は内部的には呼んでますけれども,この方々については,概ね内諾はいただいてます。
 ただ,これから,地元の方との調整も必要ですし,開催のタイミングはですね,議会のこともあります。あとは,地元もですね,そろそろひな祭りが,もう始まるんでしたっけ。〔事務方から「18から」という声〕18からでしたっけ。もう明後日ですね,始まるっていうことで,その辺の配慮も必要かなということで,今後,調整をしていくことになろうかと思います。
 いずれにしても,関係者が合意できるところで,できるだけ早いタイミングでやりたいとは思ってます。

(読売新聞)
 できるだけ早くというのは,これは議会の会期中も含めて・・・・

(答)
 そうですね。

(読売新聞)
 知事のご意向,ご希望としてですね,例えば2月中,3月中旬,上旬,いつごろまでの時期を・・・

(答)
 私は特に時期について希望というのはありません。
 とにかく議会が始まりますから,そこのご理解をいただかないといけませんので,それも踏まえてできるだけ早期ということであります。あとは先ほどの地元のスケジュールですね。

○空港振興策について

(共同通信)
 すみません。今日の知事の発表分とですね,若干関連があるかもしれないんですけれども,昨年の暮れぐらいからJAL問題があったりとかですね,年明けでしょうか,ANAの方もダイヤの改変とかですね,北米へのアクセスですとか,アジアですとかですね,あとは貨物の方もですね,広島を夜出発したものが東南アジアに朝輸送が着くとかですね,非常に航空貨物関係,あるいは観光の面でもそうですし,関西の方では地方空港の存続というですね,結構切実な問題もあると。雪が降ってアクセスがどうだとかですね,ETC問題がどうだとか,空港の振興策っていうのをですね,知事がどういうふうに考えられていて,こういうところでですね,振興を図っていきたいとか,何かお考えがあればお聞かせいただきたいなと思うんですけれども。

(答)
 はい。空港の振興策っていうのは,あんまり小手先のことをやってもしょうがないと思ってるんですね。
 抜本的には,やっぱり広島県内の経済活動がですね,活発になると,ないしは社会的な動きですね,これが活発になると,例えばイベントがあったりすると,お客さんがたくさん来られますけれども,観光だけじゃなくてビジネスイベントでも何でもいいんですけれども。
 そういうものがたくさんないとですね,旅客需要が生まれないんで,旅客需要を生んでいくっていうことが,まずもって根本的な対策というか振興策だというふうに思ってます。
 その上でですね,そうはいってもできることというのはありまして,やはり,いろんな便が広島を発着すればですね,それによる需要拡大効果というのが逆に生まれることもありますし,そういう希望があるところ,特に航空会社側でですね,ビジネスとして希望があるところは,どんどん広島空港に離発着していただきたいというふうに思ってます。
 あとは,今の需要をつくっていくということに関連しますけれども,個別のキャンペーンですね,上海万博だとかあるいは今度の瀬戸内関連のですね,イベントもありますけれども,そういったものをプロモーションしていくというのが足元のことかなと思ってます。

○参議院議員選挙への姿勢について

(共同通信)
 続けて質問を。すみません。7月に参議院選挙があるんじゃないかという観測があってですね,民主党と自民党で今やってるんですが,首長の中にもですね,国政に参画していくんだというような動きもあったりするんですけれども,知事としては,参議院選挙に対してですね,どういう姿勢で臨むという考えを持たれているのか,伺いたいと思います。

(答)
 これについてはですね,私はまだ,正直いって具体的な対応方針だとか,スタンスだとかっていうのは持ってません。
これから,また参議院選までに,いろいろなことが流動的なものもあると思いますし,そういったことを踏まえてですね,何かスタンスをとるのか,とらないのかということも含めて考えたいと思ってます。

(幹事社:テレビ新広島)
 ほかにご質問はありますでしょうか。

○鞆港埋立架橋計画に係る賛成・反対住民との意見交換会について

(広島テレビ)
 広島テレビの長島です。先ほどの鞆の件で確認なんですけれども,仲介者の方から,進展をされていて内諾をいただいたということで,これはこの仲介者の方ですよというのを,対話集会に出られる立場の人にですね,提示をして了解をいただいて初めて決定するというふうに考えてよろしいんですか。

(答)
 そうですね。はい。

(広島テレビ)
 今,内諾をいただいて,提示まではされてないということなんですかね。

(答)
 その進捗状況については,申し上げません。

(広島テレビ)
そうですか。じゃあ,仲介者が何名かということも・・・

(答)
 はい。そうですね。

○知事の県外へのアピールについて

(読売新聞)
 読売新聞です。先日はですね,週刊朝日でしたか,他県の知事さんとですね,改革世代ということで,対談をされていらっしゃいましたが,今後ですね,県外に向けて,湯崎知事がですね,広島県の顔としてどのようにアピールを行っていかれるおつもりでいらっしゃいますか。
 これまでですね,県内を中心にされてきたと思いますけれども,今後,広島の顔としての役割を,県外に対して発信されることもお考えになるかと思いますが,何かお考えがありましたら教えてください。

(答)
 ひとつ,明らかにあるのはですね。やっぱり広島県産品を売っていくっていう部分ですね。これは,いろいろ農産品もありますし,海外に行けば工業製品もあります。もちろん,県内にも工業製品はあるんですけれども。
こういった広島の産品をですね,売っていくっていう顔っていうのは,まず一つ重要だと思ってます。
 それから,今後,地方分権の話がまた動いていくと思うんですけれども,こういったところでも,やはり一定の役割を果たしていきたいというふうに思ってます。
そういったことを踏まえてですね,もっと総合的な,やはり地方自治のあり方全体だとか,ないしは国全体のあり方とか形とかですね,そういったことも発信していけるようになればいいなと思ってますし,逆にそれによって広島県の皆様に対しての情報発信にもなるというふうに思ってますので,できるだけ積極的に国全体に対してもですね,広島をアピールしていくことはやっていきたいと思ってます。
 ここからさき,どういう形でどういうふうにというのは,またいろいろ広報戦略を今後練っていきたいと思ってますので,その中でまた整理はしたいと思ってます。
まずはやっぱり県内のことが一番でありますから,そこが重点であるということはですね,当面は変わらないと思ってます。

(読売新聞)
 広報戦略というお話が出ましたので,関連して。今回の事業仕分けにも関連して,これまで県が発行してきましたグラフ誌ですね,主に県外向けに発行されていたこのグラフ誌については今年度限りで終了と。広報関連費用が削減される部分が少なからずあったかと思います。
 そして,広報戦略を今後練り直すというお話ですけれども,知事のお考えとしてですね,どのような今後は広報のあり方が望ましいと,今お考えでいらっしゃいますでしょうか。

(答)
 県の場合にはですね,行政機関でありますから,まず,なるべくたくさんの方に広島県が何をやろうとしているかっていう情報をご理解をいただくということが大事だと思ってます。
 そのための方法が何なのか,そのために発すべき中身が何なのかということを整理することが,広報戦略の練り直しっていうことだと思ってるんですね。そういう意味では,現状をどういうふうに受け止められているかということをベースにしないといけませんし,そういったことも含めて考えたいと思ってますけど。
 あるべき論というのは,大きくいうとそういうことですね。

(幹事社:テレビ新広島)
 ほかにいかがでしょうか。なければ,この辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。

(知事)
 ありがとうございました。

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