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知事記者会見(令和6年4月16日)

印刷用ページを表示する掲載日2024年4月16日

​ 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ、掲載しています。
 なお、〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和6年4月16日(火曜日)

発表項目

〔動画〕

(1)ひろしま料理人コンクールについて

(2)もみのき森林公園リニューアルオープンについて

質問項目

(3)ひろしま料理人コンクールについて

(4)もみのき森林公園リニューアルオープンについて

(5)日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地活用について

(6)宿泊税について

(7)ライドシェアについて

(8)国民スポーツ大会について

(9)宿泊税について

会見録

(幹事社:RCC)
 幹事社のRCCです。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は11時を予定しています。ご協力をお願いします。まず、知事からの発表が2件ありますので、よろしくお願いします。

ひろしま料理人コンクールについて

 広島県は、瀬戸内海や中国山地が育んだ山海の幸など食材の宝庫です。この豊かな食材をより多くの方々に味わっていただくためには、その魅力を最大限に生かすことができる本県の財産ともいうべき料理人の方々が必要であります。このため、県では、食文化の発展と「広島といえば美味しい」というブランドイメージ構築に向けまして、その一翼を担っていただく若手料理人の発掘育成のための料理人コンクールを毎年開催しております。こうした料理人の人材育成に特化した取組を県として継続して行っているのは、全国でも、広島県だけと認識しております。コンクールの成績優秀者には、無利子の研修資金の貸付けを行っておりまして、県内で開業した場合など一定の条件のもとでは、貸付金の全額返還を免除する支援も行ってきております。こうした取組と審査員や広島の食を支える関係者の皆さまの協力によって、これまで、和洋合わせて50名以上の広島の食の魅力を伝える情熱にあふれた若い料理人が、コンクールをきっかけに羽ばたきました。これまでの参加者には、優勝を目指して何度も挑戦する方もいらっしゃいまして、さらには、「食材が育つ環境、土地が持つ歴史・文化という背景も深く勉強したい」であるとか、「賞を手にすると、自分はまだ賞に見合うだけの料理人ではないという気持ちになった。まずは、日々の仕事の中で努力を続けたい」など、広島の食の魅力を支える人材の意欲向上にもつながって、実際に現在では、海外で修行して県内の有名ホテルやレストランで料理長として活躍したり、オーナーシェフとして独立、新規開店するなど、着実に、広島の食の拠点、食を支える人材が生まれております。このたび、節目となります10年目のコンクールの2名の優勝者が、私のところに表敬訪問していただけることになりました。才能あふれる若い料理人たちに、広島の食の魅力はどう映っているのか、ぜひ取材いただければと思います。県では、引き続き、広島の食の魅力を向上させる取組を実施することで、「広島といえば美味しい」というブランドイメージの構築を目指してまいりたいと考えております。

もみのき森林公園リニューアルオープンについて

 それから、発表項目2点目、もみのき森林公園のリニューアルについてです。もみのき森林公園は、設置から40年が経過しておりまして、老朽化が進んでおり、また、有効活用できない施設があるといった課題もありまして、長期的かつ安定的に、多様化する利用者のニーズに根差したサービスを展開できる仕組みについて検討を進めてきたところであります。こうした検討を踏まえまして、もみのき森林公園の一部エリアについて、民間事業者による創意工夫と投資によって、新たな魅力を創出する取組を始めます。指定管理者制度の中で、その一部を民間活用する取組は、県としては初めての試みとなります。この民間活用エリアでは、公園の持つポテンシャルを生かしながら、これまで公園に親しんでいただいた皆さまの記憶や印象などの古いものを大事にしつつ、時代のニーズの変化に応じた施設の利活用や、新たな機能を導入いたします。具体的には、多様化するキャンプのニーズがありますので、キャンプサイトを約2.8倍に拡大いたします。また、冬キャンプ、これまで、冬は〔営業を〕やっていなかったと思うのですけれども、冬キャンプや、あと、ペットと一緒に過ごせるキャンプの提案、小さなお子さまも楽しめるアスレチックの新設、和式トイレは全部洋式化するといったようなことであります。キャンプ好きの方々に、もっと楽しんでいただけるように様々な見直しを行いました。また、新たに「TENT★CABIN(テント キャビン)」という新しいサービスを導入します。これはテントよりも気軽で、キャンプに近い体験ができるため、初めてキャンプを行う方にはおすすめのサービスでございます。このように、多様化するニーズに応じられるよう、本格的にキャンプを行いたい方から、ファミリーで自然に触れ合いたいという方まで、皆さまが楽しめる施設に生まれかわります。4月26日にリニューアルオープンの予定となっていますので、ぜひ、新しくなった「もみのき森林公園」にお越しいただければと思います。また、オープンに先立ちまして、4月20日土曜日に、新たな機能を体験いただくメディア内覧会を予定しています。ぜひ、ご取材いただきまして、実際に新しい魅力を体験いただければと思います。引き続き、県民皆さまが気軽に訪れて、自然と親しんでいただいて、日々の生活の癒やし、あるいは活力を感じていただけるような環境の整備に取り組んでまいりたいと考えております。発表項目は以上です。

(幹事社:RCC)
 では、この件について質問がある者は挙手をして、社名を名乗ってからお願いします。なお、手話通訳者の方が通訳しやすいよう、質問は、はっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。

ひろしま料理人コンクールについて

(読売新聞)
 読売新聞の岡本と申します。料理人コンクールの件で1点だけお伺いしたくて、昨年5月のサミットでも、広島の食が改めて注目されたということで、その魅力を、これからも継続して伝えていくことが重要かと思いますけれども、実際、料理人育成事業も含めて、今後の広島の食の発信に関する、知事の展望、ビジョンみたいなものがあれば、具体的な案があれば、お伺いしたいです。お願いします。

(答)
 立体的につくっていく必要があると思ってるのですけれども、まず、美味しいものを提供するためのバリューチェーンというのがあります。あるいは、サプライチェーンです。まず、生産者が生産して、それを流通して、消費者にお届けする。お届けする形というのが、素材そのものでお届けする、例えばスーパーだったり、百貨店だったりとか、そういう形とそれから、加工してお届けする、一つはシェフとか、料理人の方々です。また、お酒というのも別にありますけれども、それぞれの段階の強化を図るということと、知っていただくというプロモーションをしていくということが重要だと思います。具体的には、生産については、今いろんな取組もして、農業の面でしていますけれども、特にその中で、例えば、比婆牛、あるいは、今、「瀬戸内さかな」という形で焦点を当てて、広島の美味しい素材というプロモーションをしていくという取組をして、いろんな場面ありますけれども、やはり、レストランでも、こういったものを提供してもらうという流通の取組と、それからそれをPRするという取組、あるいはシェフコンクールで、シェフの皆さんを育成していく取組、それから、「おいしい広島」ということで、もう少し幅広い様々な広島の美味しさを伝えていく取組を、県内あるいは、〔ひろしまブランドショップ〕TAUを含めた東京周辺を中心とする県外で取り組んでいきたいと考えています。

もみのき森林公園リニューアルオープンについて

(幹事社:RCC)
 他に〔質問は〕ございますか。では、私から、もみのき森林公園が、ゴールデンウィーク前に、リニューアルが完成ということで、知事のほうから、どのような施設になってほしいという思いがあれば聞かせいただけますでしょうか。

(答)
 今回、先ほどご説明したように、特にご利用が多いところ、キャンプ場だとか、民間の皆さんのいろんな工夫と知恵を集めて、それが発揮できるような体制で提供するということで、いろんな楽しみ方ができるようなキャンプ場になっています。それ以外のところもあわせて、指定管理していただくことで、できるだけ幅広い来ていただいた県民の皆さまに、他のエリアも、楽しんでいただけるように工夫しているというところでありまして、比較的、近いところにも、広島市・都市部から近い、廿日市市からはもっと近いですけれども、都市部から近い、〔アクセスが〕よいところにあるので、気軽に、自然に親しんでいただけるという〔ことです〕。指定管理の中で、引き続き、多分、再投資もされていくのだと思うのですけれど、ニーズの変化にも合わせながら、サービスをご提供してもらうものになっていくとよいなと思っています。

日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地活用について

(幹事社:RCC)
 ありがとうございます。他〔に質問〕ございますか。では、続いて幹事社質問に入ります。県と呉市、日本製鉄の3者協議について、日〔本製〕鉄側から不参加の意向が伝えられたということが明らかになりました。その後のやりとり、日〔本製〕鉄の追加の反応について教えていただけますでしょうか。先週金曜日に、日〔本製〕鉄総務部長さんが、呉市を訪れたと呉市が発表しているのですけれども、県も訪問されたのか。その時のやりとり、3者協議についてのやりとりがあれば、教えていただけますでしょうか。

(答)
 やはり〔4月〕12日に、日本製鉄の役員体制の変更を受けて、山根執行役員総務部長さんの表敬訪問があって、玉井副知事が会っております。その際には、3者協議の開催について、我々から、改めて申入れを行ったところですけれども、先方からは、基本的に同じお答えと言いますか、「防衛省に注力したいので、その他の跡地利活用を検討するという協議には参加できないという考えには変わりない」というお答えでありました。本県としては、引き続き、呉市と連携して、3者協議を開催するように要請してまいりたいと考えております。

(幹事社:RCC)
 ありがとうございます。この件について、質問がある社はお願いします。

(中国新聞)
 中国新聞の長久です。関連して確認です。3者協議には、現段階で、引き続き、不参加の意向ということですけれども、呉市と協力して広島県が本年度実施する跡地活用の検討業務があると思うのですけれど、こちらについては別途と言いますか、日〔本製〕鉄の協力が得られる見通しなのかどうか、その辺りの状況はいかがでしょうか。

(答)
 そこはちょっとはっきりわからないところですけれども、まず、一つは調査の内容として、どういう立地可能性があるかということについては、日〔本製〕鉄の情報にあまり関わらず、調査できるところもあるので、進められると思うのです。ただ、それが日〔本製〕鉄の今の設備の撤去、あるいは環境回復といったもののスケジュールに応じて使える土地の広さとか、どういうふうに広がっていくかとか、そういうタイムライン上の課題、問題もあるので、そういったことを具体的な誘致につなげるという観点から、そういった情報も必要なので、それは日〔本製〕鉄から、3者協議とは別に情報いただけるのかどうかというのは、これからお話していくということかと思います。

(中国新聞)
 わかりました。確認ですけれども、まだ〔日本製鉄の〕協力がいただけるかどうかの確約はとれてないという状況になるのでしょうか。

(答)
 スケジュールについては、我々、従来から、早期に示していただきたいということはお願いしているところでありまして、それに対して、まだ、回答がないというような状況です。

(幹事社:RCC)
 他〔の質問は〕いかがでしょうか。

(TSS)
 関連してなのですけれども、県は、防衛省に関しては、選択肢の一つということを従来からおっしゃってると思うのですけれども、この間、呉市の新原市長は非常に重要な選択肢だという認識を示されていまして、改めて、知事も、「呉市の意向が非常に大切だ」とおっしゃっていましたけれども、こういう発言を受けて、どういうふうに受け止められたかと、今後の進め方について、温度感に変わりがあったりするか、何を重視していくかという点を改めて伺えますでしょうか。

(答)
 多分、呉市長と言いたいことは同じなのだと思うのです。あまりそこ〔防衛省案〕に、重きを置いて、これは重要だとか重要ではないとか、そういうつもりで言ってるわけではないので、基本的には同じことを言ってるのだと思います。何を重点に置いてというのは、ちょっと難しいですけれども、いずれにしても、防衛省の案というのは、これはこれで、まさに具体化している案ですから、提案として具体化しているものなので〔すが〕、内容が具体化していないので、内容の具体的なものについて、我々としては、まずお示しいただいて、どう評価するかということを考えるのがまず第1だと思います。

(朝日新聞)
 朝日新聞の興野と申します。今のお話に関連してなのですけれども、具体的な中身が見えないことには、評価のしようがない、判断のしようがないというのは、本当におっしゃるとおりだと思うのですけれども、一方で、防衛省の施設、防衛拠点が来ることに対して、例えば、呉市で、さきの空襲を体験された方の中には、軍事施設があったから、目標にされて、激しい空襲に遭ったんだという観点から、懸念を抱いている方も一部にいらっしゃるのですけれども、そういった点についてはどのように現時点で考えていますか。

(答)
 昔の空襲、私の母親も呉で空襲に遭っているのですけれども、そういうふうに感じる方がいらっしゃると思います。ただ、沖縄もそうですけれども、日本全国で、国防という観点から、一定の施設が必要なわけで、どこかが、受け入れる必要がある性質のものだと思うのです。だから、それを進めるためには、防衛省も、丁寧に対応していただくことが重要ではないかと思うので、だからそういうことも含めて、具体的なこういうことをしたいとか、こうなりますとか、単に、施設を整え、抑止が高まるので、攻撃してくることありませんということではなくて、もうちょっと丁寧なご説明をいただければ、理解も進むのではないかと思います、一方で、呉市は、自衛隊と、ずっと、ともに発展してきているという側面もありますから、すごく歓迎されている皆さんもいらっしゃるわけです。ですから、防衛とか国防とかに関して、好きだとか嫌いだとかということではなくて、少し冷静な判断をしていくことも必要なのかと思います。

(幹事社:RCC)
 他〔の質問は〕ございますか。〔他に質問が〕なければ、一般質問に移ります。

宿泊税について

(NHK)
 NHKの小野です。2019年から検討を始めた宿泊税についてお聞きしたいのですけれども、この中で、検討が中断していた時期があったと思うのですが、現在の検討状況と今後の見通しについて、知事のご見解をお伺いできますでしょうか。

(答)
 ご承知のとおり、もともと平成31年に、広島県観光立県推進会議で宿泊税を導入することが適当だろうという取りまとめがありまして、それに基づいて検討を行ってきたわけですが、新型コロナがあって、正直、導入を検討する場合ではなかったので、中断になっていたということです。去年の2月に、県で策定した「ひろしま観光立県推進基本計画」がありますけども、こちらの中で、観光振興施策の実施に必要な新たな財源について、適切な時期に導入できるよう検討を行う旨を明記してありまして、これまでずっと庁内で検討を行ってきたところです。今、皆さんご承知のとおり、観光客については、かなり通常の状態に戻ってきているので、宿泊税の導入に向けて、今後、議会をはじめとして、宿泊事業者の皆さまといった観光関連事業者の皆さんのご意見も伺いながら、具体的な検討を進めていきたいと考えているところであります。

(NHK)
 県内を訪れる宿泊客は先ほどもおっしゃいましたとおり、回復しているところもありますけれども、〔宿泊〕税の導入に関しては、まず、どのようなメリットがあると考えられていますでしょうか。

(答)
 観光は、お客さまに、よいカスタマー・エクスペリエンス〔顧客体験〕を提供していくことが非常に重要で、そういった観光体験そのものが世界では進化しているので、そういった世界の観光の進化にもあわせて、「日本に来てよかった」と思っていただく必要がありますし、インバウンドだけではなくて、日本人の観光客の皆さんにも、例えば、つい最近まで、今もちょっとそうかと思いますけども、平和資料館が非常に混雑しているとか、そういったことをきちっと修正していく必要があると思います。そういう必要があります。それは、いろんなインフラ面でもありますし、あるいは、デジタル化だとか、あるいはトイレの問題とかもありますし、そういうことをやはり継続的に、中長期にわたって進めていくということが、カスタマー・エクスペリエンス〔顧客体験〕の向上に大きく資するものだと考えております。

(幹事社:RCC)
 他〔に質問〕ありますか。

(TSS)
 1点だけ、皆さん伺いたいと思うので、〔宿泊税の〕導入の時期とか額について、検討されているものとか、目標とかがあれば伺えればと思います。

(答)
 額などについては、現時点では、なかなかちょっとお答えできるところではないかと思うのですけれども、スケジュールについては、今申し上げたように、急速に観光客の回復が見られる中で、皆さんの期待値も高まっていると思うのです。そういう中で、しっかりと受入れ体制をつくっていくということは非常に重要だと思いますから、丁寧にご意見を伺いながら、できるだけ速やかな導入を目指していきたいと考えています。

ライドシェアについて

(山陽新聞)
 山陽新聞の平田です。違う質問なのですけれど、自家用車活用事業、いわゆる日本版ライドシェアということについてお聞きします。広島交通圏は全国でも特に足りないとされる12地区に選ばれています。なので、今後事業が展開されていくと思うのですけれども、そのことに対する知事のご見解ですとか、課題と感じていらっしゃる部分があれば教えてください。また、もう東京都では始まっていると思うのですけれども、知事ご自身は乗ってみたいと思えるかという点についてもちょっと教えていただければなと思います。

(答)
 広島交通圏の不足の台数をまず調査するというところから始まると理解しておりまして、その上で、タクシー事業者が、自家用車とか一般ドライバーを活用した有償運送を実施していくという段取りになるのだと思うのです。詳細は、これからまだ国で検討されるということだと思いますけれども、確かに、一定の時間帯とかに、少しタクシーをつかまえにくいということもあると思うので、運転士不足の解消に向けた第一歩になるのだろうと受け止めています。私自身は海外でライドシェアはよく使うことがありますし、そんなに大きな不安はないと思っています。一方で、日本では、比較的規制の強い業態の中で、新たに始まるわけなので、そういったところのバランスは、よく社会的に議論して、受け入れられるように進めていく必要があると思います。一方で、今の都市部の話なのですけども、中山間地域においては、また全く別の課題があって、そもそもいわゆる公共交通の空白地帯というところがあって、そういうところで、ライドシェアは、課題解決に向けた一つの選択肢になるのだと思います。ですから、そこはまた別の問題として、考えていく必要があると思いますし、それについては県としても、このライドシェアを含めた新しい移動サービスの調査に、今年度、行っていくということにしておりますので、そういう中で検討していきたいと考えています。

国民スポーツ大会について

(時事通信)
 時事通信社です。都道府県持ち回りの国民スポーツ大会に関してです。全国知事会長であった村井宮城県知事が、廃止も考え方の一つですとか、発展的解消を視野に入れるという発言をされてるのですけれども、これについて、各地方の知事も、いろいろ発言されて、問題提起したような形になっているのですけれども、湯崎知事が国民スポーツ大会の在り方について、どのようなお考えを持っているのか、お聞かせ願いたいです。

(答)
 もともと、国体というのは、特に1巡目は、全国で開催していくことによって、スポーツ施設の整備を進めるであるとか、あるいは、スポーツの競技団体が、そこへ向けて、発足して、スポーツの活性化が図られるといった大きな意義があったのだと思います。そこで、2巡目があって、それから3巡目ということになると、当初の意義というのは、大きく変わってきていると思いますし、今、開催自治体の負担が大きいというのが、各県知事がおっしゃっていることだと思うのですが、そういったことは、やはり、しっかりと議論する必要があるのだろうと思います。課題としては、都市部、人口が多いところが、強くなりがちであるとか、あるいは、特に開催県が、選手を集めて、何が何でも、優勝を目指していかないといけないみたいな雰囲気だとか、いろんなことがあるので、そういったことは、しっかりと議論して、何が適切なのか、開催の是非も含めて、検討していくのは適切なことではないかと思います。

(時事通信)
 全国知事会からのアンケートは、回答されてる状況でしょうか。

(答)
 これから〔回答するの〕だと思います。

(幹事社:RCC)
 では最後の質問にしたいと思います。まだ発言されてない社はありますか。

宿泊税について

(HTV)
 広島テレビの金丸です。宿泊税のことについて、ちょっと話が戻るのですけれども、先ほど知事も平和資料館の話もありましたが、導入を検討している理由という部分、目的の部分について、オーバーツーリズム対策というところもあるのかどうかも含めて、改めて伺えますでしょうか。

(答)
 もちろん、オーバーツーリズムに対応する部分もあると思います。単純に、例えばトイレの数が足りないということもあるし、例えば、混雑緩和をするための情報提供の仕組みだとか、そういうこともあるかもしれませんし、具体的には、まだこれから詰めていく話ですけれども、先ほど申し上げたような、いわゆるカスタマー・エクスペリエンス〔顧客体験〕、お客さまがどういう体験をするかという観点から、混雑しすぎだというのは、お客さんにとっても、あまりよいこと、快適なことではないので、そういったことを解消するための投資は、当然含まれてくると考えています。

(HTV)
 ありがとうございます。あと最後にもう1点なのですけれども、検討の再開をしたというのは、先ほども少し触れていらっしゃいましたけれど、観光客の回復があった〔など宿泊税の検討の再開の〕背景というところにはどういったものがあったと知事はお考えでしょうか。

(答)
 もともと、〔宿泊税を〕導入するということで検討してきたので、中断があっただけなのです。なので、当然に、状況が通常に戻ってきたら、また検討を再開するということになるということだと思います。

(読売新聞)
 すみません。宿泊税に関連して、〔会見の〕時間を超過しているのに、大変恐縮ですが、お伺いしたいことがあって、宿泊税を導入するにあたっては、税収をどう活用していくかということを説明していく必要性は、すごい高いと思うのですけれども、実際、知事のこれからの具体的な案を練っていくとして、税収展望をどういうふうに、より広島の観光を促進していくために利用していきたいのか、何か考えがあればお伺いしたいです。

(答)
 若干、繰り返しになりますけれども、お客さまの体験、カスタマー・エクスペリエンス〔顧客体験〕を向上させるようなことが基本的な考え方にあって、そこにつながるものは、例えば、景観の修景だとか、あるいは、トイレの問題だとか、あるいは、通信を含めたインフラだとかです。いろんなことがあります。大事なことは、お客さまが広島に来て、快適だと考えるようなことです。これが、個々の事業者の個々の、例えば宿だとか、その中でどう食事が提供されるかは、事業者のことですけれども、共有する部分というか、公共的に整備することが、必要なものであるとか、あるいは、公共が補助することによって、事業者の取組で促進されるようなこととか、それは共通して使っていくということだと思います。

(読売新聞)
 広島は、宿泊せずに帰ってしまう日帰り観光が多いと言われていますが、夜景の整備や、そういった楽しむ施設の整備であったりとか、観光ホテル、高級ホテルとか言わないですけれども、いろんな方々が泊まれるホテルの誘致とか、そういうことに活用されるのでしょうか。

(答)
 具体的にそういうことを検討しているわけではありませんけれども、例えば、ホテルの供給量というのは、我々が、一概にこうするということではありませんけれども、例えば、一部のセグメントでは足りない、例えば、超高級な〔宿泊する〕ところが、広島県には少ないのですけれども、そういったところを誘致するということも、もちろん、ありうることだと思いますし、それぞれの観光プロダクトも、適切であれば、我々が提供するということもあると思います。例えば、神楽も、我々が支援して、ナイトタイムのエンタテイメントとしてやってたりするので、そういったことも、もちろん、今後ありうることだと思います。

(幹事社:RCC)
 以上で、知事定例会見を終わります。次回の定例会見は、4月23日火曜日の10時半からを予定しています。どうもありがとうございました。(幹事社:RCC)

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(資料)ひろしま料理人コンクールについて (PDFファイル)(2.41MB)

(資料)もみのき森林公園リニューアルオープンについて (PDFファイル)(673KB)

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