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知事記者会見(令和3年6月15日)

印刷用ページを表示する掲載日2021年6月15日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和3年6月15日(火曜日)

冒頭発言

〔動画(1)(2)〕

(1)人出の削減状況について

質問項目

(2)人出の削減状況について

発表項目

〔動画(3)(4)〕

(3)ワクチン接種の加速に係る取組について

質問項目

(4)ワクチン接種の加速に係る取組について

〔動画(5)(6)(7)(8)〕

(5)時短・休業要請について

(6)歳費法の改正について

(7)政治資金収支報告書の公開について

(8)芸備線について

会見録

 (幹事社:時事通信)
 幹事社の時事通信です。これから知事の定例記者会見をはじめます。終了時刻は,11時00分を予定しています。ご協力お願いします。まず,知事から冒頭発言が1件ありますので,お願いします。

人出の削減状況について

 発表項目の前に冒頭の発言を一つさせていただきます。緊急事態宣言が発令されてからちょうど1か月となるところでございます。県民や事業者の皆さまには,大変ご協力いただいておりまして,新規感染者数の増加はピークを越えて徐々に減少傾向にあるといった状況になっております。県民,事業者の皆さまには,1か月に及びます,この度の集中対策に,ともに取り組んでいただいておりまして,心から感謝申し上げる次第であります。一方で,人出の状況なのですが,令和2年1月下旬と比較して,コロナの感染拡大が始まる前です。〔その時期と〕比較しまして,日曜日が54.1パーセント減,そして月曜日が29.9パーセント減となっております。実はこれ〔は〕宣言発令後2週間をピークにして,人出が徐々に戻りつつあるといったような状況になっています。他県の状況を見ますと,人出が増えると新規感染者〔数〕の減少スピードが鈍化する傾向にございます。広島県においても,〔フリップを掲げて〕これをご覧いただきますと,直近1週間の新規報告数の前週比のグラフなのですけれども,この赤い線が1.0です。1.0を超えると先週よりも〔新規報告者が〕増えると,下回ると先週より〔新規報告者が〕減るということになります。〔それ〕で,ここ最近の感染者数は減少しているのですけれども,ご覧のとおり段々と前週比がずっと落ちていたのですが,それがまた上がりつつあるといったような状況になっております。このまま人出が増加すると,本県の感染者数の減少も足踏み状態になってしまうことが危惧されるところであります。新規感染者数が下がり切らないと,結果的に行動制限が長引きかねないということもございます。自粛疲れ,あるいは本当に大変だという状況,あるいは慣れてしまったということもあると思いますが,今が肝心な時であります。引き続き外出半減を徹底して,人と人との接触を削減するということが重要でございます。一人一人が人出の削減に取り組みましょう。一人一人が削減に取り組むということは,〔つまり〕外出を半減するということであります。また,鼻づまりであるとか,喉がイガイガするとか,普段なら病院に行こうと思わないような軽い症状でも,違和感を感じたら,すぐに医療機関を受診していただきたいと思います。引き続き,広島一丸となって感染を抑え込んでいきましょう。よろしくお願いいたします。

 (幹事社:時事通信)
 この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通訳者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますよう,よろしくお願いします。〔質問は〕ありますでしょうか。

 (中国新聞)
 中国新聞の宮野です。県内の感染状況に関する発言もありました。緊急事態宣言は,〔6月〕20日に期限を迎えます。現状の感染状況を踏まえて,20日以降にまん延防止等重点措置を県内で適用するように国に要請するようなお考えはありますでしょうか。

 (答)
 現在の感染状況は,全ての指標において,いわゆるステージ4の目安を下回っているという状況にありますけれども,まん延防止〔等重点措置〕について,国に要請するかどうかというのは,本県の感染状況をぎりぎりまで見極めて判断したいと思っております。いずれにしても,仮に緊急事態宣言が解除されても,本県独自の警戒基準値を安定的に下回ると見込めるまでは,何らかの対策が必要と考えておりますので,そういったことも含めて,ぎりぎりに判断したいと思っています。

 (中国新聞)
 ぎりぎりにと言うと,今,木曜日に政府が決定するというような報道もありますが,それまでにというようなことでしょうか。

 (答)
 そうです。

 (中国新聞)
 20日以降,何らかの対策という〔話〕もありましたが,20日以降もやはり何らかの対策が必要という考えでよろしいですか。

 (答)
 今のこの状況を見ると,何度も繰り返して申し上げていますけれども,ピークが今回,1日当たり〔新規感染者数〕200人を超える状況があったので,〔それと比べると〕かなり下がっていると思いがちですけれども,今の広島市の感染者の状況というのは,1月の下旬ぐらいに相当するような数がまだ出ています。そういう意味では,まだまだ油断できるようなレベルではないということをしっかりとご認識いただく必要があると思うのです。なので,対策については,当時,まだ1月下旬から2月の20日ぐらいまで対策を講じたと思いますけれども,そういった状況にあるということを踏まえて,対策は検討していきたいと考えているところです。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (幹事社:時事通信)
 他〔に質問は〕,よろしいですか。〔質問が〕なければ,続いて知事からの発表が1件ありますので,お願いします。

ワクチン接種の加速に係る取組について

 それでは発表項目でありますが,「ワクチン接種の加速に係る取組について」でございます。現在,新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する有効な手段として,ワクチンの迅速な接種,これが喫緊の課題となっております。県といたしましても,福山市と広島市に大規模接種会場を設置したところであります。6月1日には,国から職域接種を推進するという方針も示されまして,本県でも,職域接種の申請が41件出ております。こういった形でワクチン接種も加速しているところですが,7月以降は,県内でも一般接種の開始が見込まれているところであります。さらには,厚生労働省におきまして職場接種の人数要件を緩和するという意向も示されておりまして,状況は日々刻々と変化しているような状況であります。こういった状況を踏まえて,変化する状況に柔軟に対応できる体制を整えて,1日でも早く一人でも多く接種を受けられるように,ワクチン政策を機動的に推進する組織体制を強化いたします。具体的な内容をポイントとして申し上げますと,まず職域接種ですけれども,企業であるとか大学から,やはり医療従事者の確保が難しい,あるいは副反応への対応など具体的な運営方法について,相談が寄せられているところであります。こうした相談に答えるために,職域接種を円滑に実施するための相談・支援を行いたいと考えております。それから,断片的に提供される情報を整理して,国とも相談しながら,一般接種を加速するための市町,医療関係団体などとの総合調整機能の強化をしてまいりたいと考えております。それから,大規模接種などの接種体制の整備・運営による県内のワクチン接種の加速を行ってまいりたいと考えているところでございます。このために,新型コロナウイルス感染症対策担当課に,担当監1名を追加配置して,職員を増員することとしたいと思っています。〔それ〕で,6月16日の水曜日から,企業や大学など,職域接種を円滑に推進するための相談窓口を開設いたします。 詳細については,配布した資料をご覧いただければと思います。今後とも,県内のワクチン接種を希望する方が1日でも早く接種できるように,〔これが〕最終的な目標になるわけですけれども,その達成をするために,全庁一体となって,全力で新型コロナ対策に取り組んでまいりたいと考えております。私からは以上です。

 (幹事社:時事通信)
 この件について,質問がある社はお願いします。

 (HTV)
 広島テレビの門脇です。ワクチン接種の加速ということで,一般接種についてもお伺いしたいのですけれども,昨日,福山市で,12歳以上64歳までの方の接種券配布を今月中にするというような考えを示されましたけれども,広島市では7月上旬の発送予定となっていて,若干の遅れということもありますけれども,その部分に関して知事の受け止め,どのように考えていらっしゃるか,お願いいたします。

 (答)
 やはり接種する上では接種券を配布するということが必要なところですけれども,注意しなければいけないのは,まず高齢者の接種を迅速に進めていくということが重要だと思っています。〔それ〕で,その後,一般接種があるわけですけれども,今度は一般接種を進めていく上でも,また高齢者接種で最初〔に〕起きたのと同様なことが起きるわけです。それは具体的に言うと,やはり,非常に接種を待っていらっしゃる方というのは,初期に一斉に来られるので,一般接種になるとその数も多くなりますから,それが一斉におそらくコールセンターとかウェブに集中して,初期に混乱しかねないということになりますから,それに対してしっかりと対策を取っていただくことが必要だと思っています。〔それ〕で,重要なことは,そういったことも含めて円滑に,あと1か月で全て〔の接種が〕終わるということでは絶対にありませんので,どうしても,早くて10月とか11月とか〔まで〕かかるので,そこに向けて円滑に接種ができるように組み立てていくということが大事だと思っております。

 (HTV)
 接種券の対応について広島市では発送の準備が追い付いていなかったりというような声も聞かれますし,具体的な一般接種の64歳以下の方のスケジュールとか,ちょっと具体的には見えていない部分もありますけれども,やはり広島市民の方にとっては重要な関心事だと思いますので,今後,県としてどういった支援だったりとか,どういったことを〔対策として〕取らないといけないと,対策として〔取らないといけないと〕考えていらっしゃいますでしょうか。

 (答)
 市町の接種の総合的なコーディネーションと言うか,そういうことは必要だと思っています。広島市は非常に人口も多いので,今申し上げたように,初期にそれだけ早く打ちたいという人が,ワッと集中するということが非常に想定されることです。繰り返しになりますけれども,そういったことも踏まえながら円滑に接種するために,どういうふうに接種のコントロールをしていくかということが非常に重要だと思いますので,そういった面も含めて,いろいろと相談には乗りたいと思っていますし,それから,その他の市町を含めて柔軟に〔接種が〕進んでいくことが大事なことですし,あとは,職域接種とかいろんなことが起きているので,その辺のコーディネーションが必要になってくるというか,混乱してくると思っていますので,それが混乱せずに,全体として円滑に進むように,新しい体制でサポートしていきたいと考えています。

 (中国新聞)
 中国新聞社の長久です。よろしくお願いします。職域接種の窓口について,どのような役割を持つのかについてお尋ねします。例えば医療従事者の確保が難しいという声があったとして,県としてはどのようなサポートをされることになるのでしょうか。

 (答)
 その辺についても,実はこれから組み立てていかなければいけないのです。と言うのは,国の方の対応もちょっとはっきりしなくて,まず情報整理が必要だと思っています。国と調整しながら,職域接種も円滑に進めていくと〔いうことに向けて〕,そのためにどういったことが必要なのかということをまず整理するところから始めないといけないと思っています。

 (中国新聞)
 例えばQ&Aというか,疑問に対して答える。プラス,体制をサポートする。そのような機能も持つと考えてよいのでしょうか。

 (答)
 繰り返しになりますけれども,どういうことが必要になるかという整理をする必要があるのです。今,国は自分で〔体制を〕確保しなさいと言っているのですけれども,ではそれで済むのかという問題もありますし,そもそも自治体の手を取らせないようにと言ったりしているのですけれども,あと〔は〕大規模接種会場に職域の人も入ってもいいという話もされているとか,ちょっと混乱しているので,ただ単純に,例えば医師の確保を県が代行してあげますとかそういう話ではないので,まず,今の段階は交通整理して,どうする必要があるのか,県が医療従事者の確保をしなければいけないのか,それすらもはっきりしないことなので,まずは,皆さん〔が〕どこに,どう相談したらいいのか全然わからないという状態なので,まず我々がいったん〔相談を〕受けますので,そこで国とも調整しながら円滑に進むように整理していきたいということです。

 (中国新聞)
 まだ情報が少ない中で,まず窓口を設けるということ〔でしょうか〕。

 (答)
 その上で,国の方針もだんだん固まってくると思いますし,また国の方でも課題はどういうところにあるのかというのが,はっきりわかっていないので,そういったところも情報を繋ぎながら,ではこういうふうにしていきましょうという,やり方を組み立てていかないといけない,そういうことが必要なのではないかと想定しています。

 (中国新聞)
 わかりました。

 (RCC)
 RCCの松原です。組織体制強化ということなのですけれども,現行から再編後で,人数の増加という面ではどれくらい増えるとかというのはありますでしょうか。

 (答)
 全体でプラス13人くらい増えるということになります。

 (RCC)
 元々何人で,どれくらい〔増えることになるのでしょうか〕。

 (答)
 今,25人で対応しているのですが,それプラス13人〔が増えるということです〕。

 (RCC)
 では〔人数が〕1.5倍〔になる〕という感じ〔でしょうか〕。

 (答)
 そうです。

 (RCC)
 わかりました。ありがとうございます。

 (幹事社:時事通信)
 他に〔質問は〕よろしいでしょうか。

 (TSS)
 すみません,テレビ新広島の金田です。1点確認ですけれども,知事の方から41件申請が,職域接種〔の申請が〕来ているというお話がありましたけれども,この数字は昨日の時点でよろしかったでしょうか。

 (答)
 ごめんなさい。それは,ちょっと〔事務方でわかりますか〕。

 (事務方)
 昨日の時点です。

時短・休業要請について

 (幹事社:時事通信)
 他〔に質問は〕よろしいですか。〔質問が〕なければ幹事社の質問,1件お願いします。飲食店などへの営業時間短縮や休業の要請についてお伺いします。知事は5月下旬の記者会見の時に,その時点で要請に応じていない飲食店が11店舗あって,その後の手続きを経ても協力してくれない状況が続いたら,6月第3週頃には命令を出すという見通しを示していました。先日のぶら下がりの取材の際も,その後,要請に応じていない店が対応を変更したとは聞いていないというように説明していましたが,今現在,直近では何店舗〔要請に〕応じていないお店があるかや,もう今日〔は〕6月第3週に入っていますけれども,今週中にも命令を出す予定なのか,その辺りの対応状況を教えてください。

 (答)
 まず我々の対応状況を申し上げますと,県内全域の全ての飲食店が対象になるわけですが,19,324店舗ございます。〔それ〕で,6月8日時点で,延べ48,155回,見回りに行っている,確認しているという状況です。〔それ〕で,その結果,要請に応じていない店舗に対しては,電話で指導すると〔いう対応を行いました〕。〔それ〕で,その後,さらに2度ほど店舗に直接お伺いすると〔いう対応を行い〕,〔それ〕で,酒類提供の中止と時短に応じるように指導を行ったというところです。その上で,さらに要請に応じていただけていない店舗が13店舗,現時点でございます。この13店舗については,〔新型インフルエンザ等対策〕特〔別〕措〔置〕法に基づいて,弁明の機会を付与した後に,明日にでも命令を行う手続きを今進めているところであります。〔それ〕で,命令を行えば,その旨を公表したいと思っています。

 (幹事社:時事通信)
 この件について,質問がある社はお願いします。〔質問は〕よろしいですか。

 (HOME)
 明日にでも命令〔を行う〕ということだったのですが,応じない場合は,HPなどに店名を公開するという〔ことでしょうか〕。

 (答)
 命令に応じない場合には,過料を求めるということになると思います。

 (HOME)
 店名を公開するというわけではないということ〔でしょうか〕。

 (答)
 〔店名の〕公開というのがマストではないので,それについては検討した上で,どうするか決定したいと思っています。

 (中国新聞)
 たびたびすみません。知事はこれまでにも例えば命令したいわけではないというお話もありましたけれども,このような状況に至った点についてはどのように受け止めていらっしゃいますか。明日にでも命令を行わざるを得ないというか,そういう状況までなっているという点については,どのように受け止めておられますか。

 (答)
 先ほど申し上げたように,県内約2万店舗の飲食店がございまして,そのほとんどが,この要請に応じていただいているという状況の中で,13店舗ほど現在まで要請に応じていただけていないというのは非常に残念であると思っています。

 (共同通信)
 共同通信の平等です。細かい内容なのですが,命令は,休業を命令するという形になると理解してよろしいでしょうか。

 (答)
 要請に従う〔ことを命令する〕ということなので,休業または酒類を提供しない,〔あるいは〕営業時間短縮ということ〔を命令するということ〕です。酒類〔だけでなく〕カラオケ〔設備を提供しないことも要請内容として〕ありますけれども。

 (共同通信)
 承知しました。ありがとうございます。

 (幹事社:時事通信)
 他〔に質問は〕よろしいですか。〔質問が〕なければ,一般質問に移ります。他に質問がある社はお願いします。

歳費法の改正について

 (中国新聞)
 すみません。中国新聞の岡田です。政治とカネの問題で二つほどお伺いします。自民党が選挙違反で当選無効となった国会議員の歳費返還を可能とする歳費法改正を検討していたのですけれども,結果として,今国会での〔改正〕実現を見送っています。参〔議〕院広島選挙区での大規模買収事件を発端に,逮捕・起訴された議員がお金を貰い続けて良いのかというのが問題になったものですけれども,働いていなくて議員達が給料を貰う現状について,知事はどう考えられますか。見解をお聞かせいただけますか。

 (答)
 国会議員の身分というのは,それなりに保証される必要があるというのは,まず前提としてあると思うのです。それは何かと言うと,逆の,つまり,それこそ第二次世界大戦の時のようなことを考えると,まさに,国会議員を弾圧して,そして給与を払わないようにして,そして,実質的に民主主義を奪うという,そういうようなこともあり得ますので。今は,選挙違反が非常に注目を浴びていますけれども,まず,根本としては,そういう制度が,極めて民主主義を守る上では重要であるということが,まずベースとしてはあると思います。その上で,今回の件で言えば,非常に大規模な公職選挙法違反で,少なくとも今は,三権がきちんと分立されている裁判所において,しかも自ら認めて〔いるところでもあるとおり〕,買収を行ったという結論が確定しています。それについては,選挙〔正しくは,当選〕無効ということになるので,そもそも国会議員の身分を持っていなかったということになるのです。こういったケースにおいて,やはり,まったく貰いっ放しということは,さすがに,国会議員の身分保障という,必要とされる,その身分の保証を逸脱した状況ではないかと思います。そういうことを国民の皆さんは強く感じているのではないかと思いますけれども,現状,なかなか,歳費法について,拙速に行うことが良いかどうかは別として,やはり,国民の,国民感情的には,非常に強いものがあると思いますので,それに対して十分に答えていただけているとは思えないような状況ではないかと思います。

 (中国新聞)
 国会が閉じつつありますけれども,臨時国会も,また年内にありますし,できるだけ早い成立を,何らかの形で望むということでよろしいでしょうか。

 (答)
 そうです。ただ,ちょっと私が危惧するのは,今,歳費法がちょっと焦点になっているので,こればっかり焦点が当たっているのですけれども,そもそもの,やはり,何と言うのでしょうか選挙違反。これについて,例えばご本人が,まったく,まだ説明されていないとか,そういった状況です。克行さんの方は,まだ裁判が継続しているということもあるかもしれませんけれども,かたや〔裁判は〕終わっているということもあるので,そういった責任をしっかり果たしていくという,それを国会としても,やはり,きちんと求めていくということが必要なことではないかと思います。

政治資金収支報告書の公開について

 (中国新聞)
 政治とカネ〔の関係〕でもう1点〔お伺いします〕。政治資金収支報告書についてお伺いします。各政治団体が昨年分を春先に県選〔挙〕管〔理委員会〕に提出して,今後,秋に向けて,公開に向けた作業が始まると思うのですけれども,インターネット上での全文公開というのが,今,全国的に主流になっているのですが,広島県については,要旨のみしか公開しないということで,全国で6県だけ要旨公開に留まっているのですが,今,おっしゃったように,大規模買収事件で政治資金に対する有権者の関心が高まっているのですが,全面公開すべきかどうかについて,知事は,政治家の一人としてどう考えられますでしょうか。

 (答)
 政治家の一人なのですけれども,知事としての立場もあるので,これは選挙管理委員会のことになるので,ちょっと,なかなか申し上げにくいところがあるというのは,ちょっとご理解いただければと思うのですけれども。

 (中国新聞)
 政治家の一人としても言い難いと〔いうことでしょうか〕。

 (答)
 ですから,〔政治家の一人〕とは言っても,まさに,ピンポイントで制度をどうするかという話になるので,ちょっと,なかなかごめんなさい。言い難いというところです。

 (幹事社:時事通信)
 ちょっと時間〔が〕過ぎていますが〔他に質問はありますでしょうか〕。

芸備線について

 (HTV)
 すみません。広島テレビの門脇です。昨日,知事もコメントを出されていますけれども,JR芸備線についてなのですけれども,一部区間の利用促進などを話し合うJRなどの協議の中に参加するというようなお考えを示されていますけれども,今の現状について,あらためてどのように受け止めていらっしゃって,この協議に参加しようというような経緯に至ったか,お願いします。

 (答)
 JR西日本から,あらためて提案がございまして,その内容としては芸備線沿線地域の現状などについて,まずしっかり把握するということと,その上で利用促進について協議して検討していきたい。そういうことでありました。そういう内容でありますので,県としては協議の場に参加するということで,庄原市と新見市,それから岡山県とJRと,そういう話をしたいと思っています。芸備線は,通勤であるとか通学であるとか,やはり県民の皆さま,特に交通弱者にとって,生活に必需のもの,あるいはその経済活動を支えていく上で重要な移動手段であると考えていますし,広島と岡山を結ぶ広域ネットワークを構成する路線でもあると思っております。県としても令和2年度から,中山間地域〔の〕魅力向上のために鉄道を活用するという事業を進めてきているところですし,先般も沿線4市がJR西日本に対して提案していますけれども,そういった芸備線対策協議会における活動というのも支援してきているところでありますので,県民の皆さまを含めた多くの方に積極的に芸備線を利用していただくよう,本県としても取り組んでいかなければいけないと考えているところです。

 (HTV)
 最後に1点だけなのですけれども,今,〔芸備線の〕利用低迷が続いているという状況ですけれども,湯崎知事としてはこの利用低迷の部分に関してはどのように受け止めていらっしゃいますか。

 (答)
 今,非常に利用が少ないということは,これは事実です。他方で地域の皆さんは,観光であるとか生活の両面で非常に重要な地域の資源であるとおっしゃっていますし,我々もそのように認識しているところなので,やはり地元の皆さまにも,芸備線を守っていくために,やはり乗らないと,使わないのに鉄道を運行しますと,そういうわけにはいかないので,いかに自分たちの大切な資源を守っていくために自分たちも活用していくということを進めていくか,ということが重要だと思っています。

 (中国新聞)
 同じ件で,〔芸備線について〕追加でお願いします。あらためまして,少し重なるかもしれませんが,今回,〔協議に〕参加する方向というお考えを昨日示されましたが,参加すると決められた理由についてあらためてお聞かせいただけますか。

 (答)
 JRの申し入れの趣旨というのは,〔芸備線の〕利用促進をしていくということでありますので,利用促進して,利用されて初めて継続するという,継続というか,路線が守られていくということだと思いますので,それを考えていく上ではもちろんJRのご意見というか,そういったことも非常に重要になると,JRからどういった協力が得られるようになるのかということも重要なことでありますので,関係する自治体,それからJRで話をして,今後,利用をいかに増やしていくかということを検討するのは重要なことだと思っています。

 (中国新聞) 
 もう1点,今回の動きについて沿線の自治体住民の中には,将来的な廃止があるのではないかという不安があるというのも事実でして,そういった声をどのように受け止めるか,あるいは,今回の検討の場に,県としてそういう声をどのように反映していくお考えでしょうか。

 (答)
 繰り返しになりますけれども,〔鉄道を〕使わないと,何のためにそもそもあるのかということです。ですから,非常に不安だというのは,現に使われていないという事実があるのだと思います。その中でJRとして,使われない路線〔なら〕,他の交通手段の方が適切ではないかというような意見が出てくる〔のではないか〕,それに対して〔住民が〕不安を感じておられるのだと思うのです。ですから我々としては,それをいかに利用を進めていくのか,住民の皆さまもそれを認識してどう使うかということを考えていただかなければいけませんし,そのために地元の市や町が,町はないですけど,市が〔協議の場に〕入っているわけですけれども,同時にJRも,使いやすいようにどう工夫していただけるのか,ということもあると思います。そういうことを総合的に検討していくということだと思います。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

 (HTV)
 関連で,1点だけ最後にお願いします。今回の検討会に県が入ることによって,どのような利点というかメリットがあるということを〔考えて〕取り組んでいきたいと思われていますでしょうか。

 (答)
 利点と言うか,促進策を話しましょうということなので,利点と言うのか,どのようにお答えしたらいいのか,ちょっとピンと来ないところもありますけれども〔どうでしょうか〕。

 (HTV)
 JRからの申し入れを受けて,県が〔協議の場に〕入ることによって,例えばJR〔や〕市〔が〕独自でできない部分の何かしらの意見を聞きたいとか,そういったお考えがJR側にあるのかなとか,JRの方にちょっと意見を聞かないとわからないのですけれども,その辺に関して知事としてはどういったことを県としてできるかなと思っているかという,お考えをお伺いします。

 (答)
 市とJRだけではなくて,県が入ることによってですか。

 (HTV)
 はい。

 (答)
 鉄道は,今回,対象区間は庄原ですけれども,庄原だけを走っているわけではなくて,芸備線自体はご承知のように広島から岡山まで繋がっているものですから,各自治体を通ってです。ですからそこはもちろん総合的に考える必要があるということです。それは庄原市にはそういう〔県全体の〕代表はできませんので,県として代表して入っていくということだと思います。

 (幹事社:時事通信)
 それでは,これで知事記者会見を終わります。次回は来週22日の10時30分からを予定しています。ありがとうございました。

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(資料)ワクチン接種の加速に係る取組について (PDFファイル)(248KB)

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