記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はYoutubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。
宮城県気仙沼市への物資等の提供について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/3」をご覧ください。
宮城県気仙沼市への物資等の提供について
広島市との関係で,今後取り組むべき課題について
今回の統一地方選の受け止めについて
※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/3]をご覧ください。
東日本大震災への対応について
海外からの観光客の減少について
東日本大震災への対応について
広島西飛行場について
※上記項目の動画は上の動画リンクの「3/3]をご覧ください。
(幹事社:共同通信)
おはようございます。幹事社の共同通信です。定例記者会見を始めたいと思います。
まず,はじめに,知事の方から発表項目についてよろしくお願いします。
(答)
1点,発表項目という程でもないかもしれないんですけれども,気仙沼にですね,県から健康相談あるいは避難所支援のために職員を派遣しているところですけれども,そういった中で,気仙沼にある大島という島ですね,3千人ほどの人口がある離島ということなんですけれども,この度ですね,気仙沼市の現地のニーズとして,この大島等で,トラック等の車両や防災の資機材,あるいは食糧としてお米といったものの支援を求めているということがわかりましたので,県の備蓄物資や,お米ですね,お米は先般県内企業からご協力の申し出がありまして,そういうものがあるものについては,有効に活用させていただきたいと思っておりますけれども,車両などについては,確保が現時点では難しいので,改めて県内企業の皆様のご協力をお願いしたいというふうに考えておるところでございます。
もう少し,また先方の具体的なものがまとまった段階で,マッチングをしていきたいと思っていますけれども,そういうことがあるということを,お知らせしたいというかですね,その上でご協力をお願いしたいというふうに考えております。
私からは以上でございます。
(幹事社:共同通信)
知事の発表項目について,質問のある社はお願いします。
(中国新聞)
すみません,中国新聞の村田です。
先ほどの件は,まだ詳細,どういったものというのは固まってなくて,実際,募集の段階でまた改めて概要等が出てくる,と・・・
(答)
そうですね。今聞いているのは,トラック,軽トラとか,あるいはマイクロバスといったものがあるということなんですけれども。そのようなものがあるということを念頭においていただいて,車両系ということだと思うんですね。それがご提供可能な場合にはですね,お知らせいただければなというふうに思っております。
(中国新聞)
それはもう,ホームページかなんかでそういうご案内が出ているという理解でよろしいんでしょうか。
(答)
いや,それはまだ出てません。
(中国新聞)
大体,いつぐらいになりそう,というのは・・・
(答)
それはですね,ホームページで募集をするということにならないかもしれません。非常に限られたあれなので,ご提供できるところもですね。県民一般からというよりは,おそらく車両を持っている企業の皆さんということだと思うので,我々も少し個別にあたるということも考えたいと思っています。
そういうことがあるというのをお知らせいただけると助かるな,と思っております。
(読売新聞)
読売新聞の野中といいます。
今の件なんですけれども,気仙沼の大島にニーズがあるというのは,なぜ大島に特化しているんでしょう。それ以外にはニーズが無いということなのか。
(答)
いや,いろんな所であると思うんですけれども,そういう所で具体的に聞いてきたということですね。
(読売新聞)
派遣された職員の方が,ということでしょうか。
(答)
そうですね。そういういくつかのルートを通じて聞いています。
(読売新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社:共同通信)
ほかに質問がある社は・・・いいですか。
私からもなんですが,物資というのか例えばお米とかですね,合計で何トンくらいで,それで,軽トラックとかマイクロバスが例えばどれくらいの台数とかですね。
(答)
そういう詳細はちょっと今,まだ分からないので,何百台とかいうレベルではないと思ってますし。提供する側もですね,車両という話なので,ちょっと何十台も出せるものでもないんで。基本的には数台ずつというふうに認識をしています。
(幹事社:共同通信)
よろしいですかね。
では,幹事社の方からの質問ということで,よろしくお願いします。
2点あるんですけれども,昨日〔4月11日〕も触れさせていただいた機会があったと思うんですが,広島市で松井新市長が誕生したということで,昨日はもっぱら松井新市長に期待することなどの質問があったと思うんですけれども,今日午後〔4月12日〕松井新市長との会談も持たれるということで,今後広島市との関係の中でですね,取り組むべき課題,中長期的あるいは短期的にですね,これは取り組まなきゃならないというふうに知事がご認識なさっていることが具体的にあれば,よろしくお願いします。
(答)
もちろん,まず,広島の中枢拠点性というか,それを高める事業というのはいくつか協力しながらやっております。5号線もそうですし,二葉の里,あるいは〔広島〕駅前の開発,こういうったものですね。それから,多少なりとも関連してくるのが,やはり市民球場の跡地であるとか,広〔島〕大〔学〕の跡地といった課題ですね。今度,〔広島〕西空港の跡地利用ということも課題になってくるというふうに思います。
あるいは,出島あるいは宇品周辺の賑わいづくり等々ですね。こういった,県あるいは市がそれぞれ事業主体として進んではいるけれども,協力をしながらやっているようなことというのがまずありますので,そういったものを引き続き協力しながらですね,広島市そのものにとっても,また,中枢拠点性を高めるということで,県全体あるいは中国地方全体にとっても,いい方向になるように進めていきたいと考えています。
(幹事社:共同通信)
あと1点なんですが,今回の統一地方選挙全体をご覧になってですね,東日本大震災の中,行われたわけですけれども,県内では投票率が下がったりとかですね,全国では知事選があったりもしたんですが,湯崎知事がご覧になったところで,どのように受け止めていらっしゃるかというのを,統一地方選全体を見て。
(答)
広島のということではなくて。
(幹事社:共同通信)
それは,切り分けてもらってもかまいません。全国的にはこうで,県内ではこうで,という切り分けでもかまいませんし。
(答)
今回,全国的に投票率が低かったという傾向があるというふうに分析がされておりますけれども,それについては,私も他の地域の状況がよく分かりませんからなんとも言えませんけれども,実際に気持ち的な面で言えば,やはり震災というのは影響があってもおかしくないなというふうに思います。
広島県内についてどう影響したかというのは,正直言ってあまりわからないところですけれども。有権者の意識がですね,選挙に強く向いている,あるいは向ける状況であったかというと,そうではなかっただろうなというふうには思います。
(幹事社:共同通信)
わかりました。幹事社質問について,補足で質問がある社はよろしくお願いします。
(RCC)
すみません。RCCの福原です。
投票率の話でちょっと続けますけれども,県議会議員選挙でも下回ったということはですね,知事のお立場からするとですね,湯崎県政をどう評価されているのかというひとつのバロメーター,高ければ高いほどですね,関心度も高いということでですね,そういう意味では残念に感じる部分はあろうかと,そのあたりの評価を。
(答)
そうですね。それは残念に思ってます。50パーセントきってましたよね。47ぐらいでしたっけ。なんですけれども,これは過去の歴史的推移から見ると必ずしも低いわけではなくて,前回はちょっと高かったんですかね。それと比べると落ちてると。だけど,全般,過去の推移から見るとですね,比較的高い方に入るというかですね,ではないかなというふうには思ってますけれども。いずれにしても半分の有権者の方が投票所に足を運んでおられないということはですね,やはり残念なことですね。
今みたいな時代だからこそですね,あるいはその困難を日本全体で乗り切ろうという時代だからこそやっぱり,政治なりに関心を持っていただいて,投票していただきたかったなというのが私の率直な感想ですけれども。これから政治としてもですね,引き続き有権者の皆様の関心を高めていくということはですね,やはり重要な課題だなというふうに認識をしてます。
(RCC)
震災以外には何かこういった要因があるのではないかという見方はございますか。
(答)
うーん。そうですね。それ以外の理由というのは特に思い当たる訳ではありませんけれども,私の選挙の時もそうだったんですけれども,16年ぶりにね,新人同士の争いということで必ず知事が替わると,で,今回市長選も必ず市長が替わるという中での選挙だった訳ですけれども,その割にはそれほど投票率が上がらなかったということでですね,私も同じ経験をしましたけれども,もっともっと,なんて言うか実際に投票所に行っていただくっていうところまで関心レベルを上げていかないといけないなという感じはしましたですね。
(幹事社)
他に質問がある社はよろしくお願いします。
(読売新聞)
知事は,投票率の低さ,政治に対する関心の低さっていうのがどういったところにあると考えてらっしゃいますか。
(答)
まあ,難しい,一言では言えないことだと思いますけれども,やはり,政治なり行政をする立場としては何をやってるのかということをきちんとメッセージとして発信をしていかなければいけないと思うんですね。その部分が,私はこの1年,かなり努力をして,関心も高まってきたのではないかなと思いつつもですね,まだまだそれが十分ではなかったのかなというふうに,改めて感じるところですね。
(幹事社)
他に質問がある社はありますか。
(時事通信)
時事通信の宮内です。
統一選の関係ですけれども,例えば大阪のですね,いわゆる府議選等の結果を見てですね,有権者の,まあ,広島県も政令指定都市を抱えていて,府というか都道府県と政令市の一体化といいますか,そういうことに対する,どう評価するかっていう問題があると思うんですけれども,あの結果についてはですね,知事はどのようにお考えになりますか。(答)
府議選では過半数を取られて,市議選ではちょっと至らなかったということだと思いますけれども,今なんとなくこのシングル・イシューでね,物事を割り切ろうという動きがやや強まってる感があります。それは,大阪であれば都構想だし,名古屋の場合には減税というところの切り口ですね,行われてる感があるんですけれども,有権者の皆様も,もちろんそういうところにも反応しつつですね,必ずしもそれだけじゃないよねっていうところのバランスが出てきたんではないかなと,それは大阪でもそうですし,名古屋でもそうだったんではないかなというふうに思います。つまりそれだけで割り切ってどんどんどんどん進めればいいよねっていうか,分かりやすいので非常に投票もし易いんだと思うんですけれども,ただそれだけではないよねっていうことがですね,やはりある程度あって,それが現れてきてそういう結果になってるのかなという気がしますね。
(幹事社)
じゃあ,幹事社質問に関わらず,その他何か質問がある社はよろしくお願いします。
(毎日新聞)
毎日新聞の樋口です。昨日で震災から1カ月ということになりましたけれども,1カ月として,次のステージ,次というか1カ月という今これからの時期からですね,県として次に何が大事になるのかというふうに,被災者支援ということでお考えになっているのかということと,それを踏まえてこれまでの1カ月と何か考え方に変化があれば教えてください。
(答)
はい。これから被災者支援という観点から必要になっていくのは恐らく心のケアだというふうに我々は認識しておりまして,やはり震災から間もない時期というのは,いろんな気が張っているというようなこともあって,乗り切ってこられたという部分もあると思うんですけれども,実際に長期戦になってくるとそういった疲れが出てきて,精神的にももちろん大変なつらい経験をされているわけですので,重たくなってくると。この1カ月くらいからは,身体的な健康ももちろんですけれども,精神面のケアということが,我々もできることはやっていきたいなとは思っています。
(山陽新聞)
山陽新聞の正本です。よろしくお願いします。
福島の原発等の影響で,海外から日本に来る方が減っているようだということで,知事としては広島に海外から観光客をどんどん誘致しようという動きで,ちょっとその辺りの影響についてどのように考えられているのかということと,何かその影響があるのであれば何か対策を考えられているのかといった辺りを。
(答)
今,非常になんというか風評的な意味で大きな影響を受けていると思います。昨日も実はハワイから広島県人会の方が来られていたんですけれども,ハワイにおいても広島…まあ広島に来られてるわけですけれども,日本に行くのは止めたほうがいいというふうに言われたということで,そういう認識がやっぱり広くあるんではないかなと思います。それについては,広島県だけでなかなかちょっと解決できるものでもないんですけれども,これは国なりあるいは観光庁なりにもお願いしたいと思っておりますけれども,そういう風評的なものはきちんと説明していくことが必要ではないかなあと思います。我々としてできることとしては,引き続きこれまで予定していたようなインバウンドだとかですね,そういったことは継続したいと思ってますし,来られた方には信用していただければなというか,来られた方は安心できるというのはわかると思うんでですね,是非ね,来られた方をおもてなししてきたいなというふうに,いつもどおりおもてなししていきたいなという風に思います。
(山陽新聞)
ありがとうございました。
(幹事社:共同通信)
他に質問がある社はありますか。
(中国新聞)
震災から1カ月の今後の対応の中で,この1カ月で特に集団移転なりですね,学校の移転なんかで準備されてきました。一方で現地からの報道でしか見聞きできませんが,やはり地元を離れて暮らすことに対する抵抗もあるようですけれども,今後のまとまった受け入れの方向性の変化というかですね,その辺はあるんでしょうか。
(答)
それはですね,私は当面はないというかこれからこそ受け入れの窓口をきちんと開いておく必要があると思うんです。震災を受けられた皆さんは,もちろんやはり故郷を離れたくないとか,あるいはまだ不明の家族がいらっしゃるとか,そういう不安でいっぱいだと思うんですね。そこを無理やり引き離すとか,引き剥がすようなことは,私はやるべきではないと。そういう意味では,広く受け入れていますよというのはもちろんあれなんですけれども,向こうまで行って引っ張ってくるということではないと思うんですね。ただこれから現実として子どもたちの学校の話であるとか,学校なんかも避難所になってたりするわけですから,あるいは仮設住宅の建設までにはかなり時間がかかると。そういう中で遠距離だけど仕方ない。まとまって避難をしたいとかですね,いろんなニーズが出てくるんではないかと思います。その時にやはりきちんと受け入れるということが大事ではないかなと思っていますので,当面はこういった門戸を開いておくというか,温かくお迎えする準備をしておくべきではないかと思っています。
(中国新聞)
学校の件では既に2カ所ですかね。世羅はなんか話が出ていますけれども,決まっていて,それは受け皿作りが進んでいる。避難所の方でも千何百人でしたか。そちらのほうをひとまず,さらに拡充というよりはその門戸を開いておくという。
(答)
そうですね。はい。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:共同通信)
他に質問がある社はお願いします。
(RCC)
すみません,昨日のちょっと延長線上で西飛行場の話をちょっと改めて聞くんですけれども,議論の余地がなさそうだということは知事の発言から分かるんですけれども,例えばあえて広島市がこういう条件を出してきたら少しは考える余地があるかなという,何か松井新市長の申し出をピシャッとシャットアウトするのではなくてですね,お話を聞く余地があるのかどうか。
(答)
それはまだ松井市長と話をしてないので何ともいえませんけれども,市長がお話されたいことをいやもう聞く耳を持ちませんというつもりは全くありませんので,もちろんご提案なりお話,ご相談なりですね,お話したいことがあれば,もちろんそれはお伺いします。ただ我々のスタンスとしては,これまで申しあげている通りですので,それをご理解いただいた上でどう進めるのかというのはまたその次のステップのことかなと思います。
(幹事社:共同通信)
他にありましたら。
(読売新聞)
すみません。西飛行場の件で,今更ながらですけれども,条件として道路の供用開始時期には支障をきたさないというのが今の議論の最前提だと思うんですが,その最前提の条件については現段階で知事は変更はないと考えているということでよろしいんでしょうか。
(答)
そうですね。はい。
(読売新聞)
了解しました。ありがとうございます。
(幹事社:共同通信)
他にご質問はありますか。
少し早いですが,記者会見を終わりたいと思います。ありがとうございます。