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知事記者会見(平成22年10月27日)

印刷用ページを表示する掲載日2011年11月1日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はYouTubeのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)

会見日:平成22年10月27日(水曜日)

 動画は次のリンクからご覧になれます。なお,動画の収録内容は下の発表項目及び質疑のとおりです。

【動画リンク】 1/2 2/2 

(発表事項)

○「ひろしま未来チャレンジビジョン」の策定について
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「1/2」をご覧ください。

(質疑)

○「ひろしま未来チャレンジビジョン」の策定について
 ※上記項目の動画は上の動画リンクの「2/2」をご覧ください。

【会見録】

(司会)
 ただいまから,新たな総合計画についての発表を行います。それでは知事,よろしくお願いいたします。

○ ひろしま未来チャレンジビジョンについて

(知事)
 本日は,新たな総合計画の策定について報告させていただきます。
 この新しい総合計画については,昨年6月に,広島県総合計画審議会,この会長は中経連の福田会長にお願いをしておりますけれども,に策定を諮問いたしまして,以後,非常に精力的にご審議をいただきました。
 ご案内のとおり, 10月19日に,審議会から新たな総合計画について「適当と認める」という答申をいただいて,その答申を踏まえて,本日の経営戦略会議で決定をしたところでございます。
 今年度は,私の県政のスタートの年として,新たな挑戦のための仕込みと基盤づくりの年と位置付けておりますけれども,新たなビジョンは,その基本となるものでありまして,今後概ね10年後を展望して,本県の目指すべき姿と,これを実現するための取組の方向や戦略などを明らかにしておるものでございます。
 名称は,いろいろ検討いたしまして,最終的に「ひろしま未来チャレンジビジョン」と。そして副題を,「県民の力とイノベーションで未来をつくる」という形にしております。
 簡単に概略をご説明いたしますと,まず社会経済情勢が今,非常に大きく変化しておりますが,現在本県が直面している課題,あるいは今後,深刻な影響を受けるおそれがある問題に対して有効な手立てが講じられなかった場合に予測される将来を明らかにした上で,県民と共に目指す姿を描き,その実現を図るため,「人づくり」「新たな経済成長」「安心な暮らしづくり」「豊かな地域づくり」の,4つの「挑戦」を行うこととしております。
 「挑戦」とは,県民の一人ひとり,この場合その県民というのは,もちろん個人というだけではなくて広島県内における企業や団体を含む,様々な活動主体と捕らえておりますけれども,その県民の皆様がリスクがあっても,失敗を恐れずに,果敢に改革に取り組むということでありまして,この「挑戦」を具体化し,推進していく上での視点としまして,4つほど挙げております。概略の資料の下の右側の方にございますけれども,ごめんなさい,5つですね。ひとつは本県の有する様々な「強み」を生かして活力を創出していくこと,そしてひとつは「イノベーション」,様々な分野で,新しいアイデアでモノや情報,あるいは仕組みなどを組み合わせて,新しい価値を創造していくと。そういう「イノベーション」を起こしていくと。それから,3番目が今後一層進展をして,我が県としても避けることのできない,逃れることのできない「グローバル化」というものに的確に対応していくということ。それから4つ目が,県民主体の新たな広島県づくりということで,冒頭の挑戦のところで申し上げたように,実際に新しい次の時代を切り開いていく主体は県民であるという認識に立って,自ら問題意識を持って「挑戦」をしようという方々を応援することで,この「県民主体」の広島県づくりを行うということ。そして,5点目が市・町やあるいは近隣県との連携によって進めていくということ。
 こういった視点に留意をしながら進めたいと考えております。
 このビジョンは直ぐに実現できるというものでもありませんけれども,本ビジョンのもとで,県庁はもとより,県民の皆様お一人おひとりが,目指す姿,希望あふれる本県の将来像を共有して,それぞれの立場で新たな広島県づくりに取り組むことで,ビジョンに掲げます基本理念である,「将来にわたって,『広島に生まれ,育ち,住み,働いて良かった』と心から思える広島県の実現」ができるのではないかと考えておるところでございます。
 今後は,このビジョンを具体化していくという過程に入りますけれども,繰り返しになりますが,県庁だけが頑張って,このビジョンを実現できるわけではなくて,広島県における活動主体,それはまさに県民の皆様でありますが,主役は県民の皆様であろうと思っております。
 今後は積極的に広報を行っていって,「県民みんなで新しい広島県づくりに取り組んでいく」という機運を醸成するよう努めていきたいと思っております。
 また県としては,この目指す姿を実現するために,その取組みを着実に推進していくために,「県政運営の基本方針」,これを毎年度策定をして,その年々,3年間くらいのスパンを見ながら,その年々に何を行っていくかということを定めていく,県政運営の基本方針を定めて,その中で重点的に取り組む施策を明らかにしていきたいと思っております。そして優先順位を明確にして,県庁一丸となって,このビジョンの実現に向けて着実に進んでいきたいと思っております。
 私からは以上でございます。

(司会)
 それでは,発表事項についての質疑に移ります。質問される方は,社名を名乗ってお願いいたします。

(時事通信)
 時事通信の宮内です。これは県のビジョンということで,ちょっとずれてしまうかもしれないんですけども,昨日の会見でも質問が出てました,地域における広島県の位置といいますか。中国地方ないし,四国も含めた,もしくは西日本という中での,広島県のリーダーシップといいますか。そういうものをどう発揮していくか。この中では,県域を越えた広域情勢というものが出てくるんですけども,その点についての知事のイメージといいますか。いわば広島県をどう,この地域を引っ張っていくのかという・・・

(答)
 新しい枠組みができた暁に,そこにおいてどういう役割を果たすかという意味ですか。

(時事通信)
 はい。

(答)
 これはですね。これまでの道州制の議論の中でも,どこが州都をとるとか。そういう議論がされてますけども,私はその議論をする前に,広域の自治体ができる前に引き続き県としての活動があるわけですから,その中でいかに広島県が発展のリーダーとなれるかと。実際に,広島県が発展をしていくと。他の県と比べてですね,また同時に周辺の県のことも考えて,一緒に連携をしていくということをしていくべきであろうと。そういった暁にですね,自然にどこが新たな広域自治体におけるリーダーとなっていくのかということが決まっていくと思います。
 そもそも,広域自治体,新しいものができたらですね。理念としては,どっかの特定の地域がリーダーなんだではなくてですね,本当に全体一丸となって新しい発展を目指していかなければいけないと思うんですけど,現実としては,いろんなそれぞれの地域の考えがあると思います。ただ,そういう中で結局,広島県がやっぱりリーダーにふさわしいよねと思われることが大事だと思いますので,そういった姿を目指していきたいと思ってます。

(時事通信)
 わかりました。

(司会)
 そのほか,ございますでしょうか。

(中国新聞)
 中国新聞の高橋です。総合計画,どうしても理念とかが中心で,抽象的になりがちですけど,今後具体化していく上での知事自身の考えなり,指示したことなりがあれば,というのが一点と,あと,県民と将来像を共有していくということで,広報ということで,何か具体的にですね,浸透していくような工夫とか考えてらっしゃいますでしょうか。

(答)
 そうですね,まず広報の点について言えば,いろんなところで説明会みたいなのをしていくというのは一つあろうかとは思いますし,
 まず,ネタを言っていいのかわかりませんけれど・・・だめなんですか。最初の衣替えした県民だよりの第一号は・・・いいんですよね。おそらくですね,〔県民だよりについては〕今度は紙を挟むのから,新聞記事の中っていうか,紙面を買って出すということに変更しますけど,その第一号がこれになるのかなと検討したりしてますけど。そういう努力ですよね。
 あとはいろんなとこで,お話をしていくということと,それから,県庁内がやっぱりこれをしっかりと理解をして,そこからまた外にいろんな場面でお話をしていくということも大事かと思ってます。
 具体化の点についていえば,この中でも色々実はちらちらと入ったりしてるんですけども,個別の施策をいうとまたきりがないので申し上げませんけど,今,いろんなプロジェクト的っていうかね,政策的なことについては,議論を進めてるものがあります。人づくりにしても,経済成長にしてもですね,やりますし,もちろん海の道なんていうのは,この中の一部を先取りして進めてるようなものですよね。こういったものを実現していきたいと思ってます。

(中国新聞)
 あとですね,ビジョンつくった後の検証ですよね。定期的なとか。どういうふうにされてくのか。

(答)
 それはやはり定期的に検証していきたいと思っておりますし,指標のようなもの,参考指標みたいなものを出しております,この中にですね。そういったものの動きを追っかけていくということは大事ですし,それから,この数値だけではなくて,定性的にもね,目指そうとしている目標にどう近づいているのかということもやらないといけないと思ってます。それはどういう頻度でやるかは別にして,定期的にそれはやりたいと思ってます。

(司会)
 そのほかはございますでしょうか。

(RCC)
 すいません,RCCの福原です。福田会長からの答申の時にはですね,10年後,大人になる中高生にも伝わりやすいようにというようなこともおっしゃってましたけれども。さっきの質問にも関連しますけれども,若い人たちを引きつける広島県という意味あいではですね,その中身としてはどういう力の入れ方,この中身に。

(答)
 この中身ですか。中身的に言うと,いくつか世代によって違うところもあるんですけれども,1つはまず,直接的に人づくりのところですね。教育という部分がありますけれども,この〔冊子の〕広島県の目指す姿っていうところをご覧いただくと,子どもたちが将来にわたって,たくましく生きる力を持って,健やかに育っていく,と。それから,グローバルな感覚を持った人材が育って,企業や地域社会などで活躍していく,というふうに書いてあります。
 これは,〔中国新聞の〕高橋さんがさっき,ちょっとおっしゃったように,これだけ見るとちょっと抽象的に見えるかもしれませんけども,これが具体的にどういうことかと言うと,正に,子どもたちが途中でいろんな世界の人とも理解し合えるような経験を,やっぱり踏んでいくというようなことであるとか,勉強ももちろん,基礎学力もしっかりと付いているんだけども,それだけではなくて,やっぱり人間として豊かな心を持っていく,広島県が持っているこの豊かな自然も活用しながら,そういった心をはぐくんでいく,ということをしっかりとやっていくと。
 それは子どもというよりは親が見た場合に魅力的かもしれませんけど。広島県にいたら本当にしっかりとした子どもたちが育っていくということは多くの魅力になると思いますし,それから,もうちょっと上の世代になると,暮らしの部分になっていきますけども,医療というようなところで,ガン対策日本一,とかっていうのを引き続き出してますけども,そういう部分であるとか,あるいは,今も一生懸命,力を入れてやってますけど,子育てするなら広島県で,という環境を整えていくということで,子育ての不安や負担を軽減していると。あるいは,出産,育児を行う女性の継続的な就業のための職場環境づくりと。これもやや抽象的ですけれども,具体的に考えると,正に,みんなが育休なんかも取りやすい,あるいはその地域の人が,見守ってくれる,と。あるいは,保育所がしっかりと整備されて,働きたい時にしっかりと預けていくことができる,と。そういった環境が整っているってことですね。そういうことによって,若者が広島県に暮らして,若い世代が広島県に暮らして子育てをしたい,で,働きたいと思ってもらえるような魅力を作っていくことかなと思ってます。

(司会)
 そのほか,ございましたら。

(広島テレビ)
 広島テレビの長島です。知事が冒頭でおっしゃったように,今年度が湯崎県政の基盤づくりの年という,その年度に出た,この審議会からのものの中で,特にそういうタイミングで出たということで,湯崎知事の思いと,特にこの辺が合致するなとか,強く思っている部分があればお願いします。

(答)
 やっぱり,ここに上げてあるキーワードと言うか,視点の部分だと思いますね。
 概要版のところにまとめてありますけども,これから,リスクをかけて挑戦をしていかなければいけないという中で,強みをやっぱり活かしていこう,と。例えば,瀬戸内 海の道構想というのも,瀬戸内海という地域が持っている,他には絶対ない自然条件であるとか,文化の蓄積,歴史の蓄積を,こういう強みを使って,観光に反映させていこう,というようなことですし,イノベーションというのもそうですね。新しい価値を生んでいくためには,やっぱりイノベーションをつくっていかなければいけない。それに力を入れていく,あるいは,そのグローバル化。我々が好むと好まざるとに関わらず,アジアのこれまで発展途上国と言われてた国々が,すべてグローバル社会,そしてグローバル経済の中に入り込んでいるわけですね。その中で日本だけがそれを,知らないよ,というわけにいかないので,日本だけがそうすると取り残されてしまう話になりますから。そこにしっかりと,やっぱりいやでも対応していかなければいけない,ということです。
 それから,県民主体ということで,かつての,政府が配分をすれば,それなりに物事が解決していた時代ではないと。昔は,道路や港や飛行場を造れば,それなりに生産性が上がってみんなが豊かになった,所得の再配分も行われた,という世界じゃなくて,正に,いかに経済活力を上げていくかであるとか,あるいは社会の中で,お互い支え合っていくか,ということを進めなければならない。それは正に,行政府が主体になって進めるんではなくて,県民が主体になって進めます,と。そういう時代に転換しているんだ,ということをやっぱり皆で理解をして進めていきたいなと思ってますし,そういったことは私の考えと非常にマッチをしている点だと思ってます。

(司会)
 恐れ入りますけれども,時間の関係もございますので,質問はあと1問とさせていただきたいと思います。
 よろしいでしょうか。それでは以上で本日の記者発表を終わります。お疲れ様でした。

 

 

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