8月21日(インターンシップ5日目)
5日目は,安芸太田町での木質バイオマスについて,聞取調査に同行させていただきました。
安芸太田町は面積の88%が森林であり,町内の資源を有効活用するために木質バイオマスという新エネルギーの活用に取り組まれています。森林を効率的に成長させるためには,木を間引く必要があり,その間引いた木のことを間伐材といいます。その間伐材を木質チップという燃料にし,それを燃やして活用しています。そこで,安芸太田町内の太田川森林組合が木質チップを回収し,「いこいの村ひろしま」では,太田川森林組合から運ばれたチップを使って,お風呂を温めたり,給湯や暖房に使ったりしています。
以下では,写真と一緒に簡単な説明を付けていますので,ぜひ見てください!
上の写真は間伐材を地域通貨で買い取っている太田川森林組合の事務所と,実際に回収した間伐材を木質チップにしたものです。間伐材を機械で木質チップに削り取って,太陽光パネルで発電した電気で乾燥させています。
(この日はあいにくの雨で,太陽光パネルを見学することはできませんでした...。)
「いこいの村ひろしま」にあるチップボイラー棟の中には,チップボイラー(オレンジ色の機械)と蓄熱タンク(銀色の機械)があります。このボイラー室の中は,とても暖かかったです。チップボイラー棟は,写真のボイラー室と,チップサイロの部屋に分かれています。
ボイラー室の隣のガレージには,このようにたくさんの木質チップが貯蔵されていて,コンベアを通して,ボイラー室に運ばれています。
木質バイオマス事業による森林資源の有効活用や,効率的な間伐材の搬出・利用で,森林維持の現場や,広島県内での木質バイオマス事業の現場を見ることができ,貴重な体験ができました。さまざまな難しい問題が存在しますが,今後木質バイオマスがもっと普及すれば良いのではと思いました。