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2014年8月26日 マレーシア・サラワク州で,環境についての国際交流を行いました!

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年9月10日更新

【マレーシア・サラワク州での環境国際交流2014】

8月下旬に,(公社)日本マレーシア協会からのお誘いを受け,「マレーシア・サラワク州における熱帯雨林再生とESD推進活動」に参加された広島県環境保全アドバイザーからの報告をご紹介します。

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≪はじめに≫

サラワク州といっても,ピンとこない方が多いと思います。地図をご覧ください。

地図1

矢印

地図2

マレー半島ではなく,ボルネオ島にある州です。州都はクチンです。

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≪サラワク大学資源科学技術学部と(公社)日本マレーシア協会との交流協定締結≫

26日には,サラワク大学を訪問し,熱帯雨林再生等に関する意見交換を行った後,今後の相互協力を確かなものにするため,「環境保全並びに環境教育活動に関する覚書」を交わしました。

覚書

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≪バライ・リンギン中高校訪問≫

27日には,地元のバライ・リンギン中高校を訪問し,30日の植林活動へ生徒の参加を呼びかけるとともに,生徒による苗木育成を通じた環境教育を学内で行ってもらうよう打診しました。

中高校

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≪アナライズ温泉≫

帰りに,近くの温泉に立ち寄り,足湯をしました。川の中に温泉が湧いており,立派な露天風呂もありました。日本人観光客にも人気が出そうなスポットでした。

温泉

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≪サラワク文化村訪問≫

28日には,サラワク文化村を訪問し,先住民の伝統的な家屋や暮らしの展示を見学した後,カルチャーシアターでダンスショーを見学しました。近年,海外へ修学旅行に行く日本の学校が増えていますが,このサラワク文化村は展示や説明が充実していることに加え,短期・長期に渡る独自の研修プログラムを有していて,お勧めです!

ダンス

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≪クライト小学校訪問≫

29日には,先住民のビダユ族の子どもたちが通っているクライト小学校を訪問しました。このクライト小学校は,廿日市市立玖島小学校と交流していることから,熱烈な歓迎を受けました。

小学校

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お礼に,ゆかたを着て「炭坑節」を披露したところ,子どもたちも飛び入りで参加して,大変盛り上がりました!

ゆかた1 ゆかた2 ゆかた3

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≪植林活動≫

30日には,クチンから南へ80キロのアペン保護林を訪問し,バライ・リンギン中高生と地元住民,サラワク州森林局関係者,サラワク大学関係者(北九州市立大学からの留学生2名,大学院生1名の日本人を含む。)と一緒に植林活動を行いました。

植林の前に,サラワク大学のハムサウィ教授から講話がありました。素敵なお話でしたので,このページの最後に掲載させていただきます。

講話

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次に,水の大切さを知ってもらうため,広島県環境保全アドバイザーが,事前に現地の数か所の水を採取し,水の汚れがよく分かるパックテストを使った実験を行いました。

実験1

実験2

バライ・リンギン中高校の生徒は,とても熱心に聞いてくれました。

実験3

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そして植林。地元住民,バライ・リンギン中高生,日本からの訪問者らが3人1組となり苗木を植えました。

植林

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みんなで記念撮影!

記念撮影

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ちなみに80年後は,このようになります(ランデ保護林にて)。

80年後

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≪おわりに≫

今回の訪問者8名のうち,北九州市立大学三宅研究室のゼミ生2名,日本大学国際関学部冨岡研究室のゼミ生1名の計3名が大学生(いずれも女性)でした。

ゼミ生

「グローバル人材の育成」,「女性の活躍促進」は,本県の重点施策にも位置付けられていますが,若者が環境国際交流に(1)関心を持ち,(2)自ら考え,(3)行動する姿を見て,本当に頼もしく感じました。まさに,ESDの実践ですね!

今回の訪問で交流した両国の若者が,近い将来,環境国際交流を拡げていく担い手になることを期待しています。

【参考】昨年の訪問の様子は,こちらからご覧になれます。

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≪サラワク大学ハムサウィ教授の講話内容 メモ≫

今でも熱帯雨林から切り出した丸太が輸出されているが,熱帯雨林の木は70~100年経ってようやく成木になるので,切り出すのは簡単だが,それを育てるには大変時間がかかる。

飛行機に乗って空から眺めると,目に入る森は小さな木々ばかりで,大きな木はないのが分かるだろう。

森林には多くの役割がある。

森林は気温をコントロールする。また水を保持する役割もある。

乾季になると,私の村でも70%の家で水が足りなくなる。

それはどうしてかというと,森林がなくなると,土地の保水力がなくなるからである。

毎年,マレーシアでは煙害が発生するが,それは木がなくなって乾燥した土地で火が発生することも原因である。私たちはインドネシアだけを非難せず,自分たちのこともよく振り返る必要がある。

昔ながらの「焼き畑」が問題なのではなく,また,農園はマレーシアの経済にとって大事なものなのでそれだけを非難することもできない。開発と保全のバランスをとることが大事である。

森林は,水をろ過し浄化する機能もある。農園では肥料や農薬を使うので,それが河川に流れ出し,私たちの生活に影響を与えている。

今日植える木は成木になるまで50年以上かかるが,若い人たちには,今日の経験により森の大切さを理解してほしい。

ヨーロッパでは森がなくなり,酸性雨が発生している。

ボルネオ島は木の種類が多く,生物の種類も豊富である。

環境を守る大切さを,日本の人たちと一緒に作業することで理解してほしい。

日本の人たちは,一時的にこちらへ来て木を植えてくれている。また,植林のための費用を捻出してくれてもいる。彼らが将来,植えた木を見に来たときに木がなくなってしまっていたら,がっかりしてしまうだろう。そうならないようにしなければならない。

日本の人の支援に応えて,皆さんが森を大切にする気持ちを持ってほしい。

日本人ボランティアの地道な貢献から,あなたたちが森の役割や大切さを知るきっかけとなることを期待している。

二次林でカポール(フタバガキ科の常緑大高木)を育てると60~70年かかる。

皆さんの孫の世代に森を残すことを目的に,取り組んでもらえることを希望している。

((公社)日本マレーシア協会・新井卓治さんによる仮訳)

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