☆ 8月28日(水)インターンシップ8日目☆
8日目はひろしま国際センターに国際協力業務を勉強しに行きました。ひろしま国際センターは,幅広い国際交流・国際協力の推進のために,広島県内の民間企業と行政が共同で設立した公益法人です。
国際センターでの事業は
・ 多文化共生社会支援事業
・ 平和貢献推進,人材育成事業
・ 留学生支援事業
・ 国際協力,研修事業
・ NGO活動支援事業
・ 国際協力情報提供,発信事業
・ 国際協力機構研修等受託事業
・ ひろしま国際人材育成事業
・ ひろしま国際プラザ施設管理運営事業
があります。
まずは,国際センターの施設の案内や説明を受けて,その後,実際の業務体験をしました。国際センターには世界のさまざまな国から学びに来られて寝泊りされているので,案内の掲示板やパンフレットは,英語はもちろんのこと韓国語,中国語,スペイン語など多くの言語で書かれていました。また,他にも施設を利用される外国人の方の生活習慣が変わらないように,生活しやすいようなさまざまな工夫がされていました。
☆ 8月29日(木)インターンシップ9日目☆
9日目の午前中は試験検査機関である保健環境センターを見学しました。保健環境センターの環境研究部では行政支援,研究開発などの業務を行っており,
行政支援では
・ 広域総合水質調査(瀬戸内海)
・ 内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)調査
・ 有害大気汚染物質モニタリング調査
・ 煙道測定
・ アスベストモニタリング調査
・ 最終処分場浸出水調査
などが行われていました。
研究開発では
・ 県内の自動車関連製造業へのLCA導入に向けての研究
・ 大気環境中の微小粒子状物質(PM2.5)に関する研究
・ 石膏を用いるリン酸カルシウム系有害物質除去剤に関する研究
などが行われていました。
また,研究所にある機器を案内してもらいました。
これは位相差顕微鏡を用いてアスベストを観察しているところです!!
私が学校での実験で使ったことがある機器のほかに聞いたこともないようなハイクオリティな設備機器が数多くあり,そのような機器を用いての研究によって私たちの「安心」づくりや,新たな「活力」づくりをされていることを知りました。
午後からは私以外に広島県庁にインターンシップに参加しているインターンシップ生との意見交換会が開かれました。これは人事課,雇用労働政策課,観光課,農業担い手支援課から1~3人ずつ集まり,各課の実習内容や実習の感想を伝え,共有することが目的です。
それぞれ実習内容はさまざまで,いろいろな体験をされており,県庁の仕事は本当に数多くあることを実感しました。
私は環境政策課で実習をしているので他の課の仕事内容は分からなかったのですが,この交流会を通してほかの課の仕事内容や魅力を知ることができて,とても有意義な時間となりました。
☆8月30日(金) インターンシップ10日目☆
10日目の午前は実習報告書を作成しました。
午後は環境政策課長のお話を聞きました。広島県の組織は議会,知事部局,行政委員会などから成り立っていること,定例会は年4回,知事の招集により開催されることを知りました。
議案が採決されるまではさまざまな局面で質疑・質問,討論された後,採決されます。県議会議員の方も私たち住民の代表として県民生活の向上のため,行動されていることを知りました。
県財政の現状についても教えていただき,広島県ではこれまで財政健全化に向けた取り組みを進めてきましたが,景気悪化に伴う県税収入の大幅な減少や公債費,福祉医療関係費の増加により,依然として厳しい財政環境に直面しているのだと感じました。
私はインターンシップ実習を終えて,これまでの私の持つ公務員のイメージとは異なった現場の姿を肌で感じることができ,また社会人として「働く」ということがどのようなことなのかということを認識することができました。
また,普段の学生生活では私たちは集団として扱われ,個人として行動,発言することは少なかったですが,今回のインターンシップ中は「私」の意見であったり,考えを問われることが多く,個人として接する機会が多かったように思いました。
そこで,新鮮さも感じましたが,自分がこのまま社会に出て行くにはまだまだ足りない部分が多いこと,学生の甘さ,学生と社会人の違いを痛感しました。
そのためには自分で情報収集をしっかり行い,自分を相手に発信していくことが大切だと感じました。残りの学生生活は今回の経験を生かして,社会人になるために必要な知識やスキルを身につける準備期間にしていきたいと思います。
最後になりましたが,インターンシップにあたり,ご指導してくださった環境政策課,環境保全課の方々,環境県民局の方々,みなさんからたくさんのことを教えていただき,とても勉強になりました。本当にありがとうございました。