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化学物質過敏症とは

印刷用ページを表示する掲載日2021年3月12日

化学物質過敏症とは

 化学物質過敏症は,「過去にかなり大量の化学物質に一度曝露された後,または長期間慢性的に化学物質の曝露を受けた後,非常に微量の化学物質に再接触した際にみられる不快な臨床症状」(Cullen, 1987)と定義されています。

  さまざまな種類の微量化学物質に反応し,重症になると、仕事や家事が出来ない、学校へ行けない…など、通常の生活さえ営めなくなる、極めて深刻な“環境病”です。

 昨年まではまったく異常がなかったのに、ある年を境に突然発症する花粉症と同じように,誰もが突然、発症者になるリスクがあります。

(認定NPO法人化学物質過敏症支援センターHPより)

症状の例

 頭痛,吐き気,めまい,動機,呼吸困難,粘膜刺激症状(目やのどの痛み),全身のだるさ,皮膚の赤み,かゆみ,
 異常発汗,不眠,不安感,思考力低下等

原因となるもの

 ・柔軟剤,洗剤,香水,芳香剤,消臭剤
 ・防虫剤,殺虫剤,虫よけスプレー,農薬
 ・接着剤,塗料,ワックス,住宅建材
 ・排気ガス,粉塵,タバコ等

 柔軟剤,芳香剤などの強い香りによって様々な症状が出ることもあり,「香害」と呼ばれることもあります。

対処法

 できるだけ接触する原因物質の量を少なくし,悪化因子を可能な限り除去することが大切です。

私たち一人ひとりにできること

 ・学校や公共の場などの人が集まるところでは,柔軟剤,洗剤,香水などの香りが過度にならないようにしましょう。
自分にとっては快適な香りでも,苦痛に感じたり体調を崩す人が近くにいるかもしれません。
 ・農薬,殺虫剤,虫よけスプレーなどは,周囲に飛び散らないように努めましょう。
 ・害虫,ねずみなどを駆除するときには,薬剤に頼らない駆除の方法(清掃や進入路の封鎖など)を工夫しましょう。

 化学物質過敏症は,原因や発生機序が明確でなく,個人差があります。
 「気のせい」などと言われ,周りから理解が得られずに苦しんでいる人もいます。
 地域や職場,学校などで個々に応じた対応が必要になる場合もあります。
 誰もが安心して暮らせる社会をつくるため,化学物質過敏症への理解を深め,ご協力いただきますようお願いします。

ダウンロード

化学物質過敏症を知っていますか? (PDFファイル)(313KB)(広島県作成チラシ)

「化学物質過敏症~思いのほか身近な環境問題~」(692KB)(PDF文書) 
(厚生省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班作成リーフレット)

参考

認定NPO法人化学物質過敏症支援センターホームぺージ

化学物質の安全対策サイト(厚生労働省)

   

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