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第4期「ひろしま『ひと・夢』未来塾」の第3回講座(平成30年9月22・23日)を開催しました

印刷用ページを表示する掲載日2018年9月25日

シンボルマーク
「ひろしま『ひと・夢』未来塾」の第3回合同合宿講座を山口県周防大島町で開催しました。
周防大島の宿泊研修施設「橘ウィンドパーク」を拠点に1泊2日の日程です。
初日は,コースごとに分かれて,島へ移住して起業された方々を訪問してお話をうかがい,
二日目は,全員集まって前日の視察の情報交換を行うとともに,
各コースのこれまでの研修の進捗状況などを発表しあいました。

先進事例視察(9月22日㈯)

今回,現地コーディネーターとしてお越しいただいた,
周防大島町定住促進協議会の泉谷勝敏さんに講話していただきました。

周防大島町では年間約50人が出生し,約500人が亡くなっているそうです。
しかし,20代~60代は社会増となっているそうです。 

ご自身もIターンで大阪から移住され,ファイナンシャルプランナーでもあり,
生活費や家計の相談にものっているそうです。
相手のニーズを的確にとらえ,ベストでなくてもモアベターを提供するようにしているそうです。
ぼんやりしている“田舎暮らし”に輪郭をつけていく仕事とおっしゃっていました。

都会暮らしに慣れた人たちはサービス依存症になっているとのこと。
不便な田舎暮らし・島暮らしを実現するには,サービス依存症を治療するための
「シマグラシs錠」を服用するのがよいそうですよ。
-観光は思い出をつくることであり,定住は人生をつくることである-
地方は「穴のあいた船」。 穴があいたらふさぐ努力をすべきです。
危機感は必要だが悲愴感は必要ないとおっしゃっていました。

大変参考になる貴重なお話をありがとうございました。 

その後,コースごとに二手に分かれて,島内に移住して夢を実現された方々に会いに行きました。

泉谷さん1日目ミーティング

事例視察1(KASAHARA HONEY)

ホテルで調理師をしていた笠原さんは奥様との結婚を機に,
岩国市の実家の養蜂業を周防大島町でスタートさせました。
従来の養蜂業は,花をもとめて各地を転々とする方法が主流でしたが,
笠原さんは,ミカンをはじめ,季節ごとにいろいろな花が咲く周防大島町で
地元とのつながりを大切にしながら純国産はちみつを生産しておられます。

島内に15か所,400~450箱の巣箱を持っておられるそうです。
当初は,道の駅のチャレンジショップを借りて販売していたそうですが,
今では海が見える高台に店舗をかまえ,スタッフも定期購入者も増えているそうです。
今後は卸売や商談会にも積極的に参加していきたいそうです。

kasahara honey

事例視察2(みらいガーデンファーム)

東京でイベント制作会社の仕事をされていた山形さんは,リーマンショックを機に移住されました。
国道から近く海が見える土地で観光農園をしたいと,3か月も島の中を探されたそうです。
耕作放棄地であったこの土地で,現在は梅,スモモ,ブルーベリー,ブドウ,イチジクなどを栽培しておられます。

当初は東京でイベントのアルバイトをしたり,ブドウ栽培の勉強に行って留守にすることが多く,
帰ってくるたびに草が生い茂り,いやになったとおっしゃっていました。
何かに失敗するとサラリーマンに戻りたくなったとも。
しかし農業をするという強い気持ちで頑張ってこられたそうです。

移住してきた自分を地域の方々に認めてもらえたのはブドウ棚のハウスを建ててから。
形あるものを作ってから本気度を理解してもらえたのではないかとおっしゃっていました。
そしてそのころから,サラリーマンに戻りたいとも思わなくなっていったそうです。

みらいガーデンファーム

事例視察3(大内バラ園)

東京でシステムエンジニアとして勤務していた大内さん。
震災をきっかけに,出身である周防大島町へUターンされました。
ご実家のバラ園だけでなく,生まれ育った地域のPR活動,島全体のイベントにも
積極的に取り組まれるその姿は,出身者ならではの郷土愛に満ち溢れています。

現在はご自身でバラを育て加工を行いながら,地域の行政番組制作も行っておられます。
周防大島町はU,Iターンの方々が増え,新しいイベントやマルシェなどが年間を通じてたくさんあります。
さまざまな業種の方々と協力し合い,一人では造る事のできない物作りの楽しさや
困った時に助け合える人とのつながりを実感しながら毎日をすごしているそうです。

大内バラ園

事例視察4(カフェ&レストラン Join us)

「田舎で地元の人が気軽に利用できるお店がしたい」と考えた細野さんが選んだのは周防大島。
仕事も趣味も頑張る細野さんのお店は地域の方に愛され,たくさんの仲間が集うお店になりました。
そしてその姿は島のイベントで出会った一人の島の女性の心を射止めました。

一人でお店を切り盛りすることは簡単なことではありませんでしたが,
大島の方々がよそ者扱いせず温かく受け入れてくれたおかげで,何とかやってこれたとのこと。
そんな中,島の女性との出会いがあり,結婚することができたそうです。
今後もますます皆さんに喜んでもらえるようなお店になるよう,
二人で力を合わせて頑張っていきたいとのことでした。

レストランジョイナス

2コース合同振り返り(9月23日㈰)

二日目の合同振り返りの時間は,前日,コースごとに分かれて視察した内容を紹介し,全員で共有しました。
講師の尾野さんからは,こうしたインタビューする場を設定することで,自分の世界を広げることができる。
講師の平尾さんからは,移住について,きれいごとではない話を聞くことができたことは貴重だった。
というコメントがありました。

その後,お互いのコースでどんなことをしているのか,情報交換を行いました。

今回の合同宿泊研修で,仲間たちと一緒に食事をし語り合い,一層の交流を図ることができました。
視察を通して塾生のみなさんの今後のプランづくりに何かしらインプットができればと願っています。

今回こころよく視察させてくださり,ぶしつけな質問にも笑顔で答えてくださった移住者の方々と,
全国でもトップクラスの移住成功事例の多い周防大島町の全面的なご協力に心より感謝します。

2日目振り返り

その他

講座概要については,次のパンフレットをご覧ください。 
平成30年度「ひろしま『ひと・夢』未来塾」パンフレット (PDFファイル)(4.55MB)

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