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【レポート】モデル企業3社 合同キックオフ交流会を開催しました(令和3年度働きがい向上企業コンサルティング事業)

印刷用ページを表示する掲載日2021年8月3日

合同キックオフ交流会開催レポート 【(株)ハマダ × 共栄美装(株) × (株)サンヨーフーズ】

本事業は,県内企業の働き方改革を「働きやすさ」から「働きがい」へとステップアップするためのモデル事例創出プログラムです。

「働き方改革実践企業認定制度」認定企業3社を対象にコンサルティングを実施し,「働きがい」向上に取り組むことが経営上のメリットにつながることを実証し,その取組内容と成果を公表することで,県内企業の「働きがい」向上に対する取組意欲を引き上げることを狙いとしています。

今回事業への参加が決まった株式会社ハマダ,共栄美装株式会社,株式会社サンヨーフーズの3社合同キックオフ交流会を7月に開催し,「働きがい」向上に向けたスタートを切りました。

  働きがい企業コンサルティング事業

1 オープニングミニ研修(県立広島大学大学院 教授 木谷 宏氏)

県立広島大学大学院 経営管理研究科 木谷宏教授より,「働きがい向上の必要性と取組みのポイント ~「つらくない働き方」から「おもしろい会社・職場・仕事」へ~」と題し,講義をしていただきました。

―感染症リスクは企業経営に何をもたらすか

これまでは生産性を上げるために,いかに分母を小さくするかということを考えてきました。これはまさしく「密」にするということです。しかしこれからは「分散」の中でいかに生産性を高めていくか,ということが新たな課題になってきます。また,オフィスワークとテレワークの混成,さらなるデジタル化の加速など,企業経営をとりまく状況は大きく変化しています。

―これからの働き方改革とはオープニングミニ研修

働き方改革は「働きやすさの実現」と「働きがいの実現」の両輪で取り組むことが重要です。つまり,これまでは「つらくない」職場とすることに注力していましたが,それだけではなく,これからは「おもしろい」職場をつくっていくことが重要だということです。両輪で取り組むことで「全従業員が活躍する組織」となり,経営メリットの実現につながります。ただ,気をつけておかなければならないのが「法令順守」です。そこは当然対応を求められるものです。「法令順守」の上で,「働きやすさ」の整備と「働きがい」の向上に取り組まなくてはなりません。

―全従業員が活躍する組織モデルとは

働きがいのある会社,つまり全従業員が活躍する組織をつくるためには,制度づくり(ハード),効果的なマネジメント(ソフト),企業文化の醸成(ハート)の3区分から働きかけていくことが必要です。

2 参加企業によるプレゼンテーション

参加企業3社によるプレゼンテーションにおいて,事業に参加した思いや,各社の目指す姿について語っていただきました。

―株式会社ハマダ

ハマダ2018年に様々な部署から集まったメンバーで構成した「働き方改革プロジェクトチーム」を結成し,働き方改革を行ってきました。その結果,「働きやすさ」は改善し,新規の受注も入るなど一定の成果がありました。一方で,客先から要求される技術水準の高まりや,コロナによる休業など,経営をとりまく環境は大きく変化し,経営目標の達成には取組のステップアップが必要だと感じました。
中小企業トップクラスの賃金水準の企業となるためには,一人一人が自律的に働き,誇りをもってプロとして活躍することが重要だと考えています。

 

共栄美装―共栄美装株式会社

ワークライフバランスを実現できる会社にしたいと,2019年に社長もメンバーに含めた「働き方改革推進委員会」を立ち上げました。当たり前を疑い改革を進めることで,残業時間の削減だけではなく,人材の定着などにも成果が出てきました。一方で,更なる取組の必要性も感じていました。
全員が主体的に活躍できる職場づくりを目指すとともに,「3K(きつい・汚い・危険)」のイメージを覆したいと思います。

 

―株式会社サンヨーフーズ

サンヨーフーズ小集団活動を通じた業務改善により残業時間の削減や休暇取得など成果が出てきています。また,男性育休取得,女性管理職登用なども積極的に行っています。一方で,単純な作業が多い職場においてどうモチベーションを保つか,また多様な人材が活躍する組織にするにはどうすればよいか,といった課題も出てきていました。
頑張れば報われる企業風土,そして自分の会社を自慢できるクリア・クリーンな企業を目指したいと思います。

3 グループワークとスローガンの発表 

合同キックオフ交流会に先立って実施した従業員サーベイの結果を元に,自社の課題や目指す姿について,活発な意見交換が行われました。最後には,各社の取組スローガンの発表とともに,「働きがいのある会社」に向けた決意表明が行われました。

―株式会社ハマダ 【(仮)ハマダFamily増殖中です】

従業員は,家族,ひとつの運命共同体のようなものです。家族全員参加型で,幸せを目指したいです。具体的な取組としては,評価制度の再考,コミュニケーション促進,技術力向上を検討しています。自信をもって「働きがいのある会社」だと言える企業にしていきたいです。

―共栄美装株式会社 【新3K きれい・かっこいい・志高い ~一人一役全員主役~】

客先や住民から感謝されたときに働きがいを感じるという従業員の存在が,サーベイ結果から浮き彫りになりました。一人一役全員主役とサブタイトルをつけていますが,全員が誇りややりがいをもって全員が主役となれる,そんな企業を目指したいと思います。

―株式会社サンヨーフーズ 【ALLクリアALLクリーン 輝く未来の為に】

食品会社として「クリーン」な会社でいたいと思います。評価制度など今ある課題をすべてクリアにして,「働きがいのある会社」を目指したいと思います。

発表

事業スケジュール

令和3年7月~ 取組テーマ・目標の設定と取組計画の策定,各社へのコンサルティング支援(実践支援)

令和4年3月  合同成果発表会

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