決議(北朝鮮の核実験及びミサイル発射に抗議する決議)平成28年2月定例会
発議第1号
決議
北朝鮮の核実験及びミサイル発射に抗議する決議
去る1月6日、北朝鮮は4度目となる核実験を行い、初の水素爆弾実験に成功したと発表した。
さらに、続く2月7日には、事実上の長距離弾道ミサイルを発射した。
世界各国の再三にわたる中止要請にもかかわらず、核実験及びミサイル発射を強行したことは、国連安保理決議に明白に違反するもので、平和を希求する広島県民の願いを踏みにじる暴挙であるとともに、我が国の安全のみならず、北東アジア及び国際社会の平和と安定に対する重大な脅威であり、断じて容認できるものではない。
今回の北朝鮮の行動が、他の核兵器保有国や核兵器保有願望国の核開発を加速させ、世界の平和と安定の構築を損ねることを強く危惧する。
よって、本県議会は、人類初の被爆県として、北朝鮮の核実験及びミサイル発射の強行に対し厳重に抗議するとともに、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願う世界中の人々と広島県民の思いを真摯に受けとめ、核実験はもとより、今後一切の核開発を放棄すること及び国際社会に重大な不安を与える弾道ミサイルの開発を直ちに断念することを強く求める。
また、国におかれては、このような暴挙が二度と繰り返されることがないよう、北朝鮮に対して毅然とした姿勢で強く抗議するとともに、国際社会との連携を強化して、国連安保理決議第2270号に基づく実効性のある制裁措置を確実に実施するなど、北朝鮮の脅威から我が国を守るためあらゆる措置を講じ、国民の安全確保のための施策の一層の充実に万全を期すよう、強く要請する。
以上、決議する。
平成28年3月15日