広島県における一般廃棄物の排出量は近年横ばいの状況が続いています。
生活系ごみの減量化にあたっては,住民が自らの生活様式を見直し,計画的な買い物を心掛けるなど,「持続可能な消費」の意識を持つとともに,ごみの排出を減らす取組を実践することが重要です。「食品ロス」の削減については,国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」のターゲットのひとつとして社会の関心が高まっており,廃棄物削減の観点からも重要な課題です。
生活系ごみの食品ロス削減については,必要な分だけ購入して食べ切る,外食するときでも食品ロスを減らすことを意識するといった呼びかけなど,消費者が「もったいない」という意識をもって取り組めるよう,市町,事業者と連携した広報啓発等を実施しています。
一方,事業系ごみについては,組成が十分に把握されていないことから,組成分析を実施する市町を拡大するとともに,食品ロスなどの排出抑制を進めることが課題となっています。
このため,広島県では,特に事業系ごみの減量化に向けて,市町が実施する食品ロスをはじめとした事業系ごみの実態把握や,事業者の3Rに対する意識向上などを促進する取組に対して,支援を行っています。