事業実施主体→広島県
事業期間→昭和55年度~平成12年度
概算事業費→7,460,000,000
事業概要(開発面積・建設物等の規模等)→
受益面積/2,311ha 受益戸数/2,350戸
事業量/全体延長9,136m
(内訳)道路工/8,490m 橋梁工(6ヶ所)/451m 隊道工(1ヶ所)/192m
道路規格/幅員7.0m(有効幅員5.5m)
主要構造物/橋梁(福桝川大橋)279m トラストドアーチ二径間連続板桁隊道(たれかやトンネル)195m
都市計画法の用途地域等→なし
自然公園法の区域指定等→なし
その他の法・条例等による区域指定等規制の内容について記述→なし
神石地区は,備後地域の中心都市である福山市から北へ約40kmの起伏に富む標高400~600mの隆起順平原(神石高原)に位置し,年平均気温11~12度,年間降雨量1,400mmの冷涼で積雪寒冷地帯に属する地域である。又,林野率が高く82%を占めている。耕地は小規模分散で,傾斜に富み,畑地の占める割合が36%と高いのが特徴である。基幹作物は,水稲を中心としてこの地方の特産であるこんにゃく,準高冷地を活かした高付加価値型農業のトマト,ほうれんそうや花きの栽培,肉用牛,しいたけ等がある。近年,神石地区の特産品の紹介と販売や情報の発信を兼ねた特産品販売所ができ,都市住民との交流が行われるとともに農家の新たな農業意欲の発掘へとつながっている。国定公園「下帝釈峡」やスコラ高原,仙養ヶ原ふれあいの里,三和リゾートなど自然を満喫できる観光施設があり,多くの都市住民が訪れている。
・自然景観にマッチした橋
・ 神石地区の特産品などの紹介
・見晴らし台を設置して,四季折々の自然を堪能
・中学生の絵画を設置することにより,地元の中学生には思い出に,大橋を渡る人には一時の安らぎを
たれかやトンネルの両坑口の胸壁には,油木町の木「杉」,油木町の花「レンゲツツジ」,地元特産品の「こんにゃく」や「神石牛」のモチーフが配置されている。又,トンネルは福桝川右岸とたれかや山の中腹に位置し,西側坑口からの眺めは,福桝川上空100mに位置した福桝川大橋と一体となって,春の新緑,秋の紅葉の美しい一代景勝地となり,その魅力を倍増させている。もうすこし福桝川を下って行くと国定公園「下帝釈峡」があり,その下帝釈峡にひけをとらない秘境の地でもある。この雄大な自然を満喫できるよう,見晴らし台が設置してある。又,福桝川大橋の架設高さは,県下でも有数であり,農道はしとしては県下一位となっている。壁高欄には神石中学校及び油木中学校の二十世紀最後の卒業生により製作された絵画がはめ込んであり,自然景観とともに訪れる人の心を和ませている。この絵画は,自分たちの橋として美化などに関心を持ち続けてもらいたいという願いを込めて展示したものである。
なし
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ゴミの不法投棄